JPH02123308A - 光ファイバカプラの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、−本の光ファイバに入射した光信号を他の
光ファイバのボートに分岐したり、二本の光ファイバに
入射した光信号を結合させろ際に使用される光ファイバ
カプラの製造方法に関するものである。

「従来の技術」 従来、光信号を結合または分岐ケる際などに使用される
光ファイバカプラの一つとして融着延伸形と弥されるし
のが知られている。

第１１図ないし第１６図は、従来の光ファイバカプラの
製造方法を説明するための図である。従来法により、二
本の光ファイバにより構成される２対２形の光ファイバ
カプラを製造するには、まず、第１１図に示４−ように
光ファイバ１の披１２を所定長さ除去して光ファイバ裸
線１ａを露出さＵた被覆除去部分を形成する。この光フ
ァイバ１としては、石英系ソングルモートファイバなど
の通常光通信において使用される光ファイバなどが使用
され、また、これら光ファイバ裸線に一層以上の肢Ｎを
施した光フアイバ素線や光フアイバ心線が好適に使用さ
れる。

続いて、被覆除去部分を形成した二本の光ファイバ１を
第１２図に示すように並列し、更に第１３図に示すよう
に数回捻りを加え、この捻った部分を酸水素炎などの高
温加熱源で加熱融着させ、必要に応じて延伸して融着延
伸部を形成することによって光フアイバカブラを作成す
る。

また、別な方法では、２本の光ファイバｌを並列した後
、−第１４図に示すように、露出した光ファイバ裸線１
ａの両端部に、糸や接着剤を用いて各光ファイバ裸線１
ａを接触させた状態で固定する固定部分３を形成し、こ
の後、第１５図に示すように各固定部分３の間を高温加
熱源４で加熱して各光ファイバ１を融着させ、かつ必要
に応じて図中矢印の方向に延伸する。この融着および延
伸の各操作によって、融着延伸部５が形成され、光フア
イバカブラ６が作成される。更に、このようにして得ら
れた光フアイバカブラ６は、第１６図に示すように、各
光ファイバｌの被覆除去部分をケース７で補強して、融
着延伸部５を保護するのが望ましい。

「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、従来の光ファイバカブラの製造方法にお
いては、次のような問題があった。

並列した光ファイバに捻りを加えた後に融着延伸を施す
方法では、捻りを加える工程が入るために製造工程が複
雑となり、また複数本のファイバをファイバ軸方向に均
等に捻ることが必要となるために、精密な捻り装置が必
要となる。

また、複数本の光ファイバを捻ることによって、光ファ
イバに捻り応力が加わり、これによって光ファイバカブ
ラの光結合特性が劣化して過剰損失の増加や偏光特性の
劣化を招くおそれがある。

一方、露出した光ファイバ裸線の両端部を糸や接着剤で
固定する方法では、固定部分を形成する際に、細かな性
徴と精密な装置を必要とし、作業効率が低下し、先ファ
イバカブラの高価格化を招いてしまう問題があった。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、低
損失の高性能な光ファイバカブラを容易に製造すること
のできる製造方法の提供を目的としている。

［課題を解決するための手段」 上記目的達成の手段として、本発明では、二本以上の光
ファイバの一部を融着延伸して融着延伸部を形成してな
る光フアイバカブラの製造方法であって、複数本の光フ
ァイバを保持する溝を有ずろ保持体により、融着すべき
複数本の光ファイバを接触状態で保持し、次いで該複数
本の光ファイバを加熱して融着し、さらに延伸すること
を特徴と４−ろ光フアイバカブラの製造方法である。

「作用　」 融着すべき複数本の光ファイバを保持体の溝内に保持し
、保持体によって接触状態で並列された複数本の光ファ
イバを加熱して融着し、更に延伸ずろので、光ファイバ
を糸や接着剤で固定することがなく、製造工程が簡略化
される。

また、光フアイバ相互を捻る必要がなく、捻りを加える
ための精密な装置を不要にでき、また得られる光フアイ
バカブラの光学特性も良好となる。

「実施例」 第１図ないし第３図は、本発明方法の一例を説明するた
めのものである。

この例による光フアイバカブラの製造方法では、まず、
被覆除去部分を形成した二本の光ファイバ１１を縦列し
、第１図および第２図に示すように被覆除去部分の光フ
ァイバ裸線１１ａ両端部を保持体１２で各々保持する。

この光ファイバ１１としては、石英系シングルモートフ
ァイバなとの通常光通信用の光ファイバ裸線に被覆を施
した光フアイバ索線が好適に使用される。

また、上記保持体１２は、第３図に示すように、縦列さ
れた２本の光ファイバ裸線１１ａを溝１３内に収納し、
ｔｉ１４を閉じることにより、各光ファイバ裸線１１ａ
を接触状態で保持できるようになっている。なお、この
保持体１２の材質は、石英やプラスチックなどの透明硬
質材料に限定されろことなく、金属やセラミックスなど
の不透明材料を用いることができる。また溝１３の寸法
は、光ファイバ裸線１１ａを収納する際に、各ファイバ
が接触状態となり、かつＭ１４を閉じて固定状態とした
ときに各ファイバにずれを生じないような寸法とするこ
とが望ましい。

