JPH02236918A

JPH02236918A - 電力用遮断器の液圧供給装置

Info

Publication number: JPH02236918A
Application number: JP5510589A
Authority: JP
Inventors: Fumio Nakajima; 文雄中嶋
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1989-03-09
Filing date: 1989-03-09
Publication date: 1990-09-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、液圧によって駆動される電力用遮断器の液圧
供給装置に関するものである。

（従来の技術）従来、電力用遮断器の液圧駆動装置においては、液圧供
給装置として、交流の三相かご形誘導電動機を駆動源と
するポンプを用いたものが主流であり、特に、優れた安
全性を要求される装置においては、ポンプを複数にする
ことにより、一つの電動機に不具合が生じても、他の電
動機によってその機能を維持できるように構成されてい
た。

この様な従来の液圧供給装置を第４図に示した。

即ち、ポンプ１は、フィルター９を介して液体を吸引昇
圧し、高圧側フィルター１０を介して圧液を蓄圧器４へ
供給し、さらに、蓄圧器４から遮断器操作器５へ圧液を
供給するように構成されている。しかし、遮断器操作器
側の動作や若干の漏油等により消費された圧液によって
、蓄圧器４の圧力は刻々と変化する。ところが、この圧
力を一定の範囲内に保持しなければ遮断器の操作力を安
定した状態に保持することはできないため、蓄圧器４に
は圧力スイッチ３が設けられている。一方、電動機２は
ボンプ１の軸とキー等により接続され、また、交流電動
機の接触器６及び電源スイッチ８を介して交流電源７に
接続されている。また、前記蓄圧器４に接続された圧力
スイッチ３よりの信号を受け、交流電動機の接触器６を
作動させるリレー等の制御装置１１が、電源スイッチ１
２を介して直流電源１３に接続されている。そして、交
流電動機の接触器６が、人力による強制運転指令、圧力
スイッチ３による自動運転・停止指令等により、リレー
等の制御装置１１の信号指令を受け、交流電源７と接離
されることにより、電動機２の運転が停止されるように
横成されている。また、制御装置１１は、一般には直流
電源１３により駆動され、さらに、点検等の時に安全を
確保するために、交流電源７及び直流電源１３と各装置
間には電源スイッチ８．１２が設けられていることが一
般的である。

この様に構成された従来の液圧供給装置においては、ポ
ンプ１は１日数回程度運転されることがあるが、遮断器
は電力系統の安全装置であるため、変電所や開閉所の事
故発生時にも動作する必要がある。このため、少なくと
も、制御系の電源は裕度を持ったバッテリー電源より供
給されることが一般的であり、また、交流電源も直接遮
断器の開閉する回線とは別の回線から供給されている。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上述した様な従来の電力用遮断器の液圧
供給装置においては、停電等の非常時には、交流電源が
使用不能となる電源消失現象が発生する可能性があり、
この場合、液圧システムの液圧を一定圧力の範囲内に確
保することは非常に困難なものとなる。

そこで、この様な欠点を解決するために、ポンプの軸に
手動のハンドルを設け、人力により昇圧する装置や、移
動式のバッテリー式ポンプを持参し、一時的に外部ポン
プを接続する等の方法を用いる場合もあるが、この様な
人力に頼る処置は対応の迅速性に問題があると同時に、
多数の遮断器を運用している開閉所等においては、人員
的にも対応が不可能となるという欠点があった。

本発明は、以上の欠点を解決するために提案されたもの
で、その目的は、常時は交流電源を用いて電動機を駆動
し、何らかの事情で交流電源電圧が低下した場合には、
直流電源を用いて電動機を駆動することができる、精度
の高い電カ用遮断器の液圧供給装置を提供することにあ
る。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明は、電動式ポンプで昇圧した液体を蓄圧器により
蓄積し、遮断器の操作に必要な高圧液を遮断器に供給す
ると共に、常時蓄圧器の圧力を所要の圧力範囲内に保持
するため、前記ポンプの運転・停止を圧力監視装置によ
り制御する電カ用遮断器の液圧供給装置において、前記
ポンプを駆動するための電動機を、少なくとも１台の交
流電動機と１台の直流電動機、あるいは、交直両用電動
機から構成し、交流電源消失時には直流電源に切替えて
ポンプの昇圧動作を行えるように制御する制御装置を設
けたことを特徴とするものである。

