JPH02174218A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH02174218A
JPH02174218A JP32965488A JP32965488A JPH02174218A JP H02174218 A JPH02174218 A JP H02174218A JP 32965488 A JP32965488 A JP 32965488A JP 32965488 A JP32965488 A JP 32965488A JP H02174218 A JPH02174218 A JP H02174218A
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crystal
film
forming
silicon
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Tetsuyoshi Takeshita
竹下 哲義
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、半導体装置の製造方法に係わり、特に、絶縁
性非晶質材料上に半導体素子を形成する製造方法に関す
る。
[従来の技術] 近年、ガラス、石英等の絶縁性非晶質基板や、5i02
等の絶縁性非晶質層上に、高性能な半導体素子を形成す
る試みが成されている。
大型で高解像度の液晶表示パネルや、高速で高解像度の
密着型イメージセンサや三次元IC等へのニーズが高ま
るにつれて、上述のような絶縁性非晶質材料上の高性能
な半導体素子の実現が待望されている。
絶縁性非晶質材料上に3膜トランジスタ(TPT)を形
成する場合を例にとると、 (1)プラズマ(PE)C
VD法等により形成した非晶質シリコンを素子材とした
TPT、 (2)LPCVD?去等で形成した多結晶シ
リコンを素子材としたTPT、(3)溶融再結晶化法等
により形成した単結晶シリコンを素子材としたTPT等
が検討されている。
ところが、これらのTPTのうち非晶質シリコンもしく
は多結晶シリコンを素子材としたTPTは、単結晶シリ
コンを素子材とした場合に比べてTPTの電界効果移動
度が大幅に低く(非晶質シリコンTFT  <  1c
m2/V−sec  、  多結晶シリコンTFT  
〜10cm2/V−see)、高性能なTPTの実現は
困難であった。
一方、レーザビーム等による溶融再結晶化法は、未だに
十分に完成した技術とは言えず、また、淑晶表示パネル
の様に、大面積に素子を形成する必要がある場合には技
術的困難が特に大きい。
[発明が解決しようとする課題] そこで、絶縁性非晶質材料上に高性能な半導体素子を形
成する簡便かつ実用的な方法として、大粒径の多結晶シ
リコンを固相成長させる方法が注目され、研究が進めら
れている。(Thin 5olid Films 10
0 (1983) p、227 、 JJAP ’10
1.25 No、2 (1986) p、L121) しかし、これらの技術では、例えば多結晶シリコンをC
VD法で形成し、Si゛をイオンインプラして該多結晶
シリコンを非晶質化した後、600℃程度の熱処理を1
00時間近く行っていた。そのため、高価なイオン注入
装置を必要としたほか、熱処理詩間も極めて長いという
欠点があった。
また、一方で多結晶シリコンの研究も単結晶シリコンに
比べ低温プロセスが可能であり、低コストであることよ
り精力的に研究されている。 (J。
Vac、 Sci、 Technol、 A5(4) 
(1987) p、1903.  日本学術振興会薄膜
第131委員会第141回研究会資料 ρ、7) これらの技術によれば、LPCVDやPECVDで基板
温度、RFパワーや内圧等の条件を出すことで絶縁性非
晶質材料上に、電気特性が優れ、ある方向に強ぐ配向し
た(ある方向に配向した結晶粒の割合が他の方向に配向
した結晶粒の割合に比べ多い)多結晶が成膜できる。
しかし、これらの多結晶シリコンを素子材としたTPT
であっても、単結晶シリコンを素子材とした場合に比べ
て、TPTの性能は若干の向上にとどまり、格段の高性
能化の実現は困難であった。
そこで、本発明はより簡便かつ実用的な方法で、ある方
向に強く配向し、かつ大粒径の多結晶シリコンを形成す
