JPH0215007A - 柑橘類の果実の生育方法 - Google Patents

柑橘類の果実の生育方法

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JPH0215007A
JPH0215007A JP23253188A JP23253188A JPH0215007A JP H0215007 A JPH0215007 A JP H0215007A JP 23253188 A JP23253188 A JP 23253188A JP 23253188 A JP23253188 A JP 23253188A JP H0215007 A JPH0215007 A JP H0215007A
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JP
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fruit
citrus
brassinolides
brassinolide
physiological
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JP23253188A
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Kazumi Sugiyama
杉山 和美
Susumu Kuraishi
倉石 晉
Yoshiyuki Yamanaka
山中 義之
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、産業上の利用分野 本発明は、柑橘類の果実の生育方法に関するものである
。更に詳しくは、柑橘類にブラシノライド類を処理せし
めることによって、その果実の結実の改良および生理落
果を抑止する方法及び果実の品質を改良する方法に関す
るものである。
b、従来の技術 植物の生育調節、特に成長促進のための研究は、主要穀
物を中心として近年急速にかつ広範に進められている。
中でもオーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブ
シジン酸、エチレンのごとき植物ホルモンは実用化され
ており、更に新しい植物ホルモンが数多く提案されてい
る。
近時提案された植物生長促進物質の一つとしてブラシノ
ライドがある。ブラシノライドは、ミッチェルとマンダ
ーバらがセイヨウアブラナの花扮中から見いだしたもの
である[M 1tchell 、 J 。
W、 、 N、 Mandava、 J 、 F、 W
orley and J 。
R,P 1iler 、 Nature 、 225 
、1065(0970)参照]、このブラシノライドは
、ミッチェルらの研究によって、インゲンマメの若芽に
使用することによって極めて顕著な伸長作用があること
が確認された。その後、マンダーバーらは、このブラシ
ノライドが下記の化学構造であることを確認し発表した
[Nature 、 281 、216(t979)参
照]。
ブラシノライドは、前記のごとき複雑な構造を有するス
テロイドの一種であり、その化学的合成も種々試みがな
され、またその類縁体の開発並びにその生理活性の研究
ら盛んに行われている。
例えば、ホモ−ブラシノライドやエピ−ブラシノライド
などの類縁t4:ら数多く提案され、その1部はブラシ
ノライドと同様の活性を有することか知られている。
従来知られたブラシノライド類は、植物への生理活性効
果が種々か1べられ報告されている。それらの内いくつ
かの例を示すと、稲、トウモロコシ。
大豆、小麦、トマト、キラリなどの穀物、野菜に対する
増収効果;稲やトウモロコシに対する生長促進効果;そ
の他生育環境の悪化に対する耐ストレス効果:などか知
られている。
このようにブラシノライド類の生理活性の研究は主要穀
物及び野菜類に集中している。そしてその効果は前述の
通り、増収、生長促進、耐ストレスなどである。
しかしながら、果樹に対してブラシノライド類で処理し
た場合、果実への影響について如何なる作用を呈するか
について具体的な報告は見当らない。
一方わが国において、数多くある果樹の中で最も多く生
産されているのは、柑橘類である。柑橘類は関東より以
西の比教的温暖な地方に主として栽培されているが、寒
冷地でも栽培可能である。
柑橘類は、栄養及び保健のいずれにおいても価値ある果
実であり、直接食用の用途ばかりでなく加工用又は醸造
用にも可成り使用されている。従ってその種類も多くま
た新しい品質の創作にも多くの努力が行なわれている。
さらに栽培技術も改良が重ねられ、効率よく高品質のも
のが収穫できる多くの技術が提案されているが、外的環
境殊に天候の影響は、最もコントロールの困難な条件の
