JPH02268874A - 多彩模様塗膜の形成方法 - Google Patents

多彩模様塗膜の形成方法

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JPH02268874A
JPH02268874A JP9098189A JP9098189A JPH02268874A JP H02268874 A JPH02268874 A JP H02268874A JP 9098189 A JP9098189 A JP 9098189A JP 9098189 A JP9098189 A JP 9098189A JP H02268874 A JPH02268874 A JP H02268874A
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JP
Japan
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particles
paint
coating
coating film
rays
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Application number
JP9098189A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kiriyama
桐山 義行
Kazusuke Moriga
森賀 一介
Mitsuhiro Matsuda
充弘 松田
Toshio Shinohara
篠原 稔雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Toryo KK
Original Assignee
Dai Nippon Toryo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はソフト感があり、またロールコータ−スクリー
ン印刷等の剪断力のかかる塗装手段によっても均一な多
彩模様塗膜を形成することが可能な、紫外線硬化型塗料
を用いた多彩模様塗膜の形成方法に関する。
〈従来の技術及びその解決すべき課題〉従来より多彩模
様塗膜を形成する方法として着色剤粒子を分散含有せし
めた多彩模様形成用塗料をスプレー塗装することにより
多彩模様塗膜を形成する方法が代表的なもととして知ら
れている。
しかしながら、この方法では、得られた多彩模様塗膜は
均一な多彩模様塗膜が得られるものの、塗膜表面に出た
着色剤粒子の凹凸により、ざらついた感じとなり、手で
触れた時のソフトタッチ感が劣り、また着色剤粒子によ
る模様の輪郭がはっきりしているためコントラストがき
つく、堅い感じとなる問題点があった。
また、スプレー塗装によるため塗料の飛散が多く、塗装
作業環境が悪いだけでなく、塗料ロスによる無駄があっ
た。
そこで、塗料ロスが少なく、かつ工場塗装可能なロール
コータ−、スクリーン印刷等による多彩模様塗料形成方
法が考えられる。
しかしながら、ロールコータ−、スクリーン印刷等は塗
装時、高い剪断力がかかるため、前記着色剤粒子が移動
により片寄り、その結果得られた多彩模様塗料が不均一
となりやすい問題点があった。それ故現在1回塗りによ
る塗装は、はとんど採用されてないのが現状である。な
お、ロールコータ−塗装による二色多彩模様塗料の形成
方法として凹凸基材もしくは凹凸塗膜の全表面に、ある
着色塗料を塗布し、次いで前記着色塗料と異なる色の塗
料を凸部のみに塗布する方法が知られているが、この方
法は得られた多彩模様の輪郭がはっきりとし、外観上ソ
フト感がなく、また二重塗りが必要である等の問題点が
あった。
更に、これらに使用される塗料は、常温乾燥、強制乾燥
あるいは焼付乾燥させており、硬化塗膜を得るためには
通常数十分間〜数日間かかり、生産性も悪い問題点があ
った。
一方、近年無公害化、省資源などの社会的要請に伴い、
無溶剤もしくは有機溶剤量の少ない塗料の開発が望まれ
ている。
