JPH02255122A - 気体流通弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば電子血圧計などに使用できる気体流通
弁に関するものである。

［従来の技術］ この種の従来の気体流通弁は本出願人の実開昭６１−１
４２００３号が示すように凸型を示すフラッパーと呼ば
れる薄板状部材を流量、この場合はリーク量調整体とし
て使用している。ここで凸型薄板状部材とは第１３図が
示すように、はぼＴ字型のプラスチック材などからなる
薄片からなり、基端に翼部３０ａが部材３０の長手方向
に対し直交するように左右に延出している構成である。

この翼部３０ａは気体流通弁本体３２の溝３４内に嵌合
し得る形状および寸法を有し、薄板状部材３０の長手方
向長さは、第１４図に示す如くこの翼部３０ａが溝３４
内に嵌合したとき、その先端が弁本体一端の線状開口部
３６を少なくとも賞通し得る程度となっている。

この薄板状部材３０を第１４図に示す如く本体３２の空
気通路３６内に装着した場合、第１５図に示す如く直線
状開口部３８が開口して、フラッパー３０の両側に間隙
４０が形成され、この間隙４０を介して排気が行なわれ
る。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来の凸型の薄板状部材を用
いた気体流通弁では、開口部のかみあい長か犬となり、
弁体の材料なとのバラツキに起因する間隙か開口部に発
生ずる不利益かあった。ここでかみあいとけ開口部の上
面と下面が接触し流路の一部を閉塞することをいい、か
みあい長とは接触している長さをいう。又、薄板状部材
−が左右に動き安定感がないため、気体流通速度がばら
ついてしまう問題かある。本発明は、このような従来の
弁における気体流通速度がばらつくという問題点に鑑み
てなされたものであって、安定した気体流通速度が得ら
れる気体流通弁排気弁を提供することを目的とする。

［問題を解決するための手段］ 上述した本発明の課題は、基端側から先端に向ってくさ
び状に変形しながら扁平した、弾性を有する弁体であっ
て、前記くさび部の上面と下面を圧力応答面とするとと
もに、該（さび部の端部に形成された線状開口部と、該
開口部と連通して弁体内を長手方向に走る流路と、先端
に複数の突出部を有するとともに該突出部が前記開口部
に位置するように前記流路中に配位された薄板状部材と
を備え、前記開口部において前記複数の突出部間に形成
される空隙を気体流通口とし、前記圧力応答面で受けた
圧力により前記開口部が弾性変形し、前記気体流通口の
大きさが変化するように構成したことを特徴とする気体
流通弁によって達成される。

ここで圧力応答面とは、受ける圧力の増減によって弾性
変形し得るよう構成された面をいう。その好適な態様に
おいて、前記薄板状部材の先端部は凹形状であり、前記
開口部の内面によって挟持されている。

［作用］ 先端が複数の突出部に分割された薄板状部材の先端の複
数の突出部間に気体流通口を形成するようにしたので、
開口部のかみあい部を少なくすることができ、また、前
記複数の突出部は開口部により挟持されている。このた
め、安定した気体の流通を可能にする。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。

第１図は本発明である気体流通弁の一例の平面図を示す
ものである。図において、気体流通弁本体２は軸方向に
沿う空気流路１を有する。この本体２の一端２ａは第２
図に明示した如く、くさび状をなす圧力応答面に形成さ
れ、第３図に示す如くその一端は直線上の切り込み、す
なわち直線状の開口部３が上記空気流路１と連通ずるよ
うに形成されている。また、この弁本体の他端面開口部
周壁には、第２図あるいは第４図から明らかな如く一対
の溝４が直線状開口部３と同−切り込み方向をもって直
線的に、かつ、弁本体の一端２ａ方向に掘り下げた状態
で形成されている。

第５図は上記弁本体との組合せで用いられる本実施例の
薄板状部材５を示す。薄板状部材５の端部には翼部６が
薄板状部材５の長手方向に対し直交するようにして左右
に延出し、先端部は図示の如く、切欠き７によって薄板
状部材５の先端部は突出部５ａ、５ｂに分割されている
。切り欠き７は薄板状部材が弁本体に装着されたとき気
体流通口となる空隙を構成する。なお、この種の分割は
必ずしも２つである必要はなく、３分割、あるいはそれ
以上でもよい。

