JPH02293093A - 中空糸膜束による汚水処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は、汚水を好気的または嫌気的に生物処理する生
物反応処理！（バイオリアクタ）と、その処理混合液を
中空糸膜束により固液分離する装置とを組み合わせた汚
水処理装置に関するものである。

［従米の技術］ 従米の汚水処理装置における固液分離膜としては、平膜
やチューブラー膜を使用したものが知られている． しかしながら、上記従来の膜による固液分離は、膜表面
に濃度分極の発生と汚泥のデル層が付着するのを防止す
るために、混合液にｉ！ｉＬ流を与える必要があり、そ
のために所要動力が大きくなるという問題点があった． また、上記従来の膜は膜面に付着したデル層を剥離除去
するために、ボール洗浄等を必要とし、透過流量の制御
が困難であった。

上記従来の問題点を解決するために、本発明者′！？ば
、生物反応処理をした混合液中に中空糸膜の束を遊動自
在に収容せしめ、該中空糸膜の内部を間欠的に吸引して
上記混合液を透過液と濃縮液とに固液分離すると共に、
上記間欠吸引の吸引・休止の間隔をコントロールして、
透過流量を制御するようにした汚水処理方法および装置
を開発した。

［発明が解決しようとする課Ｂ］ 本発明は、上記開発に係る汚水処理装置の経済的な実用
化を促進するためになされたもので、その目的とすると
ころは、全体としてコンパクトに構成することにより、
実状に応じて処理能力を容易に増減させることができ、
装置を稼動させながら中空糸膜束を交換したり洗浄する
等のメンテナンスが可能な中空糸膜束による汚水処理装
置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の中空糸膜束による汚水処理装置は、汚水を好気
的または嫌気的に生物処理する生物反応処理槽を斜めに
貫くように多数本の傾梧管を設け、該傾斜管内に中空糸
膜束を収容して該傾斜管の上方端部から下方端部に向け
て上記生物反応処理槽により処理した７ロックを含む混
合液を流し、上記中空糸膜の内部を低圧状態にして混合
液から液部分を透過させて固液分離することを特徴とす
るしのであり、また、上記中空糸膜を上記傾斜管の上方
端部から取；｝出し自在に収容したことを特徴とし、さ
らに、上記傾斜管の下方端部を開閉自在に構成して、傾
斜管内をク１７−ニング可能にしたことを特徴とするも
のである。

〔実施例１ 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。

第１図において、１は除砂装置、２はスクリーンであっ
て、汚水の原液中に混入している土砂等の固形物を除去
するようになっている。

３は可変容量型のバイオリアクタ（生物反応処理ＭＪ）
であって、上記原液が流入Ｗ４を通して流入するように
なっている。本実施例では、自然流下するようになって
いるが、適宜ポンプ（図示せず）により供給するように
してもよい。尚、原液が厨房排水のような油を含む汚水
の場合には、油分離を行ってからバイオリアクタ３に導
入するようにする。

上記原液の流入量は時間的に変化し、そのために、該バ
イオリアクタ３内の生物フロックを含む混合液、即ち活
性汚泥混合液５の水位は上下（ＨＷＬ．ＬＷＬ）の間を
変動するようになっている。

該バイオリアクタ３の底部には、故気管６が配設されて
いて、曝気ブロワー７がら送気される空気を上記混合液
５中に散気するようになっている．８は流出管であって
、上記バイオリアクタ３内の混合液５をポンプ９により
排出するようになっている． 該流出管８から排出される混合液５は、傾斜管１０内に
送られる。

該傾斜管１０は、上記バイオリアクタ３内を絣めに横切
るように配設されていて、その両端部はバイオリアクタ
３から外部に露出しており、混合液５の流入口は上方に
位置し、流出口は下方に位置している。尚、傾斜管１０
をハニカムチューブ状に構成してもよい。

傾斜ｇｉｏの下方流出口には排出管１０ａが内方に突出
して取り付けられていて、傾斜管１０の下端部内に沈積
した沈澱物を吸い込まないようにしている。排出管１０
ａから排出される濃縮液はボンプ１１によりバイオリア
クタ３内に戻される。

上記傾耕管１０内には多数の中空糸膜１２が収容されて
いる。該中空糸Ｉｌｉ１２は、例えば、０．１ミクロン
程度の徴繍な穴を無数に明けたポリエチレン等の合成Ｏ
ｆ脂製の直径０　．　３　＋ａ＋ｅ程度の糸状中空管で
ある．中空糸１１１１２は、上記のものに限定するもの
ではなく、これまで使用または開発されている中空糸膜
であれば、いずれのものでもよい。