1つである。外的環境の影響を受けることによる不利益
のいくつかは、結実不良、生理落果であり、これらは果
実の収穫量の低下1品質の劣化を引起すことになる。
C1発明の目的 そこで本発明の目的は、柑橘類の結実不良を抑止する方
法を提供することにある。他の目的は柑橘類の生理落果
を抑える方法を提供することにある。さらに他の目的は
、柑橘類の果実の収穫数量を増大せしめる方法を提供す
ることにある。さらに他の目的は、外的環境の悪化、殊
に天候の不順による影響による結実の低下や生理落果の
増加を抑+Lする方法を提供することにある。さらに他
の目的は・、果実の1個当りの重量を増大せしめる方法
を提供することにある。さらに他の目的は、果実の糖酸
比を向上させること、さらには着色を促進する方法を提
供することにある。その他の目的は、以下の説明から一
層明らかとなるであろう。
d9発明の構成 本発明者の研究によれば、前記本発明の目的は柑橘類に
ブラシノライド類を処理せしめ、結実率を向−Fし、生
理落果を抑止せしめることを特徴とする柑橘類の果実の
生育方法により達成される。
かかる本発明によれば、柑橘類に対してブラシノライド
類を処理することにより、従来穀物や野菜の場合におけ
るブラシノライド類の作用とは全く異なった特異的な効
果が得られる。すなわち、柑橘類にブラシノライド類を
処理することによって、処理しない場合に比叙して結実
率が向上し、結実した幼果が落下する所謂生理落果の割
合が顕著に低減される。
従って本発明によれば、成熟する果実の割合を増大する
ことが可能であるばかりでなく、結実率の向上と生理落
果の低減効果により、不良果実の摘果または適性果実の
選別を人為的にコントロールすることが出来るので、優
良果実を多く収穫することが可能となる。
本発明において使用されるブラシノライド類とは、ブラ
シノステロイド骨格を有し、ブラシノライドと同様の生
理活性を有するものを包含する。
かくして本発明において、ブラシノライド類としては、
ブラシノライド自体のみならず種々のその光学異性体、
類縁体であってもよい。
ブラシノライドは、2α、3α、22R,23R−テト
ラヒドロキシ−243−メチル−B−ホモー7オキサ−
5α−コレスタン−6−オンと称され、下記化学式で表
わされる融点か247〜275℃の化合物であり水に難
溶である。
O 前記ブラシノライドの類縁体の1つとして、下記化学式
で表わされるホモブラシノライドも使用することができ
る[K、 Mori  ; Agrlc、 F31ol
Chev、 、 44.1211 (1981)参照]
また他の類縁体として下記化学式で表わされるエピブラ
シノライドであってもよい。
さらに前記したブラシノライド、ホモブラシノライドお
よびエビブラシノライドの他に、ブラシノライドの他の
光学異性体、置換体や類似横遺体であって、ブラシノラ
イドと同様の生理活性を有するものであれば、本発明の
ブラシノライド類として使用できる。
ブラシノライド類は、前述したように水に難溶であるが
、極めて低濃度であっても活性を呈するので、水に微粒
子として分散させるか或いは水に可溶性の有機溶媒中に
溶解させて後、水と混自して使用することかできる。か
かる有機溶媒とじては、例えはメタノール、エタノール
、プロパツールの如き低級アルコール類;メチルエチル
ケトン。
メチルイソブチルゲトンの如き低級ケトン類:メチルエ
ーテル、エチルエーテルの如き低級エーテル類を挙げる
ことができる。
また本発明方法を実施するに当り、ブラシノライド類含
有液中には、生理活性効果を高めた含有液を安定に保持
するために、界面活性剤、乳化剤。
展着剤などの農薬散布に一般的に使用される化合物を含
有することができ、またその方か通常好ましい。
本発明方法において、ブラシノライド類を柑橘類に処理
するに当って、ブラシノライド類は極めて少量で効果を
有するので一般には、ブラシノライド類の低濃度含有液
が使用される。かかる含有液中のブラシノライド類の濃
度は、一般に1×1O−8pan〜100ppHの範囲
、好ましくは1×10イppnt〜10ppnの範囲、
特に好ましくはI X 10″600111〜1 pp
nの範囲であるのが有利である。前記ブラシノライド類
の濃度は、処理する時期、処理方法。
処理回数、柑橘類の種類、目的などによってその好適範
囲は左右される。
本発明の柑橘類の果実の生育方法は、ブラシノライド類
を前記溶媒に溶解した溶液或いはその水希釈溶液として
柑橘類に散布などの手段により処理することにより行な
われるが、ブラシノライド類は、下記に説明する組成物
として処理することによりその効果がより高められ、ま
た安定して効果を発現させることができる。
ずなわぢ、ブラシノライド類を、水量外の成分が(り低
