JPH02108225A

JPH02108225A - 磁気記録媒体

Info

Publication number: JPH02108225A
Application number: JP63259351A
Authority: JP
Inventors: Kazunori Tamasaki; 玉崎　和則; Hitoshi Azegami; 畔上　仁; Kazuhiro Kuroda; 黒田　員宏
Original assignee: TDK Corp
Current assignee: TDK Corp
Priority date: 1988-10-17
Filing date: 1988-10-17
Publication date: 1990-04-20
Also published as: DE3929650C2; DE3929650A1; US5089344A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は磁気記録媒体の製造方法に関し、とくに電磁特
性及び耐久性の両者に優れた磁気記録媒体に関する。

（従来技術）従来熱硬化型のポリウレタン系樹脂が磁気記録媒体用の
バインダーとして広く使用されている。

すなわち、通常はＯＨ過剰のポリウレタンプレポリマー
とポリイソシアネートとをバインダー成分として使用し
、これに強磁性粉末を混合分散させ、次いで非磁性支持
体に担持させ、最後に熱硬化させることにより磁気記録
媒体とする。この方法の磁気記録媒体は極めて強固な磁
性膜を形成し、耐久性に優れ、電磁特性も良いなどの各
種の優れた特性を有するが、熱硬化型であるためにポッ
トライフが短かい問題、硬化に時間がかかるため磁気テ
ープ状に巻いた場合に眉間の粘着を生じ、表面性を損な
い、あるいはドロツウアウトを生じる等の問題を有する
。従って硬化剤又は架橋剤を使用せずに熱硬化型に匹敵
し得るバインダー樹脂が提供できることが望まれる。

この問題の解決手段として硬化剤を使用しないポリウレ
タン系樹脂をバインダー成分として使用することが特公
昭５８−８０５３号により提案されている。その要点は
、（Ａ）アジピン酸等のジカルボン酸とエチレングリコ
ール等のジオールとのＯＨ過剰の反応生成物であるポリ
エステルと、（Ｂ）１．４−シクロヘキサリンメタノー
ル等の連鎖延長剤と、（Ｃ）前記ポリエステルと連鎖延
長剤との合計モル量とほぼ同量の脂肪族又は芳香族ジイ
ソシアネートと、の反応生成物をバインダー成分として
使用することを特徴とする。このバインダーは硬化剤を
必要とせず、しかも磁気記録媒体に必要な磁性層と支持
体間の強い接着性、大きい耐熱性及び機械的強度等の優
れた特性を達成し得る。

（従来技術の欠点）しかしながら、上記特公昭５８−８０５３号に記載され
たポリウレタン系樹脂によるバインダーには磁性粉が分
散しにくく、このため表面性が悪く成り電磁特性が低く
なる。更に支持体に対する磁性層の接着性、磁性層の耐
熱耐久性、磁性粒子の配向性についても未だ不十分で改
良の余地が大きい。

（発明の目的）従って本発明の目的は、（Ａ）アジピン酸等のジカルボ
ン酸とエチレングリコール等のジオール（１，４−シク
ロヘキサリンメタノールは除く）とのポリエステル型又
はポリエーテル型反応生成物と、（Ｂ）１．４−シクロ
ヘキサリンメタノール等の連鎖延長剤と、（Ｃ）前記反
応生成物（Ａ）と連鎖延長剤との合計モル量とほぼ同量
の脂肪族又は芳香族ジイソシアネートとの反応生成物を
バインダー成分として使用して磁性粉末を分散させ、こ
れを支持体に塗布して成る磁気記録媒体をさらに改良し
、耐久性、耐熱性、接着性、分散性、及び電磁特性の大
部分を改善することを目的とする。

（発明の概要）本発明の上記の目的は、支持体上に磁性粉とバインダー
とを含有する磁性層を有する磁気記録媒体において、前
記バインダーとして支持体上に磁性粉とバインダーとを
含有する磁性層を有する磁気記録媒体において、前記バ
インダーが、第３級アミンを含み、連鎖延長剤として１
．４−シクロヘキサリンメタノールを用いたポリウレタ
ン樹脂を含有することを特徴とする磁気記録媒体を特徴
とし、より詳しくは（Ａ）エチレングリコール、プロピ
レングリコール、１，３−ブタンジオール、１．４−ブ
タンジオール、１．５−ペンタジオール、１．６−ヘキ
サンジオールから選択されるジオールと、アジピン酸と
のポリエステル型又はポリエーテル型反応生成物、と、
（Ｂ）１．４−シクロヘキサリンメタノールより成る連
鎖延長剤と、（Ｃ）前記ポリエステル及び連鎖延長剤の
合計モル量とほぼ同量の脂肪族又は芳香族ジイソシアネ
ートと、（Ｄ）第３級アミンとの反応生成物を使用する
ことを特徴とする。

