JPH02176178A - スクロール圧縮機のスラスト軸受構造 - Google Patents

スクロール圧縮機のスラスト軸受構造

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JPH02176178A
JPH02176178A JP32942088A JP32942088A JPH02176178A JP H02176178 A JPH02176178 A JP H02176178A JP 32942088 A JP32942088 A JP 32942088A JP 32942088 A JP32942088 A JP 32942088A JP H02176178 A JPH02176178 A JP H02176178A
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thrust
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Hiroshi Iwashita
岩下 浩
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Mitsui Seiki Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はケーシング側にスラスト支持される旋回スクロ
ールを有するスクロール圧縮機のスラスト軸受構造に関
する。
〔従来の技術〕
スクロール圧縮機は固定スクロールと旋回スクロールの
ラップ間に密閉圧縮室を形成し吸入した空気を適圧に圧
縮して吐出するように形成される。
固定スクロールはケーシング側に固定されるか、旋回ス
クロールは旋回運動するため移動可能に支持されると共
に旋回スクロールに付加されるスラスト荷重は前記ケー
シングで旋回スクロールの鏡板周縁を支持してスラスト
受けるようにしているものが多い6以上の構造のものに
おけるスラスト軸受構造としては、旋回スクロールの鏡
板の周縁にステンレス材又はセラミックス材からなるリ
ング状部材を固定すると共に、これ等の部材に当接する
普通のカーボンリング、セラミックスリング。
gmリング等をケーシング側に支持する構造のものが採
用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
水冷式のスクロール圧縮機の場合には防錆、に前記した
如くステンレス材等を使用することになるが、ステンレ
ス材は硬度上げが一般にできず硬度不足により早期摩耗
する場合か多い。ステンレス材でも硬度を上げることの
できるものもあるが。
この種のものは防錆効果が低下し、水冷式用には採用さ
れない。またセラミックス材のものは急激な温度上昇に
よりクラックが入り易い。従って暖機運転をする必要が
あり1面倒である。
またスラスト部が摩耗すると旋回スクロールの軸線方向
に隙間が生じ、圧縮性能が低下すると共に、振動、騒音
発生の間5jlIへか生ずる。
本発明は以上の問題点を解決するもので、スラスト力に
ト分耐えられると共に耐摩耗性が極めて向Eし、振動、
騒斤発生も少ないスクロール圧縮機のスラスト軸受構造
を堤供することを目的とする。
(、!!!!題を解決するための手段〕本発明は以上の
目的を達成するためにケーシング側に固定された螺旋状
のラップを立設形成する固定スクロールと、該固定スク
ロールのラップと噛合するラップを有し旋回移動して前
記固定スクロールとの間で密閉圧縮室を形成すると共に
前記ケーシング側にスラスト支持される旋回スクロール
とを有するスクロール圧縮機のスラスト軸受構造におい
て、前記旋回スクロールの鏡板のスラスト面側に耐食性
、耐摩耗性を兼備し、コバルト又はニッケルを基本組成
としモリブデン、クロム。
珪素、炭素等の副成分を含有せし、めた部材で覆われた
スラスト部を形成すると共に、前記ケーシング側に支持
されて前記スラスト部に当接するリング状部材であって
、カーボン&lt#Iを同心円状に積重したものを樹脂
剤で固めてなるカーボンリングを設けてなるスクロール
圧縮機のスラスト軸受構造を構成するものである。
(作用〕 旋回スクロールの鏡板の周縁部のスラスト面は前記のよ
うに耐食性、耐摩耗性に優れる部材により被覆される。
一方、カーボン繊維を同心円状に積重したカーボンリン
グが前記部材面に当接する。
前記部材の存在と摺動方向に直交する方向に積重して並
べられたカーボン繊維の配列構造によりスラスト面の耐
摩耗性が飛躍的に向上する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
構造説明に先立って旋回スクロール鏡板のスラスト側の
周縁部に設けられる耐食性および耐摩耗性に優れる部材
の特性について説明する。
本部材はトリバロイ(’1”0RIBALOY、米国キ
ャボット社の4i録商標)と呼称されるもので、プラズ
マ溶射用又は粉末冶金用の粉末として、又表面硬化用溶
接棒、溶解原料、鋳込原料として使用されるものである
。従っである部材の表面に溶射固着することが出来ると
共に単体成形品として製造可能のものである。その成分
としてはコバルト又はニッケルを基本組成としモリブデ
ン、クロム、珪素、炭素等を含有しているものである。
特性としては耐食性および耐摩耗性に優れ、例えば耐食
性に関してはステライトと比較した場合HCL水溶液の
場合3桁位小さい値を示すことが実証されているゆまた
耐摩耗性については工具鋼、低合金鋼、黄銅、アルミ合
金、スーパアロイ、黒鉛等との間で低い摩擦係数を示し
、炭化物又はセラミックスに対してはそれ自体は勿論対
手側の摩耗も著しく減少させる特性を有している。また
トリバロイはカーバイト工具、アルミ准化物、炭化ケイ
素等の研削ホイールを用いて容易に仕上げることが出来
ダイヤモンド研削ホイールは必要としない。
次に、第1図により本実施例が適用されているスクロー
ル圧縮機の概要構造を説明する。
螺旋状のラップ14を立設形成する固定スクロ−ル13
は固定側のケーシング11に固定される。
同じく螺旋状のラップ12を有する旋回スクロール9は
