JPH02211203A - 急速ろ過装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液送りポンプとろ過筒とからなり、前記ポンプ
により被ろ過液貯留槽から前記ろ過筒内のろ過室に送り
込まれてろ過材を通過することにより混在する被ろ過物
質がろ過された被ろ過液を、サイホン作用により前記ろ
過筒上部の空間に形成された被ろ過液貯留室に導き、そ
のあふれ口管より外部に流出させ次の工程に送る如くに
した急速ろ過装置に関する。

〔従来の技術〕

一般にこの種の急速ろ過装置としては第２図に例示する
如く、ろ過筒２がその内部にろ過材８を備えたろ過室７
と、該ろ過室７の上方に相互に隔絶された被ろ過液貯留
室９とからなり、ろ過室７におけるろ過材８の下側空間
と前記貯留室９とはサイホン管１１を介して相互に連通
ずるとともに、貯留室９の上部の適所にあふれ口管１０
が設けられており、ろ過筒２の外部に設けられた被ろ過
液貯留槽１とろ過室７とがその途中に液送りポンプ５を
備えた液送り管６によって相互に連通ずる一方、ろ過室
７の内部のろ過材８の上側空間と外部に設けられた調整
槽３とがサイホン管１２を介して相互に連通し、その際
調整槽３には高液面計スイッチ１５と低液面計スイッチ
１６とが設けられ、調整槽３の内部の液が上部のあふれ
口管１３から外部の受は槽４に流出する場合の液面と、
下部のドレン管１４から同様に流出する場合の液面とを
それぞれ検出して必要な電気的動作を行う如くにされて
おり、かつ前記両液置針スイッチ１５及び１６は電気回
路１７を介して液送りポンプの駆動源に接続されている
。

前記の如き構成を有する急速ろ過装置において通常のろ
過運転を行う場合には、被ろ過液貯留槽１に貯留された
被ろ過液が液送リボンブ５により液送り管６を介してろ
過筒２のろ過室７の内部のろ過材８の上側空間に送り込
まれ、ろ過材８を通過することによりそれに混在してい
る被ろ過物質がろ過された後、ろ過材８の下側空間から
液送りポンプ５の圧力によりサイホン管１１を経てろ過
室７の上側空間即ちろ過済みの被ろ過液の貯留槽９に導
びかれ、貯留槽９のあふれ口管１０を経て次の工程に送
られる如くになっている。

ところで前記のろ過運転が長期間にわたり被ろ過液から
ろ過除去された被ろ過物質の増加のためにろ過材８に目
づまりが生じ被ろ過液のろ過材８の通過が困難になると
、前記被ろ過液はろ過されない状態でろ過材８の上側空
間からサイホン管１２を経て直接外部の調整槽３に向っ
て流出する。調整槽３においては前記被ろ過液が大量に
流入する結果その液面が上昇しついに上部のあふれ口管
１３から受は槽４に向って流出する如くになると、その
液面を検知して高液面計スイッチ１５が動作し電気回路
１７を介して液送りポンプ５の運転を停止させる。その
結果液送リボンブ５からの圧力が消失すると同時にろ過
筒２の上部の貯留槽９に貯留されたろ過ずみの被ろ過液
がそのヘッドにより通常の場合とは逆方向にサイホン管
１１を通ってろ過室７のろ過材８の下側空間に流入しろ
過材８を下側から激しく噴き上げて洗浄した後サイホン
管１２のサイホン作用により前記洗い落した被ろ過物質
と共に調整槽３に流入しあふれ口管１３を介して更に受
は槽１４に向って流出する。

前記被ろ過液による前記ろ過材８の洗浄作用が暫時継続
した後貯留室９内のろ過済みの被ろ過液が流出し尽くす
とサイホン管１１と１２とに外気が流入しそのサイホン
作用が停止する一方、調整槽３の内部に流入した前記被
ろ過液も受は槽４に流出しその液面が次第に下降し、つ
いに下部のドレン管１４の位置まで低下すると低液面計
スイッチ１６が動作し電気回路１７を介して停止してい
る液送りポンプ５を再始動させ、新に被ろ過液が貯留槽
１からろ過室７に送り込まれ通常のろ過運転が再開され
る。したがってこの種の急速ろ過装置においてはろ過材
８の目づまりが暑くなる度毎にろ過運転の停止、ろ過材
８の洗浄、洗浄後のろ過運転の再開が自動的に反覆され
ることになる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし前述の如き従来の急速ろ過装置においてはろ過筒
２のろ過室７の内部のろ過材８を洗浄する際には、液送
りポンプ５の停止と同時にろ過筒２の貯留室９からサイ
ホン管１１を経てろ過材８を下側空間から噴き上げ洗浄
を行う如くにしたろ過済みの被ろ過液は、貯留室９内に
あるその全量がろ過材８の洗浄後サイホン管１２を経て
調整槽３に流入し、更に調整槽３から受は槽４に向って
流出して調整槽３における被ろ過液の液面が低下し低減
置針スイッチ１６が動作してはじめて液送りポンプ５が
再始動して通常のろ過運転に入り得る如くになっている
から、ろ過材８の洗浄に必要量以上のろ過済みの被ろ過
液と必要以上の時間とを消費することになり、効率的に
もまた経済的にも甚だ不利であるという問題点を擁して
いる。

