JPH02157309A - 侵食防止・堆砂促進装置とその施工方法 - Google Patents

侵食防止・堆砂促進装置とその施工方法

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JPH02157309A
JPH02157309A JP30910588A JP30910588A JPH02157309A JP H02157309 A JPH02157309 A JP H02157309A JP 30910588 A JP30910588 A JP 30910588A JP 30910588 A JP30910588 A JP 30910588A JP H02157309 A JPH02157309 A JP H02157309A
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erosion
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、海浜や構造物の周囲の土砂の侵食を防止し、
堆砂を促進させるための侵食防止・堆砂促進装置とその
施工方法に係わり、特に、適当な空隙を有するプラスチ
ック4I!ifを侵食防止・堆砂促進装置本体に採用し
、軽量な上、簡便に海浜に固定することのできる。海岸
侵食対策に最適な侵食防止・堆砂促進装置に関するもの
である。
「従来の技術」 海岸には種々の海水の流れが存在しているが、波浪によ
って海浜流系統の流れが存在することが知られている。
この海浜流と波浪により主として海浜の漂砂が生じてい
る。即ち、海岸に波が入射されると、波によって底質が
巻き上げられ前後に移動すると共に、海浜流によって輸
送される。また、ダムの建設、河道の整備等による砂利
採取等が行われると、供給土砂量が減少し、汀線が後退
してしまうという間離があった。そこで、盛土又は護岸
をコンクリートやアスファルトで覆う堤防・護岸工事や
、海岸に直交する方向に異形消波プロ・Iりや矢板を敷
設し、沿岸漂砂を止める防砂突堤や、海岸に平行に異形
消波ブロック等を積み上げて構成された離岸堤や、海面
下に消波ブロックや捨石等を載置した潜堤や、人工的に
砂を補給する貢浜等の侵食対策が施されていた。更に、
砂浜に直接ブロック等を敷設する榎傾斜堤等が提案され
ていた。
また、海洋構造物の周辺も、波浪により局所洗堀が進行
する問題があり、これらの洗堀を防止するために捨石等
が構造物近傍に載置されていた。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら上記従来型の侵食対策は大工事となり、コ
ストがかかる上、工期が比較的長期間となるという問題
点があった。更に敷設工事を行う際には、矢板列を打設
する必要があるが、波浪下では容易でないという問題点
があった。そして従来の侵食対策用の構造物は、局所洗
掘が生じたり、大きな地形変化が生じてしまう場合があ
るという問題点があった。また、沖合に離岸堤等を建設
すると、tlltを著しく損なうという問題点があった
更に第8図(a)の様に、捨石30を海底面に乱積した
場合には、波浪による流れで捨石3o近清が洗掘され、
この捨石30の自重により沈下して埋没してしまうとい
う問題点があった。
また漂砂は、海浜流のみならず底質の粒径にも依存する
ことが知られているが、上述した侵食対策は、底質の粒
径を考慮した対策を施すことができなかった。特に、粒
径の祠かいシルトの港湾堆砂を防止するには、従来の海
洋構造物を採用するのみでは極めて実現が困難であった
[課題を解決するための手段」 本発明は、上記課題に鑑み案出されたもので、波浪によ
る海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促進するための侵
食防止・堆砂促進装置において、空隙を有するU&維素
材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体と、この侵食防
止・堆砂促進装置本体を海浜面に固定するための固定手
段とから構成されている。また本発明は、侵食防止・堆
砂促進装置本体が、プラスチック等の高分子物質からな
る綱状体で構成することもできる。そして1本発明は、
波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促進する
ための侵食防止・堆砂促進装置において、空隙を有する
#It帷素材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体と、
この侵食防止・堆砂促進装置本体に形成され、杭部材を
貫通させるための貫通穴とから構成されている。また本
