JPH02274850A - 金属間化合物TiAl基合金の熱処理方法 - Google Patents

金属間化合物TiAl基合金の熱処理方法

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JPH02274850A
JPH02274850A JP9614589A JP9614589A JPH02274850A JP H02274850 A JPH02274850 A JP H02274850A JP 9614589 A JP9614589 A JP 9614589A JP 9614589 A JP9614589 A JP 9614589A JP H02274850 A JPH02274850 A JP H02274850A
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JP
Japan
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alloy
intermetallic compound
heat treatment
temp
ductility
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Pending
Application number
JP9614589A
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English (en)
Inventor
Hisashi Maeda
尚志 前田
Minoru Okada
稔 岡田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、軽量で且つ耐熱性に優れ、宇宙、航空機分野
において、将来の航空機、超音速旅客機、宇宙用乗物(
スペース・プレーン)等の用途に期待されている金属間
化合物T111/!基合金の熱処理方法に関し、特に、
金属間化合物TiAl基合金の常温延性を改善する熱処
理方法に関する。
(従来の技術) チタン(11)とアルミニウム(A2)は、原子比でl
;lの金属間化合物TiAlを作る。Alが35〜44
重量%で残部が↑lのTI−Aj!2元系においては、
実質的にT1^lの金属間化合物単相になることが知ら
れている。この↑ll相は比重が約3.8でTI(同4
.5)よりも小さく、且つ、・室温での強度が800″
C程度の温度まで低下せず、むしろ上昇するといった特
長を有していることから、軽量かつ耐熱性が要求される
ジェットエンジン用部材等への応用が期待されている。
しかし、TiAlは金属間化合物であるので、金属間化
合物に共通する常温延性が非常に乏しいという欠点があ
る。。
化学量論組成(↑1−36重量%^l)では、金属間化
合物TIA j!基合金の鋳塊材の引張伸びはほとんど
皆無に近い、常温延性が存在しないので靭性も非常に低
く、この合金を例えば、ジェットエンジンのブレードに
使用した場合、作動中に異物等が衝突すると容易に破損
をきたす、或いは、小さな衝撃でも破損に至る場合があ
るので、製品の取り扱いに注意を要する。
このようにTiA 1は、常温延性に乏しいことが実用
化に際しての大きな障害となっており、実用化するには
常温延性を改善することがひとつの大きな課題になって
いる。
−IIの金属においては結晶粒を微細化すれば延性が向
上するので、TIAj!についても同じく結晶粒の微細
化により常温延性が向上すると考えられる。微細化の方
法として、加工と再結晶による方法が考えられるが、丁
lAlは加工性が著しく劣るので、この方法は容易では
ない、また、熱処理により結晶粒を微細化する方法も考
えられるが、従来は鋳塊の均質化を目的とした拡散焼鈍
は行われることがあったが、常温延性を改善する熱処理
法は知られていない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の課題は、軽量で且つ耐熱性に優れた金属間化合
物τiAj!基合金の欠点とされている常温延性の悪さ
を改善することができる熱処理方法を提供することにあ
る。
本発明の具体的な目的は、常温での引張伸びが1%以上
で、0.2%耐力が30kgf/■鵬%以上のTiAl
基合金を得ることができる熱処理方法を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) TiAfは、難加工性であるから製品は主に鋳造により
作られており、化学量論組成(原子比でl:1)では溶
解ままのインゴットはT13A j!を含む2相になる
ことが知られている。また、組織は双晶を含むものにな
りやすく、2相ではあるが結晶粒径は300〜500μ
