JPH02184776A - 模擬送電線試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は系統保護継電装置の試験装置に係り、特に被保
護系統内のＰＣＴの二次回路から浸入する遮断器の開閉
サージを擬似的に発生させて被試験品のサージ耐量を確
認する試験装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の装置は、昭６３．電気学会全国大会「電力システ
ム　シミュレータの開発」に記載のように、被保護系統
（７７ＫＶ　〜５５０ＫＶ）を、２０Ｖの主回路に置き
換えて模擬の発電機、送電線等を接続した電力システム
シミュレータの出力を被試験盤（系統保護継電装置）に
加える試験法としていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は系統の遮断器をモデル化して、遮断器の
種別による開閉時間遅れのほか、投入位相の設定機能を
持たせているが、開閉サージの発生模擬は不可能であっ
た。その結果、開閉サージが変流器、あるいは、電圧変
成器の一次／二次コイルを通して被試験盤に浸入した時
、被試験盤が誤動作、あるいは、誤不動作することなく
正常に動作出来るか否かのサージ影響確認試験が工場で
出来ず、現地で実機で確認せざるを得ないという問題が
あった。

本発明は遮断器の開閉に応じて変流器あるいは電圧変成
器の二次回路に、あらかじめＥＭＴＰで算出した波形、
あるいは、実測波形に従って自動的に開閉サージを注入
させ被試験盤のサージ耐量を検証することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的は系統模擬送電線装置に系統の回路定数、回路
電圧、遮断電流、遮断器の開閉位相、遮断器の種別等に
より異なる開閉サージのＥＭＴＰにより算出した波形、
あるいは、実測波形を記憶する回路を設け、記憶された
波形を遮断器の開閉に同期させて被試験盤に印加させる
ことにより達成される。

〔作用〕

系統模擬送電線装置は被試験盤が実使用される系統構成
、インピーダンスマツプ等を、より近似させて模擬した
上で、保護区間内部、あるいは、外部で、地絡、あるい
は、短絡事故を実際に発生させて、模擬送電線回路に地
絡、あるいは、短絡電流を流しているが、その時の電圧
、電流を変流器、あるいは、電圧変成器を通して被試験
盤に入力した時、被試験盤が故障種別、故障発生地点、
故障の大きさ等を短時間に所定の判定基準に従い動作し
たか否かを検証する設備として使用されている。模擬送
電線装置では模擬遮断器を使用しているが、模擬遮断器
が開閉したのに同期させて、あらかじめ記憶回路に記憶
させておいた模似開閉サージを、変流器、ならびに、電
圧変成器二次回路に重畳させて被試験盤に加えて、その
サージ耐量を検証する方式を採用しているため、現有の
模擬送電線装置が誤動作するようなことはない。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。第１
図は模擬送電線装置を被試験盤を示す。

発電所、あるいは、変電所を想定した電源１と１′間と
を、遮断器２ならびに２′と、送電ｍ３とを介して連結
させ、電源１と１′間との電力流通を行う送電線系統に
おいて、遮断器２と２′間で送電線が地絡、あるいは、
短絡したのを保護区間内故障として遮断器２と２′とを
開放して系統から切離したり、外地点での故障は保護区
間外故障として隣接する他の保護継電システムによる検
知に委ねるが、所定時間経過しても未処置の場合には、
バックアップ的に遮断器２、ならびに、２′を開放させ
るという動心機能をもっている。

送電線３の地絡、短絡故障等は、変流器４と電圧変成器
５とで電圧電流を検出し、各々、被試験盤の入力部６に
与えている。入力部６に入力された電圧、電流は補助変
成器１１．フィルタ１２を通してサンプルホールド１３
で一時記憶される。サンプルホールド１３は複数個（三
相分）あるので、マルチプレクサ１４で、順次、選択し
、次にＡＤ変換器１５とインタフェイス１６を経由して
ＲＡＭ１９に取込まれる。主処理ユニット１８は。

あらかじめＲＯＭ２０に記憶している判定基準に基づい
てＲＡＭ１９に取込まれたデータを評価し、必要に応じ
て出力インタフェース２１、遮断器引外し回路２２、そ
して、遮断器引外し信号ケーブル２３を経由して、遮断
器２を開放させる。この時、遮断器２の開閉信号を開閉
サージ擬似発生制御部２８に取込み、あら、かじめＥＭ
ＴＰにより算出していた開閉゛サージ、あるいは、過去
に実系統で実測していたサージ波形データ２９をサージ
発生部２７に記憶させたものを、増巾器２６で電力増巾
させた後、補助変流器２４．補助電圧変成器２５で変流
器４と、電圧変成器５の二次回路に注入してやるが、被
試験盤のサージ耐量が少くないと遮断器２に誤った開閉
信号を送出したり、主処理ユニット１９が暴走したりす
ることがある。注入するサージ波形を種々、変化させる
ことによりサージ耐量不足点のローカライズも容易にや
れる。

本実施例によれば、遮断器の開閉サージにより被試験盤
が誤動作、あるいは、誤不動作することがないか否か、
現地で顧客管理の実系統を実験台にすることなく工場内
試験で、系統の規模、構成に関係なく確実に検証出来る
。

また、遮断器の開閉サージのみならず雷雲電圧電流の模
擬、アレスタの動作模擬等についても容易に波形注入が
可能となり、被試験器の評価が非常に容易になる。

さらに自回線の送電線だけでなく、他回線への影響につ
いての検証に関して使用することにより、その利用範囲
は拡がる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、系統模擬送電線試験装置に遮断器の開
閉サージを擬似的に発生させる部位のみを追加するだけ
で、被試験盤の開閉サージ耐量が確実に評価出来るため
、高価な実系統模擬なしでも実系統と同一レベル以上の
極めて安価な信頼度の高い試験装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例の模擬送電線装置のブロッ
ク図を示す。 ２４・・・補助変流器、２５・・・補助電圧変成器、２
７・・・サージ発生部、２８・・・開閉サージ擬似発生
制御部、２９・・・サージデータ、３０・・・模擬送電
線装置、第　１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、電気系統ならびに各部のインピーダンス値を擬似的
   に模擬した模擬送電線試験装置において、あらかじめ設
   定した実遮断器の開閉サージを、模擬遮断器の開閉に同
   期させて被試験盤に印加したことを特徴とする模擬送電
   線試験装置。