JPH02189208A - タイヤ滑り止め装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、タイヤへの装着及び脱着の操作が容易にで
き、車両走行中に滑り止め性能の低下を来さないタイヤ
滑り止め装置に関する。

〔従来の技術〕

従来のタイヤ滑り止め装置としてたとえばラダー型のも
のが知られているが、この装置はゴム等の非金属材から
なる帯状の踏面部材を間隔をおいて平行に配設し、これ
らの踏面部材の両側端部をそれぞれロープに連結した構
成になっており、踏面部材をタイヤのトレッド面に被せ
て配置した後、タイヤの裏側の外面（サイドウオール面
）に一方のロープをリング状に張り巡らして両端に止着
されているフックを接続し、タイヤの表側の外面に他方
のロープをリング状に張り巡らし、両端に止着されてい
るフックを接続することによってタイヤに装着するよう
にしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のタイヤ滑り止め装置は、上記のようにタイヤの表
側と外側とでそれぞれロープを接続する操作を必要とす
るため、車両に取り付けられているタイヤに装着・脱着
するときは、タイヤの裏側でのロープの接続・解除が面
倒で手間がかかるという欠点がある。

また、この種のタイヤ滑り止め装置の外側ロープおよび
裏側ロープによっては、車両の走行中における踏面部材
のタイヤ幅方向の動きに対する制限とタイヤ円周方向の
動きに対する追随とが円滑に行われ難い傾向があり、こ
のため車両走行中にトレッド面に対する踏面部材の配設
位置のずれやねじれ等が生じ、性能の点においても必ず
しも十分でないという欠点をもっている。

この発明は、上記のような欠点を除去したタイヤ滑り止
め装置を提供することを目的としてなされたものである
。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため、この発明のタイヤ滑り止め
装置は、タイヤの表側のサイドウオール面に配設される
ディスク状もしくは放射アーム状の支持部材と、支持部
材の外端縁に一方の端部が取り付けられ、タイヤのトレ
ッド面を全周に亘つて覆う踏面部材と、踏面部材の支持
部材側とは反対側の端部に連結され、タイヤの裏側のサ
イドウオール面に配設される紐状部材とを備えており、
前記支持部材はホイールの軸心の周りに回転可能に支持
された状態でタイヤに装着され、紐状部材はタイヤの外
周長よりも長い無端連続状に結合され、タイヤ装着前に
あらかじめタイヤの外周長よりも短く、タイヤの外径と
幅との和の２倍より長いループに調整可能な構成にしで
ある。

〔作用〕

この発明のタイヤ滑り止め装置をタイヤに装着するとき
は、支持部材をホイールの軸心と同軸上に取り付けた後
、踏面部材と紐状部材とをタイヤの接地側部分を除くト
レッド面と裏側サイドウオール面とにそれぞれ被せ、タ
イヤの接地側部分の踏面部材と紐状部材とは、それぞれ
タイヤに沿わせた状態にする。

この状態で、車両をゆるやかに発進すると、接地側部分
の踏面部材と紐状部材とがタイヤの回転に伴ってタイヤ
の裏側に引き込まれ、踏面部材はトレッド面の全周を覆
い、紐状部材はタイヤの裏側のサイドウオール面にリン
グ状に張り巡らされて緊張した状態になる。

装着されたタイヤ滑り止め装置をタイヤから取り外すと
きは、紐状部材の長さがタイヤの外周長よりも大きい長
さになるように緊張状態を緩めて踏面部材をタイヤのト
レッド面から取り外すとともに、支持部材をホイールに
対する支持状態を解除して取り除く。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、この発明のタイヤ滑り止め装置１０の一例を
タイヤ２０に装着した状態で示す縦断側面図である。

タイヤ滑り止め装置１０は、支持部材１２と踏面部材１
４と紐状部材１６とにより構成されている。支持部材１
２は中心に開口部を有する円形ディスク状のものである
が、中央に設けたボス部から放射状にアームを半径方向
外側に延出させたものであってもよい。踏面部材１４は
ゴム、ウレタン等の弾性を有する非金属材により帯状ま
たは網目状に成形されたものを複数個用いて、その一方
の端部が支持部材１２の外端縁に結着されている。

踏面部材１４の他方の端部には紐状部材１６がルーズな
状態で連結されている。この紐状部材１６は非伸長性の
素材、たとえばポリエステル、ナイロン等の繊維からな
るロープをタイヤ２０の外周長よりも長くしたものを用
いて無端連続状に結合しである。

複数個の踏面部材１４のうち、少なくとも１個の踏面部
材はタイヤ幅方向の貫通孔を有する中空状のものが用い
られており、この中空状踏面部材の貫通孔に紐状部材１
６を挿通して支持部材１２側に引き出し、タイヤ装着時
における紐状部材１６の長さを調整することができるよ
うにしである（図示を省略）。

上記のタイヤ滑り止め装置１０の支持部材１２は、タイ
ヤ２０への装着時においてホイール３０に取り付けるよ
うになっており、このためホイ−ル３０のディスク部３
１には、軸部４１を有する固定部材４０がナツト３３に
より固着されている。

