JPH0226115A - 4端子型ノイズフィルタおよびその製造方法 - Google Patents

4端子型ノイズフィルタおよびその製造方法

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JPH0226115A JP17605788A JP17605788A JPH0226115A JP H0226115 A JPH0226115 A JP H0226115A JP 17605788 A JP17605788 A JP 17605788A JP 17605788 A JP17605788 A JP 17605788A JP H0226115 A JPH0226115 A JP H0226115A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野」 本発明はノイズフィルタおよびその製造方法、特に4端
子型のノイズフィルタおよびその製造方法に関する。
し従来の技術] 近年の電子技術の発達に伴い、電子回路は各種分野にお
いて幅広く用いられており、従って、これら各電子回路
を外部からの影響を受けることなく安定して確実に作動
させることが望まれる。
しかし、このような電子回路には、直接、間接的に外部
からノイズが侵入する。このため、電子回路を使用した
各種電子機器に誤動作が引き起される場合が少なくない
という問題がある。
特に、電子回路は、直流電源としてスイッチングレギュ
レータを用いる場合が多い、従って、スイッチングなど
の過渡電流により、または使用するデジタルICのスイ
ッチング動作に起因する負荷変動により、スイッチング
レギュレータの電源ラインには各種の周波数成分をもっ
た大きなノイズが発生することが多い、そして、これら
のノイズは、14じ機器内の他の回路へ電源ラインを介
して、または輻射により伝搬され誤動作やS/N比の低
下などの悪影響を及ぼし、さらに近くで使用中の他の電
子機器の誤動作を引き起すことがある。
このようなノイズを除去するため、一般に電子回路では
各種のノイズフィルタが用いられている。
特に、近年では各種高性能電子機器を多数使用している
ため、ノイズに対する規制もまずます激しくなっており
、このため、発生するノイズを確実に除去することがで
きる小型でしかも高性能なノイズフィルタの開発が望ま
れる。
このようなノイズフィルタの1つとして、従来より第1
4図(B)に示すノイズフィルタが広く用いられている
しかし、従来の4端子型ノイズフィルタは、第14図(
A)に示すように、コア10に2組の巻線12.14を
巻き回し、これら巻&112.14の両端にコンデンサ
16.18をそれぞれ並列に接続するように形成されて
いた。
実に除去することができず、またコンデンサやコイルの
容量やインダクタンスを大きくとると、リンギングが発
生してしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、リンギングなどを発生ずることなく
、しかも侵入するノイズを確実に除去することができる
小型の4端子型ノイズフィルタおよびその製造方法を提
供することにある。
[(3明が解決しようとする問題点コ このように従来のノイズフィルタは、コア10を必要と
するために、近年ますます小型軽量化されている各種電
子部品に比べ、ノイズフィルタ自体が大型でしかも高価
なものとなってしまうという問題があった。
また、従来の4端子型ノイズフィルタは、第14図(B
)に示すように集中定数型として形成されているため、
これだけでは侵入する各種ノイズ、特にスイッチングサ
ージなどのコモンモードノイズや、リンプル分等のノー
マルモードノイズを確E問題点の解決手段] 前記目的を達成するため、本発明の4fi子型ノイズフ
ィルタは、 両端近傍に入出力用の第1内側リードおよび第1外側リ
ードが接続された帯状導電体と、両端近傍に入出力用の
第2内側リードおよび第2外側リードが接続された帯状
導電体と、を、誘電体シートを介してチューブラ状に巻
き込み、前記第1内側リードおよび第2内側リードを一
方の入出力端子とし、前記第1外側リードおよび第2外
側リードを他方の入出力端子とする。
また、本発明の4端子型ノイズフィルタ製造方法は、 複数の帯状導電体を誘電体シートを介して重す合わせて
積層体を形成するとともに、各帯状導電体の内端近傍に
入出力用の第1内側リードおよび第2内側リードを接続
する工程と、 前記積層体を回転巻き軸の周りに複数回巻き回すととも
