JPH0218265A - ボビン送出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ランダムに投入された精紡機揚がりのボビン
（管糸ともいうが、以下ボビンという）を順次整列して
送出するに際して、ボビンの引き糸を切断出来るボビン
送出装置に関する。

〔従来の技術］ 従来のボビン送出装置において、ボビンをｌするＩ！構
としては、中央に緩やかな傾斜の山形部が形成されてい
る盤状のボビンフィーダと、ボビンフィーダの最低部と
連絡する緩やかな上向きの螺旋状のボビン送出通路で構
成され、全体を高周波振動させるもの（実公昭５３−１
２８４０号公報参照）や、中央に緩やかな傾斜の山形部
が形成されている回転可能な盤状のボビンフィーダと、
ボビンフィーダの外周部接線方向に連絡する上向きのベ
ルトコンベアによるボビン送出通路で構成されるものが
知られている。この何れの機構においても、ボビンフィ
ーダの振動や回転によるボビンの転勤で糸がほどかれ、
その糸が他のボビンに絡みつく等でどんどんほどかれな
がら送出するという引き糸がかなりの高率で発生する。

したがって、引き糸の切断装置が必須となる。

引き糸の切断装置としては、ボビン送出通路の先端にカ
ッターを設けるのが一般的である。また、細い糸をカッ
ターに掛けるための手段も必要となり、空気噴出ノズル
をカッター上部に設けている（実公昭５３−１２８４０
号公報参照）。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のボビン送出装置にあっては、引き糸の切断装置が
ボビン送出通路の先端に設けられているので、引き糸は
ボビン送出通路に残る。引き糸は自らのものに限らず、
他のボビンの糸を引くこともある。そこへ、つぎのボビ
ンが送られてくると、新たな引き糸を誘発する。また、
第６図に示すように、引き糸ａ、ｂ、ｃ、ｄは種りの角
度で残るものであり、残った引き糸はボビン同士の絡み
つきの原因になるという問題点があった。

さらに、空気噴出ノズルによって引き糸をカッターに掛
けるのというのは、引き糸の張力が大きいとき等にカッ
ターまで届かず、切断されないという問題点もあった。

本発明は、出来るだけ早い段階で引き糸を切断出来、し
かも、確実な切断が出来るボビン送出装置を提供するこ
とを目的としている。

（ｉ！Ｉ題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、本発明のボビン送出装置に
おいては、略円形のボビンフィーダと、前記ボビンフィ
ーダから分岐するボビン送出通路と、前記ボビン送出通
路の回りば設置されたボビンの引き糸を切断する装置か
ら成るボビン送出装置において、少なくともボビン送出
用通路の先端とボビンフィーダに通じるボビン送出通路
の端部側面の２箇所に引き糸ガイド用の溝を設け、前記
溝の各々に切断装置が設けたものである。

そして、ボビン送出通路の先端の引き糸ガイド用の溝の
手前に、前記引き糸を前記溝に案内するベルト装置が設
けられていることが好ましい。

〔作用〕

ボビンフィーダに通じるボビン送出通路の端部側面に最
初の切断装置が設けられているので、第６図の引き糸す
、ｃ、ｄのように接線方向に対し角度を有する引き糸は
、最初の切断装置でより短く切断され、ボビン送出通路
に残らない、また、ボビン送出用通路の先端に次の切断
装置が設けられているので、第６図の引き糸ａのように
接線方向の引き糸や最初の切断装置で切断されなかった
引き糸が切断される。また、引き糸ガイド用の溝に切断
装置が設けられているので、引き糸は確実に切断装置に
掛かる。この溝は、ボビン送出通路の先端にあってはボ
ビン落下の高低差等を、ボビンフィーダに通じるボビン
送出通路の端部側面にあっては引き糸の接線方向に対す
る角度等を利用したガイド用の溝であるので、引き糸は
確実に溝に入る。

そして、ボビン送出通路の先端の引き糸ガイド用の溝の
手前の、前記引き糸を前記溝に案内するベルト装置によ
れば、引き糸ガイド用の溝から外れた引き糸（例えば、
ボビン送出通路の端の引き糸等）を強制的に溝まで運ぶ
ことが出来る。

