JPH02261937A - 歩行振動防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、複雑で超精密な機器やコンビ二一夕が設置さ
れる制御室やコンピユータ室、等のある建物が地震力を
受けてもこの地震力がこれら機器やコンピュータに伝わ
らないようにする為に建屋床と免震板との間に用いる免
震床システムの歩行振動防止装置に関するものである。

［従来の技術］ 近年、振動を嫌う複雑で超精密な機器やコンピュータを
設置した制御室やコンピユータ室では、かかる機器類を
地震等の振動から保護する免震床システムが実用化され
ている。

ごの免震床システムは、第４図に一例を示す如く、上部
に空気ばねＩを有した免震装置２の他に平常時免震床固
定用としてトリが−３が必要とされ、図示の如く免震床
４と建屋床５との間に設置して使用されている。

従来の上記トリガー３は、平常時に上載荷重の移動、特
に人の歩行により免震床４が揺れて歩行者に不快感を与
えることを防止する為に免震床４を固定するもので、第
５図に示す如く、地震時にのみ外れることによって他の
免震装置を働かせる機能を有しており、通常伸縮しない
構造としである。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、免震床４上に大きな荷重がかかった場合
、或いは免震床４上の積載荷重の再配置等により免震床
４のレベル変位しようとする時、上記従来のトリガー３
は伸縮しないものである為、前記免震床４がレベル変位
に追従することができない。従ってかかる状態の時に地
震が発生してトリが−３が外れると免震床４が急激に降
下する恐れがあった。

又、上記トリガー３は作動信頼性が低いことに加え、地
震発生時に外れた後は全く地震力に対して作用せず、免
震床４と建屋床５との間の限られた空間の一部を無意味
に占有してしまっていた。また、地震終了後に、トリガ
ー３の再設置が必要であった。

本発明は、上述の実情に鑑みて成したもので、平常時は
免震床を固定して人の歩行振動を防止し、免震床上の荷
重変動等により大きな荷重か長時間作用する時にのみ免
震床のレベル変位に追従し、更に地震のような大きなエ
ネルギーの変動が発生した場合には、免震床と建屋床と
の上下方向の相対的な変位を押さえつつ減衰する歩行振
動防止装置を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段〕 本発明は内部に粘性流体を装入し、建屋床上面に上下方
向に拘束されて立設された筒状容器と、該筒状容器の内
径より僅かに小径でその下端が前記粘性流体に没入する
ように前記筒状容器に内挿され且つ上端が免震床下面に
上下方向に拘束されて取付けられた垂直筒状体とから構
成したことを特徴とする歩行振動防止装置、更に筒状容
器下端を建屋床上面に固定し、垂直筒状体上端を免震床
下面に固定したり、或いは、筒状容器下端をスライド板
に固定し、該スライド板を建屋床上に設けられた係止部
材で上下方向を拘束し且つ水平方向に移動自在に支持し
たり、或いは、筒状容器下端を水平抵抗板に固定し、該
水平抵抗板を建屋床上に設けられた固定受台内の粘性流
体に浸して、該粘性流体の粘性抵抗で前記水平抵抗板を
水平方向及び上下方向に拘束してなる歩行振動防止装置
にかかるものである。

［作　　　用］ 従って、本発明によれば、筒状容器内の粘性抵抗により
、免震床上を人が歩行するような瞬間的な荷重に対して
は、垂直筒状体が上下方向に変位することなくそのまま
建屋床に伝達して吸収させる。

又、免震床上の長期的な荷重変化に対しては、垂直筒状
体が粘性抵抗に抗して免震床のレベル変位に追従するよ
うにゆっ（り変位する。

又、地震発生時には、筒状容器と垂直筒状体とが上下方
向に粘性流体をせん断して粘性抵抗を生じ、免震床と建
屋床との上下方向の相対変位を抑制しつつ、地震による
上下方向の振動を減衰する。

