JPH02250881A - チオフェンオリゴマー及びその製造方法 - Google Patents

チオフェンオリゴマー及びその製造方法

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JPH02250881A
JPH02250881A JP1072431A JP7243189A JPH02250881A JP H02250881 A JPH02250881 A JP H02250881A JP 1072431 A JP1072431 A JP 1072431A JP 7243189 A JP7243189 A JP 7243189A JP H02250881 A JPH02250881 A JP H02250881A
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JP
Japan
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dihalogeno
thiophene oligomer
carbon atoms
hydrocarbon group
thiophene
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Application number
JP1072431A
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English (en)
Inventor
Katsuya Wakita
克也 脇田
Osamu Hotta
収 堀田
Sanemori Soga
眞守 曽我
Nobuo Sonoda
園田 信雄
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、チオフェンオリゴマー及びその製造方法に関
し、本発明のチオフェンオリゴマーは、エレクトロニク
ス及び光エレクトロニクスの分野などに供される。
従来の技術 従来、チオフェンオリゴマー及びその誘導体が数多く報
告され、これらの製造の試みも数多くなされている。チ
オフェンオリゴマーの製造方法として例えば、ブロム化
されたチオフェンと銅粉とを非プロトン性極性溶媒中で
加熱、反応させることによる三量体オリゴチオフェンの
製造法〔特開昭50−49273号公報〕、フリーデル
=クラフッ反応を用いてオリゴチオフェンを製造する方
法(J、ナカヤマ(Nakayama)  et  a
l、、’ヘラ09イクルス° 、  28. 10(1
987))などが含まれる。また例えば、ニッケルーフ
ォスフイン化合物を触媒としてグリニヤール試薬をカッ
プリングさせチオフェンオリゴマー及びチオフェン誘導
体を製造する方法も報告されている(K。
タマオ(Tamao)  et  al、、  テトラ
ヘドロン、  38. 22(1982))。
発明が解決しようとする課題 ところが、上述の従来製造されたチオフェンオリゴマー
は重合度が上がるにつれて、例えば溶解性が悪くなり産
業上の利用価値の低下を招く。またこれらのオリゴマー
の製造において従来の方法は、一般に多段階反応である
かまたは反応の効率が悪いために収率が低く、さらには
副生成物の含有量が無視し得ないほど大きいために精製
の困難などを招くなどの欠点が多い。
本発明は、このような従来の技術がもつ課題を解決して
、溶解性の良好な新規なチオフェンオリゴマー及びこれ
らを収率良く与える行程数が少ない製造方法の提供を目
的とする。
課題を解決するための手段 本発明のチオフェンオリゴマーは、下記の構造式のうち
、いずれかをとることを特徴とする。
また、チオフェンオリゴマーの製造方法は、2゜5−ジ
ハロゲノチオフェン、5.5’−ジハロゲノ−2,2′
−ビチオフェン、5,5”−ジハロゲノ−2,2’:5
’、2”−ターチオフェンまたはそれらのβ位の炭素が
炭素数30までの炭化水素基で適当に置換された誘導体
のうちから選ばれた化合物と、2−チェニルマグネシウ
ムヨージドまたは2−チェニルマグネシウムヨージドの
3位の炭素が炭素数30までの炭化水素基で置換された