発明は、波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、f!砂
を促進するための侵食防止・堆砂促進装置を海浜部に施
工するための施工方法において、空隙を有する5lIt
素材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面に載
置する第1工程と、この侵食防止・堆砂促進装置本体に
形成された貫通穴に中空パイ1部材を貫通させ、ウォー
タジェ・・Iトにより該中空バイブを海浜面に打ち込む
ことにより、前記侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面
に固定させる第2工程とからなることを特徴としている
。更に本発明は、波浪による海浜の土砂の侵食を防止し
、堆砂を促進するための侵食防止・堆砂促進装置におい
て、空隙を有するla維素材からなる複数の板部材と。
この板部材に形成され、杭部材を貫通させるための複数
の貫通穴とからなっており、前記WINされた板部材の
それぞれの奇数段が鉛直方向に同位置に配置され、該板
部材のそれぞれの偶数段が鉛直方向に同位置に配置され
ており、前記板部材に形成された貫通穴が、それぞれ鉛
直方向に同位置になる探に穿設されていることを特徴と
している。
また本発明は、波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、
堆砂を促進するための侵食防止・堆砂促進装置の施工方
法において、空隙を有するm維素材から構成され、複数
の貫通穴が形成された板部材を用意し、該板部材のそれ
ぞれの奇数段を鉛直方向に同位置に配置すると共に、前
記板部材のそれぞれの偶数段が鉛直方向に同位置になる
様に積層する第1工程と、該積層された板部材に形成さ
れ、それぞれの鉛直方向に同位置になる櫟に穿設された
貫通穴に杭部材を貫通させ、該杭部材を海浜に打ち込む
ことにより、積層された板部材を海浜に固定する第2工
程とからなることを特徴としている7丈な本発明は、波
浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促進するた
めの侵食防止・堆砂促進装置において、空隙を有する1
eft素材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体と、こ
の侵食防止・堆砂促進装置本体を覆うためのネット部材
と、このネット部材を海浜面に固定するための固定手段
とから構成されてい・る、そして本発明は、波浪による
fIIN造物の周辺の土砂の侵食を防止し、堆砂を促進
するための侵食防止・堆砂促進装置において、空隙を有
する繊維素材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体を、
前記構造物近傍の海底面に載置することを特徴としてい
る。更に本発明は、波浪によるrF6浜の土砂の侵食を
防止し、堆砂を促進して、汀線の後退を防止するための
侵食防止・堆砂促進装置において、空隙を有する繊維素
材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体と、この侵食防
止・堆砂促進装置本体を海底面に固定するための固定手
段とからなっており、前記侵食防止・堆砂促進装置本体
を砕波帯内又びその近傍に載置することを特徴としてい
る。
「作用」 以上の様に構成された本発明は、空隙を有するWI維素
材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面に載置
し、固定手段で該侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面
に固定することにより、海浜の土砂の侵食を防止し、堆
砂の促進を促すことができる。そして、侵食防止・堆砂
促進装置本体をプラスチック等の高分子物質からなる網
状体で構成することもできる。また、侵食防止・堆砂促
進装置本体に貫通穴を形成し、この貫通穴に杭部材を挿
通させ、海浜面に打ち込むことにより、侵食防止・堆砂
促進装置本体を海浜面に固定することができる。更に、
侵食防止・堆砂促進装置本体の貫通穴に中空パイプ部材
を貫通させ、この中空パイプをウォータシュ・ットによ
り海浜面に打ち込むことにより、侵食防止・堆砂促進装
置本体を海浜面に固定することが可能である。そして本
発明は。
空隙を有する繊維素材からなる複数の板部材を、それぞ
れの奇数段が鉛直方向に同位置に、そして、それぞれの
偶数段が鉛直方向に同位置になる様に積層し、各貫通穴
が、それぞれ鉛直方向に同位置になる様に構成し、この
貫通穴に杭部材を挿通すると共に、海浜面に杭部材を打