そこで多彩模様形成用塗料として硬化時間が数十秒以内
と短かく、かつ無溶剤もしくは溶剤量の少ない紫外線硬
化型塗料の利用が考えられる。
ところが、多彩模様塗料を形成するための着色剤粒子を
紫外線硬化型塗料に含有せしめると、着色剤粒子は紫外
線を吸収あるいは遮断するため塗膜内部まで紫外線が到
達せず、塗膜内部が硬化不良を生じ、それ故着色剤粒子
を含有する紫外線硬化型塗料は多彩模様形成用塗料とし
て実用されていなかった。
本発明者等はこのような現状に鑑み、前記課題を解消す
べく鋭意検討した結果、外観上でも、また感触上でもソ
フト感があり、かつロールコータ、スクリーン印刷等の
手段でも1回塗りで、均一な多彩模様塗料を形成するこ
とが可能であり、さらに紫外線照射により短時間で硬化
する多彩模様塗膜の形成方法を見出し、本発明に至った
ものである。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、着色剤粒子及び液体含浸性のない中空状粒子
を分散せしめ、かつ光反応開始剤としてチタノセン化合
物を含む紫外線硬化型塗料を基材表面に塗布し、紫外線
を照射することにより塗膜を硬化させる多彩模様塗膜の
形成方法に関するものである。
以下、本発明について説明する。
本発明において使用される多彩模様形成用紫外線硬化型
塗料は紫外線重合性のビヒクル、光反応開始剤、着色剤
粒子及び液体含浸性のない中空状粒子を必須成分とし、
さらに必要に応じ着色染顔料、体質顔料、溶剤、増粘剤
、分散剤、消泡剤、成膜助剤などの添加剤等を配合せし
めたものからなるものである。
前記ビヒクル成分としては分子内にラジカル重合可能な
不飽和二重結合を有する化合物が使用出来る。具体的に
は通常の紫外線硬化型塗料に使用されている不飽和ポリ
エステル系樹脂、不飽和アクリル系樹脂、不飽和ウレタ
ン系樹脂、不飽和エポキシ系樹脂、不飽和ポリアミド系
樹脂あるいはこれら樹脂とエチレン性不飽和基を有する
反応性希釈剤との混合物が代表的なものとして挙げられ
るが、特に基材への付着性、耐候性、紫外線照射条件幅
の広い状態での硬化性く速乾性)等の優れた以下のビヒ
クルが好適である。
該ビヒクルは、アクリルウレタンオリコマ−を主成分と
するものであり、該アクリルウレタンオリゴマーは分子
中にウレタン結合を有し、かつラジカル重合可能な不飽
和二重結合を有する平均分子量数百〜致方程度の常温で
粘稠状のものが広(包含される。
例えば、ポリイソシアネートと水酸基を有する(メタ)
アクリル酸エステルとの反応によって得られるオリゴマ
ーの他にポリエーテル系アクリルウレタンオリゴマー、
ポリエステル系アクリルウレタンオリゴマー、ポリブタ
ジェン系アクリルウレタンオリゴマー等も挙げられる。
具体的にはトルエンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、インホロンジイソシアネート、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネ
ート、これらの異性体あるいは過剰のポリイソシアネー
トとポリエステルポリオール、ポリオキシメチレングリ
コーノペポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプ
ロピレングリコール、カプロラクトンポリオール、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどとの反
応生成物であるイソシアネート末端を有する化合物等の
ポリイソシアネート (特に好ましくは無黄変型ポリイ
ソシアネート)と水酸基及び不飽和基を有する化合物と
の反応生成物等が挙げられる。前記水酸基及び不飽和基
を有する化合物としてはヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(
メタ)アクリレート等が代表的なものとして挙げられる
ビヒクルはこれらアクリルウレタンオリゴマーと反応性
