JPH02275082A

JPH02275082A - 正逆転型ポンプ

Info

Publication number: JPH02275082A
Application number: JP9783389A
Authority: JP
Inventors: Mitsuhiro Kashima; 加島　光博
Original assignee: Kayaba Industry Co Ltd
Current assignee: KYB Corp
Priority date: 1989-04-18
Filing date: 1989-04-18
Publication date: 1990-11-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、回転方向に応じて吸込方向と吐出方向を逆転
する正逆献型ポンプの改良に関する。

（従来の技術）回転方向に応じて吸込方向と吐出方向とを逆転する正逆
転型ポンプとして、例えばトロコイドポンプが知られて
いる。これは回転する外歯歯車の歯先で外側の内歯歯車
を駆動するもので、内歯歯車は外歯歯車の回軟輸から偏
心した回転中心を持ち、回転するこれらの歯車間に画成
される油室がこの偏心のために回転しながら拡縮するよ
うになっている。そして、油室の拡大行程で吸込ポート
から作動油を吸い込み、縮小行程でこの作動油を加圧し
て吐出ポートに吐出する。

また、回啄輸を逆方向に回転駆動すると、油室の拡大及
び縮小行程が逆になり、吐出ポートから作動油が吸い込
まれ、吸込ポートに吐出される。

（発明の１１ところが、このような正逆転型ポンプを用いてオープン
ループの油圧回路を構成する場合には、チェック弁やリ
リーフ弁、ドレーンなど数多くの機器をタンクとポンプ
との闇に接続する必要があり、これらの配置に手間やス
ペースを要するという問題があった。

本発明は、以上の問題点を解決すべく、オープンループ
の油圧回路を構成するのに必要な機器をあらかじめ内部
に一体化した正逆松型ポンプを提供することを目的とす
る。

（課題を達成するための手段）本発明は、回転方向に応じて吸込ポートと吐出ポートを
逆転する正逆転型ポンプにおいて、ポンプハウジングと
一体のケースの内側に油室を形成するとともに、前記吸
込ポートと吐出ポートの低圧に応じてこれらのポートに
この油室の作動油を供給する各チェック弁と、吸込ポー
ト及び吐出ポートの一定以上の圧力上昇時に過剰圧力を
この油室に逃がす各りＩノー７弁と、ポンプハウジング
の内側とこの油室とを連通するドレーンと、この油室を
タンクに連通するポートとを備えている。

（作用）吸込ポートと吐出ポートとを油圧アクチエエータに接続
し、ケースに形成したポートを介してケース内の油室と
タンクとを連通することで、オープンループの油圧回路
が形成される。すなちわ、ポンプの運転によりタンクの
作動油がチェック弁を介して吸込ポートと吐出ポートの
うちの一方がらポンプ内部に吸い込まれ、加圧された後
にもう一方のポートから油圧アク手工エータに供給され
る。リリーフ弁はこの吐出圧が一定以上に上昇すると吐
出油の一部を油室を介してタンクに逃がし、吐出圧の一
定以上の上昇を抑える。ドレーンはこの油室を介してポ
ンプハウジングの内側とタンクとを連通し、ポンプハウ
ジング内部の圧力上昇を防止する。

また、ケースに形成したポートを閉鎖することでタンク
とポンプとの連通が遮断され、クローズドルーズの油圧
回路が構成される。この場合は、吐出圧が一定以上に上
昇すると、すＩノー７弁が吐出油の一部をケース内の油
室に逃がし、チェック弁がこの作動油を吸込作動油に合
流させる。さらに、チェック弁はドレーンを介してケー
ス内の油室へ流入したポンプハウジング内の漏出作動油
を吸込作動油に合流させる。

（実施例）第１図及び第２図に本発明の実施例を示す。

第１図はポンプハウジング４の内側に構成されたトロコ
イドポンプを示し、１は回転軸２に固結した外歯歯車、
３は外歯歯車１の外側に臨む内歯歯車で、ガイドリング
５を介してポンプハウジング４の内側に回転軸２から偏
心した中心軸を中心として回転自由に支持される０回転
輸２の一端はベアリング８とシール１０を介してポンプ
ハウジング４から回転自由に突出し、第２図に示すモー
タ３９に結合する。また、回転軸２のもう一方の端部は
ベアリング９を介してポンプハウジング４の内側に回転
自由に支持される。

外歯歯車１と内歯歯車３との間には相接する双方の書面
によって幾つかの油室が画成される。外歯１１１阜１は
回転軸２の回転駆動に伴い、歯先で内歯歯車３を回転方
向に推しながら回転するが、内歯歯車３の回松中心輸の
偏心のためにこれらの油室は回転しながら拡縮し、拡大
行程でポンプハウジング４に形成された吸込ポート６か
ら作動油を吸い込み、縮小行程でこの作動油を加圧して
同じくポンプハウジング４に形成された吐出ポート７に
吐出する。また、回転軸２が逆方向に回転すると、吐出
ポート７から作動油を吸い込み、吸込ポート６に吐出す
る。

ポンプハウジング４には内側に油室２０を形成したケー
ス２１が一体に取り付けられる。そして、吸込ポート６
及び吐出ポート７とこの油室２０との間にチェック弁１
１と１２並びにリリーフ弁１３と１４が設けられる。

す１ノー７弁１３と１４はポンプハウジング４に支持さ
れたロッド１６の外側に摺動自由に嵌合し、リリーフス
プリング１７により油室２０＠からそれぞれ吸込ポート
６と吐出ポート７に向けて付勢され、ロッド１６の周囲
に形成したバルブシート１８に着座する。一方、チェッ
ク弁１１と１２は環状に形成され、それぞれ内周部をリ
リーフ弁１油室２０に向けてスプリング１５に弱い力で
弾性支持される。