る製造方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の半導体装置の製造方法は、 (a)絶縁性非晶
質材料上に、ある方向に配向した結晶粒の体積割合が他
の方向に配向した結晶粒の体積割合の総和に比べ多い第
1のシリコン層を形成する工程、 (b)該第1のシリ
コン層上に第2のシリコン層を積層する工程、(c)該
第1及び第2のシリコン層を熱処理等により結晶成長さ
せる工程、(d)結晶成長させたシリコン層に半導体素
子を形成する工程を少なくとも有することを特徴とする
[実施例] 第1.2図は、本発明の実施例における半導体装置の製
造工程図の一例である。尚、第2図では半導体素子とし
て薄膜トランジスタ(TPT)を形成する場合を例とし
ている。
まず第1図は、本発明の実施例における半導体装置の製
造工程図の一例である。第1図において、(a)は上層
の第2の非単結晶シリコン膜に比べて、結晶核(発生)
密度が比較的高い非単結晶シリコン膜102を形成する
工程である。その成膜方法として、本例に於いては特に
PECVD法で580℃から630℃で成膜した。膜厚
は特に制限はなく成膜温度や必要な核発生密度とのかね
あいで決めればよいがここでは350人程度の〈110
〉に強く配向した非単結晶シリコン膜を形成した。L 
r’ CV D法で強く配向した非単結晶シリコン膜を
形成する方法に対し、<110>配向度は更に強く、結
晶核密度が低く、本校厚(175人〜275人)の場合
1゜5μnt 〜2. 8μm角に1個程度の結晶核が
存在するだけであり、低温で成膜し膜厚をさらに薄くす
れば結晶核密度がさらに低下することがわかった(結晶
核が発生するまでの時間は、成膜温度が高いほど短くな
る傾向があった。また、成膜温度が低いほど膜厚を厚く
しても核(発生)密度が低い傾向があった。従って、熱
処理時間の短縮と膜厚の制御性を考えて成膜温度は50
0℃〜700℃程度の中から決めればよい)。本例では
該膜のパターン形成は行わずとも、十分に核密度を低く
でき、また配向の度合も高く、さらには平坦度等が高く
なる特徴もあり、結晶粒位置の制御の必要性が少ない場
合は、パターン形成の必要性はない。(b)は、該第1
の非単結晶シリコン層102上に第2の非単結晶シリコ
ン層103を積層する工程である。該非単結晶シリコン
層の形成方法としては、本膜は102の第1の非単結晶
シリコン膜で発生した結晶核をシードとして結晶成長す
る為、L述のように核発生密度の低い非単結晶質層を用
いると粒径数μn1以上の多結晶シリコンが得られ、第
2の非単結晶シリコン層として特に適している。
102の第1の非単結晶シリコン層としては、通常、結
晶核発生密度の比較的低い多結晶や、非晶質相の中に、
更に微少な結晶領域が存在する微結晶シリコン等と呼ば
れるものや結晶核発生密度の比較的高い非晶質シリコン
等を用いることが多い。この膜として特に大切なことは
、ある方向に配向した結晶粒の体積割合をOR1とし、
その他の方向に配向した結晶粒の体積割合の総和をOR
2とすると、ORI>OR2が成立する膜であることで
ある。特にORI>2*OR2となる膜で、本発明の特
徴は著しくなる。
尚、第1のJF−単結晶シリコン層の成膜方法は、以上
のCVD法に限定されるものではなく、光CVD法、M
BE法等で形成することも可能である。
第1の非単結晶シリコン層は、第2の非単結晶シリコン
層と比べて結晶核発生密度が比較的高く、短時間の熱処
理で結晶核が発生する膜であること、及び結晶の配向の
度合がある方向に特に強いことが重要である。
(b)は結晶核発生密度の低い非単結晶シリコン膜を形
成する工程である。その成膜方法としては、第1の非単
結晶シリコンを成膜したプラズマCVD法で基板温度を
625℃以下、とくには525℃以下にて形成した第2
の非単結晶シリコンを用いた。この第2の非単結晶膜は
本例では第1の非単結晶膜と同一の装置(基板の冷却装
置がある方が望ましい)で真空を破らずに核発生密度に
かかわる成膜条件を変えて(基板温度一定で他を変えて
もよい)形成した。もちろん二室以上の装置で部屋を変
えて連続形成しても良い。真空を破つて別の装置を用い
てもよいが、真空中で連続形成する方が界面の特性がバ