又、筒状容器下端を固定したスライド板は、水平方向の
地震力を相対的に水平移動して逃がし、免震床を地震か
ら免震する。

又、筒状容器下端を固定した水平抵抗板は、該水平抵抗
板と固定受台とが水平方向に粘性流体をせん断して生じ
た粘性抵抗によって、免震床と建屋床との水平方向の相
対変位を抑制しつつ地震による水平方向の振動を減衰す
る。

［実　施　例コ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明の一実施例であり、図中第４図と同一の
符号を付した部分は同一物を表わしている。

図示するように、建屋床５上に固定された固定台Ｂ上に
、内部に所要の粘性流体７を装入した筒状容器８を立設
し、該筒状容器８の直上の免震床４下面に、該筒状容器
８の内径より僅かに小径で且つ下端が筒状容器８内の粘
性流体γに装入された垂直筒状体９を固定板１０を介し
て固定し、歩行振動防止装置１１を構成する。

上記歩行振動防止装置１１によれば、筒状容器８内の粘
性流体７の粘性抵抗によって、筒状容器８と垂直筒状体
９とが上下方向に略固定状態で免震床４を支持しており
、該免震床４上を人が歩行するような瞬間的な荷重に対
しては、前記垂直筒状体９が上下方向に変位することな
くそのまま建屋床５に伝達して吸収させ、免震床４に歩
行振動が発生することを防止する。

又、免震床４上の機器の移動等による長期的な荷重変化
により大きな荷重が長時間にわたり作用する場合は、筒
状容器８内を垂直筒状体９が粘性抵抗に抗しながらゆっ
くり下降して免震床４のレベル変位に追従する。

更に、地震が発生して建屋が大きな地震力を受けた時は
、筒状容器８と垂直筒状体９とが上下方向に粘性流体７
をせん断することにより粘性抵抗を発生せしめ、免震床
４と建屋床５との過大な相対変位の発生を抑制しつつ地
震による上下方向の振動を減衰する。

第２図は本発明の他の実施例を示すもので、上述の実施
例と略同様に構成された歩行振動防止装置の下端部に、
スライド板１３、ベアリング１４、係止部材１５等より
なる水平方向のスライド機構１２を付加した構成となっ
ている。即ち第１図に示す場合と同じように、内部に装
入した粘性流体７内に免震床４に固定された垂直筒状体
９下端を挿入させている筒状容器８の下端をスライド板
１３の上面に固定し、該スライド板１３をベアリング１
４等を介して取付けることにより、前記スライド板１３
を水平方向には移動自在に挟持するが上下方向には移動
不能に拘束する係止部材１５を建屋床５上に設け、歩行
振動防止装置１６を構成している。

上記構成によれば、平常時の歩行振動を防止し、免震床
４の上積荷重変化によるレベル変位に追従し、地震時の
上下方向の相対変位を抑制しつつ減衰すると共に、地震
発生時には、水平方向の地震力をスライド機構１２によ
り逃がして免震床４に伝達させない免震機能を発揮する
。

第３図は本発明の更に他の実施例を示すもので、上記第
２図に示した実施例のスライド機構１２に換えて、水平
抵抗板１８、固定受台２０、粘性流体２１等よりなる水
平抵抗機構１７を付加した構成となっている。即ち前述
した実施例と略同様の筒状容器８の下端を水平方向に平
坦な形状を有する水平抵抗板１８の上面に固定し、外周
に囲壁１９を有し且つ建屋床５上に固定された固定受台
２０に前記水平抵抗板１８を載置すると共に、該固定受
台２０内部に粘性流体２１を前記水平抵抗板１８が浸る
ように装入して歩行振動防止装置２２を構成する。ここ
で、水平抵抗板１８は、その水平方向に広がる形状から
上下方向の変位に対し大きな粘性抵抗を受けるので、上
下方向に強く拘束された状態にある。

上記構成によれば、前述した第１図の実施例の作用に加
え、水平抵抗機構１７の水平抵抗板１８と固定受台２０
とが水平方向に粘性流体２１をせん断することにより生
じる粘性抵抗で、地震発生時における免震床４と建屋床
５との水平方向の過大な相対変位を抑制しつつ減衰する
。