〔実施例〕

実施例について図面を参照して説明すると、第１図にお
いて、ボビンフィーダ１は略円形の受送ｍ１１とその周
囲を囲う立壁１２で構成されている。受送盤１１は、中
央の緩やかな傾斜の山形部１１ａと前期山形部１１ａの
裾で連続する一定巾（ボビンの径に略等しい）のリング
部１１ｂで形成されており、受送盤１１の中央から下部
へ延びる回転軸１３を駆動モータ１４からチェーン１５
を介して逆時計回りに回転する。受送盤１１が回転する
と、リング部１１ｂ上のボビンは立壁に沿って連れ回り
をする。山形部１１ａにあるボビンは転がり落ちようと
するので、リング部１１ｂには絶えずボビンが供給され
る。

ボビン送出通路２は、リング部１１ｂから接線方向斜め
上方に伸びるコンベアベルト２１と側壁２２ａ、２２ｂ
で構成されている。外側側壁２２ａは立壁１２につなが
り、内側側壁２２ｂは受送盤１１から接線方向に伸びる
立壁１２ａと当接状につながってボビンフィーダ１に通
じるボビン送出通路となっている。立壁１２ａとコンベ
アベルト２１と受送盤１１の間の三角空間には、ボビン
送出通路から受送盤１１ヘボビンを滑らかに移せるよう
にガイド板２３が設けられている。外側側壁２２ａの中
程に、コンベアベルト２１上に開閉可能な遮蔽板２４が
設けられており、余分なボビンは開状態の遮蔽板２４に
より、ガイド板２３を経てボビンフィーダ１に戻る。コ
ンベアベルト２１は、リング部１１ｂに隣接するターン
ロール２５ａと先端のターンロール２５ｂの間を駆動ロ
ール２６等を介してエンドレスに架けられている。

ターンロール２５ａの前には、ボビンがコンベアヘルド
２１上に乗り移るよう案内する板２７が立壁１２に取り
つけられている。また、ボビン送出通路２の前方には、
光電管のごときボビン検出装置２８が設けられており、
ボビンの送出をＴＩｆ！認して遮蔽板２４を開閉させる
。

ボビン送出通路の前方には、ボビン貯溜箱３１とボビン
排出ガイド３２から成るボビン貯溜排出装置３が設けら
れている。ボビン貯溜箱３１は底面が手前に傾斜してお
り、開閉扉３３を開けると、ボビンは漏斗形のボビン排
出ガイド３２へ落下し、９０°向きを変えてボビン受け
３４に入り次工程に向かう、なお、ボビン貯溜箱３１に
は光電管のごときボビン検出装置３５が設けられている
。ボビンの排出を検出するとボビンフィーダを作動させ
てボビン送出通路から次のボビンを送出さゼる。

ボビン送出通路の先端には、引き糸ガイド溝を有する案
内板４１が設けられている。さらに、ボビンフィーダに
通じるボビン送出通路の端部側面の立壁１２ａには、引
き糸ガイド溝５３が設けられている。これらの引き糸ガ
イド溝には各々切断装置が設けられており、その詳細を
第２図乃至第４図に基づいて説明する。

第２図は第１図のＡ部詳細断面図であり、第３図は第２
図のＣ−Ｃ矢視図である。

コンベアベルト２１のターンロール２５ｂの前方の案内
板４１がボビン貯溜箱３１の側壁と一体的に設けられて
いる。この案内板４１には、ボビン送出通路の中央（側
壁２２ａと２２ｂの中間）と端（側壁２２ｂの下）には
引き糸ガイド溝４２と４３が設けられている。引き糸ガ
イド溝４２と４３に対応して第１の切断装置４４と第２
の切断装置４５が取りつけられている。切断装置４４は
、往復動する両刃の可動刃４６とその両側に７字形に配
置された片刃の固定刃４７ａ、４７ｂから成り、可動刃
４６が固定刃４７ａ、４７ｂの間を往復動することによ
り左右どちらでも切断出来る。

