JPH02172904A

JPH02172904A - 二重棒状化粧料の製造方法

Info

Publication number: JPH02172904A
Application number: JP32833088A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Kootani; 古尾谷　仁; Tatsunari Miki; 三木　達成; Kenji Takahashi; 憲二高橋
Original assignee: Kobayashi Kose Co Ltd
Current assignee: Kobayashi Kose Co Ltd
Priority date: 1988-12-26
Filing date: 1988-12-26
Publication date: 1990-07-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〕本発明は二重棒状化粧料の製造方法、更に詳細には、外
周部と内実部とに於いて異なる複数の色調を有する口紅
、ファンデーション等の棒状化粧料の製造方法に関する
。

（従来の技術）斯かる二重棒状化粧料を得る試みは従来より種々検討さ
れ、例えば金型を用いて成形する方法（特公昭５ｆｉ−
２１４０９号公報、特開昭５４−１１３４４５号公報、
同６１−１１２００８号公報、同６３−１６６８１８号
公報）やスラリー状化粧料を棒状芯材に噴霧又は流下し
て成形する方法（特開昭６３−１８８６１５号公報、同
６３−１８１１６１６号公報）が報告せられている。

（発明が解決しようとする課題）然しながら、これらの方法は何れも棒状化粧料自体を成
形するものに過ぎないものであったため、実際の製造に
当っては更に繰り出し容器への取り付は工程を必要とす
ると共に、該取り付は工程に於て棒状化粧料を傷つけた
り、破損してしまう等の不良品の発生が生じ易いと云う
問題があった。

また、特に金型を用いる方法の場合には、金型から成形
した化粧料を取り出す際、剥離不良が生じ易い欠点があ
ると共に、成形の都度、金型の洗浄や剥離剤処理が必要
となり、また金型の加熱・冷却のための周辺設備の大型
化を避は得ないため、自動化による大量生産は不向きな
のが実状であった。

そこで、本発明者は斯かる実状に於て従来の問題を解決
すべく種々研究を重ねた結果、化粧料繰り出し容器に、
複数色を有する棒状化粧料を直接充填成形し得る方法を
見い出し、本発明を完成したものである。

（課題を解決するための手段）すなわち、本発明は、スリーブ中に上下スライド動する
中皿を有する棒状化粧料用容器を用い、該中皿を上昇せ
しめた位置に於いて、該スリーブ内部及び中皿上部から
なる空間に、スリーブ上部開口部から加熱溶融せしめた
化粧料を充填した後、該中皿を下降せしめてスリーブ内
壁に筒状に外輪化粧料部を形成せしめ、次いで冷却固化
し、然る後、前記と色調を異にする加熱溶融せしめた内
輪化粧料を当該外輪化粧料部中空に充填して冷却固化さ
せることを特徴とする二重棒状化粧料の製造方法である
。

以下、本発明の製造方法を図面を用い、更に詳細に説明
する。

本発明に用いられる化粧料用容器は、例えば第１図に示
される如く、スリーブ１にスライド動する中皿２を備え
て構成される繰り出し容器等である。スリーブ１及び中
皿２の材質は溶融化粧料の熱に耐え得るものであれば金
属、合成樹脂等その如何を問わない、また、スリーブ１
の形状も円筒形、楕円筒形、角筒形部等その如何を問わ
ない。なお、繰り出し機構は、中皿２自体は回転するこ
となくストレートにスライド動するものが特に好ましい
。

本発明方法は、まず中皿２を上昇せしめ（第１図（１）
）、ノズル３から加熱溶融した化粧料４を充填しく第１
図（２）、（３）　）　、次いですみやかに中皿２を下
降せしめるとスリーブ１の内壁に筒状に外輪化粧料部４
１が形成される（第１図（４）、（５）　）。次いで、
これを冷却固化せしめた後、前記化粧料４と色調を異に
する加熱溶融せしめた化粧料５を当該外輪化粧料部４１
の中空内に充填して冷却固化せしめれば二重棒状化粧料
が得られる〔第１図（６）、（７）　）　、また、必要
により中皿２の下降時において、スリーブ１の上部口か
ら熱風ノズル６により熱風を吹き込み、又は／及びスリ
ーブ１の側壁に冷風又は熱風を吹き付けることにより外
輪化粧料の厚さのコントロールを容易にすることができ
る。すなわち、３１〜４ｍｍの厚めの外輪化粧料を形成
せしめるときは、例えば約１０℃の冷風をスリーブ１の
側壁にあて冷却しながら中皿２を下降せしめ、０．２ｍ
ｍ〜０．５ｍｓの薄めの外輪化粧料を形成せしめるとき
は、例えば１０〜１５℃の冷風をスリーブ１の側壁にあ
て、同時にスリーブ１の上部口から８０〜８５℃の熱風
をノズル５により吹き込みながら中皿２を下降せしめる
（第２図〕。