に、巻き軸中心を介してほぼ−iNI線トに位置するよ
う各帯状導電体の外端近傍に入出力用の第1外側リード
および第2外側リードを接続する工程と、 巻き回した積層体から回転巻き軸を取り外し、前記内外
側リードを結ぶ直線と直交する方向から積層体を押圧し
て各リードがほぼ一直線上に並んだ楕円状に成形する工
程と、 を含み、前記第1内側リードおよび第2内側リードを一
方の入出力端子とし、前記第1外側リードおよび第2外
側リードを他方の入出力端子とすることを特徴とする。
[作用] 次に本発明の詳細な説明する。
本発明の4端子型ノイズフィルタは、第2図に示すよう
に、帯状の導電体30−1の両端近傍に入出力用の第1
内側リード34−1および第1外側リード34−2を接
続し、他の帯状導電体3〇−2の両端近傍に入出力用の
第2内側リード36−1および第2外側リード36−2
を接続する。
そして、これら各導電体シート30−1.30−2を誘
電体シート32−1.32−2を介してチューブラ状に
巻き込み形成されている。
そして、前記第1内側リード34−1および第2内側リ
ード36−1を一方の入出力端子とし、前記第1外側リ
ード34−2および第2外側り−ド36−2を他方の入
出力端子として用いる。
このようにすることにより、本発明の4端子型ノイズフ
ィルタは、第3図に示すような分布定数タイプの4端子
型ノイズフィルタとして機能することになる。
すなわち、前記リード34−1.34−2の間には、そ
の間の帯状導電体3 r) −1の長さおよび巻回数に
応じたインダクタンスL1か得られ、同様に一対のり−
ド36−1.36−2の間には、帯状導電体30−2の
長さおよび巻回数に応じたインダクタンスL2が得られ
る。
また、これら両帯状導電体30−1.30−2は誘電体
シート32−1.32−2を介して対向するので、分布
定数的に大きなコンデンサが得られる。従って、このよ
うにして形成されたチューブラ型ノイズフィルタは、第
3図の等価回路で示すように、分布定数タイプの4端子
型ノイズフィルタとして機能するのである。
このように、本発明の4端子型ノイズフィルタは、第3
図に示すような分布定数タイプのノイズフィルタとして
機能する。このため、本発明の4端子型ノイズフィルタ
は、従来の集中定数タイプの4端子型ノイズフィルタに
比べ、比較的広い帯域に亘り良好な減衰特性を得ること
ができ、各種ノイズをリンギングなどを起すことなく除
去することができる。特に、本発明の4端子型ノイズフ
ィルタは、第3図に示す分布定数のし成分が有効に機能
しコモンモードノイズを除去することができ、また、第
3図に示す分布定数のC成分が有効に機能し、ノーマル
モードノイズも有効に除去することができる。
さらに、本発明の4端子型ノイズフィルタは、単に帯状
導電体30−1.30−2を誘電体シート32−1.3
2−2を介してチューブラ型に巻き込むように形成され
るため、その製造が簡単でしかも極めて小型軽量なもの
とすることができる。
また、本発明に係るフィルタ製造方法によれば、複数の
帯状導電体30−1.30−2を誘電体シート32−1
.32−2を介して重ね合わせた積層体を、回転巻き軸
の周りに複数回巻き回すとともに、巻き軸中心を介して
ほぼ一直線上に位置するよう各帯状導電体30−1.3
0−2の外端近傍に入出力用の第1外側リード34−2
および第2外側リード36−2を接続している。
そして、巻き回した積層体から回転巻き軸を取り外し、
前記内外側リード34−2.36−2を結ぶ直線と直交
する方向から積層体を押圧して、積層体を各リード34
−1.34−2.36−1.36−2がほぼ一直線上に
並んだ楕円状に成形する。
このようにして、本発明によれば、第1および第2の内
側リード34−1.36−1および第1および第2の外
側リード34−2.36−2が常に一直線上に位置する
よう形成することができるため、減衰特性がほぼ均一で
あり、量産性に優れた4端子型ノイズフィルタを得るこ
とができる。
さらに、−直線上に舵んだ各リード34−1.34−2
.36−1.36−2の間隔を任意に設定することもで
きるため、これらリード間隔を等間隔にすることにより
、基板への取り付けが容易な4端子型ノイズフィルタを
得ることができる。
[実施FAlコ 次に本発明の好適な実施例を図面に基づき説明する。
第  1 第1図には本発明が適用された4端子型ノイズフィルタ
の好適な実施例が示されている。
実施例の4端子型ノイズフィルタを製造する場合には、
第2図に示すように、まず2枚の帯状導電体30−1.