該中空糸［Ｉ１２の束の上端部は、第２図に拡大して示
すように、吸引管１３内に開口した状態で固着されてい
る．尚、中空糸膜１２は傾斜管１０内を自由に遊勤する
ようになっていて、その下端部は閉塞されている。この
中空糸膜１２をループ状に折り返して、その両端部を吸
引管１３に固着させてもよい。

１４は吸引ポンプ等の吸引装置であって、上記吸引Ｗ１
３を吸引して中空糸膜１２内を低圧状態にすることによ
ｉ》、傾斜管１０内を流れる混合液５のうち、固形分、
微生物、ウイルス等を除いた液部分のみを中空糸膜１２
の内部に透過させて固液分離を行う。

１５は間欠タイマーであって、上記吸引装置１４の稼動
時間および休止時間を適宜設定することにより、その吸
引と休止の時間を変化せしめるようになっている。

次に、上記実施例ｖｃ置の作用を説明する。

まず、有機性汚水の原液から除砂装ｒ！ｌ１およびスク
リーン２によＩ）砂等の固形分を分離して流入ＩｒＩ４
からバイオリアクタ３内に導入する．バイオリアクタ３
内に導入された有機性汚水は活性汚泥混合液５となる。

活性汚泥混合液５の水位ＷＬは、上記流入Ｗ４からの流
入量および流出ｆｆ８からの流出量の変化に応じて上下
変動する。

バイオリアクタ３内には底部の故気管６がら空気が供給
されるので、バイオリアクタ３内に流入した汚水中の有
磯物は、好気性微生物７ロックに吸着され、さらに酸化
分解されて浄化される。

活性汚泥を含んだ処理水はボンブ９により流出’ｔ？８
から傾斜管１０１二送られる。

傾斜ＩｒＩ１０内に流入した混合液は、中空糸ＩＡ１２
の微細な穴を通って吸引ｌｙ？１３に吸引され、その透
過液は処理水として引き抜かれる。

中空糸膜ｌ２により吸引されない濃縮液は、ボンブ１１
により排出管１０ａからバイオリアクタ３に戻される。

上記吸引装ｆｉｌ４は間欠タイマー１５により断続的に
稼動して、上記透過液流量を制御するようになっている
．該間欠タイマー１５はコンピュータによりコントロー
ルするとよい。

一般に、生活排水等の有機性汚水の処理は、通常連続運
忙しているが、艮期間に互って運転していると、上記中
空糸膜１２の表面にゲル等が付着して、いわゆる目詰り
が生ずる場合があり、この場合には、傾斜管１０の両端
部のパルブ１０ｂ，１０ｃを閏じて混合液の流れを停止
した上で、第２図に示すキャップ１６を取り外し、中空
糸膜１２を交換する。また、下方のキャップ１７も取り
外すことにより、傾斜Ｗ１０の内部をクリーニングする
ことができる。このクリーニングにより徘出した液は溜
槽１８に溜るので、これをポンプ１つによりバイオリア
クタ３内に戻す。

上記実施例は好気性のバイオリアクタでの処理１二つい
て説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、
嫌気性のバイオリアクタであってもよい。この場合、バ
イオリアクタには蓋をし、〃ス抽集と加熱が必要である
。

［発明の効果１ 全体としてコンパクトに構成することにより、実状に応
じて処理能力を容易に増減させることができ、装置を稼
動させながら中空糸膜束を交換したり洗浄する等のメン
テナンスが可能である．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の汚水処理装置の断面図、第２図は部分
拡大断面図である。 １・・・除砂装置、２・・・スクリーン、３・・・バイ
オリアクタ、４・・・流入管、５・・・混合液、６・・
・故気管、７・・・曝気ブロワー、８・・・排出管、９
・・・ポンプ、１０・・・傾斜管、１０ａ・・・排出管
、１０ｂ，１０ｃ・・・バルブ、１１・・・ポンプ、１
２・・・中空糸膜、１３・・・吸引管、１４・・・吸引
ポンプ、１５・・・間欠タイマー、１６．１７・・・キ
ャップ、１８・・・溜槽、１９・・・ポンプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、汚水を好気的または嫌気的に生物処理する生物反応
   処理槽を斜めに貫くように多数本の傾斜管を設け、該傾
   斜管内に中空糸膜束を収容して該傾斜管の上方端部から
   下方端部に向けて上記生物反応処理槽により処理したフ
   ロックを含む混合液を流し、上記中空糸膜の内部を低圧
   状態にして混合液から液部分を透過させて固液分離する
   ことを特徴とする中空糸膜束による汚水処理装置。 ２、上記中空糸膜を上記傾斜管の上方端部から取り出し
   自在に収容したことを特徴とする請求項１に記載の中空
   糸膜束による汚水処理装置。 ３、上記傾斜管の下方端部を開閉自在に構成して、傾斜
   管内をクリーニング可能にしたことを特徴とする請求項
   １または２に記載の中空糸膜束による汚水処理装置。