実施例の薄板状部材５の幅゛ｗ”は開口部３内に遊びが
ないように収まる寸法が望ましく、特に開口部３の内面
の端部によって薄板状部材の突出部５ａ、５ｂが挟持さ
れる程度の幅員を持つようにしである。空気流路ｌ内に
挿嵌される薄板状部材はその先端が開口部３から外部に
多少に突出する長さをもつ。この構成のため開口部３内
での薄板状部材の突出部５ａ、５ｂは開口部３の内面端
部３°、３°によって挟持される。

上述した薄板状部材の先端の分割は突出部５ａ、５ｂの
２分割に限定されなことはもちろんである。

［発明の作用］ 次に、この発明の作用について言及する。

本発明の一例である気体流通弁は血圧計の空気回路おい
て定速排気弁として用いることができる。６図はその場
合の回路例を示すものである。

この回路中に弁は一端２ａをポンプに向けて腕帯および
圧力検出手段に連通ずる空気回路に設けられた昇圧用エ
アポンプ本体（図示せず）に取付けられる。

第６図の回路は、配管Ｔの４分岐管Ｔ１と２分岐管Ｔ２
とを介して接続されている。簡単に説明すると、弁２の
流入ロアは４分岐管Ｔ１の上向きの部分に接続されてい
る。また、この４分岐管Ｔ１の左向きの部分にば２分岐
管Ｔ２を介して圧力センサ３２が接続されている。一方
、２分岐Ｔ２の左向きの部分にはカフ２０が配管されて
いる。

また４分岐管Ｔ１の下向きの部分には流体抵抗器と流体
緩衝バッグとからなるフィルタ装置２２の流出口が接続
されている。このフィルタ装置２２の流入口には２分岐
管Ｔ２を介して電動ポンプＰに配管される一方、２分岐
管Ｔ２の上向きの部分には２分岐管Ｔ２を介して電磁駆
動されるソレノイドを備えるバイパス弁２６と、同じく
電磁駆動されるソレノイドを備える排気弁２４が夫々図
示のように接続されている。

このように配管された自動血圧計においては、カフ圧が
２０　ｍｍ１（、ｇ以下の時にはバイパス弁２６は空気
を通過する開状態となっているので電動ポンプＰからカ
フ２０内への直接の空気の流入が行われる。

一方、カフ圧が２０ｍｍＨｇ以上になるとバイパス弁２
６は空気を通過させない閉状態となる結果、電動ポンプ
Ｐからカフ２０へ至る間の空圧系に介在されている、フ
ィルタ等の空気抵抗要素からなる整流回路としての機能
を果たすフィルタ装置２２を空気が通過する結果、血圧
測定時のカフ圧が脈動等を含まない一定量の割合いの空
気の供給がカフ２０に対して行われることになる。

空気の昇圧供給の際にも、定速排気弁１からは徐々に一
定速度の排気が行われるのであるが、弁１の排気量に比
べて、電動ポンプＰの空気供給量は圧倒的に多いので、
弁からの排気は昇圧速度には殆ど影響を与えない。

次に、カフ圧の降圧の際には、電動ポンプＰは停止し、
カフ２０から弁１を介して徐々に排気が行われる。

降圧当初の比較的圧力が大きい場合、バルブ本体の一端
がくさび状をなしているため、直線状開口部３がその圧
力の大きさに比例して閉じる方向に強く押される結果、
開口部３はそのほぼ中央でかみ合い間隙８の開口面積が
小さくなる（第７図参照）。

血圧計の腕帯内圧の降圧が進み血圧計腕帯内部の圧力が
小さくなると、くさび状一端２ａの外側に加わる圧力が
小さくなるから直線状開口部３の気体流通口を構成する
間隙８の開口面積も次第に大きくなり、くさび面が圧力
によって変形しなくなると、原形に復帰する（第８図）
。この様に開口面積が順次変化しても、先端が複数の突
出部に分割された薄板状部材の先端の複数の突出部間に
気体流通口を形成するようにしたので、開口部のかみあ
い部を少なくすることができ、また、複数の突出部は開
口部により挟持されているので、安定した気体の流通を
可能にする。したがって降圧時において、血圧計内部の
圧力の大きさにほとんど左右されずに一定の降圧速度が
得られ、血圧の計測精度の向上を図ることができる。図
示の如く本実施例に従えば、かみ合い部９は薄板状部材
５ａと５ｂ間のほぼ一点であり、対比的に示す第９図に
おいて、従来例のかみ合部９がフラッパー５の両側で面
状に形成されるのと顕著に相違する。

