JPH0222130Y2 - - Google Patents

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JPH0222130Y2
JPH0222130Y2 JP1985057556U JP5755685U JPH0222130Y2 JP H0222130 Y2 JPH0222130 Y2 JP H0222130Y2 JP 1985057556 U JP1985057556 U JP 1985057556U JP 5755685 U JP5755685 U JP 5755685U JP H0222130 Y2 JPH0222130 Y2 JP H0222130Y2
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heat insulating
sleeve
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insulating holder
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ダイカストマシンにおける射出ス
リーブに関するものであり、セラミツクス製の内
筒及び、中空の断熱部を有するホルダからなる構
造により、溶湯の保温性を高めると共に、プラン
ジヤチツプの無潤滑を可能としたものである。
〔従来の技術〕
従来より、ダイカストマシンの射出スリーブと
しては、第2図に示すような鋼製の単一のスリー
ブ15が多く用いられてきた。なお、第2図にお
いて、1は固定盤、2は固定型、6は図示してい
ない射出シリンダによつて前後進するプランジヤ
チツプ、15はスリーブである。この場合、溶湯
によるスリーブとチツプの焼付を防止するため
に、また、熱膨張による変形を抑えるため、それ
ぞれ、チツプ潤滑と、潤滑剤をスリーブ内壁に塗
布するためのスリーブスプレ、及び、水冷却等が
実施されていた。そのため、スリーブ温度は低く
抑えられていた事と、鋼自体の熱伝導率が大きい
事により、溶湯の保温効果は小さかつた。
一方、スリーブの保温効果を上げる方法とし
て、スリーブの温度を高く保つため、ヒータ等に
より外部から熱を供給する方法及び内部の熱即ち
溶湯の持つ熱量の外部への流出を少なくする方法
とがある。
鋼製スリーブにおいては、スリーブ温度が高す
ぎると、潤滑剤がはじかれ壁面に付着しないこと
から、スリーブ温度はあまり上げられない。従つ
て、スリーブの保温効果の改善はほとんど期待で
きず、エネルギロスが大きい。
無潤滑とするためスリーブをセラミツクス製円
筒と鋼製外筒の2重焼ばめ円筒とした場合におい
ては、両円筒が全面に渡つて接触しているため、
溶湯は熱伝導により外部にその熱量を奪われてし
まい、保温効果は少ない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の射出スリーブにおいては、溶湯の保温効
果が小さい事から、射出直前の溶湯はスリーブ壁
及びチツプ上面に接する部分から成長した凝固層
に包まれた状態にあり、射出時、この凝固層は破
壊されて製品中に多量に混入し、その機械的性質
を著しく劣化させていた。また、凝固層が厚くな
るとその破壊に要する力が大きくなり、製品に作
用する有効メタル圧力が小さくなるため、射出圧
力を大きくする、スリーブ径を大きくする、ラン
ナーを大きくする、ビスケツトを厚くする等の必
要性が生じる。また、チツプ潤滑剤が溶湯と接触
時に発生するガスが製品中に残留することがあつ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、これらの不都合を小さく、あるい
は、解消するためのものであり、射出スリーブ
を、熱伝導率及び熱膨張率が小さいセラミツクス
製円筒と、これを数か所でのみ保持する中空の断
熱部を有するホルダからなる2重円筒構造とした
ものである。
すなわち、本考案においては、プランジヤチツ
プを摺動自在に内装する円筒をセラミツクス製と
し、この円筒と、この円筒を保持し、軸線方向の
中部外周に薄肉部分を有する中空断熱ホルダと、
この円筒の外周面と中空断熱ホルダの前記薄肉部
分の間の空間に装入した断熱材と、中空断熱ホル
ダの一端部に取付けて前記円筒の一端面を押圧し
ているスペーサとからなり、固定盤に固定した金
型スリーブに対して接離可能に設けた射出スリー
ブを有しており、かつ、前記セラミツクス製の円
筒にプリコンプレツシヨンが与えられており、こ
の円筒の両端部のみを焼きばめあるいは冷しばめ
