JPH02148534A - 投写形ディスプレイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ＣＲＴ陰極線管とレンズとを冷媒液体で結合
した投写形ディスプレイに関するものである。

〔従来の技術〕

近年の投写形ディスプレイは、そのＣＲＴとレンズとの
結合部を冷媒液体で充てんすることが常識となっている
。その目的は、冷却による放熱及び高輝度化、屈折率不
連続界面の消去による迷光の低減とコントラスト比の向
上、更に加えて、じんあいの混入を防止することによる
解像度劣化の防止である。

従来の該結合部の構造としては、第３図に示すものが採
用されていた。

同図で、１はＣＲＴ、２は凹レンズ、３は凸しンズ、で
ある。また、４，５はそれぞれＣＲＴ１〜凹レンズ２間
の結合用メタル部材であり、それらは連続していて、Ｃ
ＲＴ　１及び凹レンズ２の周囲を封じており、ＣＲＴ１
〜凹レンズ２間の空間には、冷媒液体が満たされている
。また、６は、結合用メタル部材５に別室として設けら
れたタンク部である。７は液散逸防止用の封止カバーで
あり、冷媒液体の体積の温度変化に伴う膨縮呼吸を許容
できるよう、柔いプラスチックシートが使用される。ま
た、８，９．１０は、封止用弾性ゴムリングであって、
第４図に示す様な形状となっている。これらは、第３図
に具体的に図示されていない手段によって矢印の方向に
圧力を受けて保持されている。また、１１はスクリーン
である。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記した従来技術において、次の点が課題とされていた
。

即ち、結合用メタル部材４，５は、ひとつの連続体とし
て、アルミダイキャスト製法にて製作される。その際、
複雑な形状の別室タンク部６の空胴を形成するために、
いわゆるサイドコアを要する構造となっていた。このた
め、高価であるという問題点があった。また、封止カバ
ー７も、その構造が特殊であるが故に高価であるという
問題があった。また、温度上昇に伴って、冷媒液体の圧
力が上昇し、これに伴う凹レンズ２の変形に起因するデ
フォーカスの問題があった。

本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、
廉価に製造できる結合部材を使用し、封止用カバーを削
除でき、温度変化に伴う冷媒液体の圧力変化を抑制でき
る投写形ディスプレイを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明では、周辺平面状縁
部が延長された凹レンズを使用し、該凹レンズの延長部
分とＣＲＴ〜凹レン凹レンズ用結合用部材との間に、冷
媒液体補給用タンクとしての別室を形成する。

また、ＣＲＴ〜凹レン凹レンズ用結合用部材の上方には
、細孔から成る通気孔が設けられ、前記別室ｌ＼と通気
する。

〔作用〕

前記凹レンズの周辺林部は、冷媒液体の散逸を防止する
側壁として作用する。

ｉ？？ｉ記結合部材の上方に設けられた細孔から成る通
気孔は、冷媒液体の蒸気分子に対して、その散逸速度を
制約する抵抗体として動く。

〔実施例〕

本発明の一実施例を第１図に示す。

第１図において、１２は投写レンズの一部をなすプラス
チック製凹レンズで、その周辺平面部が上方に延長され
ている。１３．１４はそれぞれＣＲＴ１〜凹レンズ１２
間の結合用メタル部組であり、それらは連続している。

１５は別室タンク部で、下方のＣＲＴ１〜凹レンズ１２
間の主室への冷媒液体補充用として動く。１６は、結合
用メタル部材１４の上方に設けられた通気孔である。そ
の他、第３図と同一の部品については同一の番号を付し
である。尚、第１図で、凸レンズ及びスクリーンは省略
して表現されている。

また、第１図のゴムリング８，９の形状は、第２図に示
す如くであり、凹レンズ１２の外形延長に伴い、ゴムリ
ング９の外形は従来例より大きくしである。第１図に示
す矢印部には、第３図の従来例におけると同じく、計約
４０ｋｇの圧力が印加され、この圧力は、ゴムリング８
，９を圧縮し、冷媒液体を封止する。

本実施例において、結合用メタル部材１３，１４は、ひ
とつの連結体としてサイドコアなしでアルミダイキャス
ト技術によって製造することができる。その理由は、第
３図の従来例における上方へ向う別室タンク部６が削除
され、第１図に示す右方へ向う別室タンク部１５で代替
されているためである。

