JPH02118398A

JPH02118398A - 蓄熱室の構築法

Info

Publication number: JPH02118398A
Application number: JP63084067A
Authority: JP
Inventors: Yataro Izumisawa; 和泉沢　弥太郎; Kenichi Shimizu; 賢一清水; Hiroshi Onaka; 大中　寛
Original assignee: Asahi Glass Co Ltd
Current assignee: AGC Inc
Priority date: 1988-04-07
Filing date: 1988-04-07
Publication date: 1990-05-02
Also published as: JPH0529838B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は蓄熱室内に空積する煉瓦及びその構染法に関す
るものである。

蓄熱室は空洞室に多くの煉瓦を積込んだもので、拝ガス
等の高温ガスを通し、これらの煉瓦に熱を蓄えた後、通
気ガスを切換え、燃焼用空気等の低温ガスを通し、これ
に煉瓦より熱を与え、熱回収を行うものである。

煉瓦積の形状としては、大別するとガスが上下に貫通す
るようにしである煙突形と、ガスをジグザグに通過せし
める千鳥形とあるが、前者は伝熱が悪いが、通気抵抗が
少ない為一般に好ましいとされている。

また、蓄熱室内に多数の煉瓦を積上げる必要がある為、
これらの煉瓦の圧縮強さ、特に高温時の熱間圧縮強さが
問題となる。従来、蓄熱室空積用煉瓦として一般に結合
煉瓦が多く用いられているが、結合煉瓦は熱間圧縮強さ
、荷重軟化温度、耐蝕性等が低い為、使用高温ガスを制
限すると共に、圧縮強さを大きくする為に肉厚を大にし
て使用されている。このこと自身が蓄熱室の効率を低下
せしめていると共に、その熱伝導率の低いことも手伝っ
て煉瓦内部まで充分加熱することができなく、蓄熱室の
効率の低下を助長し、また、煉瓦自身の内部の温度前に
よるｍ裂、崩壊等を招いている。

結合煉瓦に代えて電気溶融鋳造煉瓦（電鋳煉瓦）も一部
に使用されている。電鋳煉瓦によるときは上述の如き欠
点を解決することができるが、価格が高価であるという
欠点がある。また、加工が難しいので、構築に当って考
慮しなければならない点が多い。

電鋳煉瓦による安定な蓄熱室内構築物を得る為に電鋳煉
瓦を種々の形状に異形化することが、実開昭５３−６６
４５０号公報、特公昭５Ｆ１−４５８３５号公報等に提
案されている。しかしながら、これらの提案によるもの
は、−・つの構築に数種の異形煉瓦を必要とするとか、
形状が複雑で保管輸送に不便であり破損し易い、さらに
は安定した構築構造が得られない（大型炉の場合は歯丈
）等の問題をかかえている。

本発明の目的は、蓄熱室内での安定な空積構造を構成す
ることができる蓄熱室の構築法を提供するにある。

本発明に使用する蓄熱室空積用煉瓦は主として断面正方
形又は長方形で厚さが同一水平断面では略一定の筒体を
なし、各隅部の高さの略坏以下属以上の範囲に、稜線を
挟み両側にそれぞれ該同体の肉厚に等しいか、これより
、大きい幅、好ましくは僅かに大きい幅で切込みを入れ
てあることを特徴とする煉瓦である。

本発明による蓄熱室空積用煉瓦の構築法は、前記煉瓦を
使用する構築法であり、前述の如く切込み部をもつ煉瓦
、好ましくは例えば、切込み部を各隅部の高さの略％と
した前記煉瓦を用い、切込み部を上にして配列した後、
互に隣接する４個の煉瓦の切換部に跨がり、他の煉瓦を
切込み部を下にして嵌合し、つづいて最初の煉瓦の配置
位置に合せて次の煉瓦を配置し、同様に煉瓦の嵌合、配
置を繰返すことを特徴とする工法である。

そして、この工法での好ましい態様とじては、切込みを
入れてある煉瓦を、該煉瓦の幅及び長さよりそれぞれそ
の厚さの２倍を差し引いた間隔で幅及び長さ方向に切込
み部を上にして配列し、前記間隔の一部を埋め、つづい
て最初の煉瓦の配置位置に合せて次の煉瓦を配置し、同
様の煉瓦の嵌合、配置を繰返すようにすることである。