（発明の作用効果）本発明によれば、前記の従来技術に比して磁性粉の分散
性が改良され、磁性粒子は配向し易くなり、また表面性
が向上して高周波側のＳ／Ｎ比も向上する。更に磁性層
の機械強度が高くなって耐久性が増す、また磁性粉の支
持体への接着性が増す。

（発明の詳細な説明）以下に本発明を実施例に関連して詳細に説明する。

本発明者は上記成分（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）の反応生成
物を改善するために鋭意研究を進め、上記成分の他に第
３級アミンを添加して反応させることにより反応生成物
のバインダーとしての緒特性を格段に改善し得ることを
見出した。

成分（Ａ）はポリエステル成分であり、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、１，３−ブタンジオール
、１．４−ブタンジオール、１゜５−ペンタジオール、
１．６−ヘキサンジオールから選択されるジオールと、
アジピン酸との反応生成物等、従来からこの分野で用い
られているポリエステル型又はポリエーテル型プレポリ
マーである。このポリエステルは当量反応物又はＯＨ過
剰の状態で使用する。後者の場合得られる末端ヒドロキ
シル基は成分（Ｃ）のジイソシアネートと反応する。Ｏ
Ｈ過剰の場合は上記公報に記載されている。上記公報に
はジカルボン酸として各種のものが記載されているが好
ましくはアジピン酸である。

成分（Ｂ）は連鎖延長剤であり、特に１．４−シクロヘ
キサリンメタノールでなければならない。上記公報には
種々の連鎖延長剤が記載されているが、本発明では他の
ものは余り効果が無い。

成分（Ｃ）は上記の２成分及び第３級アミンと反応して
極めて特性の良いバインダーを生成する。ジイソシアネ
ートの例としては上記公報に記載されている各種脂肪族
ジイソシアネート及び芳香族ジイソシアネートが使用で
きる。ジイソシアネートは、（Ａ）、（Ｂ、）成分とほ
ぼ同モル量で用いる。

成分ＣＤ）の第３級アミンは本発明のバインダーの特性
を向上させるための重要な成分であり、好ましい例とし
て、ＨＯ−Ｒｒ　　−Ｎ　−Ｒ＊　　−ＯＨＲ＋、Ｒ＊：炭
素数２〜５個のアルキル基Ｒ５：炭素数１〜３個のアルキル基等が使用できる。

本発明に使用される磁性粉は形状異方性又は結晶異方性
を利用し記録方向の磁気配向性を高めることができる針
状粒子が好適に利用でき、好ましくはＣｒ　Ｏ２である
。

次ぎに実施例を説明する。

（実施例）次の表１に示す組成の各種ポリウレタン樹脂を用意した
。以下に示す実施例では、これらの樹脂から選択して用
いた。

（実施例１）厚さ２４μｍのポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）
の基板上に下記に示される磁性層を形成した。

磁性層の形成ポリウレタンａ　　　　　　　　　３５重量部塩化ビニ
ル−酢酸ビニル系共重合体　　１５重量部（ＶＡＧ）ｌ
）潤滑剤（ミリスチン酸）　　　　　　　　１重量部研磨
剤（アルミ月　　　　　　　　　１０重量部ポリイソシ
アネート（ＴＤＩ　　系）　　　　　　　　　　　　　
　１０重量部磁性粉Ｃｒ０□　　　　　　　　　２００
重量部（Ｈｃ＝５２００ｅ）上記原料をウェッティング後サンドミルで混合分散して
磁性塗料を調製した。

磁性塗料をフィルム上に塗布し、磁場配向し、溶剤乾燥
しカレンダ加工による表面平滑化処理後、６０”Ｃの熱
処理炉中で２４時間保持し熱硬化を行った。その後１／
２”巾に切断しサンプルを得た。

（実施例２）バインダーとしてポリウレタン８　　　　　　　　３５重量部ポリウレタ
ンｇ　　　　　　　　　１５重量部（−ＳＯｓＮａ　　
含有ポリブチレンアジペート　系）を用いた以外は実施
例１と同様にして、サンプルを得た。

（実施例３）バインダーとしてポリウレタン８　　　　　　　　５０重量部を用いた以
外は実施例１と同様にして、サンプルを得た。

（実施例４）バインダーとしてポリウレタンｂ　　　　　　　　３５重量部ポリウレタ
ンｇ　　　　　　　　　１５重量部を用いた以外は実施
例１と同様にして、サンプルを得た。

