JPH02106519A - エジェクタフィシュポンプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はエジェクタフィシュポンプ装置に係り、その
目的は通常のフィシュポンプではｔ４傷をまぬがれない
長尺の魚体であっても網中の活魚を別の区隔された網中
や魚槽に水と共に魚体を損傷すること無く、移送でき而
も移送作業を連続して行えるエジェクタフィシュポンプ
装置の提供にある。

（従来技術） 従来、活魚や鮮魚を移送するフィシュポンプとしては、
！！！！Ｍ形状の流通路を設けたインペラをケーシング
内で回転させてインペラ中を水と共に魚体を通過させる
方式のプレードレス型ロータリー式フィシュポンプと密
閉タンクの中を真空ポンプによって排気することにより
減圧して魚体を水と共に密閉タンクに吸入し次いで密閉
タンクに空気を注入することにより加圧して魚体を水と
共に排出する方式の静止容積式フイシュポンプとが良く
知られている。

（従来技術の欠点） これら従来のフィッシュポンプの内、プレードレス型ロ
ータリ式フィシュポンプは回転するインペラ内を魚体が
通過する構造であり、インペラ内部の螺旋形状の流通路
を通過する際、魚体が長尺であれば、強く曲げる力が魚
体に作用しひいては魚体を傷める欠点が有る。

このブレードレス型ロークリ式ブイシュポンプは、魚体
の長さがフィシュポンプの口径以下の短尺の魚体の場合
には魚体そのものがポンプ内を自由に移動できるため魚
体を傷めることは少ない。

しかしながら、前記の如く口径の３倍以上の長尺の魚体
を吸入する場合には魚体を強く曲げる力が魚体に作用し
て魚体の骨が折れることもあり、移送を要する魚が特に
活魚の場合は斃死させることになり大きな欠点となって
いた。

一方、静止容積式フィシュボンブは吸入、排出を交互に
行うバンチ式処理であるから魚体の吸入中には排出出来
ず又排出中には吸入が出来ず、従って単位時間当たりの
移送効率が悪いと云う欠点があった。

この欠点に加えて、静止容積式フィシュポンプは長尺の
魚体を移送する場合には密閉タンクに吸込まれた魚体を
排出口から移送ホースによって排出する排出口部分で恰
も装置形状が大容積の密閉タンクから小口径の移送ホー
スに縮小される所謂ホッパ形状となることにより魚体が
橋架状となって排出口部分で詰まり排出不能となったり
その際に魚体を折り曲げる無理な力が作用したりして長
尺の魚体を傷めることが度々発生する大きな欠点が有っ
た。

（発明の解決課題） この発明は上記従来の欠点に照らし、長尺の魚体でも、
折り曲げる力を作用させず、常に移送管の延長方向と魚
体の軸長方向が同方向となり結果移送管と魚体が平行な
位置関係を保ちながら移送でき、魚を一時貯留する魚溜
部から他の区隔された魚溜部へ魚体に傷をつけることな
く、連続的に高能率で、水と共に魚を移送するフィシュ
ポンプ装置を創出せんとすることを目的とするものであ
る。

この明細書において「魚溜部」とは、区隔された容器で
ある「魚槽」、「１海中に張設された魚網」等魚体を集
合的に一定空間内に溜られる箇所を全ていい広義の魚溜
部を意味するものとする。

（発明の解決手段） 即ちこの発明は魚溜部から活魚を移送管を介して水と共
に移送するフィシュボンブ装置であって、所要長の長さ
を持つ移送管とこの移送管の先端部に構成されたエジェ
クタ部と、このエジェクタ部と一体的に設けられたブー
スタポンプとがらなり、エジェクタ部の吸入口側に集魚
部が形成され、このブースタポンプの吸水口は集魚部に
連通連結し、この集魚部と吸水口の間にフィルターが介
設されブースタポンプの吐出口は移送管の管壁部の移送
方向へ向かうノズルに連通連結してなるエジヱクタフィ
シュポンプ装置を提供することにより上記従来の欠点を
解消することに成功した。