ち込むことにより侵食防止・堆砂促進装置を施工するこ
とができる。
そして、侵食防止・堆砂促進装置本体をネ・・I上部材
で覆い、固定手段により、該ネ・・18部材を海浜面に
固定することかで“きる、そして、空隙を有するR絵素
材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体を、清遺物近傍
の海底面に載置することにより、波浪による構造物の周
辺の土砂の侵食を防止し。
堆砂を促進させることができる。そして、空隙を有する
Wi維素材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体を、砕
波帯内及びその近傍に載置することにより、汀線の後退
を防止することができる。
「実方飯例」 本発明の実施例を図面に基すいて説明する。第1図は海
浜の波打帯近傍に載置された侵食防止・堆砂促進装置本
体1を示すものである。侵食防止・堆砂促進装置本体l
は、空隙を有するIa維素材から構成されており、鉛直
方向に貫通穴2.2・・・が形成されている。この¥l
i維素材は、プラス千・ツク等の合成樹脂から構成され
ており、この合成樹脂を層状に束ねて接着した繊維網状
体となっている1繊維素材は、FRP、FRIVI等で
あってもよいが、塩分に侵されることなく、軽量で安価
な材料が望ましい2貫通穴2,2・・・は、鉄杭3を挿
通させるためのものである。鉄杭3は、貫通穴2を挿通
させると共に、上方から打ち込むことにより、侵食防止
・堆砂促進装置本体lを海浜面10に固定するものであ
る。第2図に示す様に鉄杭3の頭は、侵食防止・堆砂促
進装置本体1内に没する様な構成にすることが望ましい
。なぜならば潮が引いている時に、人間が侵食防止・堆
砂促進装置本体1上を歩行しても1足を傷つける等の心
配がないからである。以上の様に構成された本実施例は
、海浜で移動する砂礫等を侵食防止・堆砂促進装置本体
1の繊維素材で捕捉することができ、海浜部に砂を堆砂
させることができるという効果がある。即ち、水流、波
浪のエネルギーを空隙を有するI絵素材で吸収し、底質
の移動、流出を防止すると共に、侵食防止・堆砂促進装
置本体1内に収り込んだ砂等の再度の流出を防止して堆
砂を促進させることができる。なお本実施例の固定手段
には鉄杭3を使用しているので、海底面が、礫や岩でも
容易に打設することができる。なお、侵食防止・堆砂促
進装置本体1を保持するための枠部材を使用しても、よ
い、この枠部材は、侵食防止・堆砂促進装置本体1の外
部に構成した支持枠部材であってもよく、侵食防止・堆
砂促進装置本体1内に構成した骨組み部材であってもよ
い。
この枠部材は、軽量で強靭な材料が好ましいが何れの材
料を採用することもできる。また、本実施例を適用する
海浜の砂等の粒径に合わせて、繊維素材のメ・ツシュを
変化させ、堆砂効率のよい侵食防止・堆砂促進装置を提
供することができる。第3図は、ウォータジェットによ
る侵食防止・堆砂促進装置本体1の固定方法を説明する
図である。
侵食防止・堆砂促進装置本体1を砂地の海浜面10に載
置し1貫通穴2に中空パイプ部材を挿通した後、上方か
らウォータジェットを圧送することにより、海浜面10
に中空パイプ4を打ち込み、侵食防止・堆砂促進装置本
体1を海浜面lOに固定することができる。このウォー
タジェットによる侵食防止・堆砂促進装置本体1の施工
方法は、極めて作業能率がよいという効果がある。そし
て、侵食防止・堆砂促進装置を撤去する場合には、再び
上方からウォータジェットを圧送すれば、容易に中空パ
イプを引き抜くことができるという効果がある。
第1!I(a)に示す様に、海浜面10に侵食防止・堆
砂促進装置本体1を連続して設置することができ、侵食
防止・堆砂促進装置本体1が、砂礫を捕捉していくと、
第4図(b)の様に、海浜面10に砂礫が堆積する様に
なる。
次に、m維素材からなる板部材を複数積層し、侵食防止
・堆砂促進装置本体1を形成する変形例を説明する。即
ち、上述した侵食防止・堆砂促進装置本体1からなる板
部材を複数積層し、侵食防止・堆砂促進装置を形成する
ものである。この侵食防止・堆砂促進装置本体1には、
8個の貫通穴2.2・・が形成されており、この貫通穴
2,2・・・の横方向の穿設間隔が等しく構成されてい
る。この侵食防止・堆砂促進装置本体1を、海浜面10
から数えて奇数段の鉛直上の位置がそれぞれ同一となる
と共に、偶数段の鉛直上の位置もそれぞれ同一となる様
に、奇数段、偶数段を互いにずらして積層する。また、
侵食防止・堆砂促進装置本体1の貫通穴2.2・・の横
方向の穿設間隔が等しくなっているので、最上段の侵食
防止・堆砂促進装置本体1に形成された貫通穴2,2・
・・は、海浜面10まで連通している9従って、最上段