ルクに近く、より大きな結晶粒(装置を変える場合の2
倍以上)で配向の度合がある方向に(本例では<110
>)つよいものが再現性よく得られた。もちろん−層目
の界面の前処理が全く必要ないために工程数の低減につ
ながる。また同一のチャンバー内で形成するときは、温
度やガス圧力など核発生密度にかかわる条件を徐々に変
えて行くこともできる。この場合、堆積温度などにもよ
るが配向度が強く、粒径は大きな物が得られ、また二層
にした場合の界面がより連続性が高くて均一な膜となる
。従って素子に要求される特性にもよるが界面の欠陥が
大きく効く素子では有利である。本例では、膜厚100
人〜3000人程度の非晶質シリコン膜を形成した。も
ちろん素子作成に必要な膜厚でよい。第2の非単結晶シ
リコン層の膜質で重要な点は、550℃〜650℃程度
の熱処理では結晶核が発生し難い、もしくは発生するま
での時間が十分に長いことが必要である。その為には、
より規則性の少ないランダムな非単結晶シリコン膜を形
成する方がよい。具体的には、EB蒸着法等の真空蒸着
法の他に、MBE法、プラズマCVD法、スパッタ法、
基板温度を525℃程度以下にしたCVD法等で形成し
た非晶質シリコン膜など低温で堆積速度が実用的な方法
の方が適している。
その後の素子作製工程は以下に示す第2図の例と同様な
ものが、はんの−例として上げられる。
また、第1の非晶質シリコン上に、第2の非晶質シリコ
ン層を積層するときに第1の非晶質シリコン層上に存在
する自然酸化膜を除去した方が膜質、特に結晶性、再現
性、粒径や配向性の向上番二有効であることが明かとな
った。第2の非晶質層を積層する前に水素ガス雰囲気も
しくは水素プラズマ雰囲気中等で熱処理すると、第1の
非晶質上の酸化膜を除去することが出来る。前にも述べ
たが、第1の非晶質層と第2の非晶質層を真空を破らず
に連続形成する方法も有効である。
第1図では、結晶核発生密度が比較的高い第1の非単結
晶シリコン層と結晶核が発生し難い第2の非単結晶シリ
コン層を積層して550℃〜650℃程度の熱処理を行
うと、まず、第1の非単結晶シリコン層で結晶核が発生
する。(しかも、核発生までに要する時間は数時間程度
と短い。)続いて、第1の非単結晶シリコン層で発生し
た結晶核をシードとして第2の非単結晶シリコン層が結
晶化される。第2の非単結晶シリコン層は結晶核が発生
し難いため、第1の非単結晶シリコン層で発生した結晶
核以外の場所からは結晶成長が起こり難い。その結果、
前記結晶核をシードとした選択的な結晶成長がなされ、
大粒径の多結晶シリコンが形成され、一方向に強く配向
する。
また、第1図では第1の非単結晶層と第2の非単結晶層
を積層した後で、熱処理による固相成長を行っているが
、製造工程はこれに限定されるものではなく、例えば、
第1の非単結晶シリコン層を形成した後で熱処理を行い
ある程度固相成長させた後で、第2の非単結晶シリコン
層を積層し再び熱処理を行い固相成長させる等の方法も
ある。
これから別の例を述べる。第2図において、(a)は、
ガラス、石英等の絶縁性非晶質基板、もしくはSiO2
等の絶縁性非晶質材料層等の絶縁性非単結晶材料201
上に強く配向した(ある方向に配向した結晶粒の割合が
他の方向に配向した結晶粒の割合に比べ多く、ある方向
の配向のみが強くみられる)第1の非単結晶シリコン層
202を形成する工程。そして本例においては島状パタ
ーンを形成する工程である。島状のパターンを形成する
ことで、所望の位置に(該島より結晶成長が始まるため
)結晶粒が得られる。強く配向した多結晶シリコン層の
形成方法としては、例えば、LPCVD法を用い675
℃でく100〉配向の膜を形成、もちろん成膜方法や条
件はこれに限定されるものではなく、後で述べるPEC
VD法等を用いてもよく、強く配向した膜であることが
重要であり、成膜方法にはよらない。島状のパターン間
隔や形状は必要な結晶粒径や素子形状などに依存する。
また結晶核発生密度がある程度低ければパターン形状の
自由度は増える。例えば1μm角に1個の核発生密度な
ら0.5から1μm角位のパターン形成でよい。これら
はシードとして用いている。(b)は、該第1の非単結
晶シリコン層202上に第2の非単結晶シリコン層20
3を積層する工程である。該第2の非単結晶シリコン層