希釈剤とからなる。反応性希釈剤としては2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(
メタ)アクリレート、インボルニル(メタ)アクリレー
ト、トリプロピレングリコールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、テトラエチレング
リコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(
メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンペンタ
アクリレート、ジペンタエリスリトールへキサアクリレ
ート、酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン、ジメチル(
メタ)アクリルアミド、ビニルトルエン、ジビニルベン
ゼン等が代表的なものとして挙げられ、これら反応希釈
剤はアクリルウレタンオリゴマー100重量部に対し、
10〜100重量部配合するのが好適である。
前記光反応開始剤としてはチタノセン化合物が使用され
る。
なお、紫外線硬化型塗料は着色剤粒子の如き紫外線を吸
収あるいは遮断する成分を含むと塗膜内部まで紫外線が
到達せず、塗膜内部が硬化不良を生じるのが一般的であ
ったが、たくさんある光反応開始剤の中から予想外にも
前記チタノセン化合物を光反応開始剤として使用すると
充分硬化することを見出した。このチタノセン化合物、
は以下の一般式で示される化合物である。
式(I) 1゛ R’   Ti   R’           (I
)〔式中、2つのR’基は各々独立して、シクロペンタ
ジェニルe1インデニルeまたは4,5゜6.7−テト
ラヒドロインデニルeであって、非置換のものであって
もC6〜C1B−アルキルまたはC3〜Cl8−アルコ
キシ、02〜Cl8−アルケニル、C6〜C6−シクロ
アルキル、C6〜CIO−アリーノペC7〜C+ g−
アラルキノペシアノまたはハロゲンの1個以上で置換さ
れたものであってもよく、または2つのR′基は、連結
して、 非置換または上記のように置換された式(I[)〔式中
、Xは(CH2)h(nは1.2または3である。)、
フェニルで置換されているか、されていない2〜12個
の炭素原子を持つアルキリデン、さらには5〜7の環炭
素原子を持つシクロアルキリデン、S+R3、または5
nRj (R’はC,〜C,,−アルキル、C,−C,
2−シクロアルキル、06〜Cl6−アリールまたはC
7〜Cl6−アラルキルである。)である。〕の基であ
って、R2は、金属−炭素結合に対しての2つのオルト
位の少くとも一方が弗素で置換されている6員の炭素環
または5員または6員の複素環であって芳香族環につい
てはさらに置換基を含むものであってもよく、またはR
2とR3は連結して、式(III)の基 −〇−Y−Q−(I) 〔式中、Qは、炭素環芳香族環であって、この二つの結
合はY基に対して〇−位にあり、Y基に対してm−位が
弗S原子で置換されており、0については、さらに置換
基を含有していてもよい。Yは、CH2,2〜12個の
炭素原子を持つアルキリデン、環炭素原子5−7のシク
ロアルキリデン、直接結合、NR’ 、O、S 、 5
O1SO7、Co、S+Rjまたは一5nRj (R’
 は上記の通りである。)であり、R3はR2と同一の
意味のもの、またはアルキニル、非置換のものまたは置
換の7エニルアルキニル、Ns、CN5SiR3または
、S+R3であり、しかもチタノセン中でR2は1個以
上の遊離のエステル化またはエーテル化されたポリオキ
サアルキレン基を含有しており、この基は、芳香族環に
直接または橋基を介して結合しているものである。〕 で示されるチタノセン。
該チタノセン化合物としては具体的にはビス(シクロペ
ンタジェニル)−ビス(4−デシルオキシ−2,3,5
,6−テトラフルオロフエニル)−チタニウム、ビス(
シクロペンタジェニル)ビス(ペンタフルオロフェニル
)−チタニウム、ビス(シクロペンタジェニル)−ビス