次いで、二つの保持体１２間の、接触状態で縦列された
２本の光ファイバ裸線＋１ａを、酸水素炎などの高温加
熱源で加熱し、二本のファイバを融着させ、更に保持体
１２の一方あるいは両方を均一な状態で引き離すことに
よって、融着部分を延伸する。この融着延伸操作によっ
て、二本の光ファイバ１１の一部に融着延伸部が形成さ
れて光フアイバカブラが作成される。

この例による製造方法では、融着すべき二本の光ファイ
バ１１を保持体１２の１１３内に保持し、保持体１２に
よって接触状態で並べられた各光ファイバＩＩを加熱し
て融着し、更に延伸ケるので、光ファイバを糸や接着剤
で固定することがなく、製造工程が簡略化される。また
、光フアイバ相互を捻る必要がなく、捻りを加えるため
の精密な装置を不要にでき、また得られる光フアイバカ
ブラの光学特性を向」ニさせることができる。

第４図は、上述の保持体１２の他の例を示す図である。

先の例では、二本の光ファイバ１１の一部を融着延伸し
て融着延伸部を形成して光フアイバカブラを作成したが
、請求項Ｉ記載の製造方法では光ファイバ１１の本数が
二本以上であれば良く、例えば第４図に示ケように、七
本の光ファイバ裸線１１ａを収容１Ｍ能な溝１７を備え
た保持体１８を用い、各光ファイバ裸線１１ａを溝１７
内に収納して接触状態で推列させ、この後融着延伸を施
すことにより、七本の光ファイバ１１により構成された
７対７形の光フアイバカブラか得られる。

第５図ないし第７図は、本発明方法の他の例を説明する
ためのらのであって、この例では本発明方法を、応力付
与形の偏波保持光ファイバを用いて構成された偏波保持
光フアイバカブラの製造方゛法に適用させた例を示ずら
のである。

この例では、ま４″、被覆除去部分を形成した二本の偏
波保持光ファイバ１９を縦列し、第５図に示すように被
覆除去部分の光フアイバ裸線１９ａ両端部を石英製の透
明保持体２０で各々保持する。

この偏波保持光ファイバ１９は、コア１Ｇとこの両側部
に配置された応力付与部２１とこれらを囲むクラッド１
５を具備して構成され、史に、この光ファイバ裸線１９
ａに被覆を施した光フアイバ素線が好適に使用される。

また、上記透明保持体２０は、先の例による保持体１２
と同様に、縦列された２本の光ファイバ裸線＋９ａを収
納する溝２２と！２３をＨし、溝２２内に二本の光ファ
イバ裸線１９ａを入れ、直２３を閉じることにより各光
ファイバ裸線１９ａを接触状態で保持することができる
ようになっている。なお、この透明保持体２０の材料は
、石英ガラスに限定されることなく、透明プラスチック
などの可視光を透過可能な透明硬質材料であっても良い
。

次に、透明保持体２０で保持した各偏波保持光ファイバ
１９の偏波軸合わせを行う。第７図ないし第９図は、偏
波軸合わせ操作の一例を示す図であって、各偏波保持フ
ァイバ１９の偏波軸合わせを行うには、透明保持体２０
の下方に光源２４を配するとともに、透明保持体２０の
上方側から顕微鏡２５で観察を行い、透明保持体を通し
て観察される各光ファイバ裸線１９ａのコア１６と応力
付与部２１の位置から、各偏波保持光ファイバ１９の軸
ずれを確認するとともに、例えば第８図に示ずように各
偏波軸Ｃが１ｌｌＩ４５れしていた場合には、各偏波保
持光ファイバＩ９を第７図の図中矢印で示すように回転
させて、偏波軸Ｃが第９図に示すように平行となるよう
に調整する。なよｊ偏波保持光ファイバ１９は、第７図
に示４−ように光を透過さけて観察する場合、例えばＧ
　ｅ　Ｏ！添加Ｓ１０゜からなる屈折率の高いコア１６
は輝いて見え、また、Ｂ、０３添加Ｓｉｎ、からなる屈
折率の低い応力付与部２■は黒く見え、顕微鏡観察によ
って容易に偏波軸方向を確認することかできる。

次いで、二つの透明保持体２０間で、接触状態で縦列さ
れた二本の光ファイバ裸線１９ａを、酸水素炎などの高
温加熱源で加熱し、二本のファイバ裸線１９ａを融着さ
せ、更に透明保持体２０の一方あるいは両方を均一な状
態で引き離すことによって、該融着部分の延伸を行う。

