JPH02117375A

JPH02117375A - タバコに含有される有害物質の除去器およびその方法

Info

Publication number: JPH02117375A
Application number: JP63270273A
Authority: JP
Inventors: Yukinobu Toe; 東江　幸信; Shiyouji Irimachi; 入真地　生治
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-10-26
Filing date: 1988-10-26
Publication date: 1990-05-01
Also published as: US5083578A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ニコチン、タール等の粒子相の成分あるいは
ガス相の成分および発ガン物質などのタバコに含有され
る有害物質の除去器およびその方法に関するものである
。

〔従来の技術〕

−ｉに、タバコに含有される有害物質、主としてニコチ
ン、タール等の除去には、アセテート繊維フィルタなど
の通気性フィルタが用いられているが、吸着能力が低く
、また、ガス相成分あるいは発ガン物質などの捕捉も充
分ではない。このために、活性炭などの吸着能の優れた
材料を併用することもなされているが、喫煙者にとって
は、味覚を損なう点で敬遠される。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、健康上の理由から、タバコ煙の有害成分
の除去には、日頃配慮しなければならないので、禁煙者
は、パイプ式フィルタなどの補助的な道具を用いて、出
来るだけ有害物質が体内に入るのを防止する工夫をして
いる。

本発明者らは、これらタバコ煙の有害成分の除去に関し
て、研究を重ねた結果、次のような結論に到達した。す
なわち、昆布科または近縁の海草類にはアルギン酸３２
％（重量）以下、ラミナリン２０〜３５％、ラミナ２０
％以下、マンニトール２０〜３５％、リボフラビン（ビ
タミンＢ２）２％以下、その他成分が含有されており、
これら成分の相乗効果でタバコ煙中に存在する水溶性物
質に対して親和性が強く、ニコチン、タールの濾過率が
高く、更に、発ガン物質の除去もできることを見出した
のである。

そこで、本発明は、昆布科または近縁の海草類を主要部
とする除去器を提供して、タバコ煙に含有される有害物
質を効率よく除去することを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

このため、本発明では、アルギン酸、ラミナリン、ラミ
ナ、マンニトール、リボフラビンを含有する昆布科また
は近縁の海草類を粉粒状、綿状あるいはウール状に加工
成形するか、もしくは上記含有物を主成分とする抽出液
を得て、これを単体で、もしくは担体に分散または混合
して担持させるなどして、タバコに含有されるを害物質
の除去を行うものである。

〔作　　用〕

周知のように、タバコは炭水化物類、その他の成分であ
り、これを燃焼させ、喫煙する過程において高温の水蒸
気体が発生し、タバコ煙となる。

しかるに、上記アルギン酸、ラミナリン、ラミナ、マン
ニトール、リボフラビン、その他、昆布科または近緑の
海草類に含有される成分は、その相乗効果によって、前
述のようにタバコ煙の有害物質を非常に高い濾過効率で
除去することができる。

〔実　　施　　例］次に本発明に係る除去器の実施例を幾つか詳述する。

昆布科または近縁の海草類としては、例えば、天草、こ
んぶ、わかめ等を採用することができる。

（１）　　これら海草類を乾燥し、次いで粉粒状に破砕
するか、切削加工で綿状あるいはウール状に加工成形す
る。この加工体を筒状の祇フィルタに内蔵する。そして
、これを紙巻タバコに直結するフィルタとして使用する
か、補助具のパイプに内蔵する。

（２）　　これら海草類を、ミキサーなどで破砕して、
水溶化し、フィルタ用紙などの担体に分散、吸着させる
。これを乾燥して、所定の形状、例えば円柱状に加工し
て、紙巻タバコに直結するフィルタとして使用するか、
補助具のパイプに内蔵する。

（３）　　これら海草類を、ミキサーなどで微粉化して
、ジェットスプレーで、フィルタ用紙なとの担体に分散
、吸着させる。これを所定の形状、例えば円柱状に加工
して、紙巻タバコに直結するフィルタとして使用するか
、補助具のパイプに内蔵する。

（４）　　これら海草類を、ミキサーなどで破砕して微
粉化あるいは水溶化し、もしくは、切削加工で綿状ある
いはウール状に加工成形する。そして、この加工体を粉
粒状あるいはその他の不定形状の担体と混ぜ合わせ、こ
れを素材としてフィルタを構成する。作られたフィルタ
は紙巻タバコに直結するか、補助具のパイプに内蔵する
。

このようにして構成された本発明のフィルタでは、海草
類の加工体が、喫煙に際して発生したタバコ煙の水蒸気
成分を吸収して糊状化する。このため、水溶性物質に対
する親和性が増大し、効果的な濾過効率が得られる。特
に、上述の糊状化によってフィルタを通過するニコチン
、タールなどの捕捉性が通常のフィルタと異なり、著し
く向上する、さらに、アルギン酸、ラミナリン、ラミナ
、マンニトール、リボフラビンを含有する本発明の抽出
液は、ニコチン、タールを水溶化するので、体内にこれ
らの有害物質が残留することを防止することに役立つ。

また、タバコを本発明の抽出液を含浸させたフィルタに
よって喫煙すれば、その喫煙者をニコチン、タールから
完全に保護できるだけでなく、タバコの煙の中にもニコ
チン、タールが残留しないので、喫煙者の周囲の人もタ
バコの害から保護することができる。

