JPH02179308A - 熱間圧延時の板クラウン制御方法 - Google Patents

熱間圧延時の板クラウン制御方法

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JPH02179308A
JPH02179308A JP63332139A JP33213988A JPH02179308A JP H02179308 A JPH02179308 A JP H02179308A JP 63332139 A JP63332139 A JP 63332139A JP 33213988 A JP33213988 A JP 33213988A JP H02179308 A JPH02179308 A JP H02179308A
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rolling
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work
rolls
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保 佐々木
Teruo Kono
河野 輝雄
Takeshi Nunokawa
布川 剛
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/28Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
    • B21B37/42Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using a combination of roll bending and axial shifting of the rolls

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、熱間圧延時の板クラウン制御方法、特にボト
ル形状のプロフィルを有する上下対になったワークロー
ルを軸方向に互いに逆向きにシフトさせて板クラウンを
制御する熱間圧延時の板クラウン制御方法に関する。
(従来の技術) 近年、熱間圧延における製品の高寸法精度化、高品質化
ニーズから仮クラウン・形状制御が非常に重要視されて
いる。一方、操業面からは短納期・高能率を達成するた
めにスケジュールフリー化が指向されている。これらの
目的を達成するためには、大きな板クラウン制御能力を
もつ熱間圧延機が必要であり、数々の仮クラウン・形状
制御機能を有した新しい圧延機が開発されている。
例えば、第1図に示したような、バックアンプロールL
中間ロール2、そしてワークロール3から成る6型式圧
延機の中間ロール2を圧延材4の板幅に応じて図中黒矢
印で示す方向にシフトすると共に、図中白矢印で示した
ワークロールベンダーのペンディング力を調整し板クラ
ウンを制御するいわゆるICミルや、第2図に示したよ
うな、バックアップロール1によって支持された上下の
ワークロール3a、3bを図中黒矢印で示す方向に互い
に軸方向に対してクロスさせ板クラウンを制御するいわ
ゆるペアクロス(PC)ミルがあるが、これら圧延機は
高価であるばかりでなく、既存の圧延機を改造する場合
には改造工期が長く、製品製造に支障をきたしたり、既
存設備の寸法制約上、改造が不可能であったりする。
これに対し、設備費も安価で、簡易に改造でき、しかも
大きな仮クラウン制御能力を持ちうる方法として、特開
昭57−91807号公報、特開昭63−20106号
公報、特開昭63−84713号公報に開示されている
ようなボトル形状の上下ワークロールを軸方向に相対移
動して、圧延材の板クラウンを制御する方法がある (
以下CVC法と呼ぶ)。
第3図に示すように、CVC法によれば、ワークロール
3は断面がボトル形状をしており、上下ワークロールは
ロールギャッププロフィルが点対称となるように配置さ
れている。第1図および第2図とで同一部材は同一符号
で示す。
CVC法を適用する場合に必要な既存設備改造は、ワー
クロールシフト装置のみであり、ワークロールのボトル
形状を適切に選べば、前述したICミル、pcミル以上
の板クラウン制御能力をもちうろことが知られている。
CVC法による板クラウン制御方法について、第4図(
