JPH02240243A - 低損失Fe基超微細結晶合金 - Google Patents

低損失Fe基超微細結晶合金

Info

Publication number
JPH02240243A
JPH02240243A JP1060766A JP6076689A JPH02240243A JP H02240243 A JPH02240243 A JP H02240243A JP 1060766 A JP1060766 A JP 1060766A JP 6076689 A JP6076689 A JP 6076689A JP H02240243 A JPH02240243 A JP H02240243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
low loss
loss
crystal alloy
crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1060766A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Matsunaga
卓 松永
Takeshi Masumoto
健 増本
Akihisa Inoue
明久 井上
Noriyuki Kataoka
潟岡 教行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP1060766A priority Critical patent/JPH02240243A/ja
Publication of JPH02240243A publication Critical patent/JPH02240243A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、20kHz以上の高い周波数において使用さ
れる各種チョークコイル、高周波トランス、過飽和リア
クトルその他の電子部品の磁心材料として好適の超微細
結晶m織からなるFe基基磁磁性合金係わるものである
(従来の技術) 従来、高周波のトランス、チョークコイルなどの磁心材
料としては、高抵抗であって渦電流損が少ないなどの利
点を有するため、フェライトがおもに用いられてきた。
しかし、フェライトは飽和磁束密度が低くキュリー温度
が低いために、動作磁束が大きくなると磁心が大きくな
るという欠点があった。
一方、飽和磁束密度、キュリー温度がフェライトよりも
高い磁心としてはパーマロイがあるが、パーマロイは電
気抵抗が小さいために、高周波領域では鉄損が大きくな
るという欠点があった。
近年、従来の磁心材料に対抗できる可能性があるものと
して非晶質合金は高い飽和磁束密度を有するため、優れ
た磁心材料として有望視されている。
しかしながら、Pe系の非晶質合金(例えばFe −5
i−B)は、−m的に高周波の鉄損が大きいという問題
点がある。一方磁歪零のCo系の非晶質合金(例えばC
o−Re−5t −B )は、Fe系の非晶質合金に比
べて透磁率が高く鉄損も小さいため高周波特性に優れる
が、一般に透磁率及び鉄損の経時変化があり実用上問題
がある。
そこで、Fe系の非晶質合金の低損失化を図るため、非
晶質合金中に熱処理によってα−Fe結晶粒子を微細に
析出させ磁区の微細化を図って低損失とする方法(特開
昭57−94554号公報参照)、非晶質合金中に未固
溶のCuを微細に分散させて同様の効果を得る方法(特
開昭60−52557号公報参照)、非晶質合金中にM
oまたはNbを添加させることによって低磁歪化を図り
、併せて低損失化する試みがなされている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、未だ必ずしも十分な特性を有せず、磁歪零のC
o系の非晶質合金と比べると著しく鉄損が大きいという
問題点があった。
このようにFe系の非晶質合金は、Co系の非晶質合金
に比べて経時変化が小さいという特長を有するものの、
高周波における鉄損がCo系の非晶質合金に比べて大き
いため、高周波になるにしたがって鉄損の増加による磁
心部の温度上昇が増加する。
(課題を解決するための手段) 本発明は、かかる従来技術の問題点を解決し、高周波特
に59k)lz以上の周波数の用途に用いる各種チョー
クコイル、高周波トランス、過飽和リアクトルなどの磁
−心に好適な材料として、超微細結晶組織からなるFe
基基磁磁性合金提供することを目的としてなされたもの
であって、Fe−3i−B系非晶質合金にM元素(If
f、 V、 Nbl Ta、 Crt Mo2賀)およ
びAuを添加し、この合金を熱処理することによってC
o系非晶質合金と同等程度の低損失特性を有する、Fe
基超超微細結晶合金したことを特徴とするものである。
すなわち、本発明の合金は、次の組成式で表され、合金
元素を過飽和に含んだα−Feからなる均一4に細な結
晶組織を持つことを特徴とするものである。
Fe+00−a−x−y−m M^u、 si、 B。
ここで、MはHf、 L Nb、 Ta+ Cr、 M
o+−の内の1種または2種以上であり、かつ0.5≦
a≦3゜0.5≦X≦3.5≦y≦19.5≦2≦25
.15≦y+2≦30である。
Fe系の非晶質合金は、磁歪がCo系の非晶質合金にく
らべて大きいために、飽和磁束密度が大きく経時変化が
ないという特長を持ちながら、高周波での鉄損がCo系
の非晶質合金より劣る。
一方、Siを含んだα−Peからなるけい素鋼は磁歪が
Pe系の非晶質合金よりも小さいが、結晶磁気異方性を
持つために高周波での鉄損がFe系の非晶質合金より劣
る。また結晶質磁性薄膜の分野では微細結晶組織が得ら
れる条件で成膜することによって軟磁気特性が著しく改
善されることが知られている。
そこで、Fe−5i−B系の合金中にAuを1原子%程
度添加して液体急冷を施すことによりマトリックス中に
Au粒子を固溶させ、さらにこの非晶質合金を熱処理に
よってα−Fe結晶組織とする際、このα−Feを安定
化しその結晶粒成長を抑制する効果を持つHf、 Vt
 Nbl Ta、 Crt Mo+−のうちの1種また
は2種以上を添加することによって、得られる合金全体
がα−Feからなる微細結晶組織となり、Co系の非晶
質合金に匹敵する低損失の軟磁性合金が得られることを
見いだした。これは、微細な結晶組織となることによっ
て見かけ主結晶磁気異方性が相殺され、かつα−Fe中
にStを含んでいるため磁歪が小さくなっているためと
考えられる。
ここで、Auは熱処理によって生成するα−Peの結晶
の微細化のために必須の元素であり、その含有量を0.
5−3原子%に制限したのは、0.5原子%より小さい
とAu添加の効果がなく、一方3原子%より大きいとA
uの均一分散が困難となり微細な結晶組織が得られず目
的の軟磁気特性が得られないためである。
また、Feの一部を置換する添加成分Mの含有量を0.
5−3原子%に限定したのは、0.5原子%より小さい
とMを添加したことによるα−Fe結晶粒成長抑制効果
がなく、3原子%よりも大きいと飽和磁束密度の著しい
低下を招くためである。
また本発明におけるy及び2の限定理由は、主として前
記yが5〜19原子%、2が5−25原子%でしかもy
+zが15〜30原子%の範囲を外れると液体急冷を行
った後の脆化が激しく、非品質合金の作製が困難となる
ためである。
本発明の合金は、前記の組成の合金を片ロール法、双ロ
ール法、その他の公知の液体急冷法により作製した後、
非晶質相がα−Feに結晶化する適切な温度と時間で焼
きなましを行うことにより製造できるものである。
(実施例) 第1表は、本発明によるFe−3i−B系超微細結晶合
金と従来の磁心材料であるFe基非晶質合金、Co基非
晶質合金及びMn −Znフェライトの鉄損を比較した
表である。本実施例においては、片ロール法によって幅
5龍、厚さ約20μmの急冷凝固合金リボンを作製した
。この組織をX線回折法により調べたところ、非晶質状
であった。このリボンをコイル状に巻き、内径15m、
外形19鶴の巻磁心とし、窒素ガス雰囲気中で合金組成
によって適時選ばれた温度で60分間焼きなまし処理を
行った後、U関数針により磁束密度の波高値Bmが2k
G、周波数fが100kHzまでにおける鉄損−z/1
00kを測定した。
焼きなまし後のリボンの組織をX線回折法により調べた
ところ、どの実施例の場合においても、α−Feのピー
クのみが認められた。また、本発明合金の結晶Mn織を
透過型電子顕微鏡にて観察したところ、どの実施例の場
合においてもいずれも第1表に示すように50nm以下
の超微細結晶となっていた。
第1表かられかるように、本発明合金の鉄損は、従来の
Fe基非晶質合金やフェライトなどに比べて鉄損が小さ
く優れている。
なお、本実施例においては片ロール法によって合金を作
製したが、片ロール法に限ることなく他の公知の液体急
冷法によっても、本発明の合金を作製することが可能で
ある。
(発明の効果) 以上述べたように本発明のFe基徽細結晶合金は、従来
のFe基非晶質合金より高周波における損失が低く透磁
率が優れているため、高周波トランス、チョークコイル
、過飽和リアクトルなどに用いた場合価れた特性が得ら
れるものである。
出願人代理人  河  内  潤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 その組成が、一般式 Fe_1_0_0_−_a_−_x_−_y_−_zM
    Au_xSi_yB_z〔ここで、MはHf、V、Nb
    、Ta、Cr、Mo、Wの内の1種または2種以上であ
    り、かつ0.5≦a≦3、0.5≦x≦3、5≦y≦1
    9、5≦z≦25、15≦y+z≦30〕であることを
    特徴とする低損失Fe基超微細結晶合金。
JP1060766A 1989-03-15 1989-03-15 低損失Fe基超微細結晶合金 Pending JPH02240243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1060766A JPH02240243A (ja) 1989-03-15 1989-03-15 低損失Fe基超微細結晶合金