固定スクロール13と噛合し旋回移動しながら密閉圧縮
室15を形成し、所定圧力に圧縮された圧縮媒体(空気
等)を吐出口L6より吐出する。旋回スクロール9のボ
ス部19には軸受20を介しクランク軸21が嵌入され
る。クランク軸は回転22の先端側に偏心して形成され
旋回スクロール9を旋回移動させる。また回転軸22は
軸受23,24を介し、ケーシング11に枢支され図示
しない回転機構により回転される。旋回スクロール9の
ボス部19のまわりにはオルダム継手17が設けられ、
オルダム継手17の爪(図示しない)は旋回スクロール
9の溝18およびこれと直交してケーシング11側に設
けられている溝(図示しない)に係止し、旋回スクロー
ル9の移動を所定軌道に沿うように拘束している。
旋回スクロール9の鏡板の周縁部にはスラスト部が形成
され、これにはカーボンリング3が当接している。これ
等の詳細構造を第2図により説明する。
前記スラスト部は鏡板に固定された環状のスラスト部材
2とこのスラスト面側に溶射されて付着されたトリバロ
イ1の被膜から形成される。スラスト部材2は本実施例
では焼の入らない、すなわち防錆効果のあるステンレス
部材からなり、トリバロイlは前記した如き特性を有す
るものである。
勿論スラスト部材2を使用しないでスラスト部を全部ト
リバロイで形成してもよいが溶射で十分のためとコスト
低減のため本実施例ではトリバロイ1の溶射被膜を採用
した。
ケーシング11には円板状のアダプタ10が固定される
。アダプタ10は防錆効果のあるステンレス材からなり
、その周縁側にはカーボンリング3が嵌着されるための
円周溝が形成される。また該円周溝に連通ずる貫通孔7
が設けられ、貫通孔7はケーシング11に設けられた通
路8に連通ずる。通路8には例えば冷却水用の配管が連
通する。
カーボンリング3は前記スラスト部のトリバロイ1と当
接する位置に配置されるリング状部材で第3図および第
4図に示す如き形状のものからなる。すなわち第5図に
示す如く、カーボンリング3はカーボン繊維4を同心円
状に積重しで筒状体とじエボキン樹脂剤で固めたカーボ
ンリング母材3Aをaa線乃至kk線の如く輪切りにし
たものからなり、カーボン繊維4の方向はリング状部材
の軸線方向に沿って形成される。この方向は第2図に示
す如く、旋回スクロール9の旋回移動方向と直交する。
カーボンリング3のトリバロイ1と当接する表面側には
環状i! 5が形成されると共に、これに連通ずる貫通
孔6が設けられている。貫通孔6はカーボンリング3が
アダプタ10に嵌入された際に貫通孔7と連通ずる。カ
ーボンリング3のカーボン繊維4を前記の如き方向に配
列したものを採用したのは第5図に示す如く製作し易い
ことと耐摩耗性の点においてこのような配置をとる方が
優れることが実証されたためである。
以上の構造により旋回スクロール9が旋回移動するとト
リバロイlとカーボンリングコ3とが接触し合うと共に
旋回スクロール9のスラスト力がカーボンリング3とト
リバロイ1との111接面に作用する。すなわら両者の
当接部にスラスト力とすノ\り摩擦力が作用することに
なる。トリバロイ】および01f記形状のカーボンリン
グ3はいづれもこれ等の力に対し、十分な強度を有し、
はとんど摩耗が生しない。また冷却水に対しても1−分
の1IiFi食性および防錆性があり上背な耐食性を有
することが実証されている。耐摩耗性に優れるため永年
の使用によっても旋回スクロール9の軸線方向の隙間が
ほとんど変化せず、この部分からの振動、騒音の発生も
ない。
〔発明の効果] 以上の説明によって明らかな如く、本発明によればスラ
スト力に十分耐えられると共に、耐摩耗性が極めて向上
し、振動、!1音も少ない効果をLげることかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の適用されるスクロール圧縮機の概要
構造を示す軸断面図、第2図は実施例の詳細構造を示す
一部断面図、第3図は実施例に使用されるカーボンリン
グの平面図、第4図は第3図のfV−IV線線入大断面
図第5vAはカーボンリングを作成するためのカーボン
リング母材を示す軸断面図である。 1・・・トリバロイ、2・・・スラスト部材。 3・・・カーボンリング、4・・・カーボン繊維。 5・・・環状溝、6,7・・・貫通孔、8・・・通路、
9・・・旋回スクロール、10・・・アダプタ、11・
・・ケーシング、12,14・・・ラップ、]3・・・
固定スクロール、15・・・密閉圧縮室、16・・・吐
出口、17・・・オルダム継手。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ケーシング側に固定され螺旋状のラップを立設形
    成する固定スクロールと、該固定スクロールのラップと
    噛合するラップを有し旋回移動して前記固定スクロール
    との間で密閉圧縮室を形成すると共に前記ケーシング側
    にスラスト支持される旋回スクロールとを有するスクロ
    ール圧縮機のスラスト軸受構造において、前記旋回スク
    ロールの鏡板のスラスト面側に耐食性,耐摩耗性を兼備
    し、コバルト又はニッケルを基本組成にモリブデン,ク
    ロム,珪素,炭素等の副成分を含有せしめた部材で覆わ
    れたスラスト部を形成すると共に、前記ケーシング側に
    支持されて前記スラスト部に当接するリング状部材であ
    ってカーボン繊維を同心円状に積重したものを樹脂剤で
    固めてなるカーボンリングを設けることを特徴とするス
    クロール圧縮機のスラスト軸受構造。
  2. (2)前記カーボンリングがそのスラスト面側に環状溝
    を形成すると共に、該環状溝に連通する流水用の貫通孔
    を有するものからなる特許請求の範囲第1項に記載のス
    クロール圧縮機のスラスト軸受構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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