JPH0225856Y2 - - Google Patents

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JPH0225856Y2
JPH0225856Y2 JP15084284U JP15084284U JPH0225856Y2 JP H0225856 Y2 JPH0225856 Y2 JP H0225856Y2 JP 15084284 U JP15084284 U JP 15084284U JP 15084284 U JP15084284 U JP 15084284U JP H0225856 Y2 JPH0225856 Y2 JP H0225856Y2
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、窯業製及び天然スレート製等の瓦本
体、及びプラスチツク又は難錆性金属製の受部材
からなる屋根瓦、特に大型の陶磁器製瓦本体また
は高価な天然スレート製瓦本体を有する屋根瓦に
用いて好適であり、詳しくは屋根瓦の接合部分に
用いられる受部材の構造に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、屋根瓦は、和型、洋型等の各種の型があ
るが、そのいずれも比較的小型のものからなり、
かつ各瓦はそれぞれ前後・左右に一部重ねた状態
で葺かれている。また、屋根瓦は、陶器のような
塑性材料からなる一体物により構成されており、
隣接する瓦と密着して葺くことは不可能である。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 このため、屋根瓦は、前後・左右に瓦が重なり
得るように、複雑な形状からなり、かつ全瓦面積
の40%にも亘るような大きな重なり部分を必要と
している。更に、近時、建物の洋風デザイン化及
び敷地効率等により緩勾配の屋根が望まれている
にもかかわらず、瓦を緩勾配にて葺くと雨漏りを
生じる虞れがあり、一般に所定勾配以上の急勾配
にて瓦を葺かなければならない。従つて、単位建
坪(屋根投影面積)当りの瓦枚数が多くなり、屋
根重量の増加の原因になつていると共に、瓦葺き
作業の手間が多くなることと相俟つて、屋根工事
のコストアツプの原因になつている。
(ニ) 問題を解決するための手段 本考案は、上述欠点を解消することを目的とす
るものであり、窯業製等の瓦本体に固着したプラ
スチツク等からなる受部材に、可撓性を有しかつ
瓦本体の略々全長又は全幅に延びる舌部を形成し
該舌部が、瓦を葺いた際に該舌部上方の瓦本体裏
面に当接して撓むと共に樋状溝を形成することを
特徴とするものである。
(ホ) 作用 上述構成に基づき、受部材の可撓性舌部が、そ
の弾性力により、隣接(側方又は上方)する瓦本
体裏面にシール状に密接し、瓦接合部から浸入す
る雨水を遮断し、更に該浸入を断たれた雨水を樋
状溝により導いて瓦裏側から排出する。
(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本考案による実施例につ
いて説明する。
屋根瓦1は、第2図に示すように、大型で比較
的薄く、かつ略々平板状からなる単純形状の陶磁
器製の瓦本体2と、耐久性を有するプラスチツク
からなる横接合受部材3及び縦接合受部材5から
なる。そして、瓦本体2は、第1図に示すよう
に、その横方向一側が断面クランク状に折曲され
て差込み部6が形成されていると共に、本体裏面
には所定数の縦リブ7が形成されている。更に、
差込み部6にはその表側に谷溝9及び上端が幅広
になるオーバハング状の突条10が形成されてお
り、またその裏側に縦方向に延びる2本の小係合
溝11,12が形成されている。一方、瓦本体2
の横方向他側における裏面には接合部分C方向に
立上り面となりかつ他端が傾斜面となつている断
面ノコ歯状の突起13が縦方向に延びて形成され
ている。そして、差込み部6にはそのオーバハン
グ状突条10及び小係合溝11,12に係合爪1
5,16,17が係合して横接合受部材3が固定
されている。該受部材3は、第3図に示すよう
に、係合爪15,16,17を有する固定部1
9、及び可撓性を有しかつ瓦本体2の略々全長に
亘つて延びている舌部20からなり、更に固定部
19の上部分には、上からの押圧力により容易に
変形する断面キノコ状の小突条21,21が2本
形成されており、また舌部20は上方に延びてい
る2本の舌片20a,20bからなる。
また、第4図に示すように、瓦本体2の縦方向
上部(尻部)は平坦面のままになつており、該平
坦尻部22にはその表面及び裏面にそれぞれ2条
の小係合溝23,23,25,25が形成されて
いる。一方、瓦本体2の縦方向下部即ち頭部26
には水垂れ27が形成されており、該水垂れ下端
裏側は縦接合受部材5と干渉しないように切欠か
