JPH0226547Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は胸部に形成した軸受部材に関節部材を
嵌挿し、その関節部材に腕部の関節軸を嵌挿して
該腕部を前後に可動、または回動するように形成
したロボツト玩具に関するものである。

従来、ロボツト玩具においては胸部の側面に腕
部を直接に固定するか、或は回転自在とする構造
のものが大半を占めており、したがつて、胸部の
可動範囲が限られてしまい、玩具としての面白さ
が損なわれてしまうという難点があり、この点の
解決が望まれていたのである。

本考案は上記の観点に鑑みてなされたものであ
つて、特に、胸部に設けた腕部を前後方向に可
動、或は回動可能に形成して、その腕部の可動範
囲を拡大するようにしたロボツト玩具を提案する
ことを目的とするもので、その要旨とするところ
は、胸部に垂直方向の軸受を形成すると共に、該
軸受に関節部材を揺動自在に装設し、該関節部材
に腕部を装着したことにある。

以下、図面によつて本考案の実施態様について
説明する。

図において、符号Ａはロボツト玩具を示すもの
で、このロボツト玩具Ａは第１図に示すように、
胸部１の上部に嵌合された頭部２０と、該胸部１
の両側に可動、または回動自在に嵌合された腕部
３０，３０及び腰部４０を回して可動自在に取着
された足部５０，５０等で構成されているもので
ある。

上記胸部１は第２図及び第３図に示すように、
中空部材２と、該中空部材２の両側に嵌合される
各側板３，３とにより形成されると共に、該各側
板３，３の中央部のやや上方には横長の貫通孔
４，４が穿設されている。５，５，５，５は上記
各側板３，３の裏面に設けたボスを示すもので、
該ボス５，５，５，５は上記貫通孔４，４の下方
に水平に並設されているものである。６は同じく
ボスを示すもので、このボス６は上記胸部１の側
面に嵌合される右側の側板３の裏面に設けられ、
且つ、上記貫通孔４の右斜め上方に位置されてい
るものである。７，７は各軸受部材を示すもの
で、この各軸受部材７，７は上記各側板３，３の
裏面に固定されるもので、その両側には上記各ボ
ス５，５，５，５が嵌合される各貫通孔８，８，
８，８が穿設されている。これによつて、胸部１
の両側に垂直方向の軸受が形成される。９，９は
各関節部材を示すもので、この関節部材９，９は
軸部１０，１０と該軸部１０，１０の軸中心のま
わりに回動する軸受部１１，１１とで構成される
と共に、該軸部１０，１０は上記軸受部材７，７
に回動自在に嵌合されるものである。軸受部１
１，１１はこれによつて前後に回動自在となる。
また、上記各関節部材９，９の軸受部１１，１１
には各腕部３０，３０の内側方に突出した関節軸
１２，１２が回動自在に嵌挿されている。これに
よつて各腕部３０，３０は前後方向に動くことが
できる。１３，１３は筒部材を示すもので、この
筒部材１３，１３は上記各間接軸１２，１２に嵌
挿され、且つ、上記各軸受部１１，１１と各側板
３，３との間に介在されるものである。１４は係
止片を示すもので、この係止片１４は係止部材１
５によつて上記胸部１を構成する右側の側板３に
設けられたボス６に係合されるものであるが、該
係止片１４は省略してもよい。そして、上記側板
３を前記中空部材２に嵌合したときに、該係止片
１４の先端はその中空部材２の上部に設けた貫通
孔１６より突出した状態となり、そこにミサイル
収納筒１７が固定されるものである。

上述のようにロボツト玩具Ａは胸部１の側板
３，３に軸受部材７，７を設け、その軸受部材
７，７に関節部材９，９を嵌合すると共に、該関
節部材９，９に腕部３０，３０に設けた関節軸１
２，１２を嵌挿した簡単な構造で、上記腕部３
０，３０を前後方向に揺動できるとともに、前後
方向に回動することができる。また、この部分の
構造も煩雑でないから故障もなく子供の玩具とし
て最適であると共に、経済的でもある。更に、腕
部３０，３０の動作も奇抜であり、それに伴う可
動範囲も拡大されるので、ロボツト遊びの楽しみ
が倍増し、飽きない。

以上詳しく説明したように、本考案に係るロボ
ツト玩具は、胸部の両側に垂直方向の軸受を形成
するとともに、腕部の側方に関節軸を突出形成
し、しかも上記胸部と腕部とを、軸部と該軸部の
軸中心のまわりに回動する軸受部を備える関節部
材を介して連結し、胸部の軸受に関節部材の軸部
を回動自在に嵌挿し、且つ、腕部の関節軸を関節
部材の軸受部に回動自在に嵌挿して成るものであ
るから、該軸受部材に嵌挿された関節部材は前後
方向に揺動し、該関節部材に嵌合された上記腕部
はそれぞれに伴つて前後に揺動することができ
る。また、腕部は関節部材に対して上下方向に自
由に回動することもできる。したがつて、上記腕
部はこのような二つの動作をすることができるの
で、その可動範囲が拡大され、より一層楽しいロ
ボツト玩具遊びを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るロボツト玩具の斜視図、
第２図は胸部を構成する側板の組立状態を示す斜
視図、第３図は第２図において組立てた側板を胸
部に嵌合する状態を示す斜視図である。 符号Ａ……ロボツト玩具、１……胸部、２……
中空部材、３……側板、４，１６……貫通孔、
５，６……ボス、７……軸受部材、９……関節部
材、１２……関節軸、１４……係止片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 胴部及び手足部等を折曲、或は回動自在に形成
   した下記要件を備えることを特徴とするロボツト
   玩具。 (イ) 胸部の両側部には横長の貫通孔が形成され、
   且つ上記両側部の内側には上記貫通孔の近傍位
   置に垂直方向に軸受が形成されていること。 (ロ) 上記軸受には関節部材が軸受けされているこ
   と。 (ハ) 上記関節部材は上記軸受に軸受けされる軸部
   と該軸部の端部に形成され且つ上記貫通孔に臨
   むように配置された軸受部とから形成されてい
   ること。 (ニ) 上記軸部と軸受部の中心とは直交するように
   形成されていること。 (ホ) 上記関節部材の軸受部には腕部の内側方に突
   出した関節軸が回動自在に嵌挿されること。