JPH022331A - 無煙煙草 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は無煙煙草に関し、更に詳しくは、着火を要する
ことなく吸気によって煙草の喫煙感を味わうことができ
る無煙煙草に間する。

（従来の技術及びその問題点） 煙草は古来から嗜好品として長く愛用されてきたが、近
年になって煙草の害が大きく取り上げられるようになっ
た。この煙草の害は主として燃焼生成物によるものと云
われ、喫煙者本人の健康の問題ばかりでなく、最近は燃
焼により生じる煙、臭気の周囲への影響も問題にされる
ようになった。

従来このような問題点を解決するために用いられている
方法の１つとして、煙草の主要成分であるニコチンを抽
出し、これを通気性プラスチック体中に含浸させたもの
をシガレット状容器内に保持した製品が米国において開
発されている。

この製品は口に（わえて吸気するのみでニコチン及び香
料の吸入が可能であり、着火を要しないので当然煙も灰
も出す、又、周囲に対して何らの不快感も与えないとい
う利点を有している。

しかしながら、ニコチンと香料の吸気のみでは煙草が本
来有している微量の種々の香気成分が不足しているため
、十分な喫煙感が得られないという欠点があった。

又、禁煙場所の増加や禁煙時間の制限は益々進む社会情
勢にあるので、本発明の目的は着火を要することなく、
従来の煙草と同様の喫煙感を与えることができる無煙煙
草を提供することである。

（問題点を解決するための手段） 上記目的は以下の本発明によって達成された。

すなわち、本発明は、２発明からなり、第一の発明は、
ニコチンを含んだタバコエキスフレーバーを含浸させた
煙草原料を、両側面が通気性の容器に充填し、この充填
体をホールダー中に保持してなる無煙煙草であり、第二
の発明は、ニコチンを含んだタバコエキスフレーバーを
含浸させた煙草原料を、両側面が通気性のシガレット状
円筒体に充填してなる無煙煙草である。

（作　　用） 煙草原料にニコチンを含んだタバコエキスフレーバーを
含浸させ、これを両側面が通気性の容器内に充填し、こ
の充填体をホールダー中に入れて吸気することによって
１着火を要することなく、従来の煙草と同様の喫煙感を
味わうことができる。又、ホールダーを使用しない場合
には、上記充填体を通常のシガレットと同様な形状にす
れば、同様な効果が奏される。

（実施例１） 次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。

本発明の無煙煙草の１例は第１図に示す様に、煙草ホー
ルダー１中にカプセル２を保持したものであり、このカ
プセル２は、第２図示の様にその左右の面に複数の通気
孔３を有し、左右に空気が通過できる構造とした。

このカプセル２中には従来公知の煙草の葉を刻んだもの
５が充填され、この刻み煙草５にはニコチンを含んだタ
バコエキスフレーバーが含浸されている。

ここで使用するタバコエキスフレーバーとは、煙草の葉
を適当な溶剤で抽出し、適当な香料を添加したものであ
り、３重量％前後のニコチンとその他種々の微量成分を
含み、又、好ましくは酸性の成分を除去したものである
。

このタバコエキスフレーバー自体は公知のもので、従来
は煙草の製造に際し煙草の味の調節に使用されていた。

本発明においてはこのタバコエキスフレーバーに更に積
極的にニコチンを加えてニコチン濃度を５乃至７０重量
％、好ましくは２０乃至６０ｍｍ％に増量して使用する
。

ホールグ−１の形は従来ヤニとり用のパイプの如く、そ
の内に保持したカプセル２を交換可能な構造とし、材質
は、例えば、プラスチック製、紙製、金属製、セラミッ
ク製等いずれの材質でもよい。又、該ホールダーは図示
の形状に何ら限定されることはな（、通常のパイプや煙
管等の形状でもよいのは当然である。

本実施例ではカプセル２の形は通常のシガレットの形状
、大きさに類似するように円筒形状とし、直径８闘長さ
４０ｍｍとし、材質は３種の熱可塑性樹脂（ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン）とした。