誘導体とをニッケル触媒の存在下で縮合させることを特
徴とする。
作用 本発明におけるチオフェンオリゴマーは、側鎖の炭化水
素基の存在のためにこれらの側鎖のない従来のチオフェ
ンオリゴマーに比べてたとえば良好な溶解性などの優れ
た性質を示す。これは、側鎖に炭化水素基を導入するこ
とで、オリゴマー分子間の距離が離れ分子が動きゃすく
なること、また、側鎖の炭化水素基が種\の配置を取る
ことにより、分子の自由度が増加し溶解性が良くなるも
のと考える。
また、本発明のチオフェンオリゴマーの製造方法では従
来の難点を解決し、5量体までのチオフェンオリゴマー
を効率よく与える製造方法を提供する。すなわち、本発
明ではグリニヤール試薬としてチエニルマグネシウムヨ
ーシトまたはその誘導体を用いてグリニヤール反応の効
率を高め、チオフェンオリゴマーを収率よく得た。また
、5.5’−ジハロゲノ−2,2′−ビチオフェン、5
.5”−ジハロゲノ−2,2’:5’、2”−ターチオ
フェン、5,5″−ジハロゲノ−2,2’:5’、2”
:5”、2”−り# −9−f 、+ 7 ! 7.5
.5”−ジハロゲノ−2,2’:5’、2”=5”、2
”=5″、2”−クインキチオフェンまたはそれらのβ
位の炭素が炭素数30までの炭化水素基で適当に置換さ
れた誘導体のうちから選ばれた化合物と炭素数30まで
の炭化水素基を持つ炭化水素マグネシウムハロゲニドと
をニッケル触媒の存在下で効率よ(縮合させ得ることを
見いだした。
実施例 以下に実施例によって、本発明をさらに詳細に説明する
。なお、実施例において用いるチオフェンオリゴマー及
びそのジブロモ体において、チオフェン環は互いにα−
αゝ結合で結合した物のみを取り扱う。また本発明に関
するチオフェンオリゴマーの製造において用いるニッケ
ル触媒として、ビス(1,3−ジフェニルフォスフイノ
プロパン)ニッケル(!l)クロライドが特に優れた結
果を与える。また、これらのチオフェンオリゴマーの製
造における反応溶媒として、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフランやアニソールなどの脂肪族もしくは芳香族
エーテルが有効に用いられる。この中でも特に、ジエチ
ルエーテルを用いた場合は、高純度のチオフェンオリゴ
マーが収率よく得られる。
さらに、本発明においては特にチオフェンオリゴマーの
ジハロゲノ化合物を初め−とする出発物質の精製が肝要
となる。これは、出発物質が十分に純度が高くない場合
には、いろいろな重合度のオリゴマーが混在するために
後の工程での精製が困難になるためである。
従来、たとえばケロフク°らの手法(R,・閾、ケロフ
ク°(にellogg)  at  al、、ジャーナ
ル オブ オーカ゛ニフク ケミストリー、34゜2(
1989))において酢酸とクロロホルムとの混合溶媒
中でビチオフェンをN−ブロモコハク酸イミドを用いて
硫黄のα位の炭素をブロモ化する方法が開示されている
。しかし、この方法によって3量体以上のチオフェンオ
リゴマーをブロモ化する場合は、酢酸の使用によるこれ
らのオリゴマーの反応溶媒中での溶解性の低下のために
十分に高純度のものが得られない。また、二量体のブロ
ム化においても、酢酸の使用による生成物の汚染や酢酸
の除去の困難などの問題点があり好ましくない。
発明者らは、これらの難点の解決を検討した結果、活性
水素を持つ溶媒または、ルイス酸系溶媒中でのN−ブロ
モコハク酸イミドによるブロモ化が優れた結果を与える
ことをみいだした。ここで活性水素を持つ溶媒としてア
ルコール、アルデヒド、フェノール類およびぎ酸が有効
に用いられる。
アルコールの中にはメタノール、エタ、ノール、n−プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコールなどが挙げ
られる。アルデヒドとしては、ホルムアミド、ジメチル
ホルムアミドなどがある。また、ルイス酸系溶媒として
は、クロロベンゼンsO−ジクロロベンゼン、m−ジク
ロロベンゼン、1゜2.4−)ジクロロベンゼンなどの
ハロゲン置換ベンゼンやニトロベンゼン、ベンゾニトリ
ルなど電子吸引性の置換基によって置換されたベンゼン