[:4−(1’4’、7’−)リオキサウンデシル)−
2,3゜5.6−テトラフルオロフエニル〕−チタニウ
ム、ビス(メチルシクロペンタジェニル)−ビス〔4−
(1’   4’、7’−)リオキサウンデシル)−2
,3,5,6−テトラフルオロフエニル〕−チタニウム
、ビス(シクロペンタジェニル)−ビス(4−(1’、
4’、7’、10’−テトラオキサドデシル)−2,3
,5,6−テトラフルオロフエニル〕−チタニウム、ビ
ス(メチルシクロペンタジェニル)−ビスC3−(1’
 、4’、7’−トリオキサヘンデシル)−2,6−ジ
フルオロフェニルツーチタニウム、ビス(シクロペンタ
ジェニル)−ビスC3−(1’ 、4’ 、7’ 、1
0’−トリオキサドデシル)−2,6−)リフルオロフ
ェニルツーチタニウムおよびビス(シクロペンタジェニ
ル)−ビス(3−(1’ 、4’−ジオキサペンチル)
−2,6−ジフルオロフェニルツーチタニウム等が代表
的なものとして挙げられる。
チタノセン化合物は前記ビヒクル成分100重量部に対
し、0,1〜5重量部、特に好ましくは0.2〜3重量
部配合するのが適当である。
場合によりα、α−ジメチルーα−ヒドロキシアセトフ
ェノン、ヒドロキシシクロへキシルアセトフェノン、ベ
ンジルジメチルケタール、α、α−ジメチルーα−モル
ホリンアセトp−メチルチオフェノン、α、α−ジエチ
ルーα−ジメチルアミノアセト−p−モルフォリノフェ
ノン、アシルフォスフインオキサイド等の通常の光反応
開始剤を併用することも可能である。
前記着色剤粒子としては粉体塗料、着色プラスチック粒
子、着色液状塗料等を内包したマイクロカプセル化物等
の硬質もしくは軟質の着色剤粒子が代表的なものとして
挙げられるが、塗料中において溶解などせず、安定に分
散しているものであれば特に制限なく使用可能である。
特に軟質すなわち柔軟性のある着色剤粒子は後述する中
空状粒子の存在下では塗装時剪断力がかかってもその時
に変形するだけで塗装機の進行移動に伴なっていっしょ
に移動しにくく、それ故塗膜中に均一に分布することに
なり、均一な多彩模様が得られ易いので望ましい。
なお、着色剤粒子の粒径は、塗料中での安定性、模様の
認識のしやすさ、塗膜の硬化のしやすさ等から約20〜
500μ、好ましくは30〜200μ程度が適当である
前記中空状粒子は、緩衝材としての働きを持ち、塗装機
の進行に伴なう着色剤粒子の移動を抑え、また着色剤粒
子の機械的安定性の悪さをカバーし、ロールコータ−、
スクリーン印刷等の塗装手段でも均一多彩模様塗膜の形
成を可能とするため使用されるものである。
また、中空状粒子は中空であるため比重が小さく、(例
えば、真比重0.5以下、好ましくは0.2以下である
。)そのため塗装後、塗膜がウェット状態の間に塗膜表
面に浮いて塗膜表面に主として分布し、得られた塗膜は
、ざらつきのない、手で触れた時のソフトタッチ感が得
られる。
更に、中空状粒子は透明である場合は中空状粒子の内部
ガスと外壁との屈折率の差により、また着色している場
合も外壁膜がうすく隠蔽力が小さい為、塗膜表面に主と
して分布する中空状粒子を通して見える着色剤粒子の色
は鮮映性が緩和され、それ故得られた多彩模様は軟かい
色調となり、外観上もソフト感のある塗膜となる。
なお、前述の通り中空状粒子は塗膜表面に浮上可能とす
るため液体を含浸しないものが必要であり、例えばシラ
スバルーンの如き多孔質のものは、液体を吸収し、比重
が塗料と同様になり浮上しにくくなるので適さない。
このような中空状粒子としては、塩化ビニリデン−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−スチレン
共重合体等の中空状樹脂粒子、中空状ガラスピーズ等が
代表的なものとして挙げられる。中空状粒子の形状は、
球状のものが望ましく、また粒径は、塗膜外観、緩衝材
としての機能、塗料安定性、塗装作業性の点で200μ
以下、好ましくは10〜100μ程度のものが適当であ
る。
紫外線硬化型塗料中の前言己着色剤粒子の配合量は0.
