JPH02157511A

JPH02157511A - 焼却装置

Info

Publication number: JPH02157511A
Application number: JP31447388A
Authority: JP
Inventors: Iwao Kuwabara; 桑原　岩男; Kazuteru Shinohara; 篠原　一照
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-12-12
Filing date: 1988-12-12
Publication date: 1990-06-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この発明は、焼却装置に関し、廃棄物の燃焼後の排出粉
塵濃度を低く抑えることができ、公害防止に役立つ焼却
装置に関する。

〈従来技術〉従来、雑光、木材、プラスチックス、ゴム等からなる廃
棄物を燃焼処理する焼却装置としては、焼却炉下部に、
残灰は通すが燃焼物は通さない網目状部材を配設し、焼
却炉下部に空間部を形成して、この空間部から燃焼に必
要な空気を送り込みつつ、燃焼物を燃焼させる構造のも
のが知られている。

〈発明が解決しようとする課題〉しかしながら、上記焼却装置にあっては、網目状部材を
通って、焼却炉下部の空間に堆積した残灰が空気の送り
込みのさまたげとなり、そのため空間部から残灰を定期
的に除去しなければならず、残灰の焼却炉内からの除去
作業は面倒なうえ、その間焼却作業を中止しなければな
らない等の弊害があった。

そこで、上記焼却炉内の空間部から高温圧縮空気を炉内
に送り込み残灰を燃焼物ともども焼却炉上方へ吹き上げ
、この吹き上げられた残灰を焼却炉の上方で回収し、残
灰が焼却炉内下部に、堆積しないようにした構造のもの
も発明されたが、残灰を燃焼中の燃焼物とともに、焼却
炉上方へ一気に吹き上げるものであったため、高温の燃
焼物から残灰を分離回収するための冷却装置等を焼却炉
上部に設ける等の必要があり、装置が非常に犬山りとな
るほか、コスト的にも割高なものであった。

また、上記いずれの焼却装置にあっても、プラスチック
ス、ゴム等の加熱により流動する廃棄物を燃焼させた場
合には、焼却炉の下部に配設した網目状部材の網目がこ
れら流動燃焼物にて塞がれ、燃焼に必要な空気を炉内に
供給できなくなる等の弊害があった。

この発明は、これら従来の焼却装置の実情に鑑み発明し
たものであって、残灰の除去作業等を要さず、また冷却
機構等大川りな装置を必要とせず、しかもコスト安価な
焼却装置を提供することを目的としている。

く課題を解決するための手段〉上記課題を解決するためのこの発明の焼却装置の構成は
、焼却炉、焼却炉内に空気を送り込む循環送風機および
サイクロンを具備し、焼却炉壁下部近傍には、炉内の燃
焼物を燃焼させ、残灰を上方へ吹き上げる循環送風機か
らの空気の導入口を、炉内下方側に向けてまたは水平に
形成してあり、焼却炉上方のダクト部分には、吹き上げ
られた残灰を上方へ吸い上げる負圧発生機構を設けてな
るとともに、吸い上げられた残灰を旋回上昇させる旋回
羽根が配設してあり、さらにダクト上部には、負圧発生
機構にて吸い上げられた残灰を送風空気と分離して回収
するサイクロンへの連結管を接続してあり、サイクロン
には、残灰分離後の空気を上記循環送風機に送り込む連
結管が接続されてなる点に存する。

く作用〉上記構成からなるこの発明の焼却装置によれば、焼却炉
壁下部近傍に、炉内の燃焼物を燃焼させ、残灰を上方へ
吹き上げる空気の導入口を、炉内下方側に向けてまたは
水平に形成してなるものゆえ、燃焼後の残灰を炉内上方
に吹き上げることができる。

焼却炉上方のダクト部分に、負圧発生機構を設けるとと
もに、残灰を旋回上昇させる旋回羽根を配設し、ダクト
上部にサイクロンへの連結管を接続してなるものゆえ、
吹き上げられた残灰は負圧発生機構にてさらに焼却炉上
方のダクト部分へと上昇し、旋回羽根による旋回にてダ
クトの内壁面に衝突しながら１臂する。そして、ダクト
上部に設けられた連結管にてサイクロンへと導かれ、サ
イクロンにて残灰は送風空気と分離し、回収できる。