級脂肪族アルコール50〜95重量%、(II)アミド
系極性溶媒及びジメチルスルホキシドがら選ばれた少く
とも一種の溶媒1〜20重量%、(至)水溶性ポリマー
1〜15重量%及び(へ)展着剤0.2〜10重景%重
量合よりなる混合液中に溶解した状態の溶液を調製し、
それを柑橘類に処理することにより、より得られた効果
が得られる。
上記混合液中においては(n)アミド系極性溶媒及びジ
メチルスルホキシドから選ばれた少くとも一種の溶媒及
び(1)水溶性ポリマーか前記割合混合されており、こ
れらを混合して使用することにより、これらを使用しな
い場きに比べて、ブラシノライド類の活性が向上し、ま
たその活性発現が安定化するという極めて優れた利点が
得られる。
これら混合液を構成する各成分について以下説明する。
(1)の提供脂肪族アルコールとしては、例えばメタノ
ール エタノール、n−プロパツール、 l5O−プロ
パツール n−ブタノール、 1so−ブタノール、 
5ec−ブタノールなどがあるが、とりわけエタノール
であるのが好ましい、これら低級脂肪族アルコールは、
組成物に対して50〜95重量%の範囲で使用され、好
ましくは60〜90重量%の範囲である。
(II)の溶媒はアミド系極性溶媒及びジメチルスルホ
キシド(DMSO)から選ばれる。アミド系極性溶媒と
しては例えばジメチルポルムアミド(DMF)、N−メ
チルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド(D
MAA)などが挙げられ、殊にDMFまたはNMPが好
ましい。これらアミド系極性溶媒は組成物当り、1〜2
0重量%の範囲、好ましくは2〜15重量%範囲で使用
される。
(ト)の水溶性ポリマーとしては、例えばポリエチレン
グリコール(PEG) 、ポリプロピレングリ:I−ル
 ポリブチレングリコールの如きポリアルキレングリコ
ール、及びポリビニルピロリドン及びポリビニルアルコ
ール或いはこれらの共重合体を示すことができるが、特
にポリエチレンクリコール(PEG)が好ましい、これ
らポリアルキレングリコールは、分子量300〜5,0
00好ましくは500〜3,000の範囲が有利に使用
できるが、分子量は水又は低級脂肪族アルコールに可溶
性であれば、特に制限されない、これら水溶性ポリマー
は組成物当り、1〜15重量%の範囲、好ましくは2〜
10重量%の範囲で使用される。
(へ)の展着剤としては、植物生長調節剤、除草剤殺虫
剤、殺菌剤、防黴剤などの通常農薬組成物において、展
着剤として使用されているものを用いることができる。
展着剤の具体例としては例えば、ポリオキシエチレンジ
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル、ポリオキシエチレンジアリルエーテルの如き
ポリオキシアルキレンエーテル系;例えばポリオキシエ
チレンジアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエステル、ポリオキシエチレンジアリルエステ
ルの如きポリオキシアルキレンジエステル系:例えばジ
ナフチルメタンスルポン酸ナトリウム、リグニンスルホ
ン酸カルシウム、ジアルキルスルホサクシネートの如き
スルホン酸塩系などが挙げられる。これら展着剤は、通
常農薬用として市販されており、それを使用することが
でき、またこれらは、2種以上混合して使用することも
可能である。展着剤は、組成物に対して0.2〜10重
量%好ましくは、0.3〜7重量%、特に好ましくは、
0.4〜5重量%の範囲で使用される。
前記ブラシノライド類含有溶液は、前記(1)〜(へ)
よりなる混合液とブラシノライド類より形成される。ブ
ラシノライド類は柑橘類に対して極めて少量で活性を発
現するのでその含量は極少量でよい。
従って組成物中のブラシノライド類の含有割合は極lI
&量である。一般にはl X 104 Dtll〜10
,000ppm 、好ましくは1×10うpprQ〜5
,0OOppiの範囲であればよい。
本発明の方法を実施するに当っては前記組成物は上記し
た組成の他にさらに水を含有していても何等差支えない
、ブラシノライド類を施用するに当っては、前記の組成
物は、水で希釈して使用される。その場合水は、前記組
成物の100〜7,000重量倍、好ましくは200〜
s 、 ooo重量倍の水で希釈して使用される。かよ
うな水で希釈された組成物であっても、水を31算上除
いた成分が、前記範囲に入る限り、何等差支えなく使用
出来る。
前述したように、前記の組成物は、水で希釈して使用さ
れるが、その水で希釈した状態における組成物中のブラ
シノライド類の濃度は、前述した濃度、つまりl X 
10’ tlllIl〜100ppnの範囲で使用する
のが望ましい。