によつて中空断熱ホルダに固定しているダイカス
トマシンの射出装置とした。
〔作用〕
射出スリーブの内筒を、熱伝導率及熱膨張率が
小さく溶湯との親和力の小さいセラミツクス製と
し、高温度に保持し得る様にした事、チツプ潤滑
及びスリーブスプレーを省略できるようにした
事、及び、円筒を数ケ所でのみ保持しその他の部
分は内筒と直接に接触せず断熱部を有する中空断
熱ホルダを用いた事により、溶湯の保温性を高
め、凝固層の発生を少なくできる。また、セラミ
ツクス製の円筒である円筒をプリテンシヨンを与
えて用いたので、割れが防止できるし、耐久性が
増す。
〔実施例〕
次に、図面に示した1実施例によつて、この考
案を説明する。
第1図は、本考案を竪型ダイカストマシンの1
種である竪型スクイズキヤステイングマシンに適
用した例である。
1は固定盤、2は固定型、3は金型スリーブ、
4は中空断熱ホルダ、5はセラミツクス製の円
筒、6はプランジヤチツプ、7はドツキングフレ
ーム、8は射出シリンダ、9は傾転用シリンダ、
10はスペーサ、11は円筒状の断熱材、12は
ラム、13はラムシリンダである。セラミツクス
製の円筒5は、その上端部と下端部とを中空断熱
ホルダ4に焼ばめあるいは冷しばめによつて固定
されている。スペーサ10は、中空断熱ホルダ付
セラミツクススリーブをドツキングフレーム7に
固定する際、セラミツクス製円筒5にプリコンプ
レツシヨンを与え、プランジヤチツプ摺動時に発
生する軸方向の力によつて、セラミツクス製の円
筒5が破損することがないようになつている。ス
ペーサ10の中央部に薄肉部を設けたのは、ここ
で熱応力を吸収させるためである。
この場合、円筒5の材料であるセラミツクスの
線膨張係数は一般に中空断熱ホルダ4の材料であ
る鋼の線膨張係数に比べて小さいため、中空断熱
ホルダ4に剛性が小さい部分を設け、中空断熱ホ
ルダ4の軸線方向の中部外周に設けている薄肉部
分を少し歪ませた状態で、プリコンプレツシヨン
を与えているセラミツクス製の円筒5をセツトす
ることにより、円筒5と中空断熱ホルダ4からな
る内外筒の線膨張係数の差を吸収しておく。その
結果、射出スリーブが加熱された場合でもプリコ
ンプレツシヨンが失われないので、セラミツクス
製の円筒に割れが生じることはない。
射出装置は傾転用シリンダ9によつて傾転し、
固定盤1をかわした位置で給湯が行なわれる。給
湯後射出装置は傾転用シリンダ9により射出位置
に戻され、その後、ラム12により金型スリーブ
3と射出装置がドツキングした後、溶湯はプラン
ジヤチツプ6によりキヤビテイ内に射出される。
第3,4図は本考案の他の実施例を示すもの
で、図において、4は中空断熱ホルダ、5はセラ
ミツクス製の円筒、6はプランジヤチツプ、11
は断熱材である。中空断熱ホルダ4の内周面とセ
ラミツクス製の円筒5の内周面は同心状でかつ同
一面上にあり、プランジヤチツプ6が摺動しうる
ようになつている。セラミツク製の円筒5の先端
部は中空断熱ホルダ4の内面の一部に植込まれて
おり、セラミツク製の円筒5の回りの空間部に断
熱材11を植込んだ状態で、セラミツクス製の円
筒5は、下からプリコンプレツシヨンを持つ状態
でフランジ部を有するスペーサ10とボルト16
で押付けられている。中空断熱ホルダ4やセラミ
ツクス製の円筒5などからなるスリーブ装置は、
カツプリング17によりドツキングフレーム7に
取付けられている。
なお、本考案は、竪鋳込方式のスクイズキヤス
テイングマシンを含む竪型のダイカストマシンだ
けでなく、横鋳込方式のダイカストマシンにも適
用可能である。
〔効果〕
以上説明したように、本考案は下記効果を発揮
する。即ち、セラミツクス円筒5は熱伝導率が小
さいので溶湯から熱を奪いにくい。また、セラミ
ツクス製の円筒5が十分に昇温した後も、ホルダ
の中空部に充填された断熱材11のため中空断熱
ホルダ4によつて奪われる熱量も小さい。更に、
溶湯との親和力の小さいセラミツクスを用いる事
によりスリーブスプレーが省略でき、セラミツク
ス円筒5の温度をより高く保持でき、溶湯の保温
効果をより高める事ができ、凝固層の発生を極め
て少なくできる。また、潤滑剤が不要な事から潤
滑剤より発生するガスが製品中に残留する恐れが
ない。そして、本考案の実施により、極めて高品
質の製品をより小さい射出圧力で鋳造できる。
また、本考案においては、セラミツクス製の円
筒にプリコンプレツシヨンを与えているので、プ
ランジヤチツプの摺動時に発生する軸方向の力に
よつて、セラミツクス製の円筒が破損することは
なく、円筒の円周方向の割れ防止に対して非常に