本発明は従来の急速ろ過装置が擁する前述の問題点を解
決して最少必要量の被ろ過液により短時間のうちに前記
ろ過材を洗浄し得る如くにした効率的かつ経済的な急速
ろ過装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前記の目的を達成するために本発明では液送りポンプと
ろ過筒とからなり、前記ポンプによりその貯留槽から前
記ろ過筒内部のろ過室に送り込まれてろ過材を通過する
ことにより混在する被ろ過物質がろ過された被ろ過液を
、サイホン作用により前記ろ過筒のろ過室の上側の空間
に形成された貯留室に導き、そのあふれ口管より外部に
流出させ次の工程に送る如くにした急速ろ過装置におい
て、前記ろ過筒内部の貯留室に貯留されたろ過済みの被
ろ過液により前記ろ過筒内部のろ過室内に設けられた前
記ろ過材を洗浄するために装置され、かつ該ろ過材の上
側空間と前記ろ過筒の外部に配置され前記液送りポンプ
の始動停止を制御する手段を備えた調整槽とを連通ずる
如くにしたサイホン管の最高部に前記サイホン管よりも
小なる内径を有する戻り管の一端を連通させるとともに
、その他端を前記ろ過筒内部の貯留室内の前記あふれ口
管より下の適宜の位置に開口させ、前記液送りポンプが
停止して洗浄を開始してから前記液送りポンプが始動す
るまでの洗浄時間を調整する洗浄時間調整器を前記調整
槽に設けるものとする。

〔作用〕

本発明にかかわる急速ろ過装置を前述の如くに構成する
ことにより、前記ろ過材を洗浄する際に洗浄後の前記被
ろ過液が前記サイホン管を経て前記調整槽に向って流出
するに従い前記貯留室における前記被ろ過液の液面が低
下し、前記貯留室に開口している前記戻り管の開口端以
下になると、該戻り管に外気が侵入する結果該戻り管が
連通ずる前記サイホン管のサイホン作用が停止し、前記
被ろ過液の前記サイホン管を経て調整槽に向う流出も停
止して前記ろ過材の洗浄が終る如くにすることができる
。

そして洗浄時間調整器は液送りポンプが停止してから再
び始動するまでの洗浄時間を任意に調整することができ
る。

〔実施例〕

図に例示する如く、ろ過筒２がその内部にろ過材８を備
えたろ過室７と該ろ過室の上方に相互に隔絶された被ろ
過液貯留室９とからなり、ろ過室７におけるろ過材８の
下側の空間と貯留室９とはサイホン管１１を介して相互
に連通ずるとともに、貯留室９の上部適所にあふれ口管
１０が設けられており、ろ過筒２の外部に設けられた被
ろ過液貯留槽１と前記ろ過室７とがその途中の適所に液
送りポンプ５が設けられた液送り管６によって相互に連
通ずる一方、ろ過室７におけるろ過材８の上側空間と外
部に設けられた調整槽３とがサイホン管１２を介して相
互に連通し、調整室３には高液面計スイッチ１５と低液
面計スイッチ１６とが設けられ、それぞれ調整槽３の内
部の上部のあふれ口管１３から外部の受は槽４に流出す
る場合の液面と、下部のドレン管１４から同様に受は槽
４に流出する場合の液面とを検出して所要の電気的動作
を行う如（にされており、かつ前記両液置針スイッチ１
５及び１６が電気回路１７を介して液送リボンブ５の駆
動源に接続されており、通常のろ過運転に際しては被ろ
過液貯留槽１に貯留された被ろ過液が液送りポンプによ
り液送り管６を介してろ過筒２のろ過室７内のろ過材８
の上側空間に送り込まれ、ろ過材８を通過することによ
り混在する被ろ過物質がろ過され、ろ過材８の下側の空
間から液送りポンプ５の圧力によりサイホン管１１を経
て被ろ過液貯留室に導かれあふれ口管１０より次の工程
に送られる如くになっていることは従来の急速ろ過装置
の場合と同様である。