30−2を誘電体シート32−1.32−2を介して重
ね合せて積層体を形成すると共に、各帯状導電体30−
1.30−2の内端<n図においては左端)近傍に入出
力用の第1内側リード34−1および第2内側リード3
6−1を接続する。
本実施例において、この内側リード34−1.36−1
は、後述する回転巻き軸38の回転中心Pを介してほぼ
一1fll上に位置するようにする。
次に、この積層体を、第1図(A)に示すように、回転
巻き軸38の回りに複数回巻き回す、このとき、外側リ
ード34−2.36−2が巻き軸中心Pを介してほぼ一
直線100上に位置するよう、各帯状導電体30−1.
30−2の外端近傍に入出力用の第1外側リード34−
2、第2外側リード36−2を接続する。
なお、実施例では、回転中心Pを介して、内向側リード
34−1.36−1を含んだ線の延長線上に各外側リー
ド34−2.36−2が位置するように形成されている
次に、巻回部40の巻き終りを熱溶着や接着剤などで固
定した後、巻き軸38から巻回部40を抜き取り、外側
リード34−2.36−2を結んだ線と100直交する
方向から巻回部40を加熱しなから押圧する。これによ
り、巻回部40は、第1図(B)に示すように、巻き軸
38から抜き収られた空心部42が変形し、各リード3
4−2.34−1.36−1.36−2が一直線上に並
ぶ(インライン)と共に、各リードの間隔は拡大される
ここにおいて、前記巻き軸38の半径をr、巻回部40
の厚さをdとすると、d−(2πr)/2=πrの関係
式が成立するよう設定すれば、製造された4端子型ノイ
ズフィルタの各リード34−1.34−2.36−1.
36−2を等間隔にすることができる。
なお、第1図(A)(B)の場合には、回転中心Pの左
側に第1内側リード34−1、第1外側リード34−2
が位置し、回転中心Pの右側に第2内側リード36−1
、第2外側リード36−2が位置するよう形成したが、
第4図に示すように、回転中心Pの左側に第1外側リー
ド34−2、第2内側リード36−1、回転中心Pの右
側に第1内側リード34−1、第2外側リード36−2
が位置するようにしてもよい。
そして、このようにして形成された4端子型ノイズフィ
ルタは、第1図(C)に示すように、はぼ偏平楕円形の
巻回部40と、その一端面に設けられた4本のインライ
ン型のリード34−2.34−1.36−1.36−2
から構成される。
なお、このノイズフィルタに対し、必要に応じて巻回部
40の外表面に金属箔などでケーシングを施したり、ま
たエポキシなどのコーティングを施してもよい。
以1説明したように、形成された本発明の4端子型ノイ
ズフィルタは、帯状導電体を巻き回わした後にこれを押
圧しほぼ楕円形に成形されている。
このため、第14図(A)に示す従来の4端子型ノイズ
フィルタに比べ小型軽量なものとなり、近年とみに小型
軽量化か求められている電子回路用部品として極めて好
適なものとなる。
さらに、本発明の4端子型ノイズフィルタは、各リード
34−2.34−1.36−1.36−2が相互に十分
な間隔を有するよう形成されているため、これら各リー
ド34−2.34−1.361.36−2のプリント基
板への取付けが容易となる。
特に、本発明によれば、使用する巻き軸38の半径r、
巻回部40のターン数等の設定により、各リード間隔が
等しくなるよう形成することもでき、このようにすれば
、実施例の4端子型ノイズフィルタのプリント基板への
取付けをさらに容易なものとすることができる。
また、本発明によれば、各リード34−2.34−1.
