JPH0211592A - 光学活性なジヒドロピリジンホスホン酸エステル - Google Patents

光学活性なジヒドロピリジンホスホン酸エステル

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JPH0211592A
JPH0211592A JP16190988A JP16190988A JPH0211592A JP H0211592 A JPH0211592 A JP H0211592A JP 16190988 A JP16190988 A JP 16190988A JP 16190988 A JP16190988 A JP 16190988A JP H0211592 A JPH0211592 A JP H0211592A
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JP
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compound
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dimethyl
dihydropyridine ring
diastereomer
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Application number
JP16190988A
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English (en)
Inventor
Hiroo Matsumoto
浩郎 松本
Michimasaaki Kamikawa
上川 路益昌
Kiyotomo Seto
瀬戸 浄智
Ryozo Sakota
迫田 良三
Sakuya Tanaka
田中 作彌
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 本発明は、血管拡張作用を有する光学活性な1゜4−ジ
ヒドロピリジン−5−ホスホン酸誘導体もしくはその薬
理学的に許容される塩に関する。 (以下、余白) で表わされるジアステレオマー混合物を酢酸エチルに対
する溶解度差を利用して光学分割し、溶解度が大きい側
のジアステレオマーのジヒドロピリジン環の窒素原子を
メトキシメチル化後、式(III)により表わされるア
ルコールとのカルボン酸のエステル交換の後に、脱メト
キシメチル化することを特徴とする請求項(1)に記載
の化合物。 (4)請求項(1)に記載の化合物を含有することを特
徴とする抗高血圧剤。 「従来の技術j 式(I) により表わされる化合物〔以下、化合物Iという。 なお、同様に他の式(N)によって表される化合物は、
以下化合物Nという。〕は、ヨーロッパ特許公開公報 
EP 0230944に記載されている化合物である。 また、化合物Iは血圧を緩徐に低下させ、しかも、その
作用の持続時間が長いという優れた特長を有している。 化合物Iは、ジヒドロピリジン環の4位に不斉炭素を有
しているので光学的な異性体が存在するが、上記文献に
はそれらの分離法についての具体的な記載がない。 「発明が解決しようとする問題点」 化合物Iには、ジヒドロピリジン環の4位に不斉炭素が
あるので2種の光学異性体が存在する。 医薬品の場合、光学異性体間で薬理活性や安全性が異な
る例は数多く、より優れた医薬品を探索するためにはそ
れらを分割することが望まれる。 本発明者は化合物Iの極めて効率的な光学的分割法を開
発し、後述する薬理試験結果から明らかなよ゛うに、ジ
ヒドロピリジン環の4位の不斉炭素に基ずく光学異性体
のうち、右旋性で絶対構造が3体の化合物が同部位の絶
対構造が8体の化合物に比較して著しく優れた効果を有
していることを見出して、本発明を完成した。この光学
分割法も本発明の一部分である。 「問題点を解決するための手段」 次に本発明化合物の合成法について説明する。 本発明の合成ステップを次頁以下に記載した。 なお、化合物Iの合成法はヨーロッパ特許公開公報 E
P 0230944  に記載した方法に従い、化合物
Vl−Sは市販[アルドリッチ社(AldrichCh
emical Company、 Inc、)販売lの
光学活性α−メトキシフェニル酢酸を出発原料として常
法により合成した。 (以下、 余白)
【反応式1】 %式%) 工程Aでは不活性の溶媒を用いる。 不活性溶媒とは、メタノール、エタノール、プロパツー
ル、イソプロパツールなどのアルコール系溶媒、1.2
−ジメトキシエタン、THFなどのエーテル系溶媒、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶
媒、アセトニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル系
溶媒、DAM 、[)MP、N−メチルピロリドンなど
のアミド系溶媒、DMSOやスルホランなどのスルホキ
シド系溶媒、酢酸エチルやブチロラクトンなどのエステ
ル系溶媒の他にピリジンなども利用することが可能であ
る。 反応は、15〜200″C1好ましくは60〜140°
C,1〜100時間、好ましくは5〜20時間加温する
ことによって行われる。 工程Aで得られる化合物■は、2種の立体異性体の混合
物として得られる。 工程Bは工程Aで得られた化合物■を酢酸エチルに加熱
