JPH0199862A - サーマルヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、サーマルプリンタに用いられるサーマルヘ
ッドに関する。

［従来技術］ 第５図は従来のサーマルヘッドの構成を示す断面図であ
る。この図において、ｌは酸化アルミニウム製の基板で
あり、同基板ｌの上面には熱絶縁のためのガラスゲレー
ス層２が積層されている。

ガラスゲレース層２の上面には抵抗膜による発熱抵抗体
３が形成されており、発熱抵抗体３の上面には所定の距
離を隔てて電極４ａ、４ｂが形成されている。ここで、
発熱抵抗体３の電極４ａ、４ｂとの間に露出した・面が
発熱部３ｈとなる。また、電極４ａ、４ｂのうち一方が
共通電極に接続され、他方が図示しない給電制御部（発
熱抵抗体３に電流を流す機能を有する）の出力端に接続
されている。

５は耐酸化膜であり、電極４ａ、４ｂおよび発熱部３ｈ
を覆うように形成されている。また、耐酸化膜５の上面
には耐摩耗膜６が形成されている。耐酸化膜５と耐摩耗
膜６は保護膜を構成する。

第６図は、上述したサーマルヘッドの細部を示す平面図
であり、この図に示すように発熱抵抗体３の発熱部３ｈ
は方形状となっている。

このように構成されたサーマルヘッドにおいて、発熱抵
抗体３に電流が流れると、同抵抗体３の発熱部全面が均
一に発熱する。これにより、サーマルヘッドの上に置か
れたインクフィルムの前記発熱部に面した部分が加熱さ
れ、インクが溶融する。

この結果、被転写用紙には、第６図に破線りで示す形状
のドツト印刷が行なわれる。

［発明が解決しようとする問題点コ ところで、サーマルプリンタにおける画像の濃度階調を
表現するためには、印刷されるドツトの大きさを制御す
ることが望ましいが、上述したように従来のサーマルヘ
ッドにあっては、発熱抵抗体の発熱部の形状に基づいた
形状でしかドツト印刷を行なうことができず、ドツトの
大きさを制御する事ができなかった。

この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、印刷
されるドツトの大きさを制御することができるサーマル
ヘッドを提供することを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 上記問題点を解決するためこの発明は、基板表面に熱絶
縁層が形成され、その上に抵抗膜による発熱抵抗体と、
この発熱抵抗体に電流を供給する第１ｆｆｌ極、第２電
極と、表面を保護する保護層とが順次積層されてなるサ
ーマルヘッドにおいて、前記発熱抵抗体に前記第１電極
から前記第２電極に至る向きに平行して走る境界部を形
成し、この境界部の前記発熱抵抗体を除去し、各々幅の
異なる複数の発熱抵抗体を形成した事を特徴としている
。

［作用］ 上記構成によれば、各発熱抵抗体においてその幅が大き
い程、各々に面したインク面の受けろ単位面積当たりの
加熱量は大きくなる。従って、発熱抵抗体に流す電流の
通電時間またはその波高値を小とすれば、抵抗幅の大き
な抵抗体による加熱量が他に比較して大きくなり、その
抵抗体に面したインク面のインクのみが溶融され、発熱
抵抗体に流す電流の通電時間または波高値を大とすれば
、それに応じて抵抗幅の狭い抵抗体の加熱量ら大となり
、その抵抗体に面したインク面のインクも溶融される。

従って、発熱抵抗体に流す電流の通電時間またはその波
高値を制御すれば、印刷されるドツトの大きさを制御す
ることができる。

［実施例］ 以下図面を参照してこの発明の実施例ζこついて説明す
る。

第１図はこの発明の一実施例の構成を示す平面図、第２
図は第１図の■−■線断面図である。

なお、ここでは、前述した第５図と異なる部分のみを説
明し、同一の部分については第５図と対応する部分に同
一の符号を付してその説明を省略する。

第１図および第２図において、３　ａ、　３　ｂ、　３
　ｃ、　３ｄは各々電流路の長さが等しく幅Ｑａ−Ｑｄ
が異なる方形状の抵抗体であり、幅はＱａが最小でＱａ
−（ｌｂ→Ｑｃ→１２ｄの順に大きくなっている。抵抗
体３ａ〜３ｄの両端には電極４ａ、４ｂか取り付けられ
ており、これを介して各抵抗体３ａ〜３ｄに電流が供給
される。なお、第２図における７はインクフィルム、８
はインクフィルム７に付着されたインク、９は被転写用
紙である。