可動刃４６は駆動モータ４８の偏芯軸４９から周知のリ
ンク機構で往復動される。第２の切断装置４５は第１の
切断装置４４と並列配置となっているので、可動刃４６
からの連結棒５０によって第２の切断装置４５の可動刃
も往復動される。

案内板４１とターンロール２５ｂの間で、案内板４１と
ターンロール２５ｂの上面を結ぶ線よりわずか上に、ベ
ルト５１がボビン送出通路を横切るように移動する。こ
のベルト５１は摩擦係数の大きいゴムベルトや凹凸のあ
るタイミングベルトの如く引き糸が引きずられるものを
使用する。ベルト５１はベルト車５２ａ、５２ｂ間に掛
けられ、特にベルト車５２ｂは溝４３と重なるよう配置
され、引き糸は確実に溝４３に案内される。なお、ベル
ト車５２ａの駆動には駆動モータ４８を韮用している。

第４図は第１図のＢ部詳細図である。ベルトコンベア２
１からガイド板２３に至る部分で終端となる立壁１２ｂ
の側壁に水平方向に引き糸のガイド溝５３が設けられて
いる。なお、溝５３はガイド板２３に沿った斜め下に向
かう溝でもよい。第３の切断装置５４がこの溝５３に対
応して水平に配置されている。切断装置５４の構成は第
１の切断装置と同様である。また、これらの切断装置は
第５図のように、７字形の１枚の固定刃５５の片側を往
復動する可動刃５６という構造でもよい。

はさみ状の切断装置と溝の組み合わせで確実に切断させ
るものであればよい。

次に本発明の作動を第１図と第６図に基づいて説明する
。第６図の引き糸す、ｃ、ｄのように斜めのものは、ボ
ビンフィーダに通じるボビン送出通路の端部側面の溝５
３に入り第３の切断装置により早めに切断される。第６
図の引き糸ａのように真っ直ぐなものや第３の切断装置
で切られなかった引き糸のうち、ボビン送出通路の中央
にある引き糸は、案内板４１の真ん中の溝４２に入り第
１の切断装置で切られる。ボビン送出通路の中央から外
れた引き糸は、ベルト５１によって端にある溝４３まで
運ばれ、第２の切断装置で切られる。

このようにボビン送出通路の先端においても、２組の切
断装置を設けることにより早めで確実な切断となる。

〔発明の効果〕

本発明は、以上構成したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。

２段に設けられた切断装置によって、引き糸は短く早め
に切断され、新たな引き糸の発生を減少させる。しかも
切断もれの防止にもなるので、引き糸による次工程での
トラブルを無くすことが出来る。また、溝と切断装置の
組み合わせであるので確実な切断を確保出来る。

そして、ボビン送出通路の先端のベルト装置による溝へ
の案内によって、先端での確実な切断を一層確保出来る
。

【図面の簡単な説明】

第１図はボビン送出装置の全体を示す斜視図、第２図は
第１図のＡ部詳細側面図、第３図は第２図のＣ−Ｃ矢視
断面図、第４図は第１図のＢ部詳細側面図、第５図は他
の切断装置を示す図面、第６図は引き糸の道筋を示す図
面である。 １・・・ボビンフィーダ、２・・・ボビン送出通路、４
２．４３．５３−・・引き糸ガイド用の溝、４４．４５
．５４、・・・引き糸の切断装置、５１・・・ベルト装
置 特許出願人　　　村田機械株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）略円形のボビンフィーダと、前記ボビンフィーダ
   から分岐するボビン送出通路と、前記ボビン送出通路の
   回りに設置されたボビンの引き糸を切断する装置から成
   るボビン送出装置において、 少なくともボビン送出用通路の先端とボビンフィーダに
   通じるボビン送出通路の端部側面の２箇所に引き糸ガイ
   ド用の溝を設け、前記溝の各々に切断装置が設けられて
   いることを特徴とするボビン送出装置。
2. （２）ボビン送出通路の先端の引き糸ガイド用の溝の手
   前に、前記引き糸を前記溝に案内するベルト装置が設け
   られている請求項１記載のボビン送出装置。