カプセル２の一方の側面には直径１ｍｍの通気孔３を６
個設け、この中にニコチンを含んだタバコエキスフレー
バーを含浸させた刻み煙草を充填し、充填後、開放側面
を同じく６個の通気孔を有するプラスチック製の蓋をは
め込み、内部に充填された刻み煙草５が、吸（Ｂせず或
いはニコチンやフレーバーが揮散しない様に通気孔３を
有する両側面に紙、プラスチックフィルム或いは銀紙を
貼り合わせたタックシール４を貼合して封止した。

このようにして作成した本発明の無煙煙草は、使用時に
カプセル２のシール４を剥し、ホルダｌに装着し、吸い
口６がら吸気することによって空気は第１図の矢印の如
く流れ、カプセル中を通って少量のニコチンを含んだタ
バコエキスフレーバーの蒸気と煙草の香りを含み、上記
いずれの材質であっても通常のシガレットに類似の喫煙
感が得られた。

上記実施例において、煙草原料にニコチンを含んだタバ
コエキスフレーバーを含浸させる方法としては、ニコチ
ン５０重１％を含んだタバコエキスフレーバー２部、プ
ロピレングリコール４部、グリセリン４部を混合し、混
合液を刻み煙草重量の２０分の１量噴霧して含浸させた
。

その結果、刻み煙草１部当りにニコチンとして５ｍｇが
含浸された。

通常刻み煙草１ｇ中には１６ｍｇのニコチンが含有され
ていたので、ニコチン５ｍｇを含浸することによりニコ
チン含ヱは２１ｍｇとなった。通常のシガレットは、着
火して喫煙するとニコチンが数百度の熱により揮散し、
１本当り１ｇ弱の刻み煙草量で約１乃至２ｍｇのニコチ
ンが口腔内乃至気道内に入る。

しかるに本発明の無煙煙草は加熱手段を持たないのでニ
コチンの発生は室温での揮散によるのみである。上記刻
０．５ｇをカプセル２中に充填した場合のニコチン揮散
量は、３５ｍ１／２秒の吸入を１００回繰返しても４０
重ｇ程度であり、通常の喫煙の場合の１０分の１にも満
たないものであったが、喫煙の生理的満足感は十分に感
じられた。

上記実施例において使用する１個のカプセル内の刻み煙
草の二及び添加するニコチンの量を変え、喫煙の満足感
が得られる範囲を検討した結果、第１表に示すようにカ
プセル中の刻み煙草量は０．１ｇ以上、そして添加する
ニコチン量は０．５ｍｇ以上が好ましかった。

Ｃ以下余白） 、　　　１ 使用量と喫煙の満足感（パネル１０名）（実施例２） 実施例１における刻み煙草に代えて煙草粉末使用し、カ
プセルの両側面は高通気度の紙に貼りつけた他は、実施
例１と同様にして本発明の無煙煙草を作成した。この場
合には１カプセル当り使用する粉末の量は０．０５ｇ以
上、そして添加するニコチンの量はＯ，１ｍｇ以上が好
ましかった。

尚、製造した煙草量のカプセルはガスバリヤ−性に優れ
たポリ塩化ビニリデン製のブリスタパックに保存した。

（実施例３） 本発明の別の例の無煙煙草は、第３図にその断面を図解
的に説明する様に、ニコチンを含んだタバコエキスフレ
ーバーを含浸させた煙草原料５を、両側面が通気性の、
例えば、フィルター７によって封止された容器２に充填
してなるカプセルを第１図示のホールダーｌに保持させ
たものである。

この実施例では、実施例１においてニコチンフレーバー
を含浸させた刻み煙草５をシガレット用薄葉紙８を用い
て、直径８ｍｍ−及び長さ４０ｍｍの円筒形状に包装し
た。尚、両端には直径８ｍｍで長さ５ｍｍのレーヨン繊
維からなるフィルター７を同時に包装して両端を通気性
に封止した。

このフィルター７は通常のシガレットのフィルターと同
様の通気性でもよいし、又、本発明では、タール分等の
有害物の除去は必要がないので、単に内部の煙草の葉が
外部にこぼれるのを防止できればよく、従来のフィルタ
ーよりも粗いものであってもよい。

以下実施例１と同様にして上記カプセル２を第１図示の
ホールダー１中に装着して本発明の無煙煙草を作成した
。この場合には１カプセル当り使用する粉末の量は０．
０５ｇ以上、そして添加するニコチンの量は０．１ｍｇ
以上が好ましかった。