a)、b)、(C)を用いて説明する。第4図(alに
示したように上下ロールをシフトせずに中立位置とした
場合には、幅方向のギャッププロフィルは一定となり、
クラウンのないフラットなロールで圧延した場合に近い
圧延となる。これに対し、本図で上ロールを右方向に、
下ロールを左方向にシフトすると、第4図℃)に示すよ
うにギャッププロフィルは板幅中央が狭く、板幅端部が
広くなり、上下凸形クラウンロールで圧延した場合と同
様、板クラウンは小さくなる。逆に上ロールを左方向に
、下ロールを右方向にシフトした場合には、第4図(C
)に示すように、ギャッププロフィルは板幅中央が広く
、板幅端部が狭くなり、上下凹形クラウンロールで圧延
した場合と同様板クラウンは大きくなる。
このボトル形状のプロフィルをもつワークロールを用い
た板クラウン制御方法では、ワークロールに付与するボ
トル形状を適切に選べば、シフト量に比例した非常に大
きな板クラウン制御能力が得られ、効果的な仮クラウン
制御手段であると考えられる。
(発明が解決しようとする課題) しかし、CVC法は以下に述べる問題があり、これまで
有効な板クラウン・形状制御8手段とは考えら゛れてい
なかった。
CVC法を用いない通常の熱間圧延の仕上圧延では、ワ
ークロール替を行った後、次のワークロール替までに2
00本程度(総重量的2000 ton>の圧延材を同
一ワークロールで圧延するが、ワークロールと圧延材の
接触によりワークロールが摩耗したり、熱膨張するため
、圧延本数の増加に従って、ワークロールプロフィルが
刻々変化する。
特に、接触部と非接触部の境界は、急激なワークロール
プロフィル変化が生じ、圧延材プロフィルに悪影響を与
える。このため、現状では、圧延材を1本圧延するごと
に、一定量だけワークロールをシフトし、ワークロール
摩耗、熱膨張を分散させたり、圧延本数の増加に従い、
板幅を狭くする圧延スケジュールで圧延することにより
、ワークロールプロフィル変化の圧延材プロフィルへの
悪影響を除いている。
ところが、CVC法はワークロールのボトル形状プロフ
ィルを利用してワークロールをシフトすることでギャッ
ププロフィルを変化させ、仮クラウン・形状制御nを行
なおうとする圧延法であるからワークロールプロフィル
変化は、仮クラウン形状制御に対して、大きな外乱とな
る。  CVC法は、圧延後に目!!仮クラウンとなる
ようにシフト位置を決めなければならず、当然ながら摩
耗・熱膨張分散のためのシフトができないだけでなく、
圧延本数の増加に従い板幅を狭くする圧延スケジュール
で圧延しても、出側目標板クラウン、圧延荷重等の圧延
条件によっては急激なプロフィル変化のあるワークロー
ル部で圧延せざるを得ないという致命的欠点がある。
実際に、従来のCVC法を熱間圧延仕上ミルに適用した
場合、ロール替直後はワークロールのボトル形状プロフ
ィルが保たれており、仮クラウン形状制御効果を発振す
るものの、圧延本数が増加し、ロール替直前になると、
全く板クラウン形状制御効果が無くなったり、悪条件下
ではロール替直後には仮クラウンが小さくなる方向にシ
フトしても、逆に仮クラウンが大きくなってしまうとい
う現象が生じる場合すらある。またロールの局部摩耗の
ため板エツジ部で局所的に板厚が厚くなるような急激な
仮プロフィル変化が生じる場合もある。したがって圧延
本数が増加してもボトル形状プロフィルが保持できる圧
延法を開発しない限り、CVC法の実際の圧延機への適
用は不可能といってもよい。
本発明の目的は、ロール替から次のロール替まで安定し
た板クラウン、形状制御が可能で、異常機プロフィルの
発生を防止するためCVC法においてもワークロールの
摩耗、熱膨張分散ができる仮クラウン形状制御方法を提
供することである。
(課題を解決するための手段) 従来のフラットロールあるいは2次曲線プロフィルをも
つワークロールを用いた通常の熱間圧延では、仮クラウ
ン形状制御に対する摩耗、熱膨張の悪影響を防止するた
めに、次のような方法がとられている。
■圧延本数の増加に従い、板幅が狭くなるスケジュール
で圧延し、ロールの板幅端部接触位置が過度に重複しな
いようにする。
■圧延材を1本圧延するごとに、上下のワークロールを
規定量だけ軸方向にそれぞれ逆向きにサイクリックなシ
フトを行い、摩耗、熱膨張を分散させ、板幅端圧延部の
急激なロールプロフィル変化が発生しないようにする。