■と粗大である。このような粗大な結晶粒を微細化して
やれば、常温延性が向上することが考えられる。しかし
、加工と再結晶による方法では、微細化が容易ではない
そこで、本発明者らは熱処理による微細化について、鋭
意検討を行った結果、下記に述べる特定の条件で↑1^
i基合金を熱処理してやれば、結晶粒が微細化すること
、およびこの効果はTl−A12元系の金属間化合物T
ii基合金においても認められるが、Moを含むTlA
1基合金の方がよりIJllFな効果が得られることを
見出し、本発明に至った。
ここに、本発明の要旨は「金属間化合物TiA ffi
を主成分とする合金を、1050〜1250℃の温度に
30分間以上加熱保持した後、800℃までの温度域を
1℃/秒以下の平均冷却速度で冷却することを特徴とす
る金属間化合物TIAJ!基合金の熱処理方法」にある
前記金属間化合物TIAj!を主成分とする合金とは、
実質的にTiA ffi単相からなるもの、Tiiと若
干量のtts^lからなるもの、これらの金属間化合物
の外に、少量のβ相を含むものである0合金元素として
は、後述するMoの他に、■、Mn%Nb5W。
Tas ML Crs Pe、、Co等の1種以上を合
計で5重量%程度まで含むことができる。
前記金属間化合物T1^l基合金が、Moを0.1〜5
重量%含むものである場合には、熱処理による微細化の
効果が大きい。
(作用) 以下、本発明の熱処理方法について詳細に説明する。
本発明の方法は、■1050−1250℃の温度に加熱
、■この温度範囲に30分間以上保持、■その後、80
0°Cまでの温度域を1°C/秒以下の平均冷却速度で
冷却、という条件の組み合わせからなる。
この方法によって、金属間化合物TiAl!基合金の結
晶粒を微細化することができて、常温延性が改善される
理由は下記の通りである。
1050〜1250℃の加熱温度で保持することにより
1次組織(インゴットの場合は鋳造組織、加工材の場合
は加工組織)が消滅し、再び冷却されるときに組織変化
が起こり、新しい組織が均一に再生成する。このとき冷
却速度が大きすぎると十分な数の核生成が起こらないた
めに結晶が微細化しない、即ち、新しい組織が再生成す
る800°Cまでの温度域をゆっくり冷却することで多
数の核生成が起こり、微細化するのである。
しかし、前記■〜■の条件のいずれか一つでも外れると
、組織が不均一になるか、結晶粒が微細化しないか、微
細化の程度が小さいので、常温延性は改善されない。
即ち、加熱温度が1050℃未満では、常温における組
織(加熱前の組織)が残存し、組織の均一な微細化は起
こらず、1250℃を超える温度では、結晶粒の成長が
早くなり、冷却後の組織の微細化は起こらない、また、
1250°Cを超える温度で加熱すると酸化が著しくな
って、脆化が起こりやすくなる。
この加熱は、酸化を防ぐ目的から真空中または不活性ガ
ス中で行うのが望ましい。
加熱保持時間が30分未満では、組織の均質化が不十分
であるので常温延性は向上しない、TIAj!基合金は
結晶粒の成長速度は遅いため、加熱時間の影響は比較的
小さいが、長すぎる加熱は結晶粒を必要以上に成長させ
ることになり、常温延性は低下する方向に向かう、また
、長時間の加熱は酸化による脆化を招くことになるので
、望ましいのは1〜24時間の加熱保持である。
加熱後の冷却は、800°Cまでの温度域をI℃/秒以
下の平均冷却速度で行う0組織の形成段階である800
°Cまでの温度域をゆっくりと冷却してやれば、組繊は
均一になる。800°Cまでの温度域を1℃/秒より速
い平均冷却速度で冷却すると、再生成する組織が粗大粒
を含む不均一な組織となり、冷却途中における組織の微
細化が十分に起こる時間がないので高温における相が室
温において多量に残存する。
800℃より低い温度域では、冷却による組織変化が小
さいので、これ以降の冷却は800℃までと同じ条件或
いはこれよりも速い条件で行ってもよい。
前記の熱処理は、Ti−Aj!2元系のTIAj!金属
間化合物基合金に有効であるが、更に、Moを0.1〜
5重量%含むTiA f金属間化合物基合金の場合には
、−層の効果がある。
これは、MoはTIAf相中に焼鈍双晶を生成しやすく
する作用があり、このために常温延性が改善されるので
ある。
しかし、Moの含有量が0.1重量%未満では、微細化
に寄与しない、一方、5重量%を超えて含有させると、
マクロ偏析が増大し、脆化の原因とな本発明において、
被熱処理材である金属間化合物TiA/4基合金は、鋳
造材、鋳造材に熱間押出し加工、熱間圧延加工および恒
温鍛造等を施した加工材のいずれでもよい、これらのも
のを、前述の条件で熱処理すれば、結晶粒が微細化され
て常温延性が改善される。加工材を上記条件で熱処理す