本発明に使用する蓄熱室空積用煉瓦の好ましい実施態様
として次のことがあげられる。

（１）該煉瓦が電鋳煉瓦又は結合煉瓦である。

（２）該煉瓦の断面形状が好ましくは正方形又は長方形
である。菱形であっても可能であるが実用的ではない。

（３）稜線を挟む両側の切込幅が前記厚さに等しいか、
又は前記厚さに熱膨張代を加えた幅又はそれより僅かに
大きい幅である。

（４）切込み部の範囲が各隅部の高さの略坏以下Ａ以上
である。

以下、本発明に使用する煉瓦及び本発明の構築法を実施
例の図面を参照しながら詳述する。

第１．２．３図に本発明に使用する煉瓦のそれぞれ異な
る実施の平面図（ａ図）及び側面図（ｂ図）を示す。図
面において、煉瓦の高さをり１幅をａ、長さをｂ、厚さ
をｔ、切込みの幅をＣ１長さをｄで示しである。第１図
は正方形、即ちａ＝ｂで、ｄ＝ｈ／２の場合を、第２図
はａ＝ｂ、ｄ＝ｈ／３＜ｈ／２の場合を、第３図は長方
形、即ちａ≠ｂで、ｄ＝ｈ／２の場合を示しである。い
ずれの場合も切込み部の幅Ｃは、筒体の厚さしより大と
しである。これは煉瓦の熱膨張代を加えたものである。

蓄熱室内の煉瓦の空積等の構築法においては熱膨張代を
とることが必要であり、本発明の構築法においてはこの
切込み部でとっておくことが煉瓦の破損や移動を少なく
し最適である。

次に本発明の構築法を実施例の図面に基づいて説明する
。第４図は本発明の構築法の実施例の平面図である。

この実施例においては、辺の長さａの正方形状で厚さＬ
の筒状煉瓦を使用する。先ず、煉瓦２を基礎１上に、煉
瓦の幅＝長さ（ａ）より厚さＬの２倍を差引いた間隔（
ａ−２ｔ）で切込部を上にして配列し第１の煉瓦層を形
成する。基礎１は蓄熱室の煉瓦積上げの為の格子、先に
空積した電鋳煉瓦又は結合煉瓦のいずれであってもよい
。第１の煉瓦層の煉瓦２を実線で示しである。

次に、第１の煉瓦層の互に隣接する４個の煉瓦２の切込
部に跨がり他の煉瓦３を嵌合し、第２の煉瓦層を形成す
る。第２の煉瓦層の煉瓦３を破線で示しである。第１の
煉瓦２と区分を明瞭にする為、１個の第２層の煉瓦３丈
に斜線を入れてある。煉瓦層の周辺は勿論、蓄熱室の壁
に周知の手段により固定される。煉瓦２．３は相互に切
込部で嵌合しているので横方向に安定させることができ
る。また、切込部の幅に熱膨張代をとっておけば温度−
ト界による蓄熱室壁の押出、煉瓦構造の崩壊等に事故を
起すことはない。

ここで本発明の構築法はこのような第２層となる煉瓦３
を切込部を下にして嵌合させてなるものである。

第５図に、第１図の煉瓦、即ち正方形筒形で切込みが高
さの局である煉瓦を積込んだ場合の斜視図を示す。この
実施例において、第２層の煉瓦３を切込部を下にして嵌
合させる。この方法においては第１層の煉瓦２と第２層
の煉瓦３が互に切込部と切込んでない隅部が互に嵌合す
るので横方向の結合が強固である。しかしながら、第２
層の上面は平らとなる。（勿論煉瓦の空洞部及び熱膨張
代の間隙はある。）このように本発明は少くとも第１層と第２層の煉瓦層か
らなる構築法を基礎とするものであるが、第３層以降を
積むときは、第３層となる煉瓦を第１層（又は第２層）
の煉瓦の位置に適宜台せて配置（適宜水平方向にずらし
てもよいが好ましくは第１層と第３層は同じ上下関係に
合致した状態である。）シ、それに第４層となる煉瓦を
嵌合させればよい。爾後は、更に煉瓦を配置、嵌合させ
ることにより、逐次積上げることができる。この工法に
よるときは２つの層の煉瓦が新たな１層をなして完全に
嵌合しているので極めて安定である。

