JPH02270532A - 低収縮ポリエステルフィルムの製造方法 - Google Patents

低収縮ポリエステルフィルムの製造方法

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JPH02270532A
JPH02270532A JP9414589A JP9414589A JPH02270532A JP H02270532 A JPH02270532 A JP H02270532A JP 9414589 A JP9414589 A JP 9414589A JP 9414589 A JP9414589 A JP 9414589A JP H02270532 A JPH02270532 A JP H02270532A
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滋夫 内海
Yoshinojo Tomitaka
吉之丞 富高
Yujiro Fukuda
裕二郎 福田
Takatoshi Miki
崇利 三木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする
フィルムから、厚み均一性および平面性に優れた低収縮
二軸配向ポリエステルフィルムを製造する方法に関する
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕二軸
配向ポリエチレンテレフタレートフィルムは、機械的性
質、耐熱性、耐薬品性等に優れるため、種々の用途、例
えば電気絶縁用途、フロッピーディスク用途、垂直磁気
記録基板用途、液晶パネル基板用途、メンブレンスイッ
チの回路基板用途、FPC用途、スライスバックトラン
ス用途、写真、製版、OPC,OHP用途等、幅広く用
いられている。
しかしながら、これらの用途では、いずれも年々、精密
かつ高精度が要求され、それに伴ってフィルムに対し、
低収縮化が極めて強く要望されている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、冷却
−固化−延伸の各工程の条件を特定することにより、低
収縮化フィルムが容易に得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
すなわち本発明の要旨は、実質的にポリエチレンテレフ
タレートからなる溶融樹脂を、粘着温度が90’C以上
であるロール上でガラス転移温度以上120℃以下に冷
却、固化させてシートとし、得られたシートを90℃以
上に保持、搬送し、縦延伸後の複屈折率が0.090以
下となるよう90℃以上で縦延伸し、次いで100℃以
上で3.4倍以上横延伸した後、200℃以上で熱固定
することを特徴とする低収縮ポリエステルフィルムの製
造方法に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において使用されるポリエチレンテレフタレート
(以下、PETと略す)は、酸成分としてテレフタル酸
残基を80重量%以上含み、グリコール成分としてエチ
レングリコール残基を80重量%以上含むポリエステル
であるが、場合により残りの成分が種−の異なるモノマ
ーとの共重合体あるいはブレンド物であってもよい。ま
た、使用するポリマー中には、重合段階でリン酸、亜リ
ン酸およびそれらのエステルならびに無機粒子(シリカ
、カオリン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、二酸
化チタンなど)が含まれていてもよいし、重合後ポリマ
ーに無機粒子などがブレンドされていてもよい。
次に本発明の低収縮二軸配向ポリエステルフィルムの製
造方法を説明する。
まず、前述したポリエステルポリマーを充分乾燥した後
、通常280〜290℃で溶融押出して、粘着温度が9
0℃以上であるロール上で、ガラス転移温度以上120
℃以下に冷却、固化させてシートとする。この工程にお
いて、静電印加密着法(ワイヤー、板状、針状電極等で
シートに電圧を印加しロールに密着させる方法)を併用
することが好ましい。粘着温度が90゛C以上であるロ
ールとしては、セラミックロール、テフロン被覆ロール
、シリコンゴム被覆ロール等が挙げられ、本発明の方法
においてテフロン被覆ロールを採用することが好ましく
、特にPFA(テトラフルオロエチレン/ペルフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体)被覆ロールを採用す
ることが好ましい。
得られたシートは、次いで90℃以上に保持したまま、
搬送し、縦延伸後のフィルムの複屈折率が0.090以
下となるよう90℃以上で縦延伸する。
フィルムの複屈折率が0.090を超えるとフィルムの
収縮率が高くなるため好ましくない。縦延伸後のフィル
ムの複屈折率は、好ましくは0.070以下、更に好ま
しくは0.060以下、特に好ましくは0.055以下
である。また、縦延伸後のフィルムの縦方向1.5m当
たりの厚さ斑は10%以下が好ましく、更に好ましくは
6%以下、特に好ましくは4%以下である。さらに縦延
伸後のフィルムの平均屈折率−五−は1.5750〜1
.6000の範囲が好ましく、更に好ましくは1.58
00〜1、5950の範囲である。
なお、予熱搬送ロールおよび延伸ロールは、粘着温度が
90°以上のロールを用いることが好ましい。特に延伸
ロールについては、ロールが摩耗し易いため、通常、表
面粗度(R,、、)が1.0μm以下のセラミックロー
ルを用いる。
得られた縦延伸フィルムは、100℃以上で3゜4倍以
上横延伸した後、200℃以上で熱固定する。
横延伸温度が100℃未満では、厚さ斑、収縮特性が悪
化し好ましくない。また、熱固定温度が200℃未満で
は、収縮率が高くなるため好ましくない、熱固定温度は
220℃以上が好ましく、230℃以上が更に好ましい
。熱固定後、さらに縦及び/又は横方向に弛緩を施すこ
とにより、フィルムの寸法安定性を向上させることがで
きる。
以上述べた条件を適宜選択することによりフィルムの収
縮率(160℃で30分間処理後の収縮率)を1.0%
以下とすることができる。また、上記条件範囲内で、得
られるフィルムの厚さ斑(継および横方向1.5m当た
り)を6%以下とすることが好ましい。さらに、フィル
ムの平均屈折率−石−を1.6050〜1.6100、
面配向度ΔPを0.155〜0.170の範囲となるよ
う条件を適宜、調整することが好ましい。
本発明の方法は厚さ25μm以上のフィルムの製造方法
として好適である。また、縦延伸後のフィルムに塗布を
施し、次いで横延伸、熱固定して製造されるコーティン