れて面取り29が形成されている。更に、頭部2
6の裏面には水垂れ側が立上り面となる2条のノ
コ歯状の突起30,30′が横方向に延びており、
また該突起30′が後方に、水垂れ側が立上り面
となつている比較的高い堤防様突起31が横方向
に形成されている。そして、尻部22には係合溝
23,25に係合爪32,32,33,33が係
合して縦接合受部材5が固定されている。そし
て、該受部材5は係合爪32,33を有する固定
部34、及び可撓性を有しかつ瓦本体2の略々全
幅に亘つて延びている舌部35からなり、更に舌
部35は上方に延びている3本の舌片35a,3
5b,35cからなる。
なお、第2図において、差込み部6の上端を塞
ぐように、受部材3が曲げられ、かつ固定部1
9′が谷溝9の上端部分に係合・固定されている。
また、36,36は縦受部材5を通してあけられ
た針孔である。
本実施例は以上のような構成からなるので、第
1図に示すように、差込み部6の上方に横に隣接
する瓦1′が一部重ねられて順次屋根瓦が葺かれ
る。この際、差込み部6に固定されている横接合
受部材3は、その小突条21,21が上方の瓦
1′の重みにより塑性変形して、該瓦1′の裏面に
合うように整合・密接すると共に、その舌部20
が撓んで、その弾性力により、前方の舌片20a
がノコ歯状突起13頂部に密接しかつ後方の舌片
20bが突起13の麓部に密接する。これによ
り、受部材3と瓦1′の裏面との間はシール状に
密着され、かつ該撓んだ舌片20a,20bによ
り、それぞれ樋状溝37a,37bが形成され
る。従つて、隙間Cから浸入した雨は谷溝9に沿
つて下方に流れるが、通常、塑性変形した小突条
21,21の密接により、谷溝9をオーバフロー
することは少ない。更に、台風等の大雨時、小突
条21,21をオーバフローした雨水、又は表面
張力により瓦1′の裏面を伝つて小突条21を越
えた雨水は、舌片20aのノコ歯状突起13頂部
への密接により、樋状溝37aに導かれて下方に
流される。更に、万一、舌片20aを越えて雨水
が浸入しても、舌片20bがノコ歯状突起13の
麓部に密接していることにより、樋状溝37bに
導かれて下方に流される。
また、第4図に示すように、尻部22の上方に
縦に隣接する瓦1″が一部重ねられ順次屋根瓦が
葺かれる。この際、尻部22に固定されている縦
接合受部材5は、その舌部35が撓んで、その弾
性力により、前方の小舌片35aが水垂れ27の
裏面に、また中間の中舌片35bがノコ歯状突起
30′の頂部に、更に後方の大舌片35cが突起
33麓部及び堤防様突起31に、それぞれ密接す
る。これにより、該受部材5と瓦1″の裏面との
間はシール状に密着され、かつ該撓んだ舌片35
b,35cにより樋状溝39a,39bが形成さ
れる。従つて、水垂れ27との隙間Dから浸入し
た雨水はまず小舌片35aにより妨げられ、更に
該小舌片35aを越えて浸入した雨水は、中舌片
35bがノコ歯状突起30′に密接していること
により溯上を阻止され、樋状溝39aに沿つて横
方向の端又は所定間隔毎に小舌片35aにあけら
れた排水孔に導かれる。更に、万一、中舌片35
bを越えて雨水が侵入しても、大舌片35cによ
りそれ以上の溯上は阻止され、樋状溝39bに沿
つて横方向の端又は中舌片35bにあけられた排
水孔に導かれる。また、台風時は、風の影響によ
り瓦裏面を伝つて雨水が溯上しようとするが、風
は舌片35a,35b,35cの密接により吹き
抜けられず、特に大舌片35cの背面が堤防様突
起31に当接していることにより、どんな大風時
も大舌片35cがそり返ることながなく、かえつ
て風力により大舌片35c先端が瓦裏面(突起3
1)に圧接されてシールすることになり、風の吹
き抜けは確実に防止され、ノコ歯状突起30,3
0′及び各舌片35a,35b,35cの密接に
より、これら雨水は落下して樋状溝39a,39
bに導かれる。
なお、上述実施例は、1枚の瓦に横接合受部材
3と縦接合受部材5の両方を設けているが、瓦本
体2の形状を変更して、横接合受部材3のみ又は
縦接合受部材5のみ配設してもよいことは勿論で
ある。また、第1図において鎖線で示すように、
舌片20cを更に増加して、雨水の遮断作用を向
上し、更なる緩勾配屋根に対応することもでき
る。また、横接合受部材3を瓦本体2の差込み部
6に設けているが、瓦本体2に差込み部6を形成
せず、瓦本体2の横方向を重ねずに接合し、該接
合部下方に位置するように横接合受部材3を配設
してもよい。
次に、第5図ないし第7図に基づき、他の実施
例について説明する。
本実施例による横接合受部材3は、第5図に示
すように、係合爪41…を有する固定部42及び
縦方向に延びる受部43からなり、固定部42が
第6図に示すように、瓦本体2の尻部22の中央
に固定される。なお、瓦本体2は幅広の大型陶磁
器製からなり、かつ略々平坦面から形成され、更