溶解後冷却すると、ジヒドロピリジン環の4位が絶対構
造S体であるジアステレオマー・■Aが結晶として得ら
れる。必要ならばこれを酢酸エチルから再結晶して純度
の高い化合物を得ることができる。 工程Cは、工程Bで得られた化合物■Aを適当な溶媒例
えば、ジエチルエーテル、THF、  1.2−ジメト
キシエタンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン
、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒に溶解、もしく
は懸濁し、適当な塩基、例えば、ナトリウム、カリウム
、水素化ナトリウム。 水素化カリウム、ナトリウムメトキサイド、ナトリウム
エトキサイド、ナトリウムアジドを加え、−30〜30
’C,好ましくは一10〜20℃で、5分〜10時間、
好ましくは10分〜2時間攪拌し、クロルメチルエーテ
ルを水冷下、5分〜10時間、好ましくは30分〜3時
間で滴下し、−30〜50℃、好ましくは一10〜30
″Cで、5分〜10時間、好ましくは10分〜3時間攪
拌することによつて行われる。 工程りは、工程Cで得られた化合物■−8をそれぞれ適
当な溶媒、例えばDMSO、スルホランなどのスルホキ
シド系溶媒、DAM 、DMF 、 N−メチルピロリ
ドンなどのアミド系溶媒、ジエチルエーテル、TI(F
、1.2−ジメトキシエタンなどのエーテル系溶媒、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶
媒に溶解もしくは懸濁して、化合物■を0〜150°C
1好ましくは10〜50°Cで0.1〜20時間、好ま
しくは0.2〜5時間反応させることによって行なわれ
る。 工程Eは工程りで得られた化合物X−Sを適当な酸触媒
の存在下、0〜100°C好ましくは5〜25°Cで5
分〜20時間、好ましくは1〜10時間反応させること
により行われる。 このようにして得られた化合物の光学純度は光学活性な
液クロカラム(ダイセル社、キラルセルQC)を用いて
測定することが可能である。それによって100%e、
e、であることが確認されたサンプルを用いて単結晶X
線解析を行なった結果、化合物I−5の絶対構造が3体
であると判明した。 また、反対の立体構造を有するR体(化合物I−R)の
合成は、B工程の晶析母液中に残されたジアステレオマ
ー(化合物■B:化合物■Aを一部分含有)を実施例2
に示した。即ち、トルエンからの晶析を利用して光学純
度を約81%d、e。 にまで高めたあと、C,D、E工程に該当する反応を経
由することで可能である。光学純度は化合物I−Rを酢
酸エチルまたはエタノールより再結晶することにより容
易に向上させることができる。 化合物i−sの別法の合成は、化合物VI−5の代わり
にVI−Rを使用し、A−E工程に該当する反応と後処
理を化合物1−Hの合成と同様に実施することによって
も達成することができる。 逆に、化合物1−Hの別法の合成は、化合物■−8の代
わりにVI−Rを使用し、A−E工程に該当する反応と
後処理を化合物1−Sの合成と同様に実施することによ
っても達成することができる。 従って、3体とR体を容易に作り分けることが可能であ
る。 薬理学的に許容される塩は、薬理学的に不活性な酸との
塩を意味する。例として、塩酸塩、硫酸塩または硝酸塩
を挙げうる。 これらの塩は、例えば上記の方法によって取得した化合
物I−5の溶液に、該当する酸を添加することにより取
得し得る。 本発明化合物の化合物1−5は、後記のカルシウム拮抗
作用の試験結果から明らかなようにカルシウム拮抗作用
がある。これにより血管拡張作用があることになり、は
乳動物の狭心症、脳血行障害、高血圧症等の循環器系疾
病の治療に有用である。 本発明化合物を、上記治療の目的に使用する場合、この
種のジヒドロピリジン類と、薬学的に、または獣医学的
に許容可能の希釈剤または担体とからなる薬学的または
獣医学的組成物に形成される。 これらの組成物は経口投与に適した形たとえば錠剤また
はカプセル剤、経皮投与に適した形たとえば軟膏または
湿布剤、吸入剤に適した形たとえばスプレーに適したエ
アロゾルまたは溶液、非経口投与に適した形たとえば注
射剤として使用するのに適した無菌の水溶液剤、または
肛門または膣、直腸等内に使用するのに適した坐剤の形
で使用することができる。 本発明化合物を含有する上記組成物は、全組成物の重量
に対して、本発明化合物を約0.1〜99.5%、好ま
しくは約0.5〜95%を含有する。 本発明化合物にまたは本発明化合物を含有する組成物に
加えて他の薬学的にまたは獣医学的に活性な化合物を含
ませることができる。また、これらの組成物は本発明化
合物の複数を含ませることができる。 本発明化合物を含有する薬物の1日当りの投薬量は、治
療する症状の種類と程度および個人差(年齢、性別、感
受性等)によって差がある。静脈内投与による1日当り
の投薬量は、体重1 kg当り活性成分0.0001〜
10■、好ましくはo、ooos〜1■である。経口投
与および経皮投与による1日当りの投薬量は同様に、体
重1kg当り活性成分0.001〜too gである。 また、膣、直腸等内に生薬の形で投与する場合の1日当
りの投薬量は、体重1kg当り活性成分0.001〜2
00■、好ましくは0.005〜100■である。吸入
剤の活性成分の含有量は0.1〜10%好ましくは0.