このかみあい部の長さが気体の流量に大きなバラツキを
生じさせるのである。即ち、従来の弁体では、第９図に
示すように、かみあい部分が多く、このかみ台部分にす
きまが生じやすく、安定した排気が期待しがたい。また
、１０図に示すように、薄板状部材は開口部３の面画端
で挟持されていないので、左右にプレ易く、排気量が不
安定なものであった。

［比較例］ 下記の第１表は上記図示の実施例の排気弁及び第１１図
に示す従来の排気弁を第６図に示す電子血圧計に装着さ
せて、１５０ｍｍＨｇから１００　ｍｍｍ１（までの排
気時間を測定したときのバラツキを示す表である。表で
は凸型は従来品を示し、凹型は本実施例品を示す。

第１表 （単位：秒） また、第１１．第１２図は、個数と時間のバラツキを示
す図である。

以上の比較例から解るように本発明の気体流通弁を排気
弁として使用すれば、排気時間のバラツキは減少するこ
とが解る。これは、本発明が材料の特性あるいは、製造
／設計誤差などに起因するバラツキの影響を受けにくい
ことを意味する。

したがって、本発明の弁を排気弁として電子血圧計に使
用すれば、空気の抜は具合が均一なシステムの構築が可
能となり、制御を容易なものとする。

［効果］ 上述した如く本発明によれば、先端が複数の突出部に分
割された薄板状部材の先端の複数の突出部間に気体流通
口を形成するようにしたので、間口部のかみあい部を少
なくすることができ、また、前記複数の突出部は開口部
により挟持されているので、安定した気体の流通を可能
にする。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例に係る気体流通弁の平面図、 第２図は同じくその断面図、 第３図は第１図に示す気体流通弁を一端方向から観た正
面図、 第４図は同じく他端方向から観た背面図、第５図は第１
図の気体流通弁で用いられる薄板状部材の平面図、 第６図は気体流通弁を１つの回路要素とする電子血圧計
の空圧系を示す配管図、 第７図は高圧時の開口部の状態を示す説明図、第８図は
低圧時の間口部の状態を示す説明図、第９図は従来例に
おける高圧時の開口部の状態を示す説明図、 第１Ｏ図は従来例における低圧時の開口部の状態を示す
説明図、 第１１図は従来品の測定結果を示すグラフ図、第１２図
は本実施例の定速排気弁の測定結果を示すグラフ図、 第１３図は従来例の薄板状部材を示す斜視図、第１４図
は従来例の気体流通弁を示す断面図、第１５図は第１２
図の正面図である。 図中１・・・空気流通路、２・・・気体流通弁本体、３
・・・直線状開口部、４・・・溝、５・・・薄板状部材
、５ａ、５ｂ・・・突出部、８・・・間隙、９・・・か
み合部。 第３図 第２図 第４図 第９図 第１Ｑ図 第１５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）基端側から先端に向つてくさび状に変形しながら
   扁平した、弾性を有する弁体であつて、前記くさび部の
   上面と下面を圧力応答面とするとともに、該くさび部の
   端部に形成された線状開口部と、該開口部と連通して弁
   体内を長手方向に走る流路と、先端に複数の突出部を有
   するとともに該突出部が前記開口部に位置するように前
   記流路中に配位された薄板状部材とを備え、前記開口部
   において前記複数の突出部間に形成される空隙を気体流
   通口とし、前記圧力応答面で受けた圧力により前記開口
   部が弾性変形し、前記気体流通口の大きさが変化するよ
   うに構成したことを特徴とする気体流通弁。
2. （２）前記薄板状部材の先端部はほぼ凹形状であり、前
   記開口部の内面によつて挟持されてなる特許請求の範囲
   第１項記載の気体流通弁。