5〜40重量%(固形分換算)、好ましくは5〜30重
量%が適当であり、この範囲で適切なる多彩模様塗膜が
得られ、また塗料の安定性が良い。
また、前記中空状粒子の配合量は0.01〜15重量%
(固形分換算)、好ましくは0.1〜10重量%が適当
であり、この範囲でソフト感のある均一多彩模様塗料が
得られる。
前記着色染顔料は必ずしも配合する必要はないが塗膜色
の調整や意匠性を高める目的で使用することが出来る。
着色染顔料としてはフタロシアニン系、アントラキノン
系、ペリレン系、アゾ系、インインドリノン系、キナク
リドン系等の有機系染顔料、カーボンブラック、透明酸
化鉄等の無機系顔料、その他アルミ粉末、マイカ粉末等
のメタリック顔料等が代表的なものとして挙げられる。
前記体質顔料は塗膜性能の向上のため、あるいは増量剤
として使用されるものであり、具体的には珪砂、珪酸塩
、タルク、カオリン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
粉末状、フレーク状、ファイバー状のガラス、ポリウレ
タン、ポリエステノペポリエチレン、ポリスチレン等の
樹脂状粉末等が代表的なものとして挙げられる。
また、前記溶剤は塗装粘度を適度に調整するために使用
されるものであり、トルエン、キシ、レン、アセトン、
メチルエチルケトン、酢酸エチル、イソプロピルアルコ
ール、水等が代表的なものとして挙げられる。
次に本発明の紫外線硬化型塗料を使用した多彩模様塗膜
の形成方法につき説明する。
塗膜を形成する基体としては金属、木材、プラスチック
、ガラス、陶磁器、コンクリート、紙等の各種基体が使
用出来る。
本発明で使用する紫外線硬化型塗料は、ソフト感、意匠
性、断熱性、防音性等があるだけでな(、ラジカル重合
性硬化塗膜の特徴として耐摩耗性、耐スリ傷性、耐水性
、耐薬品性等において優れた塗膜が得られるので、特に
建築内外装用に好適に使用出来る。これら基体は、必要
に応じて目止め処理、研磨処理、着色処理等の下地処理
を施したものでもよく、さらに凹凸表面を有するもので
あってもよい。
このような基材表面に、従来のスプレー塗装等も当然可
能であるが、従来均一多彩模様形成が困難とされていた
クールコーター、フローコーターナイフコーター ハケ
、グラビア、オフセット、オフセットグラビア、スクリ
ーン等の剪断力がかる塗装(印刷)方法でも1回塗りで
均一多彩模様を形成することが出来る。
膜厚は50〜500μ(乾燥膜厚)になるように塗装す
るのが適当である。
次いで紫外線を照射し、多彩模様塗膜を硬化させる。
なお、紫外線を照射するのに用いられる光源としては低
圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、カーボ
ンアーク灯、キセノンランプ、ケミカルランプ等が使用
される。
また、厚膜(例えば100〜500μ)の場合、入力は
3部w/cm以上、好ましくは120 w/cm以上で
、光源は特に前記メタルハライドランプが好適である。
〈発明の効果〉 本発明で使用する多彩模様形成用紫外線硬化型塗料は中
空状粒子を含有せしめているため、ロールコータ−、ス
クリーン印刷等の剪断力のかかる塗装手段でも、中空状
粒子が緩衝材としての作用を呈し、それ故着色剤粒子が
均一に分布した状態の多彩模様塗膜が得られ、さらに比
重が小さくなるため塗装作業性もよい。
また塗装後、比重の小さい中空状粒子が塗膜表面に浮上
するため、得られた塗膜は外観上及び感触上ソフト感が
あり、さらに保温性、断熱性、防音性の優れたものが得
られる。
さらに光反応開始剤としてチタノセン化合物を使用して
いるため塗膜表層より入射する光エネルギーの散乱、拡
散、吸収があるにもかわらず、従来の一般的に多用され
ている光反応開始剤では得られない硬化塗膜が得られる
本発明の多彩模様は紫外線硬化型塗料の色(クリヤーで
もよい)と着色剤粒子(2種類以上の色を組合せた着色
剤粒子であってもよい。〉の色あるいは、さらに中空状