もしくは塩化メチレン、クロ9ホルム、1. 2−ジク
ひロエタン、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニ
トリル、ジメチルスルホキシドなどクロル基、ケトン基
、シアノ基、スルホキシド基などの電子吸引基が置換し
た炭化水素系溶媒が挙げられる。これらの溶媒は、たと
えば出発物質の溶解性などに応じて適当に選択し得る。
また、混合して使用することも可能である。これらの溶
媒を使用することで収率が向上し、高純度のチオフェン
オリゴマーのジブロモ化合物を得た。
これらの溶媒が有効である理由は、必ずしも明確ではな
いが、活性水素あるいはルイス酸系溶媒における電子欠
乏部が親電子的なブロム化反応を促進し、副反応をとも
なわずに純度の高いジブロモ体を与えるためであると解
釈し得る。
実施例1 滴下ロートと冷却器をとりつけた30フラスコに、ビス
(1,3−ジフェニルフォスフイノプロパン)ニッケル
(II)クロライド0.00004モル(0,020g
)、ジエチルエーテル150岨、2モル濃度のn−ヘキ
シルマグネシウムブロマイドのジエチルエーテル溶液3
01を加え、スターラーで攪拌しながら、滴下ロートを
とおして3−ブロモチオフェン0.05モル(4,7m
1)を滴下した。1時間程度攪拌をおこない、溶液が黄
褐色に変化した後、反応液を加熱して、さらに還流下で
3時間攪拌を続けた。この後、反応液を冷却しながら塩
酸を加え過剰のグリニヤール試薬を分解し、炭酸水素ナ
トリウム溶液と純水で洗浄した。さらに、減圧蒸留(約
0.1Torr)することにより無色の純粋な3−へキ
シルチオフェンを得た。
次いで、滴下ロートと冷却器をとりつけた30フラスコ
に、N−ブロモコハク酸イミド0.033腸Or (5
、s7og)を氷酢酸301に溶解させ、スターラーで
攪拌しながら、滴下ロートをとおして0.028■ol
の3−ヘキシルチオフェン(5,00i+l)をクロロ
ホルム301に溶解させた溶液を滴下した。1時間の攪
拌で溶液が黄色透明に変化した後、反応液を加熱して還
流下に3時間攪拌を続けた。還流後の反応溶液を減圧蒸
留(約0.ITorr)することにより無色の純粋な2
−ブロモ−3−ヘキシルチオフェンを得た。
さらに、滴下ロートと冷却器をとりつけた30フラスコ
に金属マグネシウム0.002411ol(0,058
g)、ジエチルエーテルl001を加え、滴下ロートを
とおして2−ブロモ−3−ヘキシルチオフェン0.00
24mol(0,39m1)を滴下した。20時間攪拌
することにより、金属マグネシウムが完全に消失し、3
−へキシル−2−チエニルマグネシウムブロマイドから
なるグリニヤール試薬を得た。
一方、同様に滴下ロートと冷却器をとりつけた3日フラ
スコに、N−ブロモコハク酸イミド0.027■ol(
4,720g)、メタノール1001を加え、スターラ
ーで攪拌しながら、ビテオフェン0.011mol(1
,830g)を添加した。1時間の攪拌で溶液が黄褐色
に変化した後、沈澱生成物をろ過させ純水で洗浄するこ
とで白色粉末の2,5−ジブロモビチオフェンの結晶を
得た。
この後、あらかじめ調製した3−へキシル−2−チエニ
ルマグネシウムブロマイドのジエチルエーテル溶液中に
ビス(1,3−シフ、エニルフォスフィノブロバン)ニ
ッケル(■りクロライド0.00004mol(0,0
20g)を加え、スターラーで撹拌しながら、滴下ロー
トをとおり、1:2,5−ジブ0 % ヒチ、t 7 
、:t 70.00110+(0,389g)のジエチ
ルエーテル溶液501を滴下した。30分の攪拌で溶液
が黄褐色に変化した後、反応液を加熱して還流下に4時
間攪拌を続けた。この後反応液中の沈澱物をろ過し、メ
タノールで洗浄亡て溶解性の良好な赤褐色生成物を得た
。赤外分光分析(第1図)から、この生成物が3.3−
ジヘキシルクオーターチオフェンであることを確認した
従来のクォーターチオフェンでは例えばクロロホルムに
対して0.01M (約3g/l)程度しか溶解しない
のに対し、本実施例で作製した3、3−ジヘキシルクオ
ーターチオフェンにおいてはほぼIM (約300g/
l)程度溶解することを確認した。