また、ポンプハウジング４内の拡縮する油室からベアリ
ング９を越えて漏出する作動油を油室２０に導くドレー
ン１９がポンプハウジング４を貫通して油室２０に開口
する。さらに、ケース２１には油室２０を図示されない
タンクに接続するポート２２が形成される。

次に作用を説明する。

第２図は以上の構成を備えたトロコイドポンプ３１と、
船のスクリューシャフト３３を船体に支持する油圧式の
スラストベアリング３２とが構成するオーブンループの
油圧回路を示す。

スラストベアリング３２はスクリューシャフト３３に固
結したディスク３４の両側面に臨んでハウジング３７に
油室３５と３６を形成し、これらの油室３５と３６にト
ロコイドポンプ３１から供給される油圧によりスクリュ
ーシャフト３３のスラスト荷重を支持するもので、供給
された作動油はディスク３４とディスク３４を収装する
ハウジング３７とのＰＩ闇を通ってタンク３８へと流出
する。油室３５はトロコイドポンプ３１の吐出ポート７
に、油室３６は同じく吸込ポート６に接続される。また
、トロコイドポンプ３１のポート２２はタンク３８に接
続される。トロコイドポンプ３１の回献軸２を駆動する
モータ３９はスクリューシャフト３３の回転方向に対応
して回転方向を転じるように構成される。

スクリューシャフト３３が船を前進させる方向へ回転す
ると、トロコイドポンプ３１は吸込ポート６からチェッ
ク弁１１を介してタンク３８の作動油を吸い込み、内部
で加圧して吐出ポート７に吐出する。この高圧作動油は
スラストベアリング３２の油室３５に供給され、ディス
ク３４とハウジング３７の隙間を潤滑しつつタンク３８
へｍ人する。そして、図の矢印（実線）方向に作用する
スラスト荷重を、ディスク３４に作用する油室３５と３
６の圧力差で支持する。なお、油室３６はタンク３８と
ほぼ同圧となる。また、スラス）Ｗ重の増加とともにデ
ィスク３４とハツシング３７の隙間が挟まり、油室３５
の圧力がスラスト荷重とつり合うまで上昇する。

一方、スクリーシャフト３３が逆方向に回転すると、ト
ロフィトポンプ３１も逆方向に回転し、吐出ポート７か
らチェック弁１２を介してタンク３８の作動油を吸い込
み、加圧した作動油を吸込ポート６から油室３６に供給
し、油室３５との圧力差により図の矢印（破＃ｌ）方向
に作用するスフスト荷重を支持する。

いずれの場合も、トロコイドポンプ３１の吸込作動油は
タンク３８から供給されるので、トロコイドポンプ３１
を高速運転した場合でも吸込作動油が不足せず、キャビ
テーシタンなどの不具合が発生する恐れはない、また、
トロコイドポンプ３１の吐出圧が一定以上に上昇した場
合には、リリーフ弁１３または１４がリリーフスプリン
グ１７に抗して＃Ｒき、余剰圧力をタンク３８に解放す
るので、過大圧力の負荷により回路構成部材を損傷する
こともない、さらに、ポンプ内部はドレーン１９を介し
てタンク３８と連通しているので、ポンプの運転にとっ
て好ましい低圧状態に常に保たれる。

なお、このトロコイドポンプ３１を用いてクローズトル
ープの油圧回路を構成する場合は、ポート２２をプラで
で閉鎖すれば良い、これにより、例えば吐出ポート７に
吐出された作動油はスラストベアリング３２内を循環し
た後、直接吸込ポート６に吸い込まれる。また、吐出圧
の一定以上の上昇時にリリーフ弁１４から油室２０に流
出した作動油やポンプ内部からドレーン１９を介して油
室２０に排出される作動油はチェック弁１１を介して吸
込ポート６に吸い込まれる。

なお、本発明は、トロコイドポンプのみならず、正逆転
型ポンプのすべてに適用することができる。

（発明の効果）以上のように、本発明の正逆転型ポンプは、ポンプハウ
ジングと一体のケースの内側に油室を形成し、吸込ポー
ト及び吐出ポートとこの油室を連通するチェック弁並び
にリリーフ弁と、ポンプハウジングの内側とこの油室と
を連通するドレーンと、この油室をタンクに連通するポ
ートとを備えたため、数多くの機器の接続を必要として
いたオ−プンループの油圧回路を極めて簡単に構成する
ことができる。また、ポートを閉鎖することによりクロ
ーズトループの油圧回路にも使用することができる。し
たがって、本発明によりコンパクトで高機能の油圧発生
装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

＃４１図は本発明の実施例を示すトロコイドポンプの縦
断面図、第２図は同ポンプを用いて構成した油圧式スラ
ストベアリングの油圧回路図である。１・・・外歯歯車、２・・・回転軸、３・・・内歯歯車
、４・・・ポンプハウジング、６・・・吸込ポート、７
・・・吐出ポート、１１．１２・・・チェック弁、１３
．１４・・・リリーフ弁、１９・・・ドレーン、２０・
・・油室、２１・・・ケース、２２・・・ポート。

Claims

【特許請求の範囲】

回転方向に応じて吸込ポートと吐出ポートを逆転する正
逆転型ポンプにおいて、ポンプハウジングと一体のケー
スの内側に油室を形成するとともに、前記吸込ポートと
吐出ポートの低圧に応じてこれらのポートにこの油室の
作動油を供給する各チェック弁と、吸込ポート及び吐出
ポートの一定以上の圧力上昇時に過剰圧力をこの油室に
逃がす各リリーフ弁と、ポンプハウジングの内側とこの
油室とを連通するドレーンと、この油室をタンクに連通
するポートとを備えたことを特徴とする正逆転型ポンプ
。