36−1.36−2を確実に一直線上(インライン)に
配置することかできる。このため、4端子型ノイズフィ
ルタの基板への取付けがさらに容易となり、しかも外部
から加わる物理的ストレスに対し十分耐え得ることがで
きる。これに加えて、本発明によれば、各リード間隔を
常に一定に形成することができるため、製造された4端
子型ノイズフィルタの減衰特性のばらつきか少なくなる
。従って、本発明によれば、減衰特性がほぼ均一であり
、十分小型可能なノイズフィルタを量産することが可能
となる。
さらに、本発明の4端子型ノイズフィルタは、第3図に
示すように分布定数型のノイズフィルタとして機能し、
そのL成分が有効に作用しコモンモールノイズを効果的
に除去することができ、さらにそのC成分が有効に作用
しノーマルモードノイズを効果的に除去することができ
るという、従来の集中定数型のノイズフィルタにはない
優れた効果がある。
第5図、第6図には本発明に係る4端子型ノイズフィル
タの好適な第2実施例が示されており、本実施例の特徴
は、第5図(A)または第6図(A)に示すように、回
転中心Pを通る直線100上に外側リード34−2およ
び36−2が位置するよう形成し、この直線100と中
心Pで鋭角的に交わる直線110上に内側リード34−
1および36−1が位置するよう形成したことにある。
このようにしても、第5図(B)または第6図(B)に
示すように、巻回部40を直線100と直交する方向か
ら押圧することにより、前記第1実施例に比べやや直線
性が劣るが、各リード34−2.34−1.36−1.
36−2がほぼ一直線上(インランイン)に配置された
4端子型ノイズフィルタを得ることができる。
特に、本実施例の4端子型ノイズフィルタは、巻回部4
0を押し潰したときに偏平となった空心部42の長さが
、巻回部40の厚さの2倍以上ある場合に、各リードを
等間隔に形成するとき有効である。
すなわち、このような場合に、直線100と直線110
との角度θを、巻回部40の厚さdと巻き軸38の半径
rとの関係から適宜計算により決定することにより、第
5図(B)または第6図(B)に示すように、各リード
34−2.34−1.36−1.36−2が一直線上に
位置し、しかも各リードが等間隔の4端子型ノイズフィ
ルタを形成することができる。
なお、このように直線100上に外側リード34−2.
36−2を位置させ、直線110Fに内側リード34−
1.36−1を位置するような場合には、第7図または
第8図に示すようにこれら両直線100および110を
直交しないよう配慮する必要がある。
これは、両直線100および110が直交すると、巻回
部40を偏平に押し潰したときに、第7図(B)または
第8図(B)に示すように、内側リード34−1.36
−2が互いに薄い絶縁体シート3介して対向するので、
充分な物理的間隔を得られず、配線およびハンダ付は作
業によりショートする危険が高く、実用に供しないもの
となるためである。
また、ノイズフィルタの各リードが等間隔になるよう形
成するためには、これ以外に第9図(A)に示すように
、第1および第2の内側リード34−1.36−1が、
直線100と直交する直線200を介して互いに対称に
位置するよう形成してもよい、このようにすれば、巻回
部40を直線100と直交する方向から押し潰すことに
より、前記第5図または第6図に示す場合と同様、各リ
ードが等間隔でしかも一直線上に位置する4端子型ノイ
ズフィルタを形成することができる。
ノ   イ   ズ 次に、本発明の4端子型ノイズフィルタが、どのような
ノイズ低減効果を発揮するかを詳細に説明する。
a)コモンモードノイズに対する実験 第10図には、DC電源50から電子回路などの負荷5
2へ直流電圧を供給する場合に、電源ラインを介して混
入するノイズが示されている。
電源ラインを介して負荷52に侵入するノイズは、プラ
ス側の電源ラインからアース側またはマイナス側電源ラ
インからアース側に発生する非対称ノイズであり、コモ
ンモードノイズの大半はこれに属する。
このようなコモンモードノイズを除去するために、第1
1図に示すようにDC電源50とIC負荷52との間に
本発明に係る4端子型ノイズフィルタ200を接続した
場合を想定し、どのようなノイズ低減効果があるかにつ
いての実験を行った。
この実験のために用いたノイズフィルタ200は、第1
図に示すタイプのものであり、帯状導電体30−1.3
0−2としては全長90C11,幅61、厚さ15μl
のアルミニューム箔を使用し、また誘電体シート32−
1.32−2としては、幅8II11、厚さ9μmのマ