残灰を分離した後の送風空気は連結管にて循環送風機に
運ばれ、循環送風機にて焼却炉内の燃焼物を燃焼させ、
残灰を炉内上方へと吹き上げるのに再使用できる。

〈実施例〉以下にこの発明の実施例について図を参照しながら詳述
する。

第１図は、この発明の焼却装置の概略断面図を示すもの
である。

焼却装置は、雑界、木材、プラスチックス、ゴム等から
なる廃棄物を燃焼させる焼却炉（１）、焼却炉（１）内
に空気を送り込む循環送風機（２）および燃焼後の残灰
を送風空気より分離回収するサイクロン（３）から構成
されている。

焼却炉（１）の壁下部近傍には、循環送風機（２）から
の送風空気の導入口（１１）が、周囲適宜個所に複数個
（図の場合には３個所）貫通形成されている（第２図、
第３図参照）。この空気導入口（１１〉は、炉（１）内
の燃焼物を燃焼させ、残灰を上方へ吹き上げるものであ
り、第１図に示すように炉（１）内の下方側へ傾斜を付
けて貫通形成したものが好適であるが、水平に貫通形成
して実施してもよい。なお、（１２）は焼却炉内の清掃
用の小窓である。

焼却炉（１）上方のダクト（１３）部分には、吹き上げ
られた残灰を上方へ吸い上げる負圧発生機構（４）が設
けられている。この負圧発生機構（４）は焼却炉（１）
内の上方に空気を送り込む送風機（４０）、炉内中央部
分に配設された細長円筒状吹上げ管（４１）、送風機（
４０）と細長円筒状吹上げ管（４１〉を連結する連結管
（４２）および炉（１）内で吹上げ管（４１〉の先端上
方に配設された板材（１２）より構成されている。

そして、細長円筒状吹上げ管（４１）は、送風機（４０
）より送られてくる空気が、炉（１）内に勢いよく噴出
するように、その先端が先細形状に形成されている。ま
た吸材（１２）には、中央に貫通孔が形成されている。

送風機（４０）より送られてきた空気は、吹上げ管（４
１）の先端先細部分より勢いよく噴出する。そして、こ
の勢いよく噴出した空気が板材（１２）に形成された中
央の貫通孔を勢いよく通過することにより、炉（１）内
の板材（１２〉より下方側部分が負圧状態となり、送風
空気にて吹き上げられた残灰は、さらに炉（１）内上方
のダクト（１３）部分へと吸い上げられる。

また、炉（１）内上方のダクト（１３）部分には、吸い
上げられた残灰を旋回上昇させる断面扇形の多数の旋回
羽根（５）が傾斜を付けて配設しである。この旋回羽根
（５）の一端は前記吹上げ管（４１）の外壁に取付けら
れ、他端は炉（１）の内壁に取付けられている。

そして、炉（１）外に設けられた傾斜調整部材（５ｏ）
によって、羽根（５）の傾斜が調整できるようになって
いる。

ダクト（１３）の上部には、負圧発生機構（４）にて吸
い上げられた残灰を送風空気より分離して回収するサイ
クロン（３）への連結管（６）が接続されている。

残灰は、旋回羽根（５）による旋回にてダクト（１３）
の内壁面に衝突旋回しながら上昇し、この連結管（６）
にて一部の送風空気とともにサイクロン（３）に導かれ
る。

サイクロン（３）はロート状をなしており、下部に残灰
回収部（３０）が設けられている。連結管（６）にて焼
却炉（１）より送風空気にて運ばれてきた残灰は、サイ
クロン（３）内の円筒（３１）の外周面に衝突し、回収
部（３０）へと落下回収される。

なお、トラック等の残灰搬送手段を、回収部（３０）の
下方に、あるいは回収部（３０）を省略して直接サイク
ロン（３）の下方に配置し、サイクロンにて分離回収し
た残灰を搬送する。

そして、残灰を分離した送風空気は連結管（７）にて循
環送風機（２）に運ばれ、再び焼却炉（１）内の燃焼物
を燃焼させ、燃焼後の残灰を焼却炉（１）上方のダクト
（１３）部分へと吹き上げるのに使用する。

なお、第１図中（９）（１０）はともにダンパーを示し
ており、ダンパー（９）は連結管（７）の途中に取付け
られ、循環送風機（２）へ運ばれ炉（１）内で再燃焼等
に使用される送風空気の吸引空気量の調整を行なうもの
である。一方ダンバー（１０）は、外部から取入られる
空気の取入れ口に取付けられており、燃焼に使用される
空気の酸素濃度を適性に保つと共に送風空気の温度調整
を行なうものである。