本発明において、生育の対象とする柑tti類とは、一
般にミカンと称されるものであり、植物分類上ではミカ
ン科のミカン亜科に属し、このミカン亜科に属するもの
としてはカラタチ属、カンキツ属およびキンカン属など
がある。柑橘類の分ガ1は、スインゲルの分類と国中の
分類によって主として行なわれているが、いずれの分類
においても、カラタチ属、カンキツ属およびキンカン属
に属するものは、好ましい例として本発明の柑橘類の範
晴に含まれる。
具体例を示すと、例えばライム、シトロン、レモン ブ
ンタン、グレープフルーツ、ノドyサク。
夏ダイダイ、ダイダイ、サワーオレンジ、スィートオレ
ンジ、イヨ、ヒウガナツ、ユズ、スダチ。
カボス、ウンシュウミカン、ポンカン、キシュウミカン
、清見、マーコツトなどが挙げられる。またキンカンで
あってもよい。
本発明方法は、結実率の向上および生理落果の抑止に効
果が顕著であるから、これらが育種上問題となることが
予想される場合、或いは望ましくない環境下で生育する
場合、またはこれら問題を起し易い品種を生育する場合
に特に有効である。
殊に普通オレンジ、ネーブルオレンジ、ブラ・ントオレ
ンジなどのスィートオレンジ種に属する品種は、環境状
況によって結実率の低下、生理落果の増加など不利益を
生ずることがあるので、それを回避する目的で本発明方
法は効果的である。
本発明方法によって、柑橘類にブラシノライド類を処理
するには、一般に前記ブラシノライド類含有組成物を柑
橘類の生木の地上部ヘスプレーなどの手段により散布す
ることによって行なわれる。
通常柑橘類の葉面、茎、花序に散布するのか望ましく、
一般には全面散布するのが好ましい。また散布時期は、
処理する目的などによって左右されるが、着蕾期から収
穫期の間好ましくは着蕾期開花期または幼果樹が一般的
に好ましい。
本発明方法の好ましい実施態様は、柑橘類に対してその
着蕾期、開花期または幼果期に全面散布方式によってブ
ラシノライド類含有組成物を葉面蕾、花序に散布するこ
とである。殊に開花時に散布する場合花序に集中的に散
布すると一層効果的である。
本発明方法により、着蕾期、開花期またはこれらより以
前の時期に処理することによって、処理しない場合に比
叔して結実率が増大し、生理落・果か抑えられる。また
幼果期に処理すること、によって生理落果が処理しない
場合と比べて少くなる。
特に生理落果の抑止を目的とする場合、ブラシノライド
類含有組成物の処理は、生理落下前期(初期)またはそ
れ以前に行うのが望ましい、しかしながら、果実の成熟
期前であっても成熟期における落果を抑える効果も期待
出来る。さらに収穫時前3ケ月から10日までの間にブ
ラシノライド類を処理することによって、果実1個当り
の重量を増加することが可能となる。
本発明方法における処理は、1回に限らず数回行うこと
ができ、またブラシノライド類含有組成物の濃度は必ず
しも一定である必要はなく、処理時期によって変化させ
ることもできる。
e1発明の効果 以上本発明によれば、柑橘類にブラシノライド類を処理
することにより、結実率の向上、生理落果の抑止、果実
の@i酸比の向上、及び着色の促進という生育において
極めて優れた利点が得られる。
f、実施例 以下実繕例を掲げて本発明方法を詳述する。
実施例1 [I]混合液の調製 以下各混き液の組成において下記略号はそれぞれ下記の
ものを意味する。
BR:ブラシノライド(B rassinolide)
DMF’ニジメチルホルムアミド P E G 1000 :平均分子量1000のポリエ
チレングリコール Et o H:エタノール ネオエステリン■2 [クミアイ化学@製] 下記組成よりなる混合液を調製した。
混合ンαA(ブランク); D M F P E G 1000 ネオニスゾリン■ E t o I−1 計 混合液B: 3R D M F” P E G 1000 ネオエステリン■ E  t  o  H 0f 0g 00g 00g ooog 25.1i2 50g 50g 00 g 000f 計 混合糊C; [31心 MF P EG 1000 ネオエステリン■ B  t  o  )t 000 g 25.1■ 5g 5tr 50゜ 00g 計 00g 上記各混合液を500倍の水で希釈して使用した。
[■]生育試験(昭和62年5月〜8月)森田ネーブル
10年生を試験樹として使用した。
試験区は1樹1区とじ3反覆で試験を行った。試験区は
無加温のビニールハウスにて栽培した樹であり、試験区
2は露地栽培した樹であり、試験区3は屋根付(ビニー
ルIM)にて栽培した樹である。
開花盛期に、すなわち試験区1.2および3はいずれも
5月11日に、前記混合液A、B及びCのそれぞれを5
00倍の水で希釈してハンドスプレーを用いて全回に散
布し、特に花序には集中して散布した。