（発明の効果）本発明方法によれば、金型を用いず、化粧料繰り出し容
器に直接化粧料を充填成型し得るので、金型の加熱及び
冷却のための周辺設備が大型化してしまう、金型から成
型した化粧料を取り出す際、剥離不良が生ずる、成型し
た化粧料の容器へのセット時に該化粧料を傷つけやすい
及び成型の都度、金型を洗浄し、更に剥離材の処理をす
る必要がある等の欠点を一掃することができる。

また、本発明方法は工程数が少なく、自動化、大量生産
に好適な方法である。

〔実施例〕

以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれに限定されない。

実施例１　　（口紅）以下の外輪化粧料及び内輪化粧料を調製し、これを、下
記製造方法により二重棒状化粧料（口紅）とした。

（外輪処方）　　　　　　　　　　　（重量％）（１）
キャンデリラワックス　　　　ａｏ、ｏ。

（２）流動パラフィン　　　　　　　　３９．９４（３
）赤色２０２号　　　　　　　　　０．０１（４）防腐
剤　　　　　　　　　　　　０．０５調製法：（１）及
び（２）を９５℃で加熱溶融し、これに（３）及び（４
）を均一に分散させる。

（内輪処方）（ｌｉ量％）（１）　マイクロクリスタリンワックス１９．０（２）
ポリブデン　　　　　　　　　　５．０（３）エステル
ガム　　　　　　　　　５．０（４）グリセリン脂肪酸
エステル　　５０．７（５）ワセリン　　　　　　　　
　　　１０．０（６）雲母チタン　　　　　　　　　　
６．０（７）赤色２０２号　　　　　　　　　２．０（
８）酸化チタン　　　　　　　　　　２．０（９）酸化
防止剖　　　　　　　　　　Ｏ，０Ｓ（１Ｇ）防腐剤　
　　　　　　　　　　　０．０５（１１）香料　　　　
　　　　０，２調製法：（１）〜（５）を８５℃にて加熱溶融し、これ
に残りの成分（６）〜（１１）を均一に分散せしめる。

（充填容器）内径１０ａｍ、厚さ０．５Ｈの樹脂製の円筒形スリーブ
及びこれに内接する直径をもち、高さ１４ａ＋ｍの凹型
中皿を設けた充填容器で、該中皿上部がスリーブ開口部
の高さから、これより下２１１．５ｍｎ＋の高さまで可
動する中皿を備えているもの。

（製造方法）上記容器の中皿上部の位置をスリーブ開口部より１０思
１下げ、上記外輪化粧料１ｇを充填用ノズルにて温度９
０℃で充填した。このときの外温は２０℃であった。

充填後、中皿を４２０　ｍｖａ１分にて最下位置まで繰
り下げ、肉厚１■１の外輪化粧料を形成せしめた。　１
０．５秒間放置冷却の後、上記内輪化粧料２ｇをスリー
ブ開口部より充填用ノズルを用いて、８０℃にて充填し
放置冷却し、二重棒状化粧料（口紅）を得た。

実施例２　（口紅）実施例１と同じ外輪及び内輪化粧料並びに充填容器を用
い、下記製造方法により二重棒状化粧料とした。

（製造方法）充填容器の中皿上部の位置をスリーブ開口部より７１下
げ、外輪化粧料０．８ｇを充填用ノズルにて温度９０℃
で充填した。このときの外温は２０℃であった。充填後
、中皿を６００　ａｙｓ１分にて最下位置まで繰り下げ
、肉厚０．５＋＋ｓの外輪化粧料を形成せしめた。９秒
放冷の後、内輪化粧料２．３ｇをスリーブ開口部より充
填用ノズルを用いて８０℃にて充填し、放置冷却し二重
棒状化粧料（口紅）を得た。