また、結合用メタル部材１３．１４の上方には通気孔１
６がドリリングなどの工法で付与されている。該通気孔
１６の孔断面積αと長さ０は、冷媒液体の材質に応じて
下達の原理に基づいて選定される。

本発明において推しようされる冷媒液体は、その蒸気圧
が極力低くかつ粘度の低いことが望ましい。このような
条件を満たす材質としてエチレングリコールとグリセリ
ンの７：３混合液が推しようされる。該液体は、一般に
市販されており、その使用温度６０（’Ｃ）での蒸気圧
は約１．３（ｍｍＨｇ〕、粘度は５　（ｃｓｔ）である
。

一般に細孔は、気体の拡散に対して抵抗を示す。

細孔経由の流ｍＡは次式に従う。

Ｍ：分子量（上記例では６２） Ｐ：細孔両端圧力差（１，３（ａｕｇ））Ｔ：温度（３
３３（Ｋ）） α：細孔断面積、Ｑ：細孔長、シ二時間。

Ｄ：空気中への蒸気分子の拡散定数 （上記例ではＤＬ：０．１３〔ｃＩ２７ｓｅｃ〕）上記
具体数値を代入して次式を得る。

Ａ＝５ｘ１０−７（−）ｘ□・・・・・・■ｃｍｓｅｃ
　　　　　　Ｑ 細孔断面積ａを１（ｎＭｎ２）とし、時間しを１万時間
即ち、３６　（Ｍｓｅｃ）とすると次式を得る。

従って、細孔長をＱ＝１［ａｎ］に選定しておけば、細
孔経由の拡散による１万時間当りの液敗逸量は０．１８
（ｇ）程度となる。

従来常識では、細孔を設けると、細孔経由蒸気が速かに
逃げてしまうため実用不可と考えられていたのに対し、
上記計算結果は意外な性質である。

実際に、種々の液体について上記細孔付きで、高温放置
実験を行った結果、細孔経由の液の散逸は確かに微小で
あるとの結論を得た。

尚、第１図の構成において、全体が横倒しされた場合に
冷媒液体がこぼれ出てしまうのではないかとの懸念があ
るが、細孔径が１ｍ以下の場合には、細孔内における冷
媒液体の表面張力の作用によって、散逸が防止されると
いう実験結果を得た（短時間横倒しの場合）。

種々の液体で、通気孔１６の孔径φの満たすべき要件を
実験的に確認した結果１次式を得た。

ここにＴは液体の表面張力 ρは液体の密度 ｇは重力加速度 従って、この構造によって液圧は常に大気圧に保つこと
ができ、そのため、液圧変化に伴う凹レンズの変形の問
題を解消できた。

〔発明の効果〕

本発明によれば、簡潔な構成によって、冷媒液体を封じ
ることができ、従来必要とされていた第３図、第４図に
示すゴムリング１ｏ及び封止カバー７を削除することが
できる。また、結合部材の成形に際しては、サイドコア
を要することなく廉価に製造できる。更に温度変化に伴
・う液圧変化を抑制でき、液圧変化に伴った凹レンズの
変形に起因するデフォーカスを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例としての投写形ディスプレイ
の構成を示す断面図、第２図は第１図のゴムリングの形
状を示す平面図、第３図は従来の投写形ディスプレイの
構成を示す断面図、第４図は第３図のゴムリングの形状
を示す平面図である。 １：ＣＲＴ、２，１２：凹レンズ、３：凸レンズ、４，
５，１３，１４：結合用メタル部材、６゜１５：別室タ
ンク部、８，９：ゴムリング、１６二通気孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、陰極線管と、該陰極線管の前面に配される凹レンズ
   と、前記陰極線管と凹レンズとを結合する結合部材とを
   有し、前記陰極線管のフェースプレート面と前記凹レン
   ズの陰極線管側の面と前記結合部材の内側面とで形成さ
   れる主室を冷媒液体で満たして成る投写形ディスプレイ
   において、 前記凹レンズの縁部である平面部を少なくとも上方に延
   長すると共に、前記結合部材に凹部を設け、延長した該
   平面部の陰極線管側の面と前記結合部材の凹部の内側面
   とで前記主室とつながった別室を形成し、該別室に補充
   用の冷媒液体を貯蔵すると共に、該別室の上部に通気孔
   を設け、前記冷媒液体の表面張力をＴ、その密度をρ、
   重力加速度をｇとした時、前記通気孔の直径φを、 φ≦√Ｔ／（ρｇ） が成り立つように選定して成ることを特徴とする投写形
   ディスプレイ。