6月1日及び6月26日のそれぞれにおける各々の試験
樹の着果数を調べ、開花盛期の花数を基準にして着果率
(%)を求めた。その結果を下記表1に示した。
表 」1記からブラシノライド処理により生理落果が抑制さ
れ、着果率が明らかに向上していることがわかる。
実施例2 実施例1と同様の試験区及び試験樹を別個に設けて下記
試験を行った。
通常の生育を行ない開花後結実した各々の樹に7月7日
実施例1における混合液A、F3及びCのそれぞれを5
00倍の水で希釈してハンドスプレーを用いて全回に散
布した。散布量は1樹当り200の1であった。
散布時(7月7日)及び8月14日の着果数を調べ、散
布時を基準にした8月14日における着果率(%)を求
めた。その結果を下記表2に示した。
表2 上記表2の結果より、結実後においてらにブラシノライ
ドを散布することにより、散布後の生理落下の割合を軽
減し得ることが理解できる。
実施例3 森田ネーブル10年生を試験樹として使用した。
試験区は1樹1区とじ3反覆で試験を行った。試験区は
無加温のビニールハウスにて栽培した(41であり、試
験区2は露地栽培した樹であり、試験区3は屋根付(ビ
ニール製)にて栽培した樹である。
各試験区のそれぞれ62年10月5日に前記混合’t&
A及びCのそれぞれを500倍の水で希釈してハンドス
プレーを用いて全樹脂に散布しな。
同年12月22E1に果実を収穫し、収量及び個数を調
べた。その結果を上記表3に示した。
表 上記表3の結果から、収穫されたネーブルを調べた所、
ブランク(混合MA)にくらべて、0.111plブラ
シノライド含有液(混合??NC)を散布すると、1果
当りの重量か約10%増加し、また糖酸比も優れたもの
となることかわかる。
また、収穫されたネーブルの果実の色を調べた所ブラン
クにくらべてブラシノライド含有液で処理したものは、
着色の促進が認められた。
実施例4 [I]混合液の調轄 以下各混合液の組成において下記略号はそれぞれ下記の
ものを意味する。
BR:ブラシノライド(Brassinol ide)
NMP : N−メチルピロリドン P E G 1000 :平均分子fE11.000の
ポリエチレングリコール E t o H:エタノール ネオエステリン■: [クミアイ化学■製] 下記組成よりなる混合液を調整した。
(1)混合液D(ブランク) NMP          15.OgE t o H
285,0rnl 計               300.0m1混合
液E(展着剤成分) ネオエステリン■    200g P E G1000            100g
BtoH150 計               450g混合液F BR20,7■ NMP          20.OgEt、oH38
0m1 計              400m1上記混合液
Fを10m1とり混合液E2.25m1を加え5!の水
に希釈して0.1aplの散布液(混合液G)として使
用した。
又、混合液I?を1 mlとり混合液E2.25+nl
を加え5!の水に希釈して0.01ppmの散布液(混
合液H)として使用した。
なお、混合液A(ブランク液)は500倍の水で希釈し
てブランク用の散布液として使用した。
[II]生育試験(昭和63年5月〜9月)森田ネーブ
ル11年生を試験樹として使用した。
試験は枝別処理で行った。試験区は11耐1枝を1区と
して6d6反復で試験を行った。試験区は露地栽培した
樹で行った。
開花盛期、すなわち5月9日に前記混合液G■(及びJ
をハンドスプレーを用いて枝別散布し、特に花序には集
中して散布した。散布量は1枝当り100 notとし
た。
5月26日及び6月270のそれぞれにおける各々の試
験区の着果数を調べ、開花盛期の花数を基準にして着果
率(%)を求めた。その結果を上記表4に示した。
表  4 本試験年度は裏年であり花のつき方が悪かったこと及び
樹の手入れを良くして樹勢が向上していることなどの理
由により、開花盛期の花数を基準ににしだ着果率でみる
と、ブランク又は無処理区の着果率が比救的高いが、こ
の様な条件のもとでも、上記表4の結果からブラシノラ
イド混合液を散布すると着果率が向上することがわかる
特許出願人 帝 人 株 式 会 社 手 続 ネ甫 正 書 昭和63年11月2 日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 柑橘類にブラシノライド類を処理せしめることを特徴と
    する柑橘類の果実の生育方法。
JP23253188A 1987-09-18 1988-09-19 柑橘類の果実の生育方法 Pending JPH0215007A (ja)

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