JPH02198654A - 液体の帯電霧化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、集塵効果に優れた静電気帯電噴霧スプレーの
ための液体の帯電霧化装置に関する。

〔従来の技術〕

微粒塵に対する集塵効果を向上させるために静電気的に
帯電した噴霧水を、浮遊塵空間或いは付着面に向けて射
出することにより、少ない噴霧量によって効果的に洗沙
すること（例えば特開昭５１−８１３７５公報参照）が
知られている。

そのための帯電噴霧水を得る手段として、誘導帯電法（
特開昭５１３−８２０４１公報等）及び摩擦帯電法（特
開昭ＧＯ−９１１２３号公報）などがある。

誘導帯電法は予め帯電させた電極に噴霧水を直接吹き付
けるか或いは帯電電極に近接して通過させる等して、噴
霧粒に電荷を誘導させる手段であり、電極並びに高圧の
電源などの外部電荷設備を必要とする。

この点、摩擦帯電法はノズル等の流水摩擦面を絶縁材で
構成しておくだけで良いので、構造並びに作業性の面で
有利であるが、何分にも噴霧水の帯電量が小さい。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、かかる噴霧水の摩擦帯電現象は知られている
ものの、そのための帯電機構についてはその理論が明ら
かにされていない現状１；オいて、少なくとも、帯電噴
霧粒子の電荷を逃がさないこと、特に、帯電電荷の水源
側（供給側）への放電を防ぐことが、帯電量の大きな噴
霧水を得る上で重要であることは理解される。

そこで、本発明は、噴霧粒子の孤立化を計ること、殊に
、ノズル側の流水と霧化帯電粒子との静電的接触を断つ
ことを考慮して装置を開発し、摩擦帯電法による帯電量
の大きい帯電霧化装置を得たので、ここに提案する。

〔課題を解決するための手段〕

即ち、本発明によれば、噴流液柱を作るジェットノズル
に圧搾気体噴出ノズルを臨ませた二流体ノズル構造から
なり、かつ、これ等噴流液並びに圧搾気体の噴出域に絶
縁材からなるノズルキャップを配置してなる液体の帯電
霧化装置によって、この目的を達成することが出来る。

そして、前記ノズルキャップに噴流液の衝突曲面又は通
過する狭搾孔を設けて有効である。

〔作　用〕 二流体ノズル構造のジェットノズルから射出した噴流液
には、その四周から圧搾気体が当てられる該液柱の周り
に、気体による電気的絶縁層を形成すると共に、その射
出前方に位置するノズルキャップ側からノズル側に向か
う液だれを防ぎ、かつ、圧搾気体がその射出膨張による
液体の霧化促進と霧化した粒子間の空気絶縁層を形成す
るように作用する。

一方、射出した噴流液は、ノズルキャップ衝突等によっ
て飛沫化して微粒子群となるが、このときの粒子は、絶
縁材からなる前記ノズルキャップとの高速摺接による静
電摩擦で帯電する。

この霧化粒子におけるｍ重電荷は、前記気体による粒子
の孤立化で、多くの霧化粒子が各粒子間並びに流水源側
に対して静電的に絶縁されているので、この静電電荷を
保持する多くの霧化粒子を放出することが出来、その結
果、帯電量の大きい噴霧流を得ることが出来る。

〔実施例〕

次に、本発明の好ましい実施例について添附図面を参照
して説明する。

第１図は本発明の一実施例を示す要部の一部縦断面図で
、金属製のノズル構成部１には、中央の水流路２及びこ
れに連なる先端ノズル３と、該ノズル３にその外から臨
ませた圧搾空気孔４とを設けである。

一方、５はノズルキャップで、　ＰＴＦＥ（ポリ四フッ
化エチレン）或いはポリカーボネイト等の電気的絶縁材
からなり、噴流水の通過孔６の前方にこれと対向して横
向きに開口した湾曲面からなる衝突面７を形成してあり
、該通過孔６を前記ノズル３との軸芯−数丁に、ノズル
構成部ｌの先端に組付はナツト８により一体に取付けで
ある。

このノズルキャップ５の該構成部ｌへの取付けで、前記
ノズル３の外周域に前記圧搾空気孔４に通じる空間９が
形成される。

従って、前記流水路２を通って先端ノズル３に至る加圧
流水は、該ノズル３からジェット水流となって、ノズル
キャップ５の通過孔６に突入し、鎖孔６による規制を受
けながら噴霧状になって鎖孔６から射出する。

このとき、圧搾空気孔４から前記ノズル３の外周空間９
に送り込まれた空気は、前記通過孔６に至る間のジェッ
ト水流の周囲拘束と鎖孔６の縁からノズル３側に逆流し
ようとする水を積極的に押し戻して、出該部における液
だれを防ぐと共に、通過孔６を前記水流と共に通過する
際に、この水流中に混入し、鎖孔６から射出する際の大
気圧膨張で先の流水の噴霧化を促す。