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1060766A JPH02240243A (ja) 1989-03-15 1989-03-15 低損失Fe基超微細結晶合金

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02240243A true JPH02240243A (ja) 1990-09-25

Family

ID=13151730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1060766A Pending JPH02240243A (ja) 1989-03-15 1989-03-15 低損失Fe基超微細結晶合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02240243A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yoshizawa et al. New Fe‐based soft magnetic alloys composed of ultrafine grain structure
JP5316920B2 (ja) 軟磁性合金、アモルファス相を主相とする合金薄帯、および磁性部品
JPH03219009A (ja) Fe基軟磁性合金の製造方法
JP2013060665A (ja) 軟磁性合金およびこれを用いた磁性部品
JPH044393B2 (ja)
JPH01242755A (ja) Fe基磁性合金
JPH01156451A (ja) 高飽和磁束密度軟磁性合金
JP3231149B2 (ja) ノイズフィルタ
JP2710949B2 (ja) 超微結晶軟磁性合金の製造方法
JPH01294847A (ja) 軟磁性合金
JP2848667B2 (ja) 極薄軟磁性合金薄帯の製造方法
JP2823203B2 (ja) Fe基軟磁性合金
JPH0277555A (ja) Fe基軟磁性合金
JPH0917623A (ja) ナノ結晶合金磁心およびその製造方法
JP2009293132A (ja) 軟磁性薄帯、磁心、磁性部品、および軟磁性薄帯の製造方法
JPH02240243A (ja) 低損失Fe基超微細結晶合金
JP3058675B2 (ja) 超微結晶磁性合金
JP2934471B2 (ja) 超微結晶磁性合金およびその製法
JPH01290746A (ja) 軟磁性合金
JPH03271346A (ja) 軟磁性合金
JPS59150415A (ja) チヨ−クコイル
KR0153174B1 (ko) 고투자율 Fe-Al계 연자성 합금
JPH01156452A (ja) Fe基磁性合金
JPH04272159A (ja) Fe基磁性合金
JPH08948B2 (ja) Fe基磁性合金