更に前記ろ過運転が長期にわたり被ろ過液からろ過除去
された被ろ過物質の増加のためにろ過材が目づまりを生
じついに被ろ過液の通過を許さなくなって前記被ろ過液
がろ過されないままでろ過材８の上側空間と外部の調整
槽３とを連通ずるサイホン管１２を介して直接調整槽３
に流出する如くになると、調整槽３における液面の上昇
を高液面計スイッチ１５が検知して電気回路１７を介し
て液送りポンプ５を停止させ、その圧力が消失すると同
時にろ過筒２の貯留室９に貯留されたろ過ずみの被ろ過
液がそのヘッドによりサイホン管１１を経て逆流しろ過
室７のろ過材８の下側空間から噴き上げてろ過材の洗浄
を行った後、サイホン管１２のサイホン作用により洗い
落された被ろ過物質と共に調整槽３に流入し、あふれ口
管１３を介して受は槽４に向って流出する如くになり、
その結果貯留室９内の前記ろ過ずみの被ろ過液が流出し
尽くすとサイホン管１１と１２とに外気が侵入しそのサ
イホン現象が停止される一方、調整槽３に流入した前記
被ろ過液も受は槽４に向って流出することにより下部の
ドレン管の位置までその液面が低下すると、低液面計ス
イッチ１６が動作して停止している液送りポンプを再始
動させ、新に被ろ過液がその貯留槽ｌからろ過筒２内に
送り込まれるから通常のろ過運転が行われ如くにして、
ろ過材８の目づまりが甚しくなる度毎にろ過運転の停止
、ろ過材８の洗浄、洗浄後のろ過運転の再開が自動的に
反覆されることも従来の急速ろ過装置の場合と同様であ
る。

しかし本発明にかかわる急速ろ過装置においては第１図
に例示する如くろ過筒２のろ過室７の内部のろ過材８の
上側空間とろ過筒２の外部に配置される調整槽４とを連
通ずるサイホン管１２の最高部に連通しサイホン管１２
よりも内径の小なる戻り管１８の自由端をろ過筒２の貯
留槽９の内部のろ過済みの被ろ過液の中の適宜の位置に
開口させて開口端１９を設ける如くにしている。したが
って前述の如くに調整槽４の高液面計スイッチ１５が動
作して液送りポンプ５の運転が停止されるのと同時に貯
留槽９の内部の前記被ろ過液がそのヘッドによりサイホ
ン管１１を経てろ過室内のろ過材８の下側空間に流入し
、ろ過材８を噴き上げ洗浄を行いろ過材８の上側空間か
らサイホン管１２のサイホン作用により調整槽４に流出
する間、前記被ろ過液の液面が戻り管１８の開口端１９
より上側にある限りは戻り管１８の内部は前記ろ過液に
よって満たされているが、前記被ろ過液が次第に減量し
てその液面が低下しついに戻り管１８の開口端１９の下
側にまで降下すると、貯留槽９のあふれ口管ｌＯから侵
入する外気が戻り管１８を経てサイホン管１２にまで侵
入してそのサイホン作用を停止させる。その結果貯留槽
９からろ過材を洗浄した後調整槽３に向う前記被ろ過液
の流出が阻止され、調整槽３に流入した前記被ろ過液が
外部の受は槽４に流出しその液面が調整槽３のドレン管
１４の位置まで低下すると低液面計スイッチ１６が動作
し電気回路１７を介して液送りポンプ５を再始動させ、
急速ろ過装置の通常のろ過運転を再開させる。したがっ
てろ過材８の洗浄を最小必要量のろ過済みの被ろ過液に
より短時間で行うことができる。