の形成方法としては、例えば、真空蒸着法で1O−5P
a程度以下の真空度で非晶質シリコン膜を形成する等の
方法がある。尚、もちろん成膜方法はこれに限定される
ものではないが、202の非単結晶シリコン膜に比べて
結晶核発生密度の低い(望ましくは、550℃から65
0℃程度の熱処理を数十時間行っても結晶核が発生しな
い)非単結晶シリコンであることが望ましい。 (c)
は、上記の非単結晶薄膜を熱処理により結晶化を進める
工程である。熱処理温度は上記の非単結晶薄膜の成膜条
件により最適条件が異なるが、例えば550℃〜650
℃程度で2〜10時間程度窒素もしくはAr等の不活性
ガス雰囲気中で熱処理することである方向に強く配向し
た大粒径多結晶シリコン層204が形成される。これは
、ある方向に(ここでは<100>)強く配向した核が
発生する202の第1の非単結晶シリコン膜の結晶核を
シードとして203の第2の非単結晶シリコン層が結晶
化され、< 100>に強く配向した大粒径の多結晶シ
リコンfVI204が形成される。(d)は、多結晶化
されたシリコン層に半導体素子を形成する工程である。
尚、第2図(d)では、半導体素子としてTPTを形成
する場合を例としている。図においてこ 205はゲー
ト電極、206はソース・ドレイン領域、207はゲー
ト絶縁膜、208は層間絶縁膜、209はコンタクト穴
、210は配線を示す。TPT形成法の一例としては、
<ioo>方向に強く配向した大粒径多結晶シリコンJ
[204をパターン形成し、ゲート絶縁膜を形成する。
該ゲート絶縁膜は熱酸化法で形成する方法(高温プロセ
ス)とCVD法もしくはプラズマCVD法や光CVD法
やスパッタ法等で六百数十’C程度以下の低温で形成す
る方法(低温グロセス)がある。低温プロセスでは、基
板として安価なガラス基板を使用できるため、大型な液
晶表示パネルや密若型イメージセンサやを低コストで作
成できるほか、三次元IC等を形成する場合においても
、下層部の素子に悪影響(例えば、不純物の拡散等)を
与えずに、上層部に半導体素子を形成することが出来る
。続いて、ゲート電極を形成後、ソース・ドレイン領域
をイオン注入法、熱拡散法、プラズマドーピング法、レ
ーザードーピング法等で形成し、層間絶縁膜をCVD法
、スパッタ法、プラズマCVD法等で形成する。さらに
、該眉間絶縁膜にコンタクト穴を開け、配線を形成する
ことでTPTが形成される。
本発明に基づく半導体装置の製造方法で作製した低温プ
ロセスTPT (Nチャンネル)のチャンネル部は一方
向に強く配向した膜であるため酸化膜との界面は均一性
、平坦性などに優れ、局在準位密度も低く、かつ結晶が
大粒径であるため電界効果移動度は、200cm2/V
−sec以上となり、ガラス基板上に高性能なTPTを
安定して形成することが出来た。これは、本発明の製造
方法により、大粒径で強く配向した多結晶シリコン模が
再現性良く形成できるようになった結果可能となった。
さらに、前記TFTI造工程に水素ガス等を含む気体の
プラズマ等の雰囲気に半導体素子をさらす工程を設ける
と、結晶粒界に存在する欠陥密度が低減され、前記電界
効果移動度はさらに向上する。
また、本発明は、第2図の実施例仁示したTPT以外に
も、絶縁ゲート型半導体素子全穀に応用できるほか、バ
イポーラトランジスタ、静電誘導型トランジスタ、太陽
電池・光センサをはじめとする光電変換素子等の半導体
素子を多結晶半導体を素子材として形成する場合にきわ
めて有効な製造方法となる。
続いて、本発明レニ到った技術的背景を述べる(既に知
られている技術を含む)。
(1)絶縁ゲート型半導体に於て、絶縁膜、特に酸化膜
と多結晶シリコン薄膜との界面特性、素子特性は膜の配
向特性に大きく左右され一方向に配向が揃うことで特性
の向上、特に安定性の向上は著しい。また、大粒径多結
晶シリコン素子においては素子ばらつき低減の大きな向
上につながる。
またこれらの特性が現れるのは、一方向に配向した結晶
粒の割合(体積比)ORIがその他の方向に配向した結
晶粒の割合の総和○R2に比べ多いときに現れ、ORI
の増加と共に成長後の配向は一方向性を強く持つ。特に
2倍近辺以上の物では、成長後の8.5割以上が○R1
方向に配向し、3倍近辺以上で9.7割以上と顕著にな