の侵食防止・堆砂促進装置本体1の貫通穴2.2・・・
から、鉄杭3等を挿通し、上方から打ち込めば、積層さ
れた侵食防止・堆砂促進装置本体1を海浜面10に積層
することができる。この様に構成された変形例は、侵食
防止・堆砂促進装置本体lを積層することにより、所望
の形状に設置することができる上、積層段数を調整する
ことにより、高さを自由に設定することができるという
効果がある。また、侵食防止・堆砂促進装置本体1を比
較的小型、軽量にすることができるので。
運搬、施工も容易であるという効果がある9g!、に、
規格化された侵食防止・堆砂促進装置本体1を使用すれ
ば、建設コストを下げることができるという効果もある
。なお、沖合方向に向かって複数列敷設することができ
、奇数列と偶数列で互いにずらして敷設することが望ま
しい。
第6図は、ネット部材5による侵食防止・堆砂促進装置
本体1を固定する変形例を説明する図である、第6図(
a)に示す様に、海浜面lO上に(it大防止・堆砂促
進装置本体1,1・・を載置し、この侵食防止・堆砂促
進装置本体1.1・・をネ・リド部材5で覆った後、第
6図(b)示す様に、鉄杭3,3・・等でネ・・ノド部
材5を海浜面10に固定するものである9本変形例では
、侵食防止・堆砂促進装置本体1、l・・を複数配置し
たが、1個ずつネ・リド部材5をかぶせて海浜面に固定
することもできる、この様に構成された変形例は。
侵食防止・堆砂促進装置の撤去が極めて容易なので、応
急対策に最適である。
第7図は、波浪による構造物の周辺の土砂の侵食を防止
し、#i砂を促進させる侵食防止・堆砂促進装置を説明
する図である。6は岸壁であって、この岸壁の底面部に
は、矢板7が打ち込まれている。この岸壁6に波浪が入
射すると、岸壁6の周囲が侵食洗掘され、岸壁6が倒壊
する可能性がある9そこで、岸壁6等1の構造物の近値
が侵食洗掘されていることが判明した場合には、何等か
の対応措置を講する必要がある0本実施例では、岸壁6
近傍の侵食洗堀が進行している場所に、sI維素材から
なる侵食防止・堆砂促進装置本体lを載置し、#CC8
43・・で海底部に固定することにより、侵食防止・堆
砂促進装置本体1に砂礫が捕捉。
堆積し、岸壁6近傍の侵食洗掘が停止して岸壁6の倒壊
を防止することができる。なお、構造物は岸壁6に限る
ことなく、海洋構造物等何れの構造物にも応用すること
ができる9 第8図は、構造物周辺の土砂の侵食を防止し。
堆砂を促進する侵食防止・堆砂促進装置の変形例である
。この侵食防止・堆砂促進装置は、曲率付き侵食防止・
堆砂促進装置本体8と、ワイヤ部材9と、連結部材91
とからなっている。この曲率付き侵食防止・堆砂促進装
置本体8は、適宜な曲率が施されており、鉄柱20に巻
き付けが可能になっている。そして1曲率付き侵食防止
・准砂促進装置本#−8には、ワイヤ部材9を挿通させ
るための挿通穴81.81が形成されている。従って、
鉄柱20に曲率付き侵食防止・堆砂促進装置本体8を巻
き付け、海底部に載置させる9この際、曲率付き侵食防
止・堆砂促進装置本体8の挿通穴81に挿通されたワイ
ヤ部材9の両端部を連結部材91で連結することにより
1曲率付き侵食防止・堆砂促進装置本体8を鉄柱20に
固定することができる。なお1曲率付き侵食防止・堆砂
促進装置本体8は、鉄柱20に巻き付は易い様に可どう
性材料から構成することが望ましい、更に、曲率付き侵
食防止・堆砂促進装置本体8に挿通穴81゜81・・乙
形成せず、単にワイヤ部材9等で曲率付き侵食防止・堆
砂促進装置本体8を縛り付けることにより、鉄柱20に
固定することも可能である。この様に構成された変形例
は、局所的流速が遅くなり、更に反射波の影響も少なく
なるので。
鉄柱20等の周囲の土砂の侵食を防止し、堆砂を促進さ
せることができる。なお本変形例は、構造物に鉄杭20
を適用した場合で説明したが、如何なる海洋構造物に応
用することもできる。
第9図は、海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促進して
、汀線の後退を防止する侵食防止・堆砂促進装置の実施
例を示すものである、漂砂が沖合に移動することを防止
するため、砕波帯内及びその近傍又は砕波点から沖合に
、第9図(a)に示す様な捨石30からなる小型潜堤を
建設することが考えられる2しかしながら、捨石30の
前後の局所流により底質が侵食洗堀され、侵食が進行す
ると捨石30の自重により沈下し、第9図(b)に示す
様に、捨石30全体が埋没してしまうという問題があっ
た。そこで、この捨石30の代わりに、繊維素材からな
る侵食防止・堆砂促進装置本体1を採用することができ
る、即ち、侵食防止・堆砂促進装置本体1を海底面に載
置し、鉄杭3゜3・・等の固定手段により海底面に固定