（作用）本発明の電力用遮断器の液圧供給装置によれば、常時は
交流電源を用いて電動機を駆動し、何らかの事情で交流
電源電圧が低下した場合には、その信号を受けた制御装
置よりの信号によって、直ちに直流電源を用いて電動機
を駆動することができるので、常に一定の液圧を保持す
ることができる。

（実施例）以下、本発明の一実施例を第１図乃至第３図に基づいて
具体的に説明する。なお、第４図に示した従来型と同一
の部材には同一の符号を付して、説明は省略する。

■第１実施例本実施例においては、第１図に示した様に、ポンプ１、
交流電動機２及び直流電動機２０が直列あるいは並列に
接続され、交流電動機２と直流電動機２０との間には電
磁クラッチ２１が配設されている。また、前記直流電動
機２０は、直流電動機の接触器２２及び電源スイッチ２
３を介して直流電源２４に接続されている。一方、交流
電動機２は、交流電動機の接触器６を介して電圧検出器
２５に接続され、さらに電源スイッチ８を介して交流電
源７に接続されている。さらに、蓄圧器４に接続された
圧力スイッチ３よりの信号及び前記電圧検出器２５より
の信号に基づいて、交流電動機の接触器６及び直流電動
機の接触器２２に制御信号を送出する制御装置２６が設
けられ、電源スイッチ１２を介して直流電源１３に接続
されている。

この様な構成を有する本実施例の液圧供給装置において
は、交流電動機２によってポンプ１が駆動されている間
は、電磁”クラッチ２１が作動して直流電動機２０は回
路より切り離され、その回転が防止されている。ここで
、交流電動機２に接続された電圧検出器２５によって、
交流電動機２の電圧が低下したことが検出されると、そ
の信号が制御装置２６に送られ、制御装置２６がら直流
電動機２０に接続された接触器２２に制御信号が送出さ
れ、直流電動機２０が起動されると同時に電磁クラッチ
２１が接続される。なお、この様な電磁クラッチ２１の
接続は、ボンプ１の昇圧が必要となった場合だけに行わ
れるため、無駄な直流電源の使用を防止することができ
る。また、交流電動機２が運転されている間は、電磁ク
ラッチ２１は切り離されているため、直流電動機２ｏの
従動回転を防止することができ、直流電動機２ｏのブラ
シの消耗を低減することができる。

■第２実施例本実施例においては、第２図に示した様に、ボンプ１に
接続される電動機として、交直両用電動機３０が使用さ
れている。即ち、ポンプ１に交直両用電動機３０が接続
され、抵抗器３１を介して交流電動機の接触器６及び直
流電動機の接触器２２に接続されている。その他の構成
は第１実施例と同様である。

ところで、一般に、単相直巻電動機は、交直両用に使用
可能であり、直流で使用する場合は、交流で使用する場
合に比べて、高トルク域で１０〜２０％効率が低下する
。また、交流での使用時も、三和かご形誘導電動機に比
較して効率が低い。さらに、低トルク域では回転数が発
散的に増加するため、電動工具等に一部使用されるのみ
である。

しかし、この電動機は、交直両用可能であると同時に、
遮断器用液圧供給装置の様に、その一生の間に数回〜数
十回、無圧力からの昇圧をするのみで、他はほとんど、
１日数回、１回数分の補充昇圧、即ち、ポンプの運転直
後にポンプ吐出圧力が最大負荷に近い値に至るような使
用条件の基では、充分使用に耐えると同時に、適当な負
荷抵抗を設けるのみで、回転数も適宜設定可能であり、
特別な起動装置も必要としない。