実施例2 滴下ロートと冷却器をとりつけた3日フラスコにN−ブ
ロモコハク酸イミド0.001?+o I (0,3g
)、メタノール201を!川え、スターラーで攪拌しな
がら溶解させた。次いでメタノール201に溶解させた
ビチオフェン0.00048++o!(0,080g)
を滴下ロートをとおして滴下した。3時間程度攪拌を続
け、反応液の色が茶褐色に変化し白色の結晶沈澱物を得
た。
これをろ過して、メタノールで再結晶し白色の5゜5゛
−ジブロモビチオフェンの結晶を得た。
また再結晶体をろ過した後の残液から、ロータリーエバ
ポレータでメタノールを除去して得た固形物を水で十分
に洗浄して同様に白色の5.5′−ジブロモビチオフェ
ンの結晶を得た。このものと再結晶で得たものとの総和
は、理論収量にほぼ一致し、5.5′−ジブロモビチオ
フェンが定量的に生成していることを確認した。
従来の氷酢酸・クロロホルム混合反応溶媒を用いた場合
ではロータリーエバポレータを用いて溶媒を除去する際
に氷酢酸が除去し難く、得られた生成物も緑色を呈し不
純物を多く含んでいた。これに対して、不法では高純度
の5,5′−ジブロモビチオフェンが高収率で得られ、
薄層クロマトグラフィーによる分析においても5,5′
−ジブロモビチオフェンに由来する単一のスポットのみ
を確認した。
赤外分光分析(第2図)から、この生成物が5.5′−
ジブロモチオフェンであることを確認した。
実施例3 滴下ロートと冷却器をとりつけた30フラスコにN−ブ
C1% :l ハク酸イミド0.0094mol(1、
[170g)、アセトン1201を加え、スターシーで
攪拌しながら溶解させた。次いでこの溶液にアセトン1
20m1にターチオフェン0.00375a+ol(0
,932g)を溶解させた溶液を滴下ロートをとおして
滴下した。12時間程度攪拌を続け、これをろ過した後
、アセトンで再結晶し黄緑色の5,5”−ジブロモター
チオフェンの結晶を得た。実施例2と同様に従来例に比
べ、不法では高純度の5,5”−ジブロモターチオフェ
ンが得られ、薄層クロマトグラフィーによる分析におい
ても5゜5”−ジブロモターチオフェンに由来する単一
のスポットのみを確認した。また、ろ送検の残液から、
ロータリーエバポレータでアセトンを除去して得た固形
物を水で十分に洗浄して同様に黄緑色の5゜5”−ジブ
ロモターチオフェンの結晶を得た。このものと再結晶で
得たものとの総和は、理論収量にほぼ一致し、5,5”
−ジブロモターチオフェンが定量的に生成していること
を確認した。赤外分光分析(第3図)から、この生成物
が5,5−ジブロモターチオフェンであることを確認し
た。
実施例4 滴下ロートと冷却器をとりつけた30フラスコにN−ブ
ロモコハク酸イミド0.00825i+ol(1,11
0g)、クロロホルム120slを加え、スターシーで
攪拌しながら溶解させた。次いでこの溶液にクロロホル
ム120a+1にクォーターチオフェン0.0025m
ol(0,828g)を加熱し溶解させた溶液を滴下ロ
ートをとおして滴下した。!2時間程度攪拌を続け、こ
れをろ過した後、クロルベンゼンで再結晶し黄色の5,
5−ジブロモクォーターチオフェンの結晶を得た。実施
例2と同様に従来例に比べ、不法では高純度の5.5−
ジブロモクォーターチオフェンが得られ、薄層クロマト
グラフィーによる分析においても5,5−ジブロモクォ
ーターチオフェンに由来する単一のスポットのみを確認
した。また、ろ送検の残液から、ロータリーエバポレー
タでクロロホルムを除去して得た固形物を水で十分に洗
浄して同様に黄色の5.5−ジブロモクォーターチオフ
ェンの結晶を得た。
このものと再結晶で得たものとの総和は、理論収量にほ
ぼ一致し、5.5−ジブロモクォーターチオフェンが定
量的に生成しでいることを確認した。赤外分光分析(第
4図)から、この生成物が5.5−ジブロモクォーター
チオフェンであることを確認した。
実施例5 滴下ロートと冷却器をとりつけた30フラスコに金属マ
グネシウム0.15■ol(3,845g)、ジエチル
エーテル1501を加え、スターシーで撹拌しながら、
ジエチルエーテル1501に2−ヨードチオフェン0.