粒子の色との組合せにより種々の色の組合せによる多彩
模様塗膜が得られる。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。な
お、実施例中「部」は重量基準である。
〔アクリルウレタンオリゴマー(I)の調製〕インホロ
ンジイソシアネート1モルと2−ヒドロキシエチルアク
リレート2モルとを常法により付加反応させ、平均分子
量約500のアクリルウレタンオリゴマー(I)を調製
した。
〔アクリルウレタンオリゴマー(n)の調製〕1、 6
−ヘキサンジオール2.1モル、エチレングリコール1
モル及びアジピン酸2゜4モルを縮合反応させ、分子量
綿1000のポリエステルを製造した。該ポリエステル
1モノペイソホロンジイソシアネート2モル、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート2モルとを常法により付加反
応させ、平均分子量約1700のポリエステル型アクリ
ルウレタンオリゴマー(If)を調製した。
〔アクリルウレタンオリゴマー(I)の調製〕ビスフェ
ノールA型ジェポキシ化合物〔油化シェルエポキシ社製
商品名「エピコート828」分子量綿380:]1モル
とアクリル酸2モルとを常法により付加反応させ、酸価
20のアクリルエポキシオリコマ−(III)を調製し
た。
〔黄色着色剤粒子分散液(A)の調製〕アクリル樹脂溶
液  注1)    60部クロム酸鉛       
    20部炭酸カルシウム         10
部トルエン            10部注1)大日
本インキ化学工業社製、 商品名「アクリリック801」 上記配合からなる黄色有機溶剤型塗料40部を、水50
部中に撹拌しながら徐々に加えた後、分散剤〔「デモー
ルPJ  (花王社製商品名)10.3部及び増粘剤〔
(ナトラゾール250MRJ  (ハーキニレス社製商
品名)10.3部を加え、平均粒径線80μの黄色着色
剤粒子の分散液(A)を調製した。
〔ビス(シクロペンタジェニル)−ビス(4−デシルオ
キシ−2,3,5,6−テトラフルオロフエニル)−チ
タニウムの調製〕 1モルの1−デカノール中に1モルのナトリウム金属を
入れ、外側を冷却することで混合物の温度を約45℃に
保持した。反応がおさまった後、ナトリウムが完全に溶
解するまで撹拌しながら50℃に温めた。この溶液を1
時間かけて約42℃の1.16モルのクロロペンタフル
オロベンゼン中に注入した。しかる後70℃に加温した
状態で7時間かけて反応せしめた。冷却後同量の水中に
注入し、同量のメチレンクロライドで抽出した。
有機層を分離し硫酸ナトリウムで乾燥し、メチレンクロ
ライドを減圧蒸留することにより精製し、デシル(2,
3,5,6−テトラフルオロ−4−クロロ)フェニルエ
ーテルを製造シタ。
得られたデシル(2,3,5,6−テトラフルオワ−4
−クロロ)フェニルエーテル2モルをアルゴン不活性ガ
ス雰囲気下で無水ジエチルエーテルに溶解し、この溶液
を一75℃まで冷却した。
次いでリチウムブチルのヘキサン溶液を滴下し、同温下
で15分間撹拌した。
次に1モルのビス(シクロペンタジェニル)−チタニウ
ムジクロライドを粉末の形態で添加し、2時間かけて混
合物を室温まで温めて反応を終了させた。
反応物を2倍量の水中に注入し、酢酸エチルで何回にも
分けて抽出を行なった。酢酸エチル相を硫酸ナトリウム
で乾燥させ、減圧蒸留を行なって得た残留物を移動相と
してシリカゲル上でヘキサン−エーテル(2+ 1)混
合物を使用したクロマトグラフィーで精製し、次いで溶
媒を蒸発させることによりビス(シクロペンタジェニル
)−ビス(4−デシルオキシ−2,3,5,6−テトラ
フルオロフエニル)−チタニウムを調製した。
〔ビス(シクロペンタジェニル)−ビス(ペンタフルオ
ロフェニル)−チタニウムの調製〕前記デシル(2,3
,5,6−テトラフルオロ−4−クロロ)フェニルエー
テルの代すニクロロペンタフルオロベンゼン2モルを使