この様な交直両用電動機３０をボンプ１に接続すること
により、遮断器用のポンプモー夕として使用することは
、本発明の目的を達成するために極めて有効である。ま
た、制御系をより単純化するためには、負荷抵抗器を可
変とし、ポンプの無圧力時からの昇圧時（一般に、運転
員が人為的に放圧した後にのみあり得る条件）にのみ、
抵抗値を変化させ、回転数を監視すれば良い。

■第３実施例本実施例においては、第３図に示した様に、複数個のボ
ンブ１が並列に設置されている。また、これらのポンプ
の内、少なくとも１台のポンプは、直流電動機に接続さ
れているか、あるいは、交直両用電動機３０に接続され
ている。

この様に構成された本実施例においては、一つのポンプ
に故障が生じても、並列に接続された他のポンプが同様
の作用を行うことができるので、より安全性の高い運転
が実施できる。

■他の実施例前記第１〜第３実施例において、回路中にバッテリーを
追加しても良い。即ち、電動機の始動電流により、変電
所や開閉所の集中直流源からの送電回路の電圧低下が生
じないような適当な容量のバッテリーを、遮断器内また
は直近の制御箱内に追加すると良い。これは、以下の理
由による。即ち、直流運転されるポンプにおいては、圧
力監視運転を実施しているため、全台が一斉にポンプ駆
動圧力以下に低下することは極めて少ないが、万一、同
一線路に接続されている複数台のポンプが同時に起動さ
れた場合、電圧降下を生じ、制御リレー等の動作不良を
生じる可能性があるためである。

［発明の効果］以上の様に、本発明によれば、ポンプを駆動するための
電動機を、少なくとも１台の交流電動機と１台の直流電
動機とから横成し、また、交流電源消失時には直流電動
機によってポンプの昇圧動作を行えるように制御する制
御装置を設けるという簡単な手段によって、常時は交流
電源を用いて電動機を駆動し、何らかの事情で交流電源
電圧が低下した場合には、直流電源を用いて電動機を駆
動することができる、精度の高い電力用遮断器の液圧供
給装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、本発明の電力用遮断器の液圧供給
装置の一実施例を示す構成図、第４図は従来の電力用遮
断器の液圧供給装置の一例を示す構成図である。１・・・ポンプ、２・・・電動機、３・・・圧力スイッ
チ、４・・・蓄圧器、５・・・遮断器操作器、６・・・
交流電動機の接触器、７・・・交流電源、８・・・電源
スイッチ、９・・・フィルター　１０・・・高圧側フィ
ルター　１１・・・制御装置、１２・・・電源スイッチ
，１３・・・直流電源、２０・・・直流電動機、２１・
・・電磁クラッチ、２２・・・直流電動機の接触器、２
３・・・電源スイッチ、２４・・・直流電源、２５・・
・電圧検出器、２６・・・制御装置、３０・・・交直両
用電動機、３１・・・抵抗器。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）電動式ポンプで昇圧した液体を蓄圧器により蓄積
し、遮断器の操作に必要な高圧液を遮断器に供給すると
共に、常時蓄圧器の圧力を所要の圧力範囲内に保持する
ため、前記ポンプの運転・停止を圧力監視装置により制
御する電力用遮断器の液圧供給装置において、前記ポンプを駆動するための電動機を、少なくとも１台
の交流電動機と１台の直流電動機とから構成し、交流電
源消失時には前記直流電動機によってポンプの昇圧動作
を行えるように制御する制御装置を設けたことを特徴と
する電力用遮断器の液圧供給装置。
（２）前記ポンプを駆動するための電動機として交直両
用電動機を用い、常時は交流により駆動し、交流電源消
失時には直流電源に切替えて、ポンプの昇圧動作を行え
るように制御する制御装置を設けたことを特徴とする電
力用遮断器の液圧供給装置。