（作用効果） この発明は網等によって威嚇されて逃げ場を失った活魚
鮮魚が吸込口近傍に案内され、エジェクタ部に吸入され
る水と、ブースタポンプによる集魚部に吸入される水の
相剰効果によって吸入口に集められて、エジェクタ部に
吸込まれ魚体と移送方向が平行のまま移送管を介して移
送されるものである。

尚、この発明は、網中の活魚の移送に最も効果的である
が、魚屑内に保冷されて冷水と共に収容された鮮魚にも
利用されて、吸込口部分に案内される効果を備える。

集魚部近傍に設けられた電極を持つエジェクタフィシュ
ボンブの場合には、吸込口近傍に集められた活魚は、複
数個の電極に印加された電圧とその電流によって電気麻
痺され遊泳力を一時的に失って効果的にフィシュポンプ
に吸込まれる。

（実施例） 以下この発明の実施例を図面に基いて説明する。

（第１実施例） 第１図において、（１）はエジエクタフィシュボンブ装
置、（２）は所要長の長さをもつ可撓性ホースがらなる
移送管、皿はこの移送管の先端部に構成されたエジェク
タ部である。

（４）はこのエジェクタ部（３）の外側部に設けられた
ブースタポンプ、このブースタポンプ（４）の吸水口（
４ａ）はパイプ（５）及びパイプ（５）先端のフィルタ
（６）を介して集魚部（７）に連通されている。

（８）はブースタポンプ（４）の吐出口（４ｂ）とエジ
ェクタ部（３）のノズル（３ｂ）とを結ぶパイプである
。

尚、（９）はブイ、（１０）は魚網Ａ、　　（１））は
クレーン装置、（１２）は魚網Ｂ、（Ａ）は活魚等の魚
体、（Ｂ）は海水等の水面である。

この発明において、ブースタポンプ（４）は、水中に浸
して運転の出来る原動機直結式のポンプであれば各種の
ポンプが使用出来る。

例えば、油圧モードル駆動による遠心式渦巻ポンプ又は
ペンドローター式ロータリー容積ポンプを使用すること
により、装置を小型化することが可能である。

この第１図示の実施例ではブースタポンプ（４）によっ
て、高圧水をエジェクタ邪悪の水圧室（３Ｃ）に圧入す
ることにより、管（２）の内側と、移送方向（Ｄ）に傾
斜した方向に、圧力水を噴射するノズル（３ｂ）によっ
て、エジェクタ邪悪の内管（３Ｄ）内及びエジェクタ壁
（３ａ）内の水を附勢して、移送方向（Ｄ）に圧送する
。

このエジェクタフィシュポンプ装置■は、エジェクタ邪
悪の吸入側に連接して、集魚部（７）を備え、この集魚
部（７）は、ブースタポンプ（４）の吸水力とエジェク
タ邪悪の吸水力を相剰的に利用して魚体（Ａ）を集魚す
る。

より詳しくは、エジェクタ部母−の吸入口部に、魚体（
Ａ）が通過しないが水のみ通過するフィルタ（６）を設
け、吸水室（３Ｅ）にブースタポンプ（４）の吸入側（
４ａ）をパイプ（５）を介して連通し、ブースタポンプ
（５）によって吸水室（３Ｅ）の水を吸入することによ
り、エジェクタフィッシュポンプ装置組の吸込口近傍を
減圧し、集魚部（７）に活魚（Ａ）を集める。

集められたこれらの活魚（Ａ）はエジェクタ邪悪の吸引
力によって吸込まれ、移送管（２）を介して１）Ａ　（
１０）からＩＱＢ　（１２）内へ活魚を移送される。

この際、移送方向（Ｄ）と魚体（Ａ）の軸長方向とが、
同じ方向とされて移送される。

この発明に係る実施例においては、魚溜部が水槽等の容
器の場合は水槽内の水面（Ｂ）レベルを降下させること
により、又、網の場合は網線めをすることにより、それ
ぞれまず魚体（Ａ）の−次集魚を行い、次いでこの発明
の実施例に係るブースタポンプ（４）により周囲の水を
吸入することにより二次集魚を行って、エジェクタフィ
シュポンプ装置組による吸入、移送を行う。