イラーテープを使用し、またフィルタを作成するために
半径r = 1 msの巻き軸38を用いた。
まず、第12図に示すような回路を用いて静電気障害試
験を行った。
このとき、DCtC電源50て出力電圧がIKVの静電
気シュミレータを用いた。また負荷52として、直列に
接続された2fllの50Ωの抵抗を用いた。
このとき、本発明のフィルタ200を用いない場合には
、50Ω抵抗の両端には112.OVの電圧が発生した
が、本発明の4端子型ノイズフィルタ200を用いるこ
とにより、50Ω抵抗両端の電圧は2G、8Vまで低下
することが確認された。
次に、第13図に示す回路を用いて、スイッチング電源
出力ノイズ試験を行った。
この試験においては、負荷52として300Ω抵抗を用
いた。
このとき、フィルタ200を用ずに、DC電源50と抵
抗52とを直結すると、抵抗52の両端には290mv
、−、のノイズが検出されたが、フィルタ200を接続
することによりこのノイズは80履V、−1まで低減す
ることがII認された。
また、本発明の4端子型ノイズフィルタ200は、この
ようにコモンモードノイズが効果的に減衰される。この
ため、リンギングにより発生するノイズも極めて現時間
に減衰してしまうため、リンギングの影響もほとんど無
視することはできる。
こめように、本発明の4端子型ノイズフィルタは、発生
する各種コモンモードノイズ、例えば静電ノイズや、ス
イッチングサージ等の各種ノイズをリンギングを起こす
ことなく確実に除去することができるという優れたノイ
ズ減衰特性を有することが確認された。
これは、本発明の4端子型ノイズフィルタが、第3図に
示すように、分布定数型のノイズフィルタとして機能し
、特にそのL成分が有効に機能しこのような各種コモン
モードノイズを効果的に除去するものと推測される。
次に、本発明の4端子型ノイズフィルタの効果を、従来
のノイズフィルタの効果と対比するために次のような実
験を行った。
この実験では、本発明に係る4端子型ノイズフィルタと
して、T’ 83820 B ト、TH5130Bの2
種類のフィルタを用いた。
ここにおいて、TH3820B型の4端子型ノイズフィ
ルタは帯状導電帯30−1.30−2として全長62C
1,幅6101、厚さ15μmのアルミニウム箔を使用
し、また′?A電帯ジー1−32−1 。
32−2としては、幅8u、L%さ9μInのマイナテ
ーブを使用し、またフィルタを作成するために半径r=
1.O1+膳の巻軸38を用いた。
また、前記’I”H5130Bの4端子型ノイズフィル
タは、帯状導電帯30−1,30−2としては全長90
cm、幅6+911.J!l:さ15μmのアルミニウ
ム箔を使用し、また誘電帯シート32−1.32〜2と
しては幅8■、厚さ9μInのポリエステルチーブを使
用し、またフィルタを作成するために半径r=i、ol
nの巻軸38を用いた。
また、従来の4端子型ノイズフ゛イルタとして、第15
図(a)に示すトロイダルコイル型のフィルタを用いた
。このフィルタに用いられるコアは、第15図(b)に
示すよう、内径6Ill、外径14I1M、幅3Ill
のリング形状に形成されている。このコアの外周には、
線径φ=0.32のコイルを合3113回巻回している
第15図(C)には、このトロイダルコイル型のフィル
タの等価回路図が示されている。
第16図には、本発明に係る’I’ H3820Bと、
TH513OBの211類の4端子型ノイズフィルタと
、第15図(a)に示す従来のl・ロイダルコイル型フ
ィルタの電気的特性が示されている。ここにおいて、L
の値は双方とも36−1.34−1の端子で測定した。
またこの時の測定周波数はf=1kH2である。
このようにして形成された各フィルタを用いて、第17
図に示す回路を用いてコモンモードノイズの一種である
、スイッチング電源出力ノイズの測定を行った。この実
験においては、負荷52として250Ωの抵抗を用い、
またDC電源50として24ボルト電源をInいた。
第18図には、この回路を用いて行った実験の測定波形
データが示されており、同図において横軸は時間、縦軸
は測定電圧を表わしている。
同図(a)は、測定点を規格したときのデータであり、
同図(b)はノイズフィルタとして従来のトロイダルコ
イル型フィルタを用いた場合のM1定データであり、同
図(c)は本発明に係るT H3820B型のノイズフ
ィルタの測定データ、同図(d)は本発明に係る’I’
H513OBのノイズフィルタのデータである。
第19図は、測定データを数値で表わしたものであり、