1〜2%である。 これら1日当りの投薬量を必要に応じて、1日当り2回
以上に分けて投与することができる。 本発明化合物を含有する上記組成物は、常法で製造する
ことができ、かつ常用の賦形剤を配合することができる
。 (以下、余白) 「試験例、実施例、製剤例」 以下に本発明を試験例、実施例および製剤例によりさら
に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに制限さ
れるものではない。 (試験例) (1)カルシウム拮抗作用 モルモット摘出盲腸線を栄養液中に1gの張力をかけて
つるし、安定するのを待つ。栄養液をカルシウムフリー
高カリウム溶液に置換し10〜20分後20分後シウム
10mMを加えて収縮させ、張力が安定してから被検薬
を累積的に投与し、50%弛緩させるのに必要な被検薬
の濃度IDS。(M)を求めその逆対数板(prose
)を算出した。その結果を表1に記載した。 表1  各異性体の薬理活性 異性体の種類   plDs。 化合物1−S      8.86 化合物1−R6,44 実施例1 2−〔1−アセチル−2−(3−二トロフェニル)−エ
チニル)−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホ
スホリナン−2−オキシド 11.2g(33,0mm
ol)をトルエン50dに加熱溶解し、還流した。その
溶液中に共沸脱水を行ないながら3−アミノクロトン酸
 (23)−2−メトキシ−2−フェニルエチルエステ
ル7.81g(33,2mmol)のトルエン(30m
)溶液を滴下(所要時間20分)し、滴下終了後も共沸
脱水を行ないながら還流を3時間継続した。 その反応混合物を冷却後、減圧下に溶媒留去した後、カ
ラムクロマトグラフィー(シリカゲル250 g、酢酸
エチルで展開の後、酢酸エチル−エタノール−10/1
に切替)で精製して黄色の粘稠なオイル13.62g(
収率74%)を得た。 これをトルエン40.9 gに加熱溶解の後、冷蔵庫中
で晶析を行ない、トルエン付加物の形で得られる結晶を
吸引ろ過して得た。この結晶を減圧下70℃で乾燥する
とトルエンがはずれ、目的の5− (5,5−ジメチル
−1,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)−1
,4−ジヒドロ−2,6−シメチルー4−(3−ニトロ
フェニル)−3−ピリジンカルボン酸 (2S)−2−
メトキシ−2−フェニルエチルエステル P−オキシド
11.5gが淡黄色の固体として得られた。これは、液
体クロマトグラフィー〔υNl5IL PACK 5C
18−25OA (ガスクロ工業) 、MeOH−Hz
O= 2 / 1 、流速1.0 ml/win。 カラム温度40°C〕で分析したところ、2種のジアス
テレオマーの1:1混合物であることが判明した。 保持時間 化合物■A  18.0 l1lin化合物
■B19.1n+in 実施例2 実施例1で得られた5−(5,5−ジメチル−1゜3.