このような構成において、各発熱抵抗体３ａ〜３ｄに流
れる電流の電流密度は各々等しいので、各発熱抵抗体３
ａ〜３ｄにおける単位面積当たりの発熱量も等しい。従
って、各発熱抵抗体３８〜３ｄで発生した熱Ｑａ＝Ｑｄ
がすべてサーマルヘッドの上に置かれたインク面８の加
熱に使われる場合は、インク面８のどの抵抗体に面した
ｍ１分も一様に熱されインクが溶融する。

しかし実際は、熱Ｑａ＝Ｑｄは、インク面８の加熱に有
効に使イつれる熱Ｑａｌ＝Ｑｄｌと周囲に逃げる熱Ｑａ
２〜Ｑｄ２に分かれ、インク面８の加熱に有効に使われ
る熱量Ｑａｌ＝Ｑｄｌの発熱量Ｑａ〜Ｑｄに対する割合
は抵抗体の幅が広い程大きくなる。言い換えれば、発熱
抵抗体３ａ〜３ｄの幅が狭い程無駄になる熱量の割合が
大きくなる。

従って、第１電極４ａから発熱抵抗体３ａ〜３ｄを介し
て第２電極４ｂに電流を流した場合、インク面８の加熱
ｍは、最も幅の広い抵抗体３ｄに面した部分が最大とな
り、以下、３ｃ→３ｂ→３ａに各４面した部分の順に小
さくなる。

ところで、インクが溶融するのには一定の熱エネルギー
を必要とする。従って、発熱抵抗体３ａ〜３ｄに流す電
流のａ電時間あるいは波高値がある範囲内の場合は、幅
の大きな発熱抵抗体３ｄに面したインク面の加熱量のみ
がインクを溶融せしめろ熱エネルギーに達し、インクが
溶融され、発熱抵抗体３ａ〜３ｄに流す電流の通電時間
あるいは波高値を上記の範囲より大にすると、発熱抵抗
体３ｄよりら幅の小さな発熱抵抗体に而したインク面の
加熱量もインクを溶融せしめる熱エネルギーに達し、イ
ンクが溶融される。

すなわち、発熱抵抗体に流す電流の通電時間あるいは波
高値を変える事により、インク面の溶融する範囲を制御
する事ができ、第３図に示すように被転写用紙に転写さ
れるドツトの大きさを（ａ）。

（ｂ）　、　（ｃ、）　、　（ｄ）の４通りに変える事
ができる。

また、第４図はこの発明の第２の実施例であり、第１図
のように発熱抵抗体を完全に分割するのでなく、発熱抵
抗体に電極まで到達しない切り込みを入れている。この
場合も、電流を切り込みを境に分流させる事ができ、第
１の実施例と同様の効果かある。

［発明の効果］ 以上説明したようにこの発明によれば、発熱抵抗体に第
１電極から第２電極に至る向きに平行して走る境界部を
形成し、この境界部の発熱抵抗体を除去し、各々幅の異
なる複数の発熱抵抗体を形成したので、発熱抵抗体へ流
す電流の通電時間またはその波高値を制御することによ
りインクの溶融範囲を制御でき、印刷されるドツトの大
きさを制御することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の構成を示す平面図、第２
図は第１図の■−■線断面図、第３図はこの発明のサー
マルヘッドにおいて熱転写されるドツトの形状を示す図
、第４図はこの発明の第２の実施例を示す平面図、第５
図は従来のサーマルヘッドを示す断面図、第６図は同サ
ーマルヘッドの平面図である。 ｌ・・・・・・基板、２・・・・・・ガラスゲレース層
（熱絶縁層）、３　ａ、３　ｂ、３　ｃ、３　