15mol(31,500g)を溶解させた溶液を滴下
ロートをとおして滴下した。その後、ビス(1,3−ジ
フェニルフォスフイノプロパン)ニッケル(11)クロ
ライド0.000DIIol(0,030g)  を投
入してから、2,5−ジブロモチオフェン0.12鳳o
1(8,75m1)を滴下ロートをとおして滴下し、3
時間程度攪拌を続けながら加熱して還流させた。この後
、反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液と純水で洗浄し、
ロータリーエバポレーターでジエチルエーテルを除去し
て黄色のターチオフェン粗結晶を得た。これをメタノー
ルで再結晶させて、淡黄色の結晶を得た。
従来の手法では収率が80%程度で副生成物が多く薄層
クロマトグラフィーによる分析においても複数個のスポ
ットが現れ精製が困難であったが、本手法を用いること
により95%以上の収率で高純度のターチオフェンが得
られた。薄層クロマトグラフィーによる分析においても
ターチオフェンに由来する単一のスポットのみを確認し
た。元素分析(表1)と赤外分光分析(第5図)から、
この生成物がターチオフェンであることを確認した。元
素分析結果は表1のとおりである。
表1 ターナすフェンの元素分析 実施例8 滴下ロートと冷却器をとりつけた30フラスコに金属マ
グネシウム0.012鵬o1(2,520g)、ジエチ
ルエーテル401を加え、スターラーで攪拌しながら、
2−ヨードチオフェン0.012■ol(1,958g
)を滴下ロートをとおして滴下した。金属マグネシウム
が完全に消失した後、ビス(1,3−ジフェニルフォス
フイノプロパン)ニッケル(11)クロライド0.00
008mol(0゜o4og)と5.5′−ジブロモビ
チオフェン0.005■ol(1゜sx9g)を順次に
添加し、3時間径度攪拌を続けながら50〜eo度で反
応液を加熱、還流させ茶褐色のクォーターチオフェン粗
結晶を得た。粗結晶を純水とメタノールで十分に洗浄し
、クロルベンゼンを用いて再結晶させ、黄金色の結晶を
得た。
従来の手法では収率が約80%と低く、薄層クロマトグ
ラフィーによる分析においても副生成物に由来する複数
個のスポットが現れ精製が困難であったが、本手法を用
いることにより35%以上の収率で高純度のクォーター
チオフェンが得られた。
再結晶を施す前の粗生成物の薄層クロマトグラフィーに
よる分析においてもクォーターチオフェンに由来する単
一のスポットのみを確認した。元素分析(表2)と赤外
分光分析(第6図)から、この生成物がクォーターチオ
フェンであることを確認した。元素分析結果は表2のと
おりである。
表2 クォーターチオフェンの元素分析実施例7 滴下ロートと冷却器をとりつけた3日フラスコに金属マ
グネシウムo、oos■ol(0,121g)、ジエチ
ルエーテル1501を加え、スターラーで攪拌しながら
、2−ヨードチオフェン0.005mol(1,05g
)を滴下ロートをとおして滴下した。その後、ビス(l
、3−ジフェニルフォスフイノプロパン)ニッケル(I
I)クロライド0.00008mol(0,03g)と
、5.5”−ジブロモターチェニル0.001鵬o1(
0,406g)を順次に添加し、3時間径度撹拌を続け
ながら50〜60度で加熱、還流させ橙色のクインキチ
オフェン粗結晶を得た。この粗結晶を純水とメタノール
で充分洗浄し、クロルベンゼンで再結晶させ黄金色の結
晶を得た。
従来の手法では、副生成物が多く精製が困難で収率も低
か゛ったが、本手法を用いることにより95%以上の収
率で高純度のクインキチオフェンが得られた。再結晶を
施す前の粗生成物の薄層クロマトグラフィーによる分析
においてもクインキチオフェンに由来する単一のスポッ
トのみを確認した。
元素分析(表3)と赤外分光分析(第7図)から、この
生成物がクインキチオフェンであることを確認した。元
素分析結果は表3のとおりである。
表3 クインキチオフェンの元素分析 実施例8 滴下ロートと冷却器をとりつけた3日フラスコに5,5