2−ジオキサホスホリナン−2−イル) −1,4−ジ
ヒドロ−2,6−シメチルー4−(3−ニトロフェニル
)−3−ピリジンカルボン酸 (23)−2−メトキシ
−2−フェニルエチルエステルP−オキシドのジアステ
レオマー混合物11.0g(19,8n++++ol)
を酢酸エチル11.0gに加熱溶解した後、室温で一夜
晶析を行なった。生じた結晶を吸引ろ過(この時の室温
26°C)L、酢酸エチル6 ml X 2回で洗浄し
た後、乾燥させることにより、目的の化合物■A(ジヒ
ドロピリジン環の4位が3体であるジアステレオマー)
4.08g(収率37%)を淡黄色結晶として得た。 これについて、実施例1に記載した液体クロマトグラフ
ィーによる分析を行なったところ、光学純度は100%
d、e、であり、1IIp200〜203℃、(α) 
 +48.9° (c = o、 5o 、 CJsO
H)であり った。 なお、母液及び洗液を合わせ、減圧下、溶媒留去すると
化合物■B(ジヒドロピリジン環の4位が2体であるジ
アステレオマー) 6.87 g (収率63%)が淡
黄色の粘稠なオイルとして得られ、その光学純度は64
%d、e、であった。 この■B 6.70 gをトルエン34.1 gを加え
て加熱、溶解し、室温(22〜23°)に戻してから種
晶(化合物■A、■Bの1=1混合物でトルエン付加体
)を加えた。5時間後に吸引ろ過、結晶をトルエン3戚
×3回で洗浄すると目的の化合物■Bはろ洗液中に濃縮
され、溶媒留去の結果得られた淡黄色の粘稠な油状物5
.20 gの光学純度は78%d、e、であった。 なお、結晶1.58g()ルエン付加物)の光学純度は
24%d、e、であった。 化合物I−Sとは逆の立体構造を存する化合物■−R(
2体)は化合物■Bより誘導することができるが、この
化合物■Bの精製法には限界があり、繰り返し行なって
もわずかに光学純度が上昇する程度である。そこで本発
明者は、この工程における精製を81%d、e、までに
止め、最終のE工程で精製を実施することとした。(参
照:実施例6)実施例3 実施例2で得られた化合物■A 4.95 g (8,
89mmol)をモレキュラーシープ乾燥したTHF 
 61.5gに溶解し、水冷下に水素化ナトリウム(5
5%)470o+g (10,8mmol)を加えて2
5m1n攪拌した。 これにクロロメチルメチルエーテル870mg(10,
8mmol)を添加し、水冷下で15分間、水浴を取り
除いて30分間攪拌した。この段階で原料が6%残存し
ていたため、クロロメチルメチルエーテル200mgと
水素化ナトリウム100mgを追加し、さらに30分間
室温で反応させて原料を消失させた。 得られた反応混合物にクロロホルム1507d、水15
0 ml、塩化ナトリウム20gを加えて抽出した。ク
ロロホルム層を分液して取り、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、ろ過、溶媒留去して得られた残渣をカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル350 g、酢酸エチル)に
かけ、(4S)−5−〔5,5−ジメチル−1,3,2
−ジオキサホスホリナン−2−イル) −1,4−ジヒ
ドロ−1−メトキシメチル−2,6−シメチルー4−(
3−ニトロフェニル)−3−ピリジンカルボン酸 (2
3)−2−メトキシ−2−フェニルエチルエステル P
−オキシド3.89g(収率73%)を淡黄色油状物と
して得た。液体クロマトグラフィー(UNISILPA
に5C18−250八 (ガスクロ工業) 、 MeO
H/HzO=2/1(v/v)、流速1. Od/wi
n 、カラム温度40°C〕で分析したところ光学的に
は100%d、e、でラセミ化は起こっていなかった。 保持時間26.7m1n(ちなみに他方のジアステレオ
マーは28.1 m1n)であった。 実施例4 2−(N−ベンジル−N−フェニル)アミノエタノール
17.6 g (77,4mmol)をDMSO52,
1gに溶解し、水素化ナトリウム(55%)320ra
g (7,3mn+ol )を添加し、20分間攪拌し
てアルコラードを合成した。 この溶液に実施例3で得られた化合物■3.88g (
6,46mmol)のベンゼン(19,4g)溶液を一
度に加え、更にベンゼン2.8gで容器を洗浄してその
洗浄液を添加した後30分間攪拌した。 得られた反応混合物にクロロホルム350戚、水350
m、塩化ナトリウム70gを加えて抽出した。クロロホ
ルム層を分液して取り、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
ろ過、溶媒留去して得られた残渣をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル300 g、酢酸エチル)で精製し
て目的の(4S)−5−(5,5−ジメチル−1,3,
2−ジオキサホスホリナン−2−イル)−1,4−ジヒ
ドロ−1−メトキシメチル−2,6−シメチルー4−(
3−ニトロフェニル)−3−ピリジンカルボン酸 2−
(N−ベンジル−N−フェニル)アミノエチルエステル