ることが実験的にわかった。
(2)熱処理による結晶核発生密度及び結晶核が生成す
るまでの時間は、非単結晶シリコンの成膜方法によって
異なる。
(3)例えば、LPCVD法で形成したシリコン膜の場
合は、内圧などにもよるが成膜温度625℃では<11
0>に強く配向し、675℃では<100>に強く配向
した(これらの結晶粒の7割以上が<110>もしくは
<100>に強く配向)結晶粒が非晶質相中に存在する
多結晶もしくは微結晶シリコンになっている(もちろん
内圧など装置の他の条件で温度の値は変化する)。この
膜を600℃程度で熱処理しても結晶粒径の増大、配向
特性の変化はほとんど見られない。また、成膜温度60
0℃以r特に560℃以下で形成した膜は非晶質になっ
ており、600℃程度の熱処理による結晶核発生密度及
び結晶核が生成するまでの時間が成膜温度によって異な
っていた。即ち、成膜温度560℃の場合は多結晶核発
生密度が高く、結晶粒径がせいぜい1000人程度(但
し、多結晶化に要する時間は1〜2時間程度と短い)で
あるが、成膜温度を下げるにしたがって、結晶核発生密
度は下がり、成膜温度540℃では3000Å以上の、
また、成膜温度500℃では5000Å以上の結晶粒径
を有する多結晶シリコンが600℃程度の熱処理により
形成された(但し、多結晶化に要する時間は、成膜温度
540℃では5時間程度、成膜温度500℃では20時
間以上必要であった)。
(4)同一成膜条件であっても膜厚を薄くすると、結晶
核(発生)密度が低くなる傾向がある。
(5)プラズマ(PE)CVD法で形成したシリコン膜
の場合は、成膜温度600℃以上でく110〉に強く配
向し、675℃で特に強く<110〉に配向した(LP
CVDよりも一般に密度は低い、また配向の度合は高く
膜厚を薄くしても配向度合の変化は小さい。条件にもよ
るが結晶粒の内9割以上10割に近(<110>に配向
している。
)結晶粒が存在する非単結晶シリコンになっている。こ
の膜を600℃程度で熱処理しても、配向特性は良くな
っても劣化は見られない。また、成膜温度600℃以下
で形成した膜は非晶質に段々近くなり、600℃程度の
熱処理による結晶核発生密度及び結晶核が生成するまで
の時間は成膜温度によって異なっていた。また重要なこ
ととして、低い温度で堆積した膜は(600℃以下)成
膜後に配向の度合が低く、非晶質の様相であっても、熱
処理後に発生する結晶核の配向の度合は高いことがわか
っている(く110〉に強く配向する)。
LPCVD法で形成した膜よりも低温で効率よく成膜で
き、更に結晶核発生密度を下げることが出来る。熱処理
温度にもよるが、数μm以上の粒径を有する多結晶シリ
コンも形成できる(多結晶化に要する熱処理時間は長く
なる)。
(6)プラズマ(PE)CVD方で形成したシリコン膜
は、成膜後の表面がLPCVD法で形成した物に比べて
凹凸が少ない。そのために、PECVDの場合、このシ
リコン膜上に他の膜を成膜する場合にきれいな界面が形
成でき優れたB質で優れた素子特性となる。
以上の結果をもとに、大粒径の多結晶シリコンを形成す
べく検討した結果が、第1図や第2図に示した本発明の
製造工程である。その技術的ポイントは、結晶核発生密
度の低い非単結晶シリコン膜を強い配向性を持ち結晶核
発生密度の比較的高い非単結晶シリコン股上に積層して
固相成長させることで、短時間の熱処理で大粒径の多結
晶シリコン膜を形成可能とする点にある。
もちろん、本発明の特徴は配向の度合の高い非単結晶膜
を用いて、非単結晶を大粒径で配向の度合の高い膜にす
ることにあるため、その形状や方式を問うものでない。
[発明の効果コ 以上述べたように、本発明によれば一方向に強く配向し
た大粒径の多結晶シリコン膜を形成することが出来る。
その結果、ランダムにしか配向しない場合に比べて、一
方向に強く配向した多結晶シリコン膜を用いて素子形成
した場合は粒径サイズが似ていても特性は大きく向上す
る。したがって絶縁性非晶質材料上に単結晶半導体装置
に近い高性能な半導体を形成することが可能となり、大
型で高解像度の液晶表示パネルや高速で高解像度の密着
型イメージセンサやTPTドライバー内臓の表示・印刷
等の半導体装置、また三次元IC等を容易に形成できる
ようになった。
さらに、本発明はせいぜい650℃程度の低温の熱処理