前述したように、CVC法では、出側目標板クラウン等
の圧延条件によって、シフト位置が決まるため、上記■
の方法は不可能である。従って■の方法と同様なワーク
ロールシフトによる摩耗、熱膨張分散が可能なCVC法
を確立せざるを得ない。
すなわち、従来のCVC法では鋼種、寸法、出側目標板
クラウン等の圧延条件が同じであれば、シフト位置は同
じであり、圧延材とロールの接触域は変化せず、よって
板幅端部が接触する位置で、大きくロールプロフィルが
変化することになるが、CVC法を実用化するためには
、CVC法でも板クラウン制御にかかわらず、圧延材を
1本圧延する毎に接触域を変えるためのワークロールシ
フトが可能な圧延法を開発する必要がある。
ここに、本発明者らは上記事項を実現する手段として、
ワークロールベンディングを利用する方法が簡易で効果
的であることに着眼し、理論的かつ実証的な研究開発を
行った。従来のCVC法でも圧延中の荷重変動や、ワー
クロールの熱膨張による仮クラウン形状変化を補償する
ためにある程度のワークロールベンディング力が必要で
あるが、本発明者らの知見によれば、さらに大きなワー
クロールベンディング力をもたせ、CvC法による仮り
ラウン制扉で、板材とロールの接触域が1本前の圧延と
同じになる場合には、このペンディング力を調整するこ
とによって、目標板クラウンを得る圧下条件を維持しつ
つ、ワークロールをシフトさせることによりワークロー
ルの摩耗、熱膨張分散が可能となることが判明し、本発
明を完成した。
すなわち、本発明の要旨とするところは、(i)ボトル
形状のプロフィルを有する対になった上下ワークロール
を互いに逆向きに軸方向にシフトさせることによる板ク
ラウン制御機構とワークロールベンディング装置とを備
えた熱間圧延機を使用すること、(ii )ワークロー
ルの局部摩耗やそのヒートクラウンを緩和するために前
記ワークロールを軸方向にシフトさせること、および(
tii)該ワークロールのシフト量と前記ワークロール
ベンディング装置によるペンディング力との組合せを調
整することにより目標板クラウンを得る圧下条件を維持
すること、から成ることを特徴とする、熱間圧延時の板
クラウン制御方法である。
本発明の好適m様によれば、前記ワークロールのシフト
量を求める場合のワークロールシフト基準位置は、同一
鋼種の先行材圧延時のワークロール位置としてもよい。
また、板幅端部のワークロール接触位置が先行材圧延時
に接触位置から予じめ決められた量以上にずれるように
相対ずれ量を設定してもよい。
さらに、ワークロールベンディング力の可変量−クロー
ルシフト変更で変化する圧延後板クララ位荷重(1to
n)のワークロールベンディング力変更で変化する圧延
後板クラウン量を表わしている。
(作用) 次に、添付図面を参照して本発明をさらに詳細に説明す
る。
まず、第5図(a)、(ロ)、(C)は、従来のCVC
法の問題点を示した図である。第5図(a)に示したよ
うなボトル形状のプロフィルをもつ上下ワークロールで
同一材料の圧延を同じ出側板クラウジとなるように連続
して複数本圧延すると、摩耗、熱膨張により第5図(ロ
)に示したようなワークロールプロフィルに変化してゆ
く、特に従来から知られているように、板幅端部は、他
の接触部より摩耗量が大きく、板幅端部で急激なワーク
ロールプロフィル変化が生じる。このようなプロフィル
をもつワークロールで、次に同一幅で圧延荷重が大きく
なるような圧延条件で圧延する場合、同じ板クラウンに
なるように圧延しようとすれば、第5図(C)に示した
ように、仮クラウンが小さくなる方向にワークロールを
シフトした状態で圧延しなければならない、このような
場合、ワークロール異常プロフィル部で板幅端部を圧延
せねばならず、当然圧延材には、この異常プロフィルの
影響が生じ、幅端部に突起状のある異常プロフィル材が
できてしまう。
ところで、上述のようなCvC法にあって適切なボトル
カーブを選定すると通常の2次曲線クラウンを付与した
ワークロールでの圧延と同等の板クラウン制御効果が得
られる。
この場合、半径当りの2次曲線ロールクラウン量ΔRと
等価なCvC法の制御能力は、下式で表わされる。
ΔS・ΔRcvc −に−Bj!−ΔR・・−(1)Δ
S : シフト量 (−一) ΔRcwc :第5図(a)に示したボトル形状クラウ
ン K : 定数(例えば3次曲線ボトル形状Bj!!  