 P−オキシド2.09g(収率45%、化合物X−5
)を黄赤かっ色の粘稠なオイル(カラメル)として得た
。このものは原料6%を不純物として含有していたが、
そのまま次の工程に使用した。 実施例5 実施例4で得た化合物X−52,09g (2,91m
mol)を28%塩化水素−エタノール15.8 gに
溶解し、室温で185時間放置した。この溶液を減圧下
に溶媒留去した後、クロロホルム100d、水10〇−
で抽出した(この時水層は炭酸ナトリウムを固体のまま
少量ずつ加えて弱アルカリ性とした。)。 分液してクロロホルム層を取り、無水硫酸ナトリウムで
乾燥の後、ろ過、溶媒留去して得られた残渣をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル110g、酢酸エチル)
にかけ、目的の(4S)−5−(5,5−ジメチル−1
,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)−1,4
−ジヒドロ−2,6−シメチルー4−(3−ニトロフェ
ニル)−3−ピリジンカルボン酸 2−(N−ベンジル
−N−フェニル)アミノエチルエステル P−オキシド
1.89g(収率99%)を黄かっ色消状物(放置によ
り結晶化)として得た。このものは、まだ(43) −
5−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホ
リナン−2−イル) −1,4−ジヒドロ−2,6−シ
メチルー4−(3−ニトロフェニル)−3−ピリジンカ
ルボン酸 (2S)−2−メトキシ−2−フェニルエチ
ルエステル P−オキシドを4%含有していたが、10
倍量のエタノール、室温晶析の条件で3回再結晶して純
粋な(4S)−5−(5,5−ジメチル−1,3,2−
ジオキサホスホリナン−2−イル)−1,4−ジヒドロ
−2,6−シメチルー4−(3−ニトロフェニル)−3
−ピリジンカルボン酸 2−(N−ベンジル−N−フェ
ニル)アミノエチルエステル P−オキシド(化合物l
−5)1.14gを淡黄色結晶として得た。 融点190〜192’   (α)+7.0° (c=
O,50、CHCl3 ) 、NMRはEP 0230
944号に記載のラセミ体(化合物I)のものと一致し
た。光学純度は光学活性な液体クロマトグラフィーカラ
ム〔キラルセルQC(ダイセル社) 、 MeOH,流
速1、 Q mff1/sin 、カラム温度30°C
〕を用いて測定したところlOO%e、 e、であった
。保持時間は5、Imfn(ちなみに他方のエナンチオ
マーは6.4sin )であった。 このものの絶対構造については、単結晶X線構造解析に
よって3体であることを確認した。 実施例6 実施例2で得られた化合物■B(光学純度81%d、e
、 ) 3.90 g (7,Olsmol)をモレキ
ュラーシーブ乾燥したTHF48.0gに溶解し、水冷
下に水素化ナトリウム(55%) 350+g(8,0
mmol)を加えて20分間攪拌した。これにクロロメ
チルメチルエーテル650a+g (8,1ms+ol
)を加えて氷冷下で30分間、水浴を取り除いて2時間
攪拌した。この段階では反応が完結しなかったため、ク
ロロメチルメチルエーテルfoomgを追加して室温で
30分間攪拌した。 以下、実施例3と同様の処理を行なって(4R)−5−
(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホリナ
ン−2−イル)−1,4−ジヒドロ−1−メトキシメチ
ル−2,6−シメチルー4−(3−ニトロフェニル)−
3−ピリジンカルボン酸 (2S)−2−メトキシ−2
−フェニルエチルエステルP−オキシド2.78g(収
率66%、光学純度81%d、e、 )を淡黄色油状物
として得た。 実施例7 2−(N−ベンジル−N−フェニル)アミノエタノール
12.6 g (55,4mmol)をDMSO37,
3gに溶解し、水冷しながら水素化ナトリウム(55%
) 250mg (5,To+mol)を添加し、20
分間撹拌した。 これに実施例6で得たメトキシメチル体2.78g (
4,63,mmol)のベンゼン(15,9d)液を−
括投入し、45分間反応を行なった。 得られた反応混合物にクロロホルム100d、水100
戚、塩化ナトリウム20gを加えて振とう後、静置、分
液してクロロホルム層を取り、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。これをろ過、溶媒留去することにより得られた
かっ色消状残渣22.93gをカラムクロマトグラフィ
ー(5ilica ge1250 g、酢酸エチル)で
精製して目的の(4R)−5−(5,5−ジメチル−1
,3,2−ジオキサホスホリナン−2−イル)−1,4
−ジヒドロ−1−メトキシメチル−2,6−シメチルー
4−(3−ニトロフェニル)−3−ピリジンカルボン酸
 2−(N−ベンジル−N−フェニル)アミノエチルエ
ステル P−オキシド1.57g(収率45%、液体ク
ロマトグラフィーによる化学的純度分析89%)をかっ
色消状物として得た。 実施例8 実施例7のエステル交換反応で得た8体の化合物1.5