更に本発明にかかわる急速ろ過装置においては、調整槽
３に容積調整器２０ａ又は流量調整弁２０ｂが洗浄時間
を任意に調整するための洗浄時間調整器２０として設け
られる。前記容積調整器２０ａは適宜な断面形状を持ち
上下に可動な棒状体であって、その上下動によって調整
槽３の容積が変化するので、前記高液面計スイッチ１５
に液面が達し、前記液送りポンプ５を停止させてろ過材
８のろ過が開始してから前記低液面計スイッチ１６まで
液面が低下して液送りポンプ５を再び始動するまでの洗
浄時間が変化する０例えば容積調整器２０ａを下げて調
整槽の容積が減少すれば、洗浄時間は短くなる。この際
、前述したようにろ過材８が目づまりを生じてサイホン
管１２を介して直接調整槽３に液送りポンプ５から被ろ
過液が流出しはじめてから、調整槽３の液面が上昇して
液送リボンブ５を停止させるまでの洗浄開始時間も短く
なることは当然である。次に前記流量調整弁２０ｂはあ
ふれ口管１３に設けられてその流量を調整できるので、
流量が大きくなる方に調整すれば、前記容積調整器２０
ａの作用と同様に、洗浄時間も洗浄開始時間も短くなる
。なお容積調整器２０ａと流量調整弁２０ｂを並用して
もよい。

〔発明の効果〕

本発明は以上に説明した如く液送りポンプとろ過筒とか
らなり、前記ポンプにより被ろ過液貯留槽から前記ろ過
筒内のろ過室に送り込まれてろ過材を通過することによ
り混在する被ろ過物質がろ過された被ろ過液をサイホン
作用により前記ろ過筒上部の空間に形成された被ろ過液
貯留室に導き、そのあふれ口管より外部に流出させ次の
工程に送る如くにした急速ろ過装置において、前記ろ過
筒内部の貯留室に貯留されたろ過済みの被ろ過液により
前記ろ過筒内部のろ過室内に設けられた前記ろ過材を洗
浄するために装置され、かつ該ろ過材の上側空間と前記
ろ過筒の外部に配置され前記液送りポンプの始動停止を
制御する手段を備えた調整槽とを連通ずる如くにしたサ
イホン管の最高部に前記サイホン管より小なる内径を有
する戻り管の一端を連通させるとともに、その他端を前
記ろ過筒内部の貯留室内の前記あふれ口側より下の適宜
の位置に開口させ、前記液送りポンプが停止して洗浄を
開始してから前記液送りポンプが始動するまでの洗浄時
間を調整する洗浄時間調整器を前記調整槽に設ける如く
にすることにより、前記ろ過材を洗浄するために必要な
量の前記ろ過筒の貯留室内のろ過済みの被ろ過液が流出
した後は、前記戻り管を介して前記サイホン管のサイホ
ン作用が停止しそれ以上の前記被ろ過液の流出が阻止さ
れ、かつ洗浄時間と洗浄開始時間とを調整できるから、
ろ過済みの被ろ過液の消費と洗浄のための時間とを節減
することができ急速ろ過装置の運転を効率化しかつ経済
化し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかわる急速ろ過装置の構成を例示す
る概略機器配置図を、第２図は従来の急速ろ過装置の構
成を示す概略機器配置図を表わす。 ｌ・・・被ろ過液貯留槽、２・・・ろ過筒、３・・・調
整槽、５・・・液送りポンプ、７・・・ろ過室、８・・
・ろ過材、９・・・貯留室、ｌＯ・・・あふれ口管、１
１．１２・・・サイホン管、１８・・・戻り管、１９・
・・開口端、２０・・・容積調整器、２１・・・流量調
整弁。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）液送りポンプとろ過筒とからなり、前記ポンプによ
   り被ろ過液貯留槽から前記ろ過筒内のろ過質に送り込ま
   れてろ過材を通過することにより、混在する被ろ過物質
   がろ過された被ろ過液をサイホン作用により前記ろ過筒
   部上部の空間に形成された被ろ過液貯留室に導き、その
   あふれ口管より外部と流出させ次の工程に送る如くにし
   た急速ろ過装置において、前記ろ過筒内部の貯留室に貯
   留されたろ過済みの被ろ過液により前記ろ過筒内部のろ
   過室内に設けられた前記ろ過材を洗浄するために装置さ
   れ、かつ該ろ過材の上側空間と前記ろ過筒の外部に配置
   され前記液送りポンプの始動停止を制御する手段を備え
   た調整槽とを連通する如くにしたサイホン管の最高部に
   前記サイホン管より小なる内径を有する戻り管の一端を
   連通させるとともに、その他端を前記ろ過筒内部の貯留
   室内の前記あふれ口管の下の適宜の位置に開口させ、前
   記液送りポンプが停止して洗浄を開始してから前記液送
   りポンプが始動するまでの洗浄時間を調整する洗浄時間
   調整器を前記調整槽に設ける如くにしてなることを特徴
   とする急速ろ過装置。