（第２実施例） 第２図示の実施例は、網Ａ　（１０）から活魚運搬船の
魚槽（１３）へ魚体（Ａ）を移送するに好適な例を示す
。

その基本構造は第１実施例と殆ど同じである。

網中の活魚（Ａ）はエジェクタ邪悪の集魚部（７）に集
められてエジェクタ部皿に吸入され、移送管（２）を介
して活魚運搬船の魚槽（１３）へ水と共に移送される。

魚槽（１３）内に供給された海水と魚体のうち、海水の
みを給排水口（１４）のフィルタ（１５）を介して海中
に排出して魚槽（１３）内の水面レベルを殆ど上昇させ
ず、従ってエジェクタ部（３）は常に低揚程で運転する
ことができる。

エジェクタ部母−の水圧室（３Ｃ）へ供給される水とし
ては、ブースタポンプ（４）によってフィルタ（６）を
介して網Ａ　（１０）内のエジェクタ郷里の吸入口近傍
の水が吸入される。

このエジェクタ部（９）の水の吸込みにより活魚（Ａ）
は吸入口の近傍の集魚部へ次第に集められ、急激な吸込
水流によってエジェクタ部皿の内管（３Ｄ）に吸込まれ
、移送管（２）を介して魚槽（１３）へ海水と共に移送
される。

移送管（２）内は、エジェクタ邪悪の吸入口より吸入さ
れる水に加えてブースタポンプ（４）による加圧水流も
加わるため、流水量は多くなる。

しかしながら、この水は前述の如く給排水口（１４）の
フィルタ（１５）を介して海中に排出され、魚槽内の水
面レベルが上昇して揚程が高くなる間題を惹起しない。

（第３実施例） 第３図示の第３実施例は移送管（２）の中間部を排気す
る実施例である。

勿論、第３実施例も第１実施例等他の実施例同様その基
本構造は同一である。

第３図示の如く、活魚生簀０のへ運搬船（１３）から積
降しするに際し、移送管（２）を−旦高所へ立ち上げて
再び降下しなければならない用途に適する実施例である
。

通常、エジェクタ部皿単独の揚程は、２〜３ｍ程度しか
期待出来ないので、この第３実施例においては移送管（
２）の中間の上部に、移送管（２）と連通し、内部を空
気は通過するが魚体は通過しないフィルタを介した密閉
構造の排気部材（１６）を設け、真空ポンプ（１７）に
よって移送管（２）内の空気を排気減圧し、移送管（２
）の両端部から水を吸入して充満させ、その後エジェク
タ邪悪を駆動し、エジェクタフィシュボンブ装置坦を運
転するものである。

エジェクタ部（３）は立上り部（２ａ）と降下部（２ｂ
）とのサイホン作用により、実質的に高揚程の運転が出
来る。

移送が終了すれば、給気弁（Ｖｌを開けて大気を供給し
、海水を落下させてから移送管（２）を収納する等の取
扱いをすれば、簡便である。

（第４実施例） 第４実施例は曲管部（３Ｆ）を利用して、移送管（２）
の延長方向へ圧力水を噴射する例である。

更に、電源と電極を備える構造が異なる。

第４図示の如くエジェクタ部（３）の圧力水の噴出部が
ゆるやかなカーブの曲管部（３Ｆ）を利用してノズル（
３ｂ）から移送管（２）の延長方向（Ｅ）へ噴射する構
造であるため、他の実施例と同様魚体（Ａ）は曲折して
負傷することはなく、更に移送管（２）の延長方向（Ｅ
）と、平行な方向へ噴射水が圧入されるため、他の実施
例よりも吸引効率が良い。