すれば、破砕帯内から沖合に移動する漂砂を侵食防止・
堆砂促進装置本体1に捕捉し、堆砂させることができる
。侵食防止・堆砂促進装置本体1は、空隙を有するml
’i素材から構成されているので、流水を通過させるこ
とができ、場を乱さずに漂砂を捕捉することができると
いう効果がある。更に、効率よく流れのエネルギを吸収
することができるので、漂砂が溜り易い環境を生み出す
効果がある。ここで1本明細書における砕波帯内及びそ
の近傍とは、砕波点近傍から沖合−の範囲を含むもので
ある。
なお本明細書において海浜とは、陸上の砂浜から、波や
これに伴う流れにより、砂礫等が移動する限界までの水
深を有する範囲近傍を言うものである。
「効果」 以上の様に構成された本発明は、空隙を有するl!維素
材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面に載置
し、固定手段で該侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面
に固定する構成を有するので、海浜の土砂の侵食を防止
し、堆砂の促進を促すことができる、特に、侵食防止・
堆砂促進装置本体をプラスチック等の高分子物質からな
る網状体で構成すれば、軽量で移動敷設が容易で、コス
トの安い侵食防止対策を行うことができるという効果が
ある。更に、底質の粒径に合わせて繊維素材のメ・ツシ
ュを選択するこ°とができるので、礫からシルトに至る
まで堆積させることができる。特に、敵細なシルトを効
率よく捕捉することができるので港湾堆砂等を防止する
ことができるという卓越した効果がある。また、侵食防
止・堆砂促進装置本体に貫通穴を形成し、この貫通穴に
杭部材を挿通させ、海浜面に打ち込むことにより、侵食
防止・堆砂促進装置本体を海浜面に簡便に固定すること
ができる9更に、侵食防止・堆砂促進装置本体の貫通穴
に中空パイ1部材を貫通させ、この中空パイプをウォー
タジュツトにより海浜面に打ち込むことにより、侵食防
止・堆砂促進装置本体を海浜面に固定することもでき、
固定が容易であるだけでなく、撤去も容易なので応急対
策を施す場合にf&適である。そして、侵食防止・堆砂
促進装置本体をネ・ソト部材で覆い、固定手段により、
該ネ・ソト部材を海浜面に固定することもできるので、
撤去、移動の容易な侵食防止・堆砂促進装置を提供する
ことができるという効果がある、そして。
空隙を有する繊維素材からなる侵食防止・堆砂促進装置
本体を、構造物近傍の海底面に載置することにより、波
浪による構造物の周辺の土砂の侵食を防止し、堆砂を促
進させることができる。更に、空隙を有する繊維素材か
らなる侵食防止・堆砂促進装置本体を、砕波帯内艮びそ
の近傍に載置するれば、汀線の後退を防止することがで
きるという卓越した効果がある。この場合には、捨石等
による構造物の様な地盤改良工事を必要としないので、
コストが安いと共に、工期が短くなるという効果がある
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すもので、第1図は本実施例の
侵食防止・堆砂促進装置本体を示す斜視図であり、第2
図は海浜面に侵食防止・堆砂促進装置本体を固定した状
態を示す図、第3図はウォータジェットにより侵食防止
・堆砂促進装置本体を海浜面に固定する方法を示す図、
第4図は侵食防止・堆砂促進装置により砂が堆積する状
況を示す図、第5図は板部材を積層して構成した侵食防
止・堆砂促進装置を説明す°る斜視図、第6図はネット
部材により侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面に固定
する実施例を示す図、第7図は岸壁の周囲に侵食防止・
堆砂促進装置を応用した場合を説明する図、第8図は鉄
杭に侵食防止・堆砂促進装置本体を巻き付けるタイプの
実jlPAを説明する図であり、第9図は砕波帯内及び
その近傍に侵食防止・堆砂促進装置を設置して、汀線の
後退を防止する実施例を説明する図である。 侵食防止・堆砂促進装置本体 貫通穴 鉄杭 中空パイプ部材 ネット部材 曲率付き侵食防止・堆砂促進装置本体 層通穴 ワイヤ部材 91・・連結部材 lO・・海浜面 特許出願人 株式会社コスタルエンジニアリング第3図 第5図 第7図 (b) 第6図 (b) 第 図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促
    進するための侵食防止・堆砂促進装置において、空隙を
    有する繊維素材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体と
    、この侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面に固定する