ロール胴長 ΔR: ロール胴長中央のロール半径とロール胴長端部
のロール半径差 一般的に、ΔRの2次曲線ロールクラウンをもつロール
で圧延した場合の出側板クラウンC8は、となる、ここ
で、ΔRcv、が一定とすれば、ΔR: 2次曲線ロー
ルクラウン量 J :ワークロールベンディング力 Cえ :ΔR−0、P、−0において、板幅、圧延荷重
等の圧延条件に より定まる関数 で表わされるので(1)式から出側板クラウンは、とな
り、出側板クラウンは、シフト量ΔSと線形関係がある
ことが判る。(4)式から判るように、C1一定条件で
は、P、に応じてΔSを変化させることが可能である。
すなわち、第6図にワークロールシフト位置、つまりシ
フト量とワークロールベンディグ量との定量的関係を示
したように、ワークロールベンディング力を最少Pla
inから最大p2maxまで変化させることで出側板ク
ラウンC11を変えずに、シフト位置を、 だけ変えることが可能であり、圧延材1本ごとにワーク
ロールベンディング力P1を板クラウン制御にかかわら
ず決められた量だけ変化させてやれば、同一幅、同−圧
延条件材のCVC法圧延でも、圧延材とワークロールの
接触域を変化させることができ、摩耗、熱膨張の分散が
可能である。
つまり、第7図に圧延本数に応じてワークロールシフト
位置およびそれに応じてワークロールベンディング力を
変えたときの関係をグラフで示すが、同一幅、同一圧延
条件で複数本の圧延を連続して行う場合でも、第7図に
示したように、圧延本数毎にワークロールベンディング
力を一定量だけ増減させれば、ワークロールシフト位置
もそれに応じて変更することが可能となる。
その場合には、第8図(a)に示したように、第5図(
b)にあるような板幅端部の急激なワークロールプロフ
ィル変化を発生させることなしに滑らかなボトル形状プ
ロフィルを維持でき、同一幅で圧延条件が異なる圧延が
続いても第8図(b)に示すように、第5図(C)に示
したような異常プロフィルの発生が防止できる。
また、本発明方法によってボトル形状ワークロールクラ
ウンΔRCVCの維持も可能てあり、ロール替直前まで
安定したCVC法による板クラウン制御能力を確保でき
る。
ところで、本発明の実施に際して必要なワークロールベ
ンディング力は従来の圧延中の板クラウン、形状制御に
必要なペンディング力と比べるとかなり大きなペンディ
ング力が必要である。なぜならば、ワークロール摩耗、
熱膨張分散に必要なワークロールシフト量は100+u
+以上必要であり、CVC法でこのシフト量に対応する
板クラウン、形状制御能力をもつワークロールベンディ
ングが必要となるからである。このワークロールベンデ
ィング力は、(4)式からワークロール摩耗、熱膨張分
散に必要なワークロールシフト量をΔS、とするとで求
めることができる。なお、本発明者らが種々の検討を行
った結果、ΔS、は、最小LOO++nあれば良いこと
が判明している。以下の実施例で示すヨウに、実際に必
要なワークロールベンディング力は、150 ton/
チッック以上であり、上記圧延中の板クラウン形状制御
に必要なペンディング力、すなわち従来のCvC法を採
用している圧延機のペンディング力の2倍以上なければ
効果的でない。
次に、本発明を熱間圧延仕上ミルに適用した場合の実施
例についてさらに具体的に説明する。
(実施例) 本例で使用した熱間圧延仕上ミルは7スタンドの4重式
圧延機からなり、圧延機のロール寸法は第9図に示した
とおりであった0図中、各符号は第3図のそれと同じで
ある。
第9図の上下ワークロール3のボトル形状プロフィルは
、第10図に示すように下式で示す3次曲線カーブを有
していた。また、ワークロールシフト量ΔSは±150
+u+ (ΔSs = 150−鋤)であった。
x、: ボトル形状 オフセンタ量(am)B1.: 
ワークロール胴長 a、b:正定数 a=0.461. b=0.365と
ころで、(5)式のボトル形状カーブでは、ΔRcvc
 ””0.25amであり、バックアップロール胴長B
j!=1780■腸より、本実施例でワークロールシフ
ト位置を−150−一から+150m−まで変化させた
場合、摩耗・熱膨張によるワークロールプロフィル変化
がなければ、2次曲線ワークロールクラウンを半径当り
約330μ変化させたのと同等の仮クラウン制御効果が
得られる。また、 となり、ペンディング力を約170ton/チジック変
えると、CvCシフト位置は約100m+−変化させる
ことが可能である。ところで、(5〕式に示したオフセ
ンタ量x0が、0の場合には、第4図に示したように、