一般に、第２図拡大図示の如くフィシュポンプの吸入口
部即ち集魚部（７）で、活魚は水の流れに逆らって泳ぐ
性質があり、また吸込口部即ち集魚部（７）で頭が移送
管（２）の方向へ向いている活魚（Ａａ）は、後方へは
、うなぎ、はも等は除き殆ど遊泳力がないので、そのま
ま吸込まれるが、移送方向とは逆方向に向いた活魚（Ａ
ｂ）は、その流れに逆らって逃げようとする傾向が大き
い。

従って、流れに逆らって逃げようとする魚（Ａｂ）には
第４図及び第５図示の如く、第４実施例においては、ホ
ッパ（１９）と先端リング（２１）に設けられた電極（
Ｒ）、（Ｓ）に交流、又は直流の低電圧を電源（Ｖ）よ
り印加して、通線（Ｌ）を介して電流を流すことにより
活魚を一時的に麻痺させて遊泳を停止させ、吸入移送を
容易にする。

この電極（Ｒ）、（Ｓ）は、先端リング（２１）とホッ
パ（１９）に取り付けられ、この先端リング（２１）と
ホッパ（１９）はガード部材（２０）で連結され、この
ガード部材（２０）間が長窓（１８）とされている。

ホッパ（１９）の先端に設けられた長窓（１８）を構成
する吸込ガード部材（２０）の内部に入った活魚（Ａυ
は先端リング（２１）　　（金属製）とホッパ（１９）
　　（金属製）が電極となり（Ｒ）、（Ｓ）によって通
電されているために、遊泳力を失い、エジェクタフィシ
ュポンプ装置用に吸入されて移送される。

このガード部材（２０）と先端リング（２１）は電極（
Ｒ）、（Ｓ）を構成すると共に、網をエジェクタ邪悪に
吸入されない様に設けられたものである。

先端リング（２１）の内径は、エジェクタ部母−及び移
送管（２）の内径と略等しい寸法とすることが望ましく
、エジェクタ邪悪の吸入口の正面から強い水流で吸入さ
れる。

この場合余りにも、印加電圧が高く、電流が大きいと、
移送されて後に活魚（八）が死亡してしまうので、−時
的に麻痺する程度の電圧とするのが望ましい。

一般に電撃力は、同電圧、電流の場合うろこの多く丈夫
な魚種（鯛、ちぬ）は強く、うろこがないか、少ない魚
種例えばうなぎ、はも、あなごは弱いと云われてる。

印加電圧は、直流、交流何れの場合も、１２ボルト乃至
１００ボルト程度が実用的である。

（発明の効果） 以上詳述した如く、この発明は、魚溜部から活魚を移送
管を介して水と共に移送するフィシュポンプ装置であっ
て、所要長の長さを持つ移送管とこの移送管の先端部に
構成されたエジェクタ部と、このエジェクタ部と一体的
に設けられたブースタポンプとからなり、エジェクタ部
の吸入口側に集魚部が形成され、このブースタポンプの
吸水口は集魚部に連通連結し、この集魚部と吸水口の間
にフィルターが介設されブースタポンプの吐出口は移送
管の管壁部の移送方向へ向かうノズルに連通連結してな
るエジェクタフィシュポンプ装置であるから次に列記す
る効果を奏する。

第６図示の如く、一般のエジェクタポンプ（Ｐ）は別の
水源より吸入した圧力水を移送管（Ｖ）の移送方向（Ｄ
）へ圧入して管内の水を附勢するものであるから、魚の
移送効率を移送水量から見ると移送管（Ｖ）内を流れる
水は、ブースタポンプ（ＢＰ）の供吸水量Ｑ１とエジェ
クタ部の吸込口より吸入される水量Ｑ２との合計となる
。