本発明のフィルタを用いたパイプの好ましい実施例を第
１図に示す。同図において、透明なパイプ中に通常タバ
コに用いられるアセテート繊維フィルタだけの（Ａ）本
発明による昆布綿状加工フィルタを内蔵せしめている（
Ｂ）を用意、実践を試みる。最初の昆布状綿状フィルタ
を備え付けたパイプ（Ｂ）も（Ａ）のようにいずれも白
色である。

ところが、１本のタバコを吸い終わっただけでアセテー
ト繊維フィルタ内蔵（Ａ）のフィルタは白色のままであ
るが、昆布綿状加工フィルタ内蔵（Ｂ）のフィルタは第
２図の如く選択的に有害成分を吸着して褐色に変色して
しまう。

これからみてもいかに本発明のフィルタが選択的に有害
成分を吸着するかわかるであろう。

２本、３本とタバコを多数本吸っていくにつれてますま
す（Ｂ）フィルタ部分が濃褐色になってタール、ニコチ
ン等を吸着、液状になってくる。

これは本発明フィルタの選択的な有害埋骨吸着能力の良
さである。喫煙後のタバコの匂い、古株も円やかである
。これはどの有害煙骨除去の効率の良さはこれまで知ら
れている。他のフィルタ材では実現できなかった。

以上第１図、第２図（Ａ）、（Ｂ）のパイプ３は外部か
ら少なくとも可視となし得た構造を示す。

それにより（Ａ）、（Ｂ）のフィルタの色の対比からパ
イプ使用者に有害装置が直ちに除去されることを認識で
きるので、極めて有益である。

なお、昆布綿状加工体フィルタ２のみ見てもどんどん黒
くなり、さらにニコチン、タール除去、保持能力が増強
してくる効果も合わせ持つことがわかる。

次に、第３図および第４図より、本発明のフィルタ（以
下、昆布加工フィルタと称す）と通常のフィルタ（アセ
テ−上繊維フィルタ）とのニコチン、タールの吸着能に
ついて実験的に比較する。

ここでは、各フィルタはパイプに内蔵される。上記パイ
プに紙巻タバコを１木製着した後、着火し、所定長さま
で吸引力を働かせて、タバコ煙を発生させフィルタに通
す。その後、各フィルタをパイプから外して、そこに吸
着されたニコチン、タール量を測定する。次に、新たな
フィルタをパイプにそれぞれ装着し、紙巻タバコを２本
分について、喫煙させ（着火し、吸引力を働かせて、タ
バコ煙を発生させ）、その結果を各フィルタについて測
定する。同様にして、紙巻タバコを３本、４本、５本・
・・１０本について測定する。

第３図において、本発明のフィルタについてのデータが
実線にて示されており、対比のための従来のフィルタに
ついてのデータが点線にて示されている。これからも明
らかなように、本発明のフィルタは従来のフィルタに比
べて、その吸着能が数倍であり、その吸着能の持続性に
も優れている。

第４図は、フィルタを通過した後の煙中に含まれる有害
成分の残留値を示すもので、本発明を実線で、従来例を
点線で示す。

また、視覚テストによれば、１本のタバコを喫煙した後
のアセテート繊維フィルタ（従来例）はその端面がほと
んど白色であるのに対し、昆布加工フィルタ（本発明）
はその端面がかなり褐色になっている。そして、２本、
３木のタバコを喫煙した後では、アセテート繊維フィル
タの褐色化に比べて、昆布加工フィルタの褐色化は相当
ｅｌ厚となっている。

一方、昆布加工フィルタの味覚テストでは、喫煙後のタ
バコの匂い、古株が円やかであり、タバコ煙に対する吸
着能に選択性があることが解る。

なお、上記実施例では、本発明の除去器はフィルタとし
てのみ記述されているが、上記除去器を水溶液として日
中に含んで歯に付着したニコチンタールを溶解させるの
にも利用できることは勿論である。

〔発明の効果〕

本発明は、以上詳述したように、昆布科あるいはこれに
近縁の海草類の加工体を用いて、その主成分であるアル
ギン酸、ラミナリン、ラミナ、マンニトール、リボフラ
ビンなどの相乗効果で、タバコに含有される有害物質を
効果的に除去することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明にかかるフィルタの実施例の
側面図、第３図は紙巻タバコの本数に対するニコチン、タール量
を本発明フィルタと従来フィルタとの比較で示した図、第４図は各成分についての残留値を本発明フィルタと従
来フィルタとの比較で示した図である。

Claims

【特許請求の範囲】１）アルギン酸、ラミナリン、ラミナ、マンニトール、
リボフラビンを含有する昆布科または近縁の海草類を粉
粒状、綿状あるいはウール状に加工成形し、もしくは上
記含有物を主成分とする抽出液よりなることを特徴とす
るタバコに含有される有害物質の除去器。２）アルギン酸、ラミナリン、ラミナ、マンニトール、
リボフラビンを含有する昆布科または近縁の海草類を粉
粒状、綿状あるいはウール状に加工成形し、これを単体
で、もしくは担体に分散または混合して担持させて、煙
分除去フィルタを構成することを特徴とするタバコに含
有される有害物質の除去器。３）アルギン酸、ラミナリン、ラミナ、マンニトール、
リボフラビンを含有する昆布科または近縁の海草類から
上記含有物を主成分とする抽出液を得、これを担体に分
散して煙分除去フィルタを構成することを特徴とするタ
バコに含有される有害物質の除去器。４）アルギン酸、ラミナリン、ラミナ、マンニトール、
リボフラビンを含有する昆布科または近縁の海草類を粉
粒状、綿状あるいはウール状に加工成形し、もしくは上
記含有物を主成分とする抽出液よりなることを特徴とす
るタバコに含有される有害物質の除去方法。