が加わるだけであるため、 (1)基板として安価なガ
ラス基板を使用できる。 (2)三次元ICでは、下層
部の素子に悪影W(例えば、不純物の拡散等)を与えず
に上層部に半導体素子を形成することが出来る。等のメ
1ノットもある。
また、本発明は、第1.2図の実施例に示したTPT以
外にも、絶縁ゲート型半導体素子全般に応用できるほか
、バイポーラトランジスタ、静電銹導型トランジスタ、
太陽電池・光センサをはじめとする光電変換素子等の半
導体素子を多結晶半導体を素子材として形成する場合に
きわめて有効な製造方法となる。
の実施例における半導体装置の製造工程図である。
101.201・・・ 絶縁性非単結晶材料102.2
02・・・ 第1の非単結晶シリコン(層)103.2
03・・・ 第2の非単結晶シリコン層104.204
・・・ 多結晶シリコン層205  ・・・ ゲート電
極 206・・・ ソース・ドレイン領域 207・・・ ゲート絶縁膜 208・・・ 層間絶縁膜 209・・・ コンタクト穴 210・・・ 配線 (a) (a) (b) 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)(a)絶縁性非晶質材料上に、ある方向に配向した
    結晶粒の体積割合をOR1とし、その他の方向に配向し
    た結晶粒の体積割合の総和をOR2とすると、OR1>
    OR2が成立する第1のシリコン層を形成する工程、 (b)該第1のシリコン層上に第2のシリコン層を形成
    する工程、 (c)該第1のシリコン層及び第2のシリコン層を熱処
    理等により結晶成長させる工程、 (d)結晶成長させたシリコン層に半導体素子を形成す
    る工程を少なくとも有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。 2)第1のシリコン層において、OR1>2*OR2で
    あることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。 3)第1のシリコン層を基板温度500℃以上のプラズ
    マCVD法で形成したことを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。 4)第1のシリコン層の膜厚が50Åから250Åであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。 5)第1のシリコン層をパターニングする工程を請求項
    1の(a)の工程後に行うことを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。 6)第1のシリコン層と第2のシリコン層を同一真空装
    置内で形成したことを特徴とする請求項3記載の半導体
    装置の製造方法。 7)(a)絶縁性非晶質材料上に、基板温度500℃以
    上のプラズマCVD法でシリコン層を形成し始める工程
    、 (b)基板温度600℃以下のプラズマCVD法でシリ
    コン層を形成し終える工程、 (c)該シリコン層を熱処理等により結晶成長させる工
    程、 (d)結晶成長させたシリコン層に半導体素子を形成す
    る工程を少なくとも有することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。 8)シリコン層を同一真空装置内で堆積、それと共に基
    板温度を下げる工程を含むことを特徴とする請求項7記
    載の半導体装置の製造方法。 9)シリコン層をパターニングする工程を請求項7の(
    a)の工程後に行うことを特徴とする請求項7記載の半
    導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015115435A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 東京エレクトロン株式会社 アモルファスシリコンの結晶化方法、結晶化シリコン膜の成膜方法、半導体装置の製造方法および成膜装置

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