有効で、セラミツクス製の円筒は耐久性が良く、
寿命も伸びる。すなわち、円筒の材料であるセラ
ミツクスの線膨張係数は一般に中空断熱ホルダの
材料である鋼の線膨張係数に比べて小さいため、
中空断熱ホルダに剛性が小さい部分を設け、中空
断熱ホルダの薄肉部分を少し歪ませた状態で、プ
リコンプレツシヨンを与えているセラミツクス製
の円筒をセツトすることにより、円筒と中空断熱
ホルダからなる内外筒の線膨張係数の差を吸収し
ておくことができ、その結果、射出スリーブが加
熱された場合でもプリコンプレツシヨンが失われ
ないようにしているので、セラミツクス製の円筒
に割れが生じることはない。
また、本考案においては、セラミツクス製の円
筒の両端部のみを焼きばめあるいは冷しばめによ
つて中空断熱ホルダに固定し、円筒の一端面をス
ペーサで押付けて取付けているので、前記したよ
うに、セラミツクス製の円筒をプリコンプレツシ
ヨンを与えた状態で中空断熱ホルダに確実容易に
取付けて保持しておくことができる。
なお、本考案においては、セラミツクス製の円
筒、中空断熱ホルダ、断熱材等を、固定盤に固定
した金型スリーブに対して接離可能に設けた射出
スリーブに用いており、金型スリーブから下方に
離した射出スリーブを横方向に移動することもで
きるので、射出スリーブ内への溶湯の供給および
射出動作を容易に行うことができるし、これらの
取付け等も容易に行うことができる。また、中空
断熱ホルダは、その外周の全面を固定盤や固定金
型の穴の中に密着して取付けられることもなく、
外周が空気中に位置するように設けられているの
で、外周部にある部材に影響されることもなく、
熱発散等も良く、また、取替えも容易に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例を示す縦断面、第
2図はこの考案に類した従来の装置の1例を示す
縦断面図、第3図はこの考案の他の実施例を示す
縦断面図であつて第4図の−線断面図、第4
図は第3図の−線断面図である。 1……固定盤、2……固定型、3……金型スリ
ーブ、4……中空断熱ホルダ、5……セラミツク
ス製の円筒、6……プランジヤチツプ、7……ド
ツキングフレーム、8……射出シリンダ、9……
傾転用シリンダ、10……スペーサ、11……断
熱材、12……ラム、13……ラムシリンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プランジヤチツプを摺動自在に内装する円筒を
    セラミツクス製とし、この円筒と、この円筒を保
    持し、軸線方向の中部外周に薄肉部分を有する中
    空断熱ホルダと、この円筒の外周面と中空断熱ホ
    ルダの前記薄肉部分の間の空間に装入した断熱材
    と、中空断熱ホルダの一端部に取付けて前記円筒
    の一端面を押圧しているスペーサとからなり、固
    定盤に固定した金型スリーブに対して接離可能に
    設けた射出スリーブを有しており、かつ、前記セ
    ラミツクス製の円筒にプリコンプレツシヨンが与
    えられており、この円筒の両端部のみを焼きばめ
    あるいは冷しばめによつて中空断熱ホルダに固定
    しているダイカストマシンの射出装置。
JP1985057556U 1985-04-19 1985-04-19 Expired JPH0222130Y2 (ja)

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JP1985057556U JPH0222130Y2 (ja) 1985-04-19 1985-04-19

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JP1985057556U JPH0222130Y2 (ja) 1985-04-19 1985-04-19

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JPS61177758U JPS61177758U (ja) 1986-11-06
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Families Citing this family (1)

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JPS61177758U (ja) 1986-11-06

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