−ジブロモクォーターチオフェン0.0005mo l
(0,244g)、蒸留したジエチルエーテル15m1
を加えスターラーで攪拌しながら、ビス(1,3−ジフ
ェニルフォスフイノプロパン)ニッケル(n)クロライ
ド0.00002鳳o1(0,Olg)粉末を反応容器
中に加え、次いで2.0モル濃度のヘキシルマグネシウ
ムブロマイド2.51を滴下ロートをとおして滴下した
。3時間径度攪拌しながら還流した後、反応液を塩酸で
処理し、さらに炭酸水素ナトリウム水溶液と純水で洗浄
し、ロータリーエバポレーターでジエチルエーテルを除
去して5.5−ジヘキシルクオーターチオフェンの結晶
を得た。薄層クロマトグラフィーによる分析においても
5,5−ジヘキシル−2,2’:5’、2”:5”、2
−クオーターチオフェンに由来する単一のスポットのみ
を確認した。
発明の効果 本発明によれば、溶解性のよいチオフェンオリゴマーを
得ることができ、また高い収率でチオフェンオリゴマー
及びその誘導体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は3,3−ジヘキシルクオーターチオフェンの赤
外分光スペクトルを示す図、第2図は5.59−ジブロ
モビチオフェンの赤外分光スペクトルを示す図、第3図
は5.5”−ジブロモターチオフェンの赤外分光スペク
トルを示す図、第4図は5.5−ジブロモクォーターチ
オフェンの赤外分光スペクトルを示す図、第5図はター
チオフェンの赤外分光スペクトルを示す図、第6図はク
ォーターチオフェンの赤外分光スペクトルを示す図、第
7図はクインキチオフェンの赤外分光スペクトルを示す
図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の構造式のうち、いずれかをとるチオフェン
    オリゴマー。 ▲数式、化学式、表等があります▼ R_n(n=1〜18)は水素原子及び炭素数30以下
    の炭化水素基。但しR_mが全て水素である場合を除く
  2. (2)2,5−ジハロゲノチオフェン、5,5’−ジハ
    ロゲノ−2,2’−ビチオフェン、5,5”−ジハロゲ
    ノ−2,2’:5’,2”−ターチオフェンまたはそれ
    らのβ位の炭素が炭素数30までの炭化水素基で適当に
    置換された誘導体のうちから選ばれた化合物と、2−チ
    ェニルマグネシウムヨージドまたは2−チェニルマグネ
    シウムヨージドの3位の炭素が炭素数30までの炭化水
    素基で置換された誘導体とをニッケル触媒の存在下で縮
    合させることを特徴とするチオフェンオリゴマーの製造
    方法。
  3. (3)5,5’−ジハロゲノ−2,2’−ビチオフェン
    、5,5”−ジハロゲノ−2,2’:5’,2”−ター
    チオフェン、5,5”−ジハロゲノ−2,2’:5’,
    2”:5”,2”−クオーターチオフェン、5,5”−
    ジハロゲノ−2,2’:5’,2”:5”,2”:5”
    ,2”−クインキチオフェンまたはそれらのβ位の炭素
    が炭素数30までの炭化水素基で適当に置換された誘導
    体のうちから選ばれた化合物と炭素数30までの炭化水
    素基を持つ炭化水素マグネシウムハロゲニドとをニッケ
    ル触媒の存在下で縮合させることを特徴とするチオフェ
    ンオリゴマーの製造方法。
  4. (4)α−α’結合で互いに結合した2量体から5量体
    までのチオフェンオリゴマーの両端のα位の2つの水素
    を、活性水素を持つ溶媒またはルイス酸系溶媒中におい
    てN−ブロモコハク酸イミドでブロム置換することを特
    徴とするブロム化チオフェンオリゴマーの製造方法。た
    だし、上記のチオフェンオリゴマーのβ位の炭素は炭素
    数30までの炭化水素基で置換されていてもよいものと
    する。
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