JPH0214909B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (A) 発明の技術分野 本発明は、電子写真装置、静電記録装置の印刷
装置に係り、特に、ホツパから印刷部へ搬送され
る連続折り畳み用紙から発生する紙粉を除去する
ための紙粉除去装置を備えて成る印刷装置に関す
るものである。

(B) 技術の背景 近年、電子計算機の高速化に伴ない、ラインプ
リンタ装置等の出力装置は、性能向上、信頼性向
上のため、鋭意研究開発が進められている。

(C) 従来技術と問題点 従来、第１図に示すようにラインプリンタ装置
等において用いられる連続折り畳み用紙１は、用
紙の製造時に発生する送り孔の抜きカス２、穴あ
け時や所定幅に裁断する時に発生する紙粉３等が
付着している。

このため、用紙１に抜きカス２や紙粉が付着し
たままの状態で印刷すると、用紙１に印刷され
ず、データ抜けとなつてしまう。また、粒子の細
かい紙粉３は、そのほとんどが用紙面に付着した
ままで、印刷されるため、印刷装置のあらゆる部
に堆積するばかりでなく、印刷装置の機能に多大
な悪影響を及ぼす。

例えば、電子写真装置において現像器内に紙粉
が入り、トナーに混つた場合にあつては、感光体
への正常な現像が行なわれず、データの抜けが生
じたり、ゴミの形を印刷したりするため、印字品
質の劣下は著しいものがある。また、回転部分の
軸受内に入つた場合、例えば、光学系等にあつて
は、正常な回転動作が得られず、感光体へのデー
タの正常な書き込みが行なわれない。さらに、フ
オトセンサで動作検出を行なう場には動作エラー
を起す等様々な影響を与える。

このため、従来は用紙１に付着した抜きカス、
紙粉を除去する手段として、第２図に示すよう
に、回転ブラシ３を設け、この回転ブラシ３によ
り紙粉の除去を行なつていた。

しかしながら、この方法にあつても、除去され
た抜きカス、紙粉等は、ホツパ４に落下し、堆積
する。従つて、ホツパ４内に収納される用紙は、
通常2000枚あるため、堆積する紙粉は厖大な量と
なるため、回転ブラシ３では十分に除去できなか
つた。

また、紙粉は、微粒子であるため、装置内に飛
散し、回転ブラシ３で除去したにもかかわらず、
装置内部に侵入してしまうという欠点を有してい
る。

(D) 発明の目的 本発明の目的は、前述の欠点に鑑み、連続折り
畳み用紙等の製造時に発生する抜きカス、紙粉等
が印字部に供給されず、誤字、脱字の発生の防止
を安価で且つ簡単な構成で実現可能な印刷装置を
提供することにある。

(E) 発明の構成 そして、この目的は、本発明によれば、印字部
へ搬送される用紙に付着した紙粉を除去する紙粉
除去手段と、前記紙粉除去手段により除去された
紙粉を捕集する紙粉捕集手段と、を有する印刷装
置であつて、前記紙粉除去手段と前記紙粉捕集手
段は、円筒状の回転駆動されるローラ部材と、前
記ローラ部材の円周方向に沿つて間〓を形成し且
つ前記ローラ部材の長手方向に沿つて植設された
ブラシ部材と、前記ローラ部材に植設されたブラ
シ部材の円周方向の間〓部分に当該ローラ部材の
長手方向に沿つて形成された紙粉捕集用の捕集穴
と、前記捕集穴を介して前記ローラ部材内部へ紙
粉を捕集するように前記ローラ部材に接続された
吸引手段と、を含んで構成されて成ることを特徴
とする印刷装置により達成される。

(F) 実施例 以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説
明する。

第３図ａ，ｂは、本発明にかかる印刷装置の実
施例の説明図であり、要部構成を示す図である。
「図において、１は用紙、６は紙粉除去ローラで
あり、図示しない回転駆動源により回転駆動され
る中空円筒形状のローラであり、図示しないエア
ー吸引源に接続されており、紙粉３を除去し、捕
集するためのもの、７は掻き落しブラシであり、
用紙１に付着した紙粉３を除去するためのもので
あり、紙粉除去ローラ６の円周方向に沿つて間〓
を形成し且つ紙粉除去ローラ６の長手方向に沿つ
て植設されてなるもの、８は捕集穴であり、掻き
落しブラシ７により除去された紙粉３を紙粉除去
ローラ６の内部に捕集するため、掻き落しブラシ
７の間〓部分に紙粉除去ローラの長手方向に沿つ
て形成されてなるものである。

上述したような構成において、印刷装置の印字
開始と同時に、図示しない回転駆動手段により紙
粉除去ローラを回転駆動させると共に、エアー吸
引源を動作させる。

これにより、用紙１に付着した紙粉は、紙粉除
去ローラ６の円周方向に沿つて間〓を形成して植
設された掻き落しブラシ７による叩き落とし効果
と掃き落とし効果とにより、用紙１上から掻き落
される。

そして、掻き落された紙粉は、エアー吸引源の
吸引作用により掻き落しブラシ７間に形成された
捕集穴８を介して紙粉除去ローラ６の内部に吸
引・捕集される。

従つて、掻き落しブラシ７の叩き落とし効果と
掃き落とし効果とにより掻き落しブラシ７間に掻
き落された紙粉が掻き落しブラシ７間や掻き落し
ブラシ７の根元部分に堆積することなく掻き落し
ブラシ７間に形成された捕集穴８に直ちに吸引さ
せることができ、確実に除去することが可能とな
る。

また、除去された紙粉が紙粉除去ローラ６の掻
き落しブラシ７の根元やローラ６の表面に堆積し
ないので、除塵効果を長期間に渡つて維持させる
ことができ、紙粉除去ローラ６の清掃を長期間に
渡つて行なう必要がなく、保守性を極めて向上さ
せることが可能となる。

(G) 発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、エアー
吸引源に接続された中空円筒形状のローラの表面
に円周方向に間〓を形成してブラシを植設し且つ
その間〓部分に捕集穴を形成して構成することに
より、用紙１上に付着している紙粉を確実に除去
でき、安定した印刷動作を行なうことが可能とな
り、信頼性の高い印刷装置を得ることが可能とな
ると共に、安価で且つ簡単な構成で除塵効果を長
期間に渡つて維持することが可能な印刷装置を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は連続折り畳み用紙に送り孔の抜きカ
ス、紙粉が付着した状態を示す図、第２図、第３
図ａ，ｂは、本発明にかかる印刷装置の実施例の
説明図であり、要部構成を示す図である。 図において、１は用紙、２は抜きカス、３は紙
粉、４はホツパ、５は回転ブラシ、６は紙粉除去
ローラ、７は掻き落しブラシ、８は捕集穴であ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印字部へ搬送される用紙に付着した紙粉を除
   去する紙粉除去手段と、 前記紙粉除去手段により除去された紙粉を捕集
   する紙粉捕集手段と、 を有する印刷装置であつて、 前記紙粉除去手段と前記紙粉捕集手段は、 円筒状の回転駆動されるローラ部材と、 前記ローラ部材の円周方向に沿つて間〓を形成
   し且つ前記ローラ部材の長手方向に沿つて植設さ
   れたブラシ部材と、 前記ローラ部材に植設されたブラシ部材の円周
   方向の間〓部分に当該ローラ部材の長手方向に沿
   つて形成された紙粉捕集用の捕集穴と、 前記捕集穴を介して前記ローラ部材内部へ紙粉
   を捕集するように前記ローラ部材に接続された吸
   引手段と、 を含んで構成されて成ることを特徴とする印刷装
   置。