この新たな嵌合層は上下の嵌合層とは嵌合していないが
（勿論上下面にこの凹凸係合をなしてもよい）、各層自
身は安定であり、それぞれ蓄熱室壁で固定されているの
で、上下の嵌合がなくとも構造物全体を安定にすること
ができる。

本発明による蓄熱室の構造法は以上の如く構成されてい
るので、蓄熱室内の煉瓦の空積構造を極めて安定化する
ことができる。また、一種類の煉瓦のみで空積を行うこ
とができる。特に、本発明で使用する煉瓦は形状が複雑
でなく、電鋳も容易であり、運搬、貯蔵中に破損する危
険もないので電鋳煉瓦とすると特に効果がある。

また、前述の如く電鋳煉瓦は高価であるので、高温で煉
瓦の腐蝕、強度面で問題とカる蓄熱室の中段以上の高温
部に本発明にょる電鋳煉瓦な本発明の工法により構築し
、下段を結合煉瓦とすることにより、費用の削減と熱回
収率の改善を計ることができる。下段の結合煉瓦として
も、勿論本発明の工法により構築することにより効果を
あげることができる。また、下段は温度も低いので、結
合煉瓦でせり（Ｖ、ぜり）を構成し、通常の煉瓦積み方
法で結合煉瓦を格子状に積み、Ｌ面を平らとし、本発明
の煉瓦を空積する為の基礎としてもよい。

以」二のように、本発明は蓄熱室内の煉瓦の空積に各秤
の態様で利用することができ、また、本発明の工法によ
り安定な空積構造を得ることができると共に熱回収効率
の向上に貢献することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明で使用する煉瓦及び構築構造の実
施例を示すもので、第１．２．３図はそれぞれ異なる煉
瓦の実施例の平面図（ａ図）及び側面図（ｂ図）、第４
図は構築物の平面図、第５図は実施例の構築法の典型例
を説明する斜視図である。１・・・基礎２．３・・・煉瓦第？目

Claims

【特許請求の範囲】

（１）断面正方形又は長方形の筒体をなし、各隅部の高
さの略１／２以下１／４以上の範囲に、稜線を挟み両側
にそれぞれ該筒体の肉厚に等しいか、これより大きい幅
で切込みを入れてある蓄熱室用煉瓦を、切込み部を上に
して配列し、互に隣接する４個の煉瓦の切込み部に跨が
り他の煉瓦を切込み部を下にして嵌合し、つづいてこれ
らの煉瓦の配置位置に合せて次の煉瓦を適宜配置し、同
様に煉瓦の嵌合、配置を繰返すことを特徴とする蓄熱室
の構築法。
（２）切込みを入れてある煉瓦を、該煉瓦の幅及び長さ
よりそれぞれその厚さの２倍を差し引いた間隔で幅及び
長さ方向に切込み部を上にして配置してなる特許請求の
範囲第１項記載の構築法。
（３）筒体の断面形状が四角形である煉瓦を使用する特
許請求の範囲第１項又は第２項記載の蓄熱室の構築法。
（４）筒体の断面形状が正方形又は長方形である特許請
求の範囲第３項の蓄熱室の構築法。
（５）切込みが各隅部の各れにも入れてあり、筒体の肉
厚より僅かに大きい幅である煉瓦を使用する特許請求の
範囲第１項乃至、第５項いずれか一つに記載の蓄熱室の
構築法。
（６）切込みの幅が筒体の肉厚に熱膨張代を加えた幅で
ある特許請求の範囲第５項の構築法。
（７）前記の切込み部の範囲が各隅部の高さの略にであ
る特許請求の範囲第１項乃至第６項いずれか一つに記載
の構築法。
（８）筒体が電鋳煉瓦である特許請求の範囲第１項乃至
第７項いずれか一つに記載の蓄熱室の構築法。