に横方向が重なることなく接合されると共に、縦
方向に千鳥状に葺かれる。従つて、受部材3の受
部43は上段の瓦本体2の接合部Cの下方に位置
する。そして、受部43は、第7図に示すよう
に、左右対称に形成されかつ可撓性からなる多数
の舌片45a,45b,45c,45d,45e
からなる舌部45を有しており、また多数の突起
46…及び突部47…が縦方向に延びて形成され
ている。更に、各舌片45aと45a,45aと
45b,45bと45c,45cと45d,45
dと45eとの間にそれぞれ樋状溝49a,49
b,49c,49d,49eが形成され、それぞ
れ瓦本体2の表面に導かれている。一方、瓦本体
裏面には接合部Cに向つて立上り部を有する多数
のノコ歯状突起50…が所定間隔で形成されてお
り、更に該ノコ歯状突起50の外側には一段と大
きなノコ歯状突起51が形成されている。
本実施例は以上のような構成からなるので、瓦
1は、受部材3の上方に接合部Cが位置するよう
に葺かれる。この際、受部43の各舌片45a,
45b,45c,45d,45eは瓦本体2の裏
面に当接して撓み、従つて各舌片先端は弾性力に
より、シール状に密着する。また、大突起51の
立上り部により、最外方舌片45eが外側に広が
ることが防止されている。従つて、接合部Cより
浸入した雨水は、舌片45a,45aによりシー
ルされ、樋状溝49aに案内されて下方の瓦本体
2表面に排出され、更に大雨時等により樋状溝4
9aがオーバフローしても、次々とシールされて
いる舌片45b,45c…により、それぞれ樋状
溝49b,49c…に導かれ、下方の瓦本体に排
出される。
なお、上述実施例はいずれも、受部材3,5を
塩化ビニル、ポリエステルグラスフアイバー等の
耐候性のあるプラスチツクにより形成したが、
銅、亜鉛メツキ板、樹脂メツキ板、ステンレス等
の難錆性金属でもよく、また瓦本体2を陶磁器製
により構成したが、セメント瓦、天然瓦、石綿瓦
でもよいことは勿論である。
(ト) 考案の効果 以上説明したように、本考案によると、受部材
3,5に、可撓性を有する舌部20,35,45
を形成し、該舌部が、瓦を葺いた際に該舌部上方
の瓦本体2裏面に当接して撓むと共に樋状溝3
7,39,49を形成するので、舌部先端は、弾
性力によりシール状に瓦本体裏面に密接して、雨
水の浸入を遮断し、樋状溝により流下して排出
し、雨漏りを防止することができる。更に、舌部
は必要に応じて舌片20a…,35a…,45a
…の数を増加して、その雨水の浸入遮断作用を容
易に確実化することができる。従つて、屋根瓦の
重なり代を大幅に減らすことができ、屋根重量の
軽減及び屋根工事コストの低廉化を図ることがで
きると共に、屋根勾配の緩傾斜化を図ることがで
き、建物の多デザイン化及び敷地の効率利用に対
応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る屋根瓦の横接合部分を示
す断面図、第2図はその屋根瓦を示す平面図、第
3図はその横接合受部材を示す断面図、第4図は
屋根瓦の縦接合部分を示す断面図、第5図は他の
実施例による横接合受部材を示す側面図、第6図
はその受部材を用いた屋根瓦を示す平面図、第7
図はその横接合部分を示す断面図である。 1……屋根瓦、2……瓦本体、3……(横接
合)受部材、5……(縦接合)受部材、19,3
4,42……固定部、20,35,45……舌
部、20a,20b,35a〜35c,45a〜
45e……舌片、37a,37b,39a,39
b,49a〜49e……樋状溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 瓦本体に、プラスチツク又は難錆性金属からな
    る受部材を固着してなる屋根瓦において、 該受部材に、可撓性を有しかつ瓦本体の略々全
    長又は全幅に延びる舌部を形成し、該舌部が、瓦
    を葺いた際に該舌部上方の瓦本体裏面に当接して
    撓むと共に樋状溝を形成することを特徴とした屋
    根瓦。
JP15084284U 1984-10-05 1984-10-05 Expired JPH0225856Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15084284U JPH0225856Y2 (ja) 1984-10-05 1984-10-05

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JPH045624Y2 (ja) * 1989-05-11 1992-02-18
JP2528796Y2 (ja) * 1990-09-14 1997-03-12 松下電工株式会社 瓦板接続用水切りシート

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