この融着延伸操作によって、二本の偏波保持光ファイバ
１９の一部に融着延伸部が形成され、偏波保持光フアイ
バカブラが作成される。

この例による製造方法では、透明保持体２０を用いたこ
とによって、光ファイバとして偏波保持光ファイバＩ９
を用いた場合に、透明保持体２０を通して偏波保持光フ
ァイバ１９の偏波軸を観察して正確に一波軸合わせを行
うことができる。したがって、光学特性、特に偏波特性
の優れた構成能の偏波保持光ファイバカプラを容易に製
造することができる。

（製造例１　） コア径８μｍ１　クラツド外径１２６μｍ１被覆径４０
０μｍ１カットオフ波長１．１８μｍの石英系シングル
モードファイバを用い、まず光ファイバの中央部分に約
５（ｌｓｓ艮の被覆除去部分を形成し、この光ファイバ
を二本縦列して、被覆除去部分の両端部を第１０図に示
す保持体で保持した。この保持体は、第１０図の図中符
号ｄおよびｅが３．０ｔａｍ、　ＷＩＩ幅１２６μａ＋
、ｉ＃深さ２４０μ−とし、材質は透明ガラスを用いｌ
こ。

次いで、保持体間の光ファイバ裸線を酸水素バーナーで
加熱融着させ、更に延伸して光フアイバカブラを得た。

得られた光ファイバカブラは、使用波長１．３μｍにお
いて、過剰損失か０．０７ｄＢ。

分岐比４９．７％、偏光依存性０．１５％と優れた性能
を示した。

（製造例２　） 応力付与形偏波保持光ファイバを用いて偏波保持光ファ
イバカプラを作成した。使用ファイバは、コア径８μｍ
、クラッド外径１２５μｍ、被覆径４００μ転カツトオ
フ波長１２μｍ１　クロストーク　−３８ｄＢ／ｌＯａ
＋の応力付与形偏波保持光ファイバを用いた。５０ｓ＋
ｓ長の被覆除去部分を形成した二本のファイバを縦列し
て、被覆除去部分の両端部を第１θ図に示す保持体で保
持し、更に各々のファイバの偏波軸を第９図に示すよう
に合わせ、この後、各保持体間をバーナーで加熱融着さ
せ、更に延伸して偏波保持光ファイバカプラを得た。得
られたカプラは、使用波長１．３μｍこおいて、過剰損
失が０．３ｄＢ、分岐比５０．５％、クロストーク　−
２７ｄＢと優れた性能を示した。

「発明の効果」 本発明による光ファイバカブラの製造方法では、融着す
べき二本以上の光ファイバを保持体の溝内に保持し、保
持体によって接触状態で並べられた各光ファーイバを加
熱して融着し、更に延伸するので、先ファイバを糸や接
着剤で固定することがなく、製造工程が簡略化される。

また、光フアイバ相互を捻る必要かなく、捻りを加える
ための精密な装置を不要にでき、また得られる光フアイ
バカブラの光学特性を向上させることができる。

また、光ファイバとして偏波保持光ファイバを用いる場
合には、保持体として透明保持体を用い、透明保持体を
通して偏波保持光ファイバの偏波軸を観察して正確に偏
波軸合わせを行うことができる。したがって、光学特性
、特に偏波特性の優れた高性能の偏政保持先ファイバカ
プラを容易に製造ケることかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、本発明方法の一例を説明するた
めの図であって、第１図は先ファイバを保持体で保持し
た状態を示す平面図、第２図は同側面図、第３図は第２
図のａ−ａ線拡大断面図、第４図は第３図に示す保持体
の他の例を示す断面図、第５図ないし第７図は、本発明
方法の他の例を説明するための図であって、第５図は偏
波保持光ファイバを保持体で保持した状態を示す側面図
、第６図は第５図のｂ−ｂ線断面図、第７図は偏波保持
ファイバの軸合わせ操作を説明するための側面図、第８
図および第９図は偏波軸の調整例を示す図、第１０図は
製造例において用いた保持体の斜視図、第１１図ないし
第１６図は従来の光フアイバカブラの製造工程を工程順
に示す側面図である。 １１・・・光ファイバ、１２．１８・・・保持体、１３
．１７・・・溝、１９・・・偏波保持光ファイバ２０・
・・透明保持体、２２・・・溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 二本以上の光ファイバの一部を融着延伸して融着延伸部
   を形成してなる光ファイバカプラの製造方法であって、
   複数本の光ファイバを保持する溝を有する保持体により
   、融着すべき複数本の光ファイバを接触状態で保持し、
   次いで該複数本の光ファイバを加熱して融着し、さらに
   延伸することを特徴とする光ファイバカプラの製造方法
   。