れば、常温延性が改善されるのみならず、加工歪の除去
や組織調整もできる。
次に、実施例により本発明の効果を具体的に説明する。
(実施例) 第1表に示す化学組成のTIAJ!基合金の角型インゴ
ット(75mm X 95wm X 15m5、重量4
00g)をArアークボタン溶解により、および円柱イ
ンゴット(60讃■径X110m5+長さ、重量120
0g)をArアークスカル溶解により溶製した。
このうち、スカル溶解で得た円柱インゴットについては
、機械加工してT1合金製のカプセルに入れ、1200
°Cに加熱した後、押出比的3で熱間押出し加工を行い
、直径的25m−の丸棒にした。
ボタン溶解により得た角型インゴットおよび上記の熱間
押出し加工後の丸棒に、l XIO”’toorの真空
中で第1表に示す条件で熱処理を施した。
第1図は、試料N[L5のミクロ組織を示したものであ
り、(a)は鋳造まま(熱処理前のインゴットにおける
組織)、ら)は熱処理後の組織である。
熱処理により結晶粒が著しく微細化していることがわか
る。
さらに、熱処理後の試料から引張試験片(直径6.25
mm、平行部32mm)を採取し、機械的性質を調べた
。その結果を同じく第1表に示す。
機械的性質は、引張試験片の標点間距離を25−一とし
、初期歪速度を8.3 xlG−’S−’として試験片
を室温で引張り測定した。
(以下、余白) 試uNal〜5および試料障8〜11は、鋳造材(^r
アークボタン溶解で得た角型インゴット)を熱処理した
ものであり、試料胤6.7.12は、押出材(Arアー
クスカル溶解で得た円柱インゴットを熱間押出し加工し
たもの)を熱処理したものである。
試料漱1〜7の本発明例のものは、いずれも目標とする
常温引張り伸びが1%を超え、0.2%耐力も30Kg
f/s+m”以上である。特に、試料Nt15および7
のMoを含むTiA l金属間化合物基合金の場合は、
伸びの向上が大きい。
これに対して、熱処理を本発明で規定する範囲外の条件
で行った比較例の試料Nl18.10.11のものは、
伸びが皆無か、あっても低い、また、試料弘9は、1.
0%の伸び有しているが0.2%耐力が目標値に遵心て
いない。
(発明の効果) 以上説明した如く、本発明の熱処理方法によれば、金属
間化合物TiAl基合金の結晶を微細して常温延性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1表における試料NCL5の熱処理前と熱
処理後の金属組織の顕微鏡写真である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属間化合物TiAlを主成分とする合金を、1
    050〜1250℃の温度に30分間以上加熱保持した
    後、800℃までの温度域を1℃/秒以下の平均冷却速
    度で冷却することを特徴とする金属間化合物TiAl基
    合金の熱処理方法。
  2. (2)前記金属間化合物TiAlを主成分とする合金が
    、Moを0.1〜5重量%含むものである特許請求の範
    囲第1項記載の金属間化合物TiAl基合金の熱処理方
    法。
JP9614589A 1989-04-14 1989-04-14 金属間化合物TiAl基合金の熱処理方法 Pending JPH02274850A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5348595A (en) * 1988-05-13 1994-09-20 Nippon Steel Corporation Process for the preaparation of a Ti-Al intermetallic compound
EP0926252A1 (en) * 1997-12-26 1999-06-30 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Titanium aluminide for precision casting and method of casting titanium aluminide
JP2012525497A (ja) * 2009-04-30 2012-10-22 スフィヴァル チタン製伸長部品の製造方法
JP2017094392A (ja) * 2015-09-17 2017-06-01 ライストリッツ トゥルビネンテヒニーク ゲーエムベーハーLeistritz Turbinentechnik GmbH ピストンエンジン及びガスタービン用の高負荷容量部品を生成するため、α+γチタンアルミ合金からプリフォームを生成する方法

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