2g(化学的純度89%、 2. OOm+mol光学
的純度81%e、e、 )を28%塩化水素−エタノー
ル10.8 gに溶解し、室温で1時間放置したところ
反応は終了した。 その反応混合物を溶媒留去し、クロロホルム100d及
び水100II11を加え、固体の炭酸ナトリウムで水
層を中和しながら抽出した。クロロホルム層を取り、無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過、溶媒留去するとかっ
色消状の残渣1.32 gが得られ、これを酢酸エチル
7.0gより結晶化することにより、目的の(4R) 
−5−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホス
ホリナン−2−イルゴー1.4−ジヒドロ−2,6−シ
メチルー4− (3−ニトロフェニル)−3−ピリジン
カルボン酸 2−(N−ベンジル−N−フェニル)アミ
ノエチルエステル P−オキシド(化合物!−R) 7
00mg(収率55%)を得た。このものの光学純度を
実施例5と同様に求めたところ97%e、e、であり、
上記の酢酸エチルからの晶析時に光学純度が向上したこ
とがわかる。ちなみに母液側の光学純度は33%e、e
、であった。 さらにこのサンプルをエタノール14gから再結晶する
と、化学的にも光学的にも純粋な化合物1−R580m
gが得られた。 製剤例1:錠 剤 成分(1,000錠) 化合物I−s              5.0(g
)乳糖       190.0 コーンスターチ           75.0微結晶
セルロース         25.0メチルセルロー
ス          3.0ステアリン酸マグネシウ
ム      2.0300.0 上記成分分量を計り、V型混合機に入れ、均一に混合す
る。この混合粉末を直接打錠法で錠剤とする。−錠当た
りの重量は300■である。 製剤例2:カプセル剤 成分(1,000錠) 化合物I−S コーンスターチ 微結晶セルロース ステアリン酸マグネシウム 5.0(g) 145.0 145.0 5.0 300.0 上記成分分量を計り、V型混合機に入れ、均一に混合す
る。この混合粉末を硬カプセルに充填する。1カプセル
当りの内容物は300■である。 製剤例3:シロップ剤 成分(2%液) 化合物1−5             2.0(g)
白  糖                     
   30.0グリセリン            5
.0香味剤      0.1 96%エタノール           1O0Op−
オキシ安息香酸メチル      0.03蒸 溜 水
       全1100.0gにする量白糖および実
施例1の化合物の塩酸塩を60gの温水に溶解した後、
冷却後、グリセリンおよびエタノールに溶解した香味側
溶液を加えた。ついでこの混合物に水を加えて全量10
0.0gにした。 製剤例4:散 荊 化合物I −S              1.0(
g)乳@        8B、0 微結晶セルロース 10.0 100.0 上記の成分分量を計り、 V型混合機に入れ均一 に混合した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式( I −S) ▲数式、化学式、表等があります▼( I −S) により表わされる化合物であって、ジヒドロピリジン環
    の4位の不斉炭素に基づく光学異性体のうち、右旋性で
    絶対構造がS体である化合物及びその薬理学的に許容さ
    れる塩、及びこれらの溶媒付加物。
  2. (2)式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) により表わされるジアステレオマー混合物を酢酸エチル
    に対する溶解度差を利用して光学分割し、溶解度の小さ
    い側のジアステレオマーのジヒドロピリジン環の窒素原
    子をメトキシメチル化した後、式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) により表わされるアルコールとのカルボン酸のエステル
    交換の後に、脱メトキシメチル化することを特徴とする
    請求項(1)に記載の化合物の製造法。
  3. (3)式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で表わされるジアステレオマー混合物を酢酸エチルに対
    する溶解度差を利用して光学分割し、溶解度が大きい側
    のジアステレオマーのジヒドロピリジン環の窒素原子を
    メトキシメチル化後、式(III)▲数式、化学式、表等
    があります▼(III) により表わされるアルコールとのカルボン酸のエステル
    交換の後に、脱メトキシメチル化することを特徴とする
    請求項(1)に記載の化合物。
  4. (4)請求項(1)に記載の化合物を含有することを特
    徴とする抗高血圧剤。
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