（実施例５）バインダーとしてポリウレタンｂ　　　　　　　　　５０重量部を用いた
以外は実施例１と同様にして、サンプルを得た。

（実施例６）バインダーとしてポリウレタンｃ　　　　　　　　　３５重量部ポリウレ
タンｇ　　　　　　　　　１５重量部を用いた以外は実
施例１と同様にして、サンプルを得た。

（実施例７）バインダーとしてポリウレタン０　　　　　　　　５０重量部を用いた以
外は実施例１と同様にして、サンプルを得た。

（比較例１）バインダーとしてウレタンｄ　　　　　　　　　　　３５重量部ウレタン
ｇ　　　　　　　　　　　１５重量部を用いた以外は実
施例１と同様にして、サンプルを得た。

（比較例２）バインダーとしてウレタンｄ　　　　　　　　　　　５０重量部を用いた
以外は実施例１と同様にして、サンプルを得た。

（比較例３）バインダーとしてウレタンｅ　　　　　　　　　　　３５重量部ウレタン
ｇ　　　　　　　　　　　１５重量部を用いた以外は実
施例１と同様にして、サンプルを得た。

（比較例４）バインダーとしてウレタンｆ　　　　　　　　　　　３５重量部ウレタン
ｇ　　　　　　　　　　　１５重量部を用いた以外は実
施例１と同様にして、サンプルを得た。

このようにして作製した媒体サンプルについて下記の特
性を評価した。結果を表２に示す。

（１）表面粗さＲａ触針型表面粗さ計（テーラーホブソ社表面粗さ計）によ
り、塗膜の表面粗さＲａを測定した。

（２）角形比振動試料型磁力計ＶＳＭ−３（東英工業社製）にて、印
加磁界５０００Ｇにて角形比を測定した。

（３）接着性塗膜に接着テープを一定の圧力で接着させ、１８０°方
向に剥離させ、それに要する力を３４８０用ＡＮＳ　Ｉ
規格案第８版に準じ測定した。

（４）　Ｔｈ久性１ｍ長のテープをループにした物を、２３℃、５５％Ｒ
Ｈの条件下で２ｍ／秒の速度で１０万回走行させ、塗膜
のキズつき具合と、磁性屡の剥落を目視にて評定した。

評価のレベルとして、０−ｍ−塗膜ダメージなし０−−一　塗膜ダメージ小 Δ−−−　塗膜ダメージ中 ×−ｍ−塗膜ダメージ大とした。

また輸送環境等を考慮し、媒体を６０℃、８０％ＲＨの
環境に４週間保存した後、同様の耐久性評価を行った（
保存後耐久性試験）。

（５）光沢度光沢度計（東京電飾社製）にて６０°入射の反射を測定
し、標準反射板の値を９３％としたときの％値で表示し
た。

（６）電磁特性１／２インチ幅に切断したサンプルを、Ｈａｎｅｗｅｌ
１社製モデル９６磁気テープ記録／再生装置にて、走行
スピード３０ｉｐｓ、記録周波数３７０にＨｚ、入力電
圧５．５■でのＳ／Ｎを測定した。

（作用効果）表２より本発明の実施例によるサンプルが分散性、出力
、耐久性とも優れていることが明らかである。

比較例１．２では成分（Ｄ）の第３級アミンの代りにＣ
０ＯＨ基を用いたが、光沢が低く、分散性が十分でない
ことが分る。このためＳ／Ｎ比が低くなっている。比較
例３では分散性を上げるために良く用いられる５ＯｓＮ
ａ基を用いたが、耐久性が低い、比較例４では鎖延長剤
としてエチレングリコールな用いたが、耐久性が低い、
これに対して本発明では耐久性もＳ／Ｎ比も改善されて
いる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）支持体上に磁性粉とバインダーとを含有する磁性
層を有する磁気記録媒体において、前記バインダーが、
第３級アミンを含み、連鎖延長剤として１，４−シクロ
ヘキサリンメタノールを用いたポリウレタン樹脂を含有
することを特徴とする磁気記録媒体。
（２）磁性粉はＣｒＯ＿２である前記第１項記載の磁気
記録媒体。
（３）（Ａ）エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、１，３−ブタンジオール、１，４−ブタンジオール
、１，５−ペンタジオール、１，６−ヘキサンジオール
から選択されるジオールと、アジピン酸との反応生成物
であるポリエステルと、（Ｂ）１，４−シクロヘキサリ
ンメタノールより成る連鎖延長剤と、（Ｃ）前記ポリエ
ステル及び連鎖延長剤の合計モル量とほぼ同量の脂肪族
又は芳香族ジイソシアネートと、（Ｄ）第３級アミンと
の反応生成物より成るポリウレタン系バインダーに、磁
性粉を混合分散させ、得られた磁性塗料を支持体上に塗
布することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
（４）磁性粉はＣｒＯ＿２である前記第３項記載の磁気
記録媒体。