また、タイヤ滑り止め装置１０の紐状部材１６は、装着
されるタイヤ２０の外周長と幅とに応じて必要な締付は
長さにあらかじめ調整されている。

すなわち、第２図においてタイヤ２０の外周長をり、タ
イヤ２０の幅をＷとしたとき、紐状部材１６の長さＬが
、 πＤ＞Ｌ＞２　（Ｄ＋Ｗ） で示される範囲の長さをもつループ状となるように、前
記の中空状踏面部材を介して支持部材１２側に引き出さ
れている部分を引っ張り、引き出された部分に図示しな
い戻り止め具を取り付けて調整した長さが変わらないよ
うにしである。

上記構成のタイヤ滑り止め装置１０をタイヤ２０に装着
するときは、まず、支持部材１２の開口部をホイール３
０の固定部材４０の軸部４１に挿通した後、ロックリン
グ４２を軸部４１に嵌め込んで支持部材１２の軸方向の
移動を阻止する。これにより支持部材１２はホイール３
０と同軸上に支持されてホイール３０の軸心の周りに回
転できる状態となる。

次いで、踏面部材１４と紐状部材１６とをタイヤ２０の
接地側部分を除くトレッド面２２と裏側のサイドウオー
ル面２４とに被せ、タイヤ２０の接地側部分の踏面部材
１４と紐状部材１６とは、それぞれタイヤ２００表側に
沿わせた状態にしておく（第３図参照）。

この状態で、車両をゆるやかに発進すると、タイヤ２０
の接地側部分の踏面部材１４と紐状部材１６とが、タイ
ヤ２０の回転に伴ってタイヤ２０の表側から裏側に引き
込まれ、踏面部材１４はトレッド面２２の全面を覆い、
紐状部材１６は裏側のサイドウオール面２４にリング状
に張り巡らされて適当な緊張状態を保持することになる
。

このようにして装着されたタイヤ滑り止め装置１０は、
ホイール３０に対して回転可能に支持した支持部材１２
に、踏面部材１４の一端が取り付けられているため、車
両の走行中における踏面部材１４のタイヤ幅方向の動き
が制■されるとともに、踏面部材１４のタイヤ円周方向
の動きに対しても支持部材１２と紐状部材１６とが円滑
に追従するので、車両走行中に踏面部材１４の位置ずれ
、ねじれ等が起こることはない。

タイヤに装着されたタイヤ滑り止め装置１０を取り外す
ときは、支持部材１２側に引き出されている紐状部材１
６の戻り止めを解除して緊張状態をゆるませ、タイヤ２
０の裏側のサイドウオール面２４における紐状部材１６
の長さがタイヤ２０の外周長よりも長（なるようにした
後、踏面部材１４をタイヤ２０のトレッド面２２から取
り外すとともに、ホイール３０の固定部材４０の軸部４
１に嵌め込んであるロックリング４２を除去した後、支
持部材１２を取り除く。

上記実施例では、踏面部材が非金属製のものであって、
紐状部材がロープである場合について説明したが、踏面
部材と紐状部材とを金属製チェーンにより構成したタイ
ヤ滑り止め装置についてもこの発明を適用することがで
きる。踏面部材が金属製チェーンである場合は、紐状部
材を支持部材側に引き出す中空状踏面部材としては、た
とえば金属製パイプを使用すればよい。

また、支持部材をホイールに回転可能に支持する機構に
ついても、上記実施例のものに限定されることな（、こ
れと同等の他の機構を使用することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、タイヤの表側
のサイドウオール面にディスク状もしくは放射アーム状
の支持部材をホイールに対して回転可能に配設し、タイ
ヤの裏側のサイドウオール面に配設される紐状部材は所
定の長さにあらかじめ調整したループ状の状態でタイヤ
に装着し、タイヤから取り外すときは、タイヤ外周長よ
りも長い長さに調整できるように構成しているため、車
両に取り付けられたタイヤに表側からの操作で簡単に装
着・脱着することができる。

また、この発明によれば、車両の走行中における踏面部
材のタイヤ幅方向の動きは支持部材によって制限され、
踏面部材のタイヤ円周方向の動きに支持部材と紐状部材
とが円滑に追随するので、踏面部材の位置ずれ、ねじれ
による性能の低下を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のタイヤ滑り止め装置の一例をタイヤ
に装着した状態で示す縦断側面図、第２図はタイヤの外
径と幅とを示す模式図、第３図はこの発明のタイヤ滑り
止め装置がタイヤに装着される状態を示す縦断側面図で
ある。 図中、１０はタイヤ滑り止め装置、１２は支持部材、１
４は踏面部材、１６は紐状部材、２０はタイヤ、２２は
トレッド面、２４は裏側のサイドウオール面、３０はホ
イール、Ｄはタイヤの外径、Ｗはタイヤの幅である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）タイヤの表側のサイドウォール面に配設されるデ
   ィスク状もしくは放射アーム状の支持部材と、支持部材
   の外端縁に一方の端部が取り付けられ、タイヤのトレッ
   ド面を全周に亘って覆う踏面部材と、踏面部材の支持部
   材側とは反対側の端部に連結され、タイヤの裏側のサイ
   ドウォール面に配設される紐状部材とを備え、前記支持
   部材はホィールの軸心の周りに回転可能に装着され、紐
   状部材はタイヤの外周長を超える長さをもって無端連続
   状に結合され、タイヤ装着前にあらかじめタイヤの外周
   長よりも短く、タイヤの外径と幅との和の２倍よりも長
   い長さをもつループに調整可能に構成されていることを
   特徴とするタイヤ滑り止め装置。