    ための固定手段とからなることを特徴とする侵食防止・
    堆砂促進装置。
  2. (2)侵食防止・堆砂促進装置本体が、プラスチック等
    の高分子物質からなる網状体で構成されている請求項1
    記載の侵食防止・堆砂促進装置。
  3. (3)波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促
    進するための侵食防止・堆砂促進装置において、空隙を
    有する繊維素材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体と
    、この侵食防止・堆砂促進装置本体に形成され、杭部材
    を貫通させるための貫通穴とからなることを特徴とする
    侵食防止・堆砂促進装置。
  4. (4)波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促
    進するための侵食防止・堆砂促進装置を海浜部に施工す
    るための施工方法において、空隙を有する繊維素材から
    なる侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面に載置する第
    1工程と、この侵食防止・堆砂促進装置本体に形成され
    た貫通穴に中空パイプ部材を貫通させ、ウォータジェッ
    トにより該中空パイプを海浜面に打ち込むことにより、
    前記侵食防止・堆砂促進装置本体を海浜面に固定させる
    第2工程とからなることを特徴とする侵食防止・堆砂促
    進装置の施工方法。
  5. (5)波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促
    進するための侵食防止・堆砂促進装置において、空隙を
    有する繊維素材からなる複数の板部材と、この板部材に
    形成され、杭部材を貫通させるための複数の貫通穴とか
    らなっており、前記積層された板部材のそれぞれの奇数
    段が鉛直方向に同位置に配置され、該板部材のそれぞれ
    の偶数段が鉛直方向に同位置に配置されており、前記板
    部材に形成された貫通穴が、それぞれ鉛直方向に同位置
    になる様に穿設されていることを特徴とする侵食防止・
    堆砂促進装置。
  6. (6)波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促
    進するための侵食防止・堆砂促進装置の施工方法におい
    て、空隙を有する繊維素材から構成され、複数の貫通穴
    が形成された板部材を用意し、該板部材のそれぞれの奇
    数段が鉛直方向に同位置に配置すると共に、前記板部材
    のそれぞれの偶数段が鉛直方向に同位置になる様に積層
    する第1工程と、該積層された板部材に形成され、それ
    ぞれの鉛直方向に同位置になる様に穿設された貫通穴に
    杭部材を貫通させ、該杭部材を海浜に打ち込むことによ
    り、積層された板部材を海浜に固定する第2工程とから
    なることを特徴とする侵食防止・堆砂促進装置の施工方
    法。
  7. (7)波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促
    進するための侵食防止・堆砂促進装置において、空隙を
    有する繊維素材からなる侵食防止・堆砂促進装置本体と
    、この侵食防止・堆砂促進装置本体を覆うためのネット
    部材と、このネット部材を海浜面に固定するための固定
    手段とからなることを特徴とする侵食防止・堆砂促進装
    置。
  8. (8)波浪による構造物の周辺の土砂の侵食を防止し、
    堆砂を促進するための侵食防止・堆砂促進装置において
    、空隙を有する繊維素材からなる侵食防止・堆砂促進装
    置本体を、前記構造物近傍の海底面に載置することを特
    徴とする侵食防止・堆砂促進装置。
  9. (9)波浪による海浜の土砂の侵食を防止し、堆砂を促
    進して、汀線の後退を防止するための侵食防止・堆砂促
    進装置において、空隙を有する繊維素材からなる侵食防
    止・堆砂促進装置本体と、この侵食防止・堆砂促進装置
    本体を海底面に固定するための固定手段とからなってお
    り、前記侵食防止・堆砂促進装置本体を砕波帯内及びそ
    の近傍に載置することを特徴とする侵食防止・堆砂促進
    装置。
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