v p−pはコモンモードノイズ電圧のピーク toピ
ーク値、しはノイズがOボルトの収束するまでの時間を
それぞれ表わしている。
この測定データからも明らかなように、本発明に係る4
端子型ノイズフィルタは、従来のトロイダルコイル型の
フィルタに比べ、コモンモードノイズの収束時間が極め
て雉いことが確認された。
さらに、本発明の4端子型ノイズフィルタは、コモンモ
ードノイズの収束時間が極めて短いことから、リンギン
グか発生しても、そのノイズか極めて短時間に収束して
しまうため、リンギングの影響がほとんど無視できると
いう効果がある6b)ノーマルモードノイズに対する実
験次に、第20図に示す回路を用いて、ノーマルモード
ノイズの低減効果についての試験を行った。
この試験では、D −RA M Jff D Cライン
において、どのようにリップル分を低減出来るかについ
ての実験を行った。
第21図は、このときの測定データであり、同図(a)
は測定点をショートしたときのデータ、同III (b
 )はトロイダルコイル型フィルタを用いたときのデー
タ、同図(c)は本発明の’l” H3820Bのノイ
ズフィルタを用いたときのデータ、同図(d)は本発明
の’f’85130Bのノイズフィルタを用いたときの
データである。
第22図は、測定データを数値で表している。
この測定データからも明らかなように、従来のトロイダ
ルコイル型フィルタを用いた場合には、何もフィルタを
用いない状態よりかえってリップルミ圧が増加している
。これに対し、本発明の4端子型ノイズフィルタを用い
ると、リップル電圧を大11に低減できることが確認さ
れた。
このように、本発明の4端子型ノイズフィルタは、発生
する各種のノーマルモードノイズを確実に除去すること
ができるという優れたノイズ減衰効果を有することを確
認された。これは、本発明の4端子型ノイズフィルタが
、第3図に示すように分布定数型ノイズフィルタとして
機能することに起因し、特にそのC成分がノーマルモー
ドノイズの除去に効果的に機能するものと推測される。
また、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で各種の変形実總が可能である。
例えば、本発明の4端子型ノイズフィルタとして、各コ
イルL およびL2のインダクタンスを増加したい場合
には、巻回部40の中心部に磁性体の芯を使用したり、
また帯状導電体として磁性導電体を使用すればよい。
また、前記実施例においては、2枚の帯状導電体30−
1.30−2と、2枚の誘電体シート32−1.32−
2を用い積層体を形成した場合を例にとり説明したが、
本発明はこれに限らず、例えば帯状導電体、誘電体シー
トをそれぞれ3枚以上設け、そのうちの2枚の帯状導電
体にリードを設けてもよい。
また、前記実施例では、本発明の4端子型ノイズフィル
タを押圧して楕円形状に形成した場合を例にとり説明し
たが、本発明はこれに限らず、ノイズフィルタを円形状
に形成することも可能である。
この場合には、巻軸の直径、帯状導電体の全長等を考慮
して、各リードが一直線状に並ぶようその取付は位置を
11算によりあらかじめ求めておけばよい。
このようにすることにより、各リードがほぼ一直線状に
並んだ円形状をした4端子型ノイズフィルタを形成でき
る。そして、このノイズフィルタを用いれば、前記した
ように、コモンモードノイズやノーマルモードノイズを
確実に除去することができる。
また、前記実施例においては、本発明4端子型ノイズフ
ィルタをDCライン用のノイズフィルタとして用いる場
合を例にとり説明したが、本発明はこれに限らず、AC
ラインに対するノイズフィルタとして用いることもでき
る。
るため、はぼ均一でしかも良好な減衰特性を有し、しか
も量産性に優れた4端子型ノイズフィルタが得られる。
従って、このような分布定数型ノイズフィルタを作製す
る上で考慮しなければならない問題、例えば特性の不均
一および歩留りが低いといった問題を解消することがで
きるという効果がある。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、優れた減衰特性
を有する、小型で軽量な4端子型ノイズフィルタを得る
ことができ、コモンモードノイズ及びノーマルモードノ
イズの双方を確実に除去することができる、特に、本発
明の41子型ノイズフィルタは、電子回路に侵入する各
種ノイズや、電子回路内部から発生する各種ノイズの除
去をリンギングなどを発生させることなく確実に行うこ
とが可能となる。
また、本発明によれば、各リードを巻き軸中心を含む一