グフィルムの製造方法としても好適である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り、以下の例に限定され
るものではない。
なお、本発明の方法における条件測定法および得られる
フィルムの特性評価法は以下の通りである。
(1)熱収縮率 無張力状態で160℃の雰囲気中30分間熱処理し、熱
処理前後のサンプルの長さを測定することにより、次式
にて計算した。
熱収縮率(%) (2)厚さ斑 安置電気社製連続フィルム厚さ測定器(電子マイクロメ
ーター使用)により、二軸延伸フィルムの縦方向に沿っ
て測定1.5m長さについて次式より算出した。
×100% (3)フィルム温度 バーンズの温度計によりフィルム表面に焦点をあてて測
定した。
(4)ロールの粘着温度 ゛第1図に示す装置において、ロール1の回転速度を4
m/win、ロール2の回転速度を8m/minとして
フィルムを延伸した。ロール1の温度を種々変化させ、
ニップロール3によるフィルムのニップ点からフィルム
の難脱点までの角度(θ)を測定し、θを0に外挿した
ときのロール1の温度を粘着温度とした。
(5)複屈折率 八〇 カールツアイス社製偏光顕微鏡により縦延伸フィルムの
りタープ−ジョンを測定し、次式により複屈折率(Δn
)を求めた。
Δn = R/ d R:リターデーション d:フィルム厚さ (6)平均屈折率−1−2面配向度 ΔPアタゴ光学社
製アツベ式屈折計を用い、フィルム面内の屈折率の最大
値nT、それに直角の方向の屈折率nβ、及びフィルム
の厚さ方向の屈折率nαを測定し、次式より平均屈折率
を算出した。
なお、屈折率の測定は、ナトリウムD線を用い、23℃
で行なった。
n= 1/3  (nα+nβ+nr)。
(7)平面性 目視で観察し、良好なものをO1不良のものを×、その
中間を△とした。良好なもののうちでも定盤の上にlm
X1mのフィルムを静置した際、クルミのないものを◎
とした。
実施例1 (ポリエステルチップの製造法) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
70部、及び酢酸カルシウム−水塩0.07部を反応器
にとり、加熱昇温すると共にメタノールを留去させ、エ
ステル交換反応を行ない、反応開始後約4時間半を要し
て230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了
した。
次にリン酸0.04部及び二酸化アンチモン0.035
部を添加し常法に従って重合した。すなわち反応温度を
徐々に昇温し、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐
々に滅じ、最終的に0.5mmHgとした。4時間後、
反応を終了し、常法に従いチップ化してポリエステル(
A)を得た。
一方ポリエステル(A)の製造においてエステル交換終
了後平均粒径1.2μmの無定形シリカ0゜13部を添
加する以外は、ポリエステル(A)の製造と同様にして
無定形シリカ含有ポリエステル(B)を得た。
また、ポリエステル(B)において、無定形シリカの粒
径を30μm、添加量を0.05部として無定形シリカ
含有ポリエステル(C)を得た。
(製膜法) 上記ポリエステル(A)、ポリエステル(B)及びポリ
エステル(C)を60:15:25にブレンドした後、
常法に従い、180 ’Cで4時間、乾燥し285℃で
溶融押出し、表層部を50μmのPFAで被覆したキャ
スティングロール上に冷却固化し、無定形シートを得た
。なお、キャスティングロールは表面温度100 ’C
に保ち、フィルムは該ロールに静電印加密着法により密
着させた。
得られた無定形シートを100℃に保持したまま、PF
A被覆ロールで予熱、搬送し、92℃の低速延伸ロール
と30℃の高速延伸ロール間で3.53倍縦延伸した。
この時フィルム温度は91″Cであった。また、縦延伸
後のフィルムの複屈折率Δnは0.054、フィルムの
厚さ斑は6%であった。
次いで、得られた縦延伸フィルムを105℃で3.6倍
横延伸し、235℃で巾方向に5%弛緩しながら熱固定
し、125μmのフィルムを得た。
実施例2.比較例1〜4 製膜条件を表−1に示すように変更し、各フィルムを得
た。
以上、上記フィルムを評価した結果をまとめて下記表−
1に示す。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、低収縮性、厚み均一性および平
面性に優れたフィルムを容易に製造することができ、そ
の工業的価値は高い。
【図面の簡単な説明】
第1図はロールの粘着温度を評価する装置の概略説明図
である0図中(1)は低速延伸ロール、(2)は高速延
伸ロール、(3)および(3′)はニップロール、(4
)および(4′)は搬送ロール、(5)はフィルムを示
す。 出 願 人 ダイアホイル株式会社 代 理 人 弁理士 長谷用  − ほか1名 第1図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的にポリエチレンテレフタレートからなる溶
    融樹脂を、粘着温度が90℃以上であるロール上でガラ
    ス転移温度以上120℃以下に冷却、固化させてシート
    とし、得られたシートを90℃以上に保持、搬送し、縦
    延伸後の複屈折率が0.090以下となるよう90℃以
    上で縦延伸し、次いで100℃以上で3.4倍以上横延
    伸した後、200℃以上で熱固定することを特徴とする
    低収縮ポリエステルフィルムの製造方法。
JP9414589A 1989-04-13 1989-04-13 低収縮ポリエステルフィルムの製造方法 Expired - Lifetime JP2611425B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0592406A (ja) * 1991-10-03 1993-04-16 Murata Mfg Co Ltd 積層電子部品の製造方法
JPH08132523A (ja) * 1994-11-09 1996-05-28 Toray Ind Inc 低熱収縮性ポリエステルフィルム
JPH08164558A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Toray Ind Inc ポリエステルフィルム

Cited By (3)

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JPH08164558A (ja) * 1994-12-15 1996-06-25 Toray Ind Inc ポリエステルフィルム

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