実施例３　（ファンデーション）以下の外輪化粧料及び内輪化粧料を調製し、これを下記
製造方法により二重棒状化粧料（ファンデーション）と
した。

（外輪処方）　　　　　　　　　　　（重量％）（１）
マイクロクリスタリンワックス　４０．０（２）ワセリ
ン　　　　　　　　　　　５９．９５（３）防腐剤　　
　　　　　　　　　　０，０５調製法＝（１）及び（２
）を９５℃で加熱溶融し、これに（３）を均一に分散せ
しめる。

（内輪処方）　　　　　　　　　　　（重量％）（１）
カルナウバロウ　　　　　　　　２．５（２）セレシン
　　　　　　　　　　　　１．５（３）マイクロクリス
タリンワックス　４．０（４）　メチルポリシロキサン
　　　　　１Ｏ１０（５）グリセ、リン脂肪酸エステル
　　１０．０（６）流動パラフィン　　　　　　　　１
１．０（７）大豆リン脂質　　　　　　　　　１．０（
８）メチルポリシクロシロキサン　１０．０（９）酸化
チタン　　　　　　　　　１５．０（ｌＯ）雲母チタン
　　　　　　　　　　５．０（１１）無水ケイ酸　　　
　　　　　　　１．０（１２）ナイロン末　　　　　　
　　　　７．０（１３）着色顔料　　　　　　　　　　
　Ｓ、０（１４）防腐剤　　　　　　　　　　　　０．
０５（１５）　　香　　料　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　０．２（１６）マイカ　　　　　　　　　
　　　残量調製法＝（１）〜（８）を８５℃で加熱溶融
し、これに残りの成分（９）〜（１６）を均一に分散せ
しめる。

（充填容器）外径２３．４ｍｍＸ　１３．３ｍｍ、厚さ０．５ｇｍの
アルミ製の楕円筒形のスリーブ及びこれに内接する直径
をもち、高さ４■の凹型中皿を設けた充填容器で、該中
皿上部がスリーブ開口部の高さから、これより下３０ｍ
鳳の高さまで可動する中皿を備えているもの。

（製造方法）上記容器の中皿上部の位置をスリーブ開口部より９■下
げ、外輪化粧料２．５ｇを充填用ノズルにて温度９５℃
で充填した。このときの外温は２０℃であった。充填後
中皿を４２０■ｌ／分にて最下位置まで繰り下げ、肉厚
１■の外輪化粧料を形成せしめた。９秒間放１１冷却の
後、内輪化粧料７．５ｇをスリーブ開口部より充填用ノ
ズルを用いて８５℃にて充填し、放置冷却し二重棒状化
粧料（ファンデーション）を得た。

実施例４　（ファンデーション）実施例１と同じ外輪及び内輪化粧料並びに充填容器を用
い、下記製造方法により二重棒状化粧料（ファンデーシ
ョン）とした。

（製造方法）充填容器の中皿上部の位置をスリーブ開口部より６＠量
下げ、外輪化粧料２ｇを充填用ノズルにて温度９５℃に
て充填した。充填後中皿を６００　ｍｒｔｒ１分にて最
下位置まで繰り下げ、肉厚０．５！１１０の外輪化粧料
を形成せしめた。７秒間放置冷却の後、内輪化粧料８．
２８をスリーブ開口部より充填用ノズルを用いて８０℃
にて充填し、放置冷却し二重棒状化粧料（ファンデーシ
ョン）を得た。

【図面の簡単な説明】

第１図（１）〜（ア）は本発明の工程例を示す概略説明
図、第２図は第１図（４）〜（５）工程に於ける他の方
法を示す概略説明図である。以　　上

Claims

【特許請求の範囲】

１、スリーブ中に上下スライド動する中皿を有する棒状
化粧料用容器を用い、該中皿を上昇せしめた位置に於い
て、該スリーブ内部及び中皿上部からなる空間に、スリ
ーブ上部開口部から加熱溶融せしめた化粧料を充填した
後、該中皿を下降せしめてスリーブ内壁に筒状に外輪化
粧料部を形成せしめ、次いで冷却固化し、然る後、前記
と色調を異にする加熱溶融せしめた内輪化粧料を当該外
輪化粧料部中空に充填して冷却固化させることを特徴と
する二重棒状化粧料の製造方法。