直線上に一定間隔で配置することができ
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る4端子型ノイズフィルタの好適な
実施例を示す説明図、 第2図は第1図に示すノイズフィルタに使用される′M
IJ51体の説明図、 第3図は本発明のノイズフィルタの等価回路図、第4図
は第1図に示すノイズフィルタの変形例の説明図、 第5図ないし第9図は本発明に係る4端子型ノイズフィ
ルタの好適な第2実施例の説明図、第10図はDC電源
から電源ラインを介して負荷に侵入するコモンモードノ
イズの説明図、第11図は電源ラインに本発明の4端子
型ノイズフィルタを接続した場合の説明図、 第12および第13図は本発明のノイズフィルタのノイ
ズ除去実験に用いた回路図、 第14図は従来用いられていた集中定数タイプの4端子
型ノイズフィルタの説明図、 ¥S15図は従来のトロイダルコイル型フィルタの説明
し1であり、同図(a)はその外観説明図、同図(b)
はこのフィルタに用いられるコアの説明図、同図(c)
はこのフィルタの等価回路図、第16図は測定実験に用
いる本発明のノイズフィルタおよび第15図に示す従来
のフィルタの電気的特性図、 第17図はスイッチング電源出力ノイズ(コモンモード
ノイズ)低減効果確認実験に用いた回路図、 第18図は第17図に示す回路を用いて行った実験の波
形図、 第19図は前記第17図の回路を用いて行った実験デー
タの説明図、 第20図はD−RAM用DCラインにおけるリップル(
ノーマルモードノイズ)低減効果確認実験に用いた回路
図、 第21図は前記第20図に示す回路を用いて行った実験
の波形図、 第22図は前記第20図に示す回路を用いて行った実験
データの説明図である。 30−1 . 32−1、 38  ・・・ 40  ・・・ 30−2 ・・・帯状導電体 32〜2 ・・・ 誘電体シー1〜 ・・・ 第1内側リード ・・・ 第1外側リード ・・・ 第2内側リード ・・・ 第2外側リード 巻き軸 右同部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)両端近傍に入出力用の第1内側リードおよび第1
    外側リードが接続された帯状導電体と、両端近傍に入出
    力用の第2内側リードおよび第2外側リードが接続され
    た帯状導電体と、 を、誘電体シートを介してチューブラ状に巻き込み、前
    記第1内側リードおよび第2内側リードを一方の入出力
    端子とし、前記第1外側リードおよび第2外側リードを
    他方の入出力端子とする4端子型ノイズフィルタ。
  2. (2)複数の帯状導電体を誘電体シートを介して重ね合
    わせて積層体を形成するとともに、各帯状導電体の内端
    近傍に入出力用の第1内側リードおよび第2内側リード
    を接続する工程と、 前記積層体を回転巻き軸の周りに複数回巻き回すととも
    に、巻き軸中心を介してほぼ一直線上に位置するよう各
    帯状導電体の外端近傍に入出力用の第1外側リードおよ
    び第2外側リードを接続する工程と、 巻き回した積層体から回転巻き軸を取り外し、前記両外
    側リードを結ぶ直線と直交する方向から積層体を押圧し
    て各リードがほぼ一直線上に並んだ楕円状に成形する工
    程と、 を含み、前記第1内側リードおよび第2内側リードを一
    方の入出力端子とし、前記第1外側リードおよび第2外
    側リードを他方の入出力端子とする4端子型ノイズフィ
    ルタの製造方法。
  3. (3)特許請求の範囲(2)記載の方法において、前記
    第1および第2内側リードを、 巻き軸中心を介してほぼ一直線上に位置するよう各帯状
    導電体の内端近傍に接続することを特徴とする4端子型
    ノイズフィルタの製造方法。
  4. (4)特許請求の範囲(2)記載の方法において、前記
    第1および第2内側リードを、 前記第1および第2外側リードを結ぶ線と直交する線を
    介して互いに対称に位置するよう各帯状導電体の内端近
    傍に接続することを特徴とする4端子型ノイズフィルタ
    の製造方法。
  5. (5)特許請求の範囲(2)〜(4)のいずれかに記載
    の方法において、 前記各リードは、ほぼ一直線上に等間隔に位置するよう
    形成されたことを特徴とする4端子型ノイズフィルタの
    製造方法。
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