尚、前述した全ての実施例における歩行振動防止装置１
１．１Ｇ、２２は、第４図に示した従来例のトリガー３
の如く、図示しない他の免震或いは除振装置との組み合
わせで免震床システムを構成するものであり、大きな振
動があった後の前記歩行振動防止装置１１．１［ｉ、２
２の上下方向の変位くずれ）は、前記図示しない他の免
震或いは除振装置が存する再び元の状態に戻ろうとする
復元力により、徐々に戻されて元の位置に復帰（、ｉ！
ｌ心）することができる。

尚、本発明の歩行振動防止装置は、上述の実鬼門にのみ
限定されるものではなく、種々の免震或いは除振装置と
組み合わせて採用し得ること、その池水発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の歩行振動防止装置によれ
ば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。

（Ｄ　筒状容器内の粘性流体の粘性抵抗により、免震床
上を人が歩行するような瞬間的な荷重に対しては、垂直
筒状体が上下方向に変位することなくそのまま建屋床に
伝達して吸収させるので、歩行振動の発生を防止するこ
とができる。

＜ｎ＞　　免震床上の長期的な荷重変化に対しては、垂
直筒状体が粘性抵抗に抗してゆっくり変位して免震床の
レベル変位に追従することができる。

■　地震が発生した場合には、筒状容器と垂直筒状体と
が上下方向に粘性流体をせん断することによって生じる
粘性抵抗で、免震床と建屋床との上下方向の過大な相対
変位の発生を抑制しつつ地震による上下方向の振動を減
衰することができる。

■　筒状容器下端をスライド板に固定し、該スライド板
を建屋床上に設けられた係止部材で上下方向を拘束し且
つ水平方向に移動自在に支持する構成を採用することに
よって、水平方向の地震力を前記スライド板の相対的な
水平移動により逃がして免震することができる。

■　筒状容器下端を水平抵抗板に固定し、該水平抵抗板
を建屋床上に設けられた固定受台内の粘性流体に浸して
、該粘性流体で前記水平抵抗板を水平方向及び上下方向
に拘束する構成を採用することによって、地震発生時の
免震床と建屋床との水平方向の過大な相対変位の発生を
抑制しつつ水平方向の振動を減衰することができる。

■　前述した如く、免震床に対し、平常時の歩行振動の
発生を防止すると共に、地震発生時の地震力を免震床に
伝えない為の機能を併せ持つことによって、免震床と建
屋床との間の限られた空間を有効に活用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は本発明の
他の実施例を示す断面図、第３図は本発明の更に他の実
施例を示す断面図、第４図は免震床システムの一例を示
す断面図、第５図は従来の免震床固定用のトリガーの一
例を示す作動説明図である。 図中、４は免震床、５は建屋床、７は粘性流体、８は筒
状容器、９は垂直筒状体、１１は歩行振動防止装置、１
３はスライド板、１４はベアリング、１５は係止部材、
１６は歩行振動防止装置、１８は水平抵抗板、２０は固
定受台、２１は粘性流体、２２は歩行振動防止装置を示
す。 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）内部に粘性流体を装入し、建屋床上面に上下方向に
   拘束されて立設された筒状容器と、該筒状容器の内径よ
   り僅かに小径でその下端が前記粘性流体に没入するよう
   に前記筒状容器に内挿され且つ上端が免震床下面に上下
   方向に拘束されて取付けられた垂直筒状体とから構成し
   たことを特徴とする歩行振動防止装置。 ２）筒状容器下端を建屋床上面に固定し、垂直筒状体上
   端を免震床下面に固定してなる請求項１記載の歩行振動
   防止装置。 ３）筒状容器下端をスライド板に固定し、該スライド板
   を建屋床上に設けられた係止部材で上下方向を拘束し且
   つ水平方向に移動自在に支持してなる請求項１記載の歩
   行振動防止装置。 ４）筒状容器下端を水平抵抗板に固定し、該水平抵抗板
   を建屋床上に設けられた固定受台内の粘性流体に浸して
   、該粘性流体の粘性抵抗で前記水平抵抗板を水平方向及
   び上下方向に拘束してなる請求項１記載の歩行振動防止
   装置。