用する以外は同様にして反応させ、ビス(シクロペンタ
ジェニル)−ビス(ペンタフルオロフェニル)−チタニ
ウムを調製した。
実施例1 アクリルウレタンオリコマ−(I)    60部黄色
着色剤粒子分散液(A)       20部中空状樹
脂粒子 注2)         5邪法2)松本油脂
製薬社製商品名「マイクロスフェア−F−80EDJ (ポリ塩化ビニリデン系:粒径20〜80μ;真比重0
.02) 硬質塩化ビニル樹脂板上に上記配合からなる紫外線硬化
型塗料をスポンジロールコータ−にて乾燥膜要約100
μになるように塗布し、60℃熱風、3分間フラッシュ
オフ後、メタルハライドランプ(人力120 w/cm
)の下方100mmの位置より通過スピード6m/mi
nにて通過させ紫外線照射より塗膜を硬化させた。
実施例2 アクリルウレタンオリコマ−(n)    60部N−
ビニルピロリドン         40部中空状樹脂
粒子 注2) 8部 酢酸ビニル             40部上記配合
からなる紫外線硬化型塗料をナイフコーターにて乾燥膜
要約120μになるように塗布し、60℃熱風、1分間
フラッシュオフ後、実施例1と同様にして塗膜を硬化さ
せた。
実施例3 アクリルエポキシオリコマ−(I[) 60部 中空状ガラス粒子 注3) 5部 注3) フィラデルフィア・クォーツ社製商品名rQ−
CEL300J (粒径10〜180μ、真比重0.21)金属板に上記
配合からなる紫外線硬化型塗料をスクリーン印刷にて乾
燥膜要約100μになるように模様状に塗布し、3分間
セツティング後、メタルハライドランプ(人力120 
W/cm)の下方100mmの位置より通過スピード7
m/minにて通過させ紫外線照射により塗膜を硬化さ
せた。
比較例1 実施例2において中空状樹脂粒子を除く以外は同様の紫
外線硬化型塗料を使用し、同様にして塗膜を形成した。
比較例2 実施例2において中空状樹脂粒子の代りにシラスバルー
ンを使用する以外は同様の紫外線硬化型塗料を使用し、
同様にして塗膜を形成した。
比較例3 実施例2において光反応開始剤としてビス(シクロペン
タジェニル)−ビス(4−デシルオキシ−2,3,5,
6−テトラフルオロフエニル)−チタニウムの代りにα
、α−ジメチルα−ヒドロキシアセトフェノンを3部使
用する以外は同様の紫外線硬化型塗料を使用し、同様に
して塗膜を形成した。
比較例4 比較例3においてα、α−ジメチルーα−ヒドロキシア
セトフェノンを10部使用する以外は同様の紫外線硬化
型塗料を使用し、同様にして塗膜を形成した。
実施例1〜3及び比較例1〜4において得られた塗膜の
模様形態、模様均一性、ソフト感及び基材に対する密着
性は第1表に示した通りであった。
第1表より明らかの通り、本発明の実施例1〜3より得
られた塗膜は均一に着色剤粒子が分布した斑点状の多彩
模様であり、また着色剤粒子の色が緩和され軟かい色調
のソフト感のあるものであり、さらに基材との密着性も
良好であった。
一方、中空状粒子を使用しない比較例1及び液体含浸性
のない中空状粒子の代りに液体含浸性のあるシラスバル
ーンを使用した比較例2より得られた塗膜はいずれも着
色剤粒子の分布が不均一で片寄りのある多彩模様となり
、また着色剤粒子が塗膜表面に出ており、ソフト感のな
いものであった。また、チタノセン化合物以外の光反応
開始剤を使用した比較例3.4より得られた塗膜はいず
れも塗膜下層が硬化不良を生じ密着性不良であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 着色剤粒子及び液体含浸性のない中空状粒子を分散せし
    め、かつ光反応開始剤としてチタノセン化合物を含む紫
    外線硬化型塗料を基材表面に塗布し、紫外線を照射する
    ことにより塗膜を硬化させる多彩模様塗膜の形成方法。
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