シフト位置Oでギャッププロフィルが幅方向に同一とな
る中立状態になるが、XO>0の場合には、シフト位置
Oでギャッププロフィルが仮クラウン小側に、x、〈0
の場合には、板クラウン大側にずれることになる。すな
わち、(1)式から判るように、ΔRcvc 、ΔSで
最小板クラウンから最大板クラウンまでの差、つまり仮
クラウン制御量を決め、X、で最小板クラウンあるいは
最大板クラウン値、つまり板クラウン制御レベルを決め
ることができる。
第1表は、本例の圧延結果を仮クラウン制御効果につい
てまとめて示すものであり、従来技術と本発明の比較検
討を行うべくワークロールプロフィルおよびワークロー
ルベンディング力条件を示した表である。
表中の既存ミルのワークロールクラウンは、直径当りの
値を示し、負の場合は凹形プロフィル、正の場合は凸形
プロフィルとなる。また、ワークロールベンディングは
、インクリーズベンクーノみであり、表には最大ベンデ
ィング値を示しである (最小値はゼロton/チョッ
ク)。
なお、強力ワークロールベンダーをそなえた本発明のC
vC法の効果を明確にするため、ここではワークロール
ベンダのみの既存ミルとしている。
ただし、F5〜F7は、摩耗熱膨張分散のため上200
m−のワークロールシフトを実施した。従来のCvC法
は通常のワークロールベンダーを用いた。ただし、ボト
ル形状カーブは、本発明と同一とした。
第1表 第11図は、ロール替以後の圧延幅スケジュール条件を
示した図であり、冷延母社用および熱延製品用低炭素材
と、熱延製品のハイテン材を混合したスケジュールで比
較検討した。冷延母材用低炭素素材は、冷間圧延での通
板性・板クラウン・形状制御性の観点から、低圧延荷重
でも高板クラウン仕上げが要求される鋼種であり (現
状目標仕上板クラウン60μ)、ハイテン材は寸法精度
向上から低板クラウン仕上げが必要であるが(目標仕上
板クラウン30μ以下)、高圧延荷重であり低板クラウ
ン化が困難な鋼種である。
なお、図中呻印の圧延材の仮ブロフ゛イルデータを第2
表にまとめて示す。
これらの2#1種の混合圧延が実現すれば、仮クラウン
・形状制御から考えたスケジュールフリー化がほぼ達成
できることから、裏板クラウン仕上げが必要な3.5m
論厚X9501111 !P!仕上仕上素炭素材0本0
および70本0に圧延し、低板クラウン仕上げが困難な
2.6−曽厚X 1200mm幅ハイテン材を21本0
および71本0に圧延して、仕上板クラウンを比較し、
本発明の優位性を明らかにする。
第12図(a)、伽)は、第11図に示した幅スケジュ
ールでのCVC法でのワークロールシフト位置を示す図
である0例としてF5ミルの場合を表示している。
第12図(a)は、従来のCVC法の場合を示しており
、板幅、圧延荷重の圧延条件により出側目標板クラウン
に圧延できるように、ワークロールシフト位置を決定し
ている。一方、第12図ら)は、本発明のCVC法を示
している0本発明では、低炭素材・ハイテン材別で、同
一幅の場合には、ワークロールシフト位置が先行材に対
してlO−■以上ずれるように、また板幅が異なる場合
には、板幅端部のワークロール接触位1がlO園−以上
ずれるように、ワークロールベンディング力を調整しな
がらワークロールシフト位置のセットアツプを行ってい
る。上記、ずれ量は、圧延スケジュールによって変えて
も良い。
この結果、同一幅の低炭素材を連続圧延する場合には、
はぼ150−  の摩耗熱膨張分散ワークロールシフト
が行われていることがわかる。
第2表に図中→印で示す圧延材の実際の仕上板クラウン
の板プロフイルデータをまとめて示す。
既存ミルでは、20本目玉延の冷延母材用低炭素材の板
クラウンが目標とした板クラウン60μに達していない
、これは、仕上ミル上流スタンドで熱膨張によりワーク
ロールクラウンが大となり、仮クラウンが小さくなるた
め、下流スタンドで板クラウンを太き(圧延すると形状
不良が発生するため、仕上板クラウンを大きくできない
事が原因である。
またハイテン材では、低板クラウン化が困難であり、基
本的に本圧延スケジュールのような低炭素材とハイテン
材の混合圧延では、仮クラウン制御能力が不足している
といえる0次に、従来のCVC法であるが、冷間圧延同
紙炭素材の目標とした板クラウンは満足しており、ハイ
テン材の仕上板クラウンも20〜30μ程度まで低下さ
せることが可能であり、仮クラウン、形状制御能力とし
ては十分であろう、しかし、19本口取降のハイテン材
には、第5図(C)で説明したように板幅端部付近で、