然しながら吸入口部分の吸入水量はＱ２のみであり、集
魚効果が期待できない。

エジェクタ部内の高圧の噴射水は活魚を傷めるので、通
常２ｋｇ　／　ｃｄ以内程度の圧力としなければならず
ブースタポンプ（ＢＰ）には吸水圧力よりも流量を多く
した附勢水流によって加圧する機能が要求され、ブース
タポンプ（ＢＰ）の圧力が２　ｋｇ　／　ｃｉで１米未
満の揚程では、ＱｌとＱ２は略等しい水量となるので、
吸入口から吸入される水量は、移送管内を流れる水量の
半分となる。

これに対しこの発明は、吸入口部分の水量も移送管内の
水量と等しい水量を得ることを可能としたもので従来の
吸入口部分をブースタポンプの水源としブースタポンプ
の吸込力を利用した集魚部を設け、ブースタポンプの水
移送能力を吸込口部分にも利用して、魚体を吸込口近傍
に集魚して、エジェクタの吸入力によって吸入移送する
ようにブースタポンプを多目的に利用し、移送効率を高
めるとともに別に集魚するためのポンプを設けるよりも
消費エネルギーを少なくした効果を持つ。

この発明において、吸込まれた魚体は移送管内を通過す
る途上では、魚体は高速の流水によって流されるが、移
送管内では移送方向と魚体の軸長方向が同一となり自然
な形で移送され従って魚体の損傷が少ない。

更に吸込口部分では、周辺から水が簗まって来る流路が
広く、従って流速は移送管内に比較して、ゆるやかであ
るが、ブースターポンプの吸入水量によって増加した分
だけ、集魚効率が倍加される。

活魚は網によって吸込口へ案内され移送管の方向へ向い
た活魚はそのまま吸入されると共に、逆方向のものも、
電気を印加した場合には電気によって麻痺されて遊泳力
を失い、エジェクタ部に吸入されて効果的に移送される
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係るエジェクタフィシュポンプ装置
の第１実施例の説明図、第２図は同じく第２実施例の説
明図、第３図は同じく第３実施例の説明図、第４図は同
じく第４実施例の説明図、第５図は同第４実施例の外観
説明図、第６図は従来例の模式説明図である。 （１）・・・エジェクタフィシュポンプ装置（２）・・
・移送管　　　　　　　、刈・・・エジェクタ部（３ａ
）・・・エジェクタ部　　　（３Ｄ）・・・ノズル（３
ｃ）・・・水圧室　　　　　　（３ｄ）・・・内管（３
ｅ）・・・吸水室　　　　　　（４）・・・ブースタポ
ンプ（４ａ）・・・吸入側　　　　　　（４ｂ）・・・
吐出口（５）・・・パイプ　　　　　　　（６）・・・
フィルタ（７）・・・集魚部　　　　　　　（８）・・
・パイプ（９）・・・ヴイ　　　　　　　　　　　ＱＱ
Ｉ・・・網Ａ（１））・・・クレーン装置　　　（１２
）　　・・・網Ｂ（Ａ）・・・魚体　　　　　　　（Ｂ
）・・・水面（Ｄ）・・・移送方向　　　　　（Ｅ）・
・・移送管延長方向第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）魚溜部から活魚を移送管を介して水と共に移送す
   るフィシュポンプ装置であって、所要長の長さを持つ移
   送管とこの移送管の先端部に構成されたエジェクタ部と
   、このエジェクタ部と一体的に設けられたブースタポン
   プとからなり、エジェクタ部の吸入口側に集魚部が形成
   され、このブースタポンプの吸水口は集魚部に連通連結
   し、この集魚部と吸水口の間にフィルターが介設されブ
   ースタポンプの吐出口は移送管の管壁部の移送方向へ向
   かうノズルに連通連結してなるエジェクタフィシュポン
   プ装置。
2. （２）集魚部近傍に電極を絶縁材を介して設け、この電
   極とエジェクタフィッシュポンプ装置外の電源部とを通
   線してなることを特徴とする請求項第１項記載のエジェ
   クタフィシュポンプ装置。