噴霧水はノズルキャップ５の衝突面７に激突して更に微
粒子飛沫となり霧化すると共に、衝突による静電摩擦に
よる静電荷を受けて帯電するが、このとき４先の圧搾空
気がこの霧化微粒子間に侵入してこれ等粒子間隔を積極
的に広げるように作用して、これ等各粒子の孤立化を計
る。

これによって、霧化粒子の多くは帯電微粒子のまま空中
散布又は壁面等に向けて射出される。

そして、この噴霧粒子おける摩擦帯電は、前記通過孔６
を抜ける噴流水の孔内壁への摺接によっても生じるので
、第２図示の如く、前記ノズルキャップ５における衝突
面７の構成を省略しても、その帯電量が幾分減少するが
、実用上有効な帯電噴霧水を得ることが出来る。

なお、この第２図示の実施例において第１図示実施例に
おける各構造部と同様の機能を発揮する部分には、夫々
同一の記号を符しである。

そして、これ等各実施例におけるノズル構成部ｌは噴流
水並びに圧搾空気を供給する本体ｌＯに螺着して使用さ
れる。

〔具体的構成例Ｉ〕

形　　　　　　状　第１図示形態 噴　　　　　　　　量　　２乃至１５交／Ｈｒ材　　　
　　　質　ノズル、構成部（１）　　真鍮ノズルキャッ
プ（５）　Ａ型　　ＰＴＦＥＢ型　　ポリカー４ネイト 本体（ｌＯ）　　　　　　　ステンレススチール空気噴
出圧力３．５ｋｇ／ｃｍ２ 使用水（精製水）　導電率　１．１８１Ｌｓ／ｃ腫上記
構成において、第４図示の噴霧化電化量（０１ｋｇ）　
　（ノズルキャップ材質Ａ型中印特性。

同Ｂ型０印４．￥性）を得た。

〔具体的構成例ＴＩ） 形　　　　　　状　第２図示形態 噴　　　　　　量　１乃至５ｆＬ／Ｈｒ材　　　　　　
質　ツバ構成部（１）　　真鍮ノスルキ初ブ（５）　　
Ａ；！！２　　　ＰＴＦＥＢ型　　ポリカー４ネイト 本体（ｌＯ）　　　　　　　ステンレススチール空気噴
出圧力Ｅ１．５ｋｇ／ｃｍ２ 使用水（精製水）　導電率　１．３８１Ｌｓａｃ菖上記
構成において、第５図示の噴霧化電化量（０１ｋｇ）　
　（ノズルキャップ材質Ａ型■印特性、同Ｂ型口印特性
）を得た。

〔発明の効果〕

このように１本発明装置によれば、二流体ノズルによっ
て噴出する気液流の吐出域に絶縁材からなるノズルキャ
ップを配置したので、噴流域が該キャップに衝突等して
霧化すると共に高速摩擦により発生した静電気電荷で霧
化粒子が帯電し、しかも、噴気流によって前記キャップ
側からの液だれ等によるノズル側への電気的接続を断つ
ことが出来ると共に、前記霧化の促進並びに霧化粒子間
の気体絶縁を積極的に計ることが出来るので、噴霧液に
おける帯電量が大きく、殊に、純水（導電率ＩＪＬｓ／
ｃｍ程度）を使用するとき、特別な外部強制電荷設備を
設けた誘導帯電手段による場合に匹敵する帯電量を得る
ことが出来る。

しかも１本発明装置によれば、Ｊ９！擦静電発生部とし
ての前記ノズルキャップ部は衝突曲面又は単に挟挿孔を
設ける程度の簡単な形状からなり、かつ、該部分のみを
絶縁材でｍ歳すれば良く、従って、加工精度が要求され
るノズル部分などを金属材によって構成することが出来
て、製作が容易かつ低床に提供することが可能であるの
で、その適用範囲をも集塵スプレーの他に帯電クラスバ
ー或いは加湿装置などにも広げることが出来る等１本発
明装置は実用に供して極めて有用なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示す一部縦断面図２第
２図は本発明装置の他の実施例を示す一部縦断面図、第
３図は本発明装置における独立構造体を示す分解図、第
４図及び第５図は本発明装置の各具体的構成例における
噴霧比電荷量特性図である。 ｌ・・・ノズル構成体、２・俸・流水路。 ３・・・ノズル、４・・Φ圧搾空気孔、５−争・ノズル
キャップ、６・Φ・通過孔、７・・−衝突面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）噴流液柱を作るジェットノズルに圧搾気体噴出ノ
   ズルを臨ませた二流体ノズル構造からなり、かつ、これ
   等噴流液並びに圧搾気体の噴出域に絶縁材からなるノズ
   ルキャップを配置してなることを特徴とする液体の帯電
   霧化装置
2. （２）前記ノズルキャップが前記噴流液の衝突曲面を有
   するところの請求項１記載の液体の帯電霧化装置
3. （３）前記ノズルキャップが前記噴流液の突入する狭搾
   孔を有するところの請求項１記載の液体の帯電霧化装置