突起状に板厚が変化する異常プロフィルが発生しており
、やはり、低炭素材とハイテン材の混合圧延は不可蛯と
考えられる。
しかしながら、上記従来技術に対し、本発明のCVC法
では、異常プロフィルの発生なしに、ハイテン材の仮ク
ラウンを10μ以下に圧延する事が可能である。特に、
従来のCVC法に比べて、本発明のCVC法のほうが、
板クラウンが冷延母材で大きくなり、かつハイテン材で
小さくなる理由は、従来のCVC法では、仕上圧延機F
1〜F6スタンドで異常板プロフイル原因の形状不良が
発生するため、本来のCVC法による板クラウン、形状
制御能力を十分発揮させる事ができないためである。
上記実施例に示す結果より、本発明によれば、クラウン
、形状制御の効果が非常に大きいことがわかる。
第2表 (発明の効果) 本発明にかかる板クラウン制御方法を用いれば、安価な
設備費で板クラウン制御能力を飛躍的に向上させること
ができ、異常プロフィルを生じさせずに高寸法精度の熱
延鋼帯および熱延鋼板の製造が可能となるだけでな(、
圧延荷重が大幅に異なる異鋼種の混合圧延あるいは狭輻
材から広幅材への幅逆転圧延等が可能となりスケジュー
ルフリー化が大幅に促進され、生産能率の向上、ワーク
ロール所持本数の低減等コストダウン効果および短納期
化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、従来の高い仮クラウン、形状制
御機能を備えた圧延機の概要図;第3図は、CVC法の
ロール配置の概要回:第4図(a)、(ロ)、(C)は
、ボトル形状プロフィルをもつワークロールで行うCV
C法の概略説明図;第5図(a)、Φ)、(C)は、従
来のCVC法の問題点の説明図; 第6図、第7図および第8図は、本発明のCVC法によ
る仮クラウン形状制御方法および効果の説明図; 第9図は、本発明にかかる仮クラウン制御方法を実施す
るための圧延機の概要図; 第10図は、本発明において使用するワークロールのボ
トル形状プロフィルの説明図; 第11図は、実施例における熱間圧延でのロール替後の
幅スケジュール例の説明図:および第12図(a)、(
b)は、従来法と本発明のワークロールシフト位置の違
いの説明図である。 1:バンクアップロール 2:中間ロール 3(3a、 3b) : ’7−りO−ル4:圧延材 5: ワークロールベンダー 2!71図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ボトル形状のプロフィルを有する対になった上下
    ワークロールを互いに逆向きに軸方向にシフトさせるこ
    とによる板クラウン制御機構とワークロールベンディン
    グ装置とを備えた熱間圧延機を使用すること、 ワークロールの局部摩耗やそのヒートクラウンを緩和す
    るために先行材圧延時のワークロールシフト位置から予
    め決められた量だけ上下ワークロールを互いに逆に軸方
    向にシフトさせること、および 該ワークロールのシフト量と前記ワークロールベンディ
    ング装置によるベンディング力との組合せを調整するこ
    とにより目標板クラウンを得る圧下条件を維持すること から成ることを特徴とする、熱間圧延時の板クラウン制
    御方法。
  2. (2)前記ワークロールのシフト量を求める場合のワー
    クロールシフト基準位置を、同一鋼種の先行材圧延時の
    ワークロール位置とすることを特徴とする請求項(1)
    記載の板クラウン制御方法。
  3. (3)板幅端部のワークロール接触位置が先行材圧延時
    の接触位置から予じめ決められた量以上にずれるように
    ワークロールシフト位置を設定することを特徴とする請
    求項(1)または(2)記載の板クラウン制御方法。
  4. (4)ワークロールベンディング力の可変量を下記式で
    定める範囲とすることを特徴とする請求項(1)〜(3
    )のいずれかに記載の板クラウン制御方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼ ΔP_J:チョック当りのワークロールベンディング力
    可変量(ton) 〔∂C_R/∂ΔS〕:1mmのワークロールシフト変
    更で変化する圧延後板クラウン量(μ/mm) 〔∂C_R/∂P_J〕:チョック当り1tonのワー
    クロールベンディング力変更で変化する圧延後板クラウ
    ン量(μ/ton)
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