尚、製造した煙草人のカプセル２はガスバリヤ−性に優
れたポリ塩化ビニリデン製のブリスタバックに保存した
。

この無煙煙草を、通常の紙巻煙草と同様に（着火せずに
）吸引したところ実施例１と同様に優れた喫煙感が得ら
れた。

尚、包装材料としては紙の他に、アルミ蒸着紙、プラス
チックフィルム、アルミ蒸着プラスチックフィルム等も
同様に使用できる。又、この実施例では、使用材料、包
装等が従来の煙草製造装置をそのまま使用できるという
利点があり、特別な製造装置が不要である。

（実施例４） 本発明の別の例の無煙煙草は、第４図にその断面を図解
的に説明する様に、ニコチンを含んだタバコエキスフレ
ーバーを含浸させた煙草原料５を、両側面が通気性の、
例えば、フィルター７によって封止されたシガレット状
円筒体２に充填してなる無煙煙草であり、この実施例で
は、サイズを通常のシガレットと同様にし、ホールダー
の使用を不要にした。

実施例１においてニコチンフレーバーを含浸させた刻み
煙草５をアルミ蒸着紙９を用い、アルミ蒸着面１０を内
側にして直径８闘及び長さ８０ｍｍに包装した。尚、両
端には直径８ｍｒＩｌで長さ５ｍｍのレーヨン繊維から
なるフィルター７を同時に包装して両端を通気性に封止
した。更にフィルター７の表面に直径８ｍｍのアルミ蒸
着紙からなるタックシール４を貼着して本発明の無煙煙
草とした。

この無煙煙草の両端のタックシール４を剥し、通常の紙
巻煙草と同様に（着火せずに）吸引したところ実施例１
と同様に帰れた喫煙感が得られ尚、包装材料としてはア
ルミ蒸着紙の他に、プラスチックフィルム、アルミ蒸着
プラスチックフィルム等の如きガスバリヤ−性に優れた
材料はいずれも同様に使用できる。又、この実施例では
、使用材料、包装等が従来の煙草製造装置をそのまま使
用できるという利点があり、特別な製造装置が不要であ
る。

（効　　果） 以上の如き本発明によれば、何らの着火を要することな
（従来の煙草と同様の喫煙感を得ることができるので、
煙、臭気等の周囲に対する影響は全く生じることがなく
、室内、車内、劇場内等いかなる場所においても利用で
き、又、利用者にとっても、煙草の燃焼によって生じる
一酸化炭素、タール等の吸入がないので健康について心
配することなく楽しむことができる。

又、従来公知の無煙煙草に比較すると、従来のものは単
にニコチンと香料だけの吸気効果があるだけて、煙草本
来の喫煙感に欠けるものであったが、本発明においては
、煙草原料にニコチンを含むタバコエキスフレーバーが
比較的多量に含浸されているので、ニコチンだけでなく
他の種々の煙草の微量成分も十分に吸引できるため、着
火することな〈従来の煙草と殆ど区別できない喫煙感が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の無煙煙草の分解図であり、第２図及び
第３図はカプセルを示し、第４図はホールダーを用いな
い無煙煙草の断面を示す図である。 にホールグ ３：１ｌＴＩ気孔 ５：煙草原本４ ７：フィルタ ９ニアルミ蒸着紙 ２：カプセル ４　タラクシ ロ：吸い口 ８：紙 １０・アルミ層 ル

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）ニコチンを含んだタバコエキスフレーバーを含浸
   させた煙草原料を、両側面が通気性の容器に充填し、こ
   の充填体をホールダー中に保持してなる無煙煙草。
2. （２）両側面が通気性である容器が、両端をフィルター
   で封止した円筒体であり、該円筒体が紙、プラスチック
   フィルム、アルミ蒸着紙、アルミ蒸着プラスチックフィ
   ルム又はアルミ箔からなる請求項１に記載の無煙煙草。
3. （３）ニコチンを含んだタバコエキスフレーバーを含浸
   させた煙草原料を、両側面が通気性のシガレット状円筒
   体に充填してなる無煙煙草。
4. （４）円筒体が、プラスチックフィルム、アルミ蒸着紙
   、アルミ蒸着プラスチックフィルム又はアルミ箔からな
   る請求項３に記載の無煙煙草。