上記構成からなる焼却装置にて、プラスチック。

木材、ゴム分等からなる廃棄物をそれぞれ燃焼させ、焼
却炉（１）のダクト（１３）上方開口部付近での排出粉
塵濃度を測定したところ、いずれも０．２ｇ／Ｎｍ’以
下の直を示し、好適な結果が得られた。

なお、焼却炉（１）の形状としては、第２図に示すよう
に水平断面円状のものであってもよく、第３図に示すよ
うに水平断面角形のものであってもよい。また、上記実
施例では、空気導入口（１１）を上下−段で複数設けた
ものを示したが、上下複数段に形成してもよく（図示せ
ず）、ざらに負圧発生機構（４）における吹上げ管（４
１）への送風を送風機（２）に兼用させ、送風機（４０
）を省略する実施も可能である。その他この発明の要旨
を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことができる
。

〈発明の効果〉上記構成からなるこの発明の焼却装置によれば、焼却炉
壁下部近傍に、炉内の燃焼物を燃焼させ、残灰を上りへ
吹き上げる空気の導入口を炉内下方側に向けてまたは水
平に形成しであるゆえ、燃焼後の残灰を炉内上方に吹き
上げることができ、炉内下部に燃焼後の残灰が堆積する
のを防ぐことができる。

焼却炉上方のダクト部分に、負圧発生機構を設けるとと
もに、残灰を旋回上昇させる旋回羽根を配設し、ダクト
上部にサイクロンへの連結管を接続してなるものゆえ、
吹き上げられた残灰は負圧発生機構にてダクト上方へと
上昇し、旋回羽根による旋回にてダクトの内壁面に衝突
しながら上昇する。そして、ダクト上部に設けられた連
結管にてサイクロンへと導かれる。したがって、ダクト
上方開口部でのυト出粉塵濃度を低く押さ得ることがで
き、好適なものとなる。

サイクロンにて、残灰は送風空気と分離され、例えば、
サイクロンの下部に設けた回収箱にて回収でき、従来の
焼却装置のように残灰回収のため、焼却作業を中止した
りする必要はなく、容易に残灰の回収処理ができるもの
となる。

また、残灰を燃焼物から分離回収するための冷却装置等
犬山りな機構を設ける必要はなく、コスト安価にて廃棄
物を焼却処理できるものとなる。

残灰を分離した後の送風空気は連結管にて循環送風機に
運ばれ、循環送風機にて焼却炉内の燃焼物を燃焼させる
のに再使用でき好適である。

さらに、この発明によれば従来の焼却装置にあって、プ
ラスチックス、ゴム等の加熱により流動するものを有す
る廃棄物を燃焼させたさいに生じていた網目状部材の網
目がこれら流動燃焼物にて塞がれ燃焼に必要な空気を炉
内に供給できなくなる等の弊害を解消できる等、雑光、
木材、プラスチックス、ゴム等を有するあらゆるの廃棄
物の焼却装置として従来にない好適なものを提供できる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の焼却装置の一実施例を示す概略断面
図、第２図は焼却炉の水平断面図、第３図は変更例を示
す水平断面図である。（１）・・・・・・焼却炉、（１１〉・・・・・・空気
導入口、（１３）・・・・・・ダクト（２）・・・・・・循環送風機、（３）・・・・・・サイクロン、（４）・・・・・・負圧発生機構、（５）・・・・・・旋回羽根、（６）　（７）・・・・・・連結管。

Claims

【特許請求の範囲】１、焼却炉、焼却炉内に空気を送り込む循環送風機およびサイクロンを具備し、焼却炉壁下部近傍には、炉内の燃焼物を燃焼させ、残灰を上方へ吹き上げる循環送風機からの空気の導入口を、炉内下方側に向けてまたは水平に形成してあり、焼却炉上方のダクト部分には、吹き上げられた残灰を上方へ吸い上げる負圧発生機構を設けてなるとともに、吸い上げられた残灰を旋回上昇させる旋回羽根が配設してあり、さらにダクト上部には、負圧発生機構にて吸い上げられた残灰を送風空気と分離して回収するサイクロンへの連結管を接続してあり、サイクロンには、残灰分離後の空気を上記循環送風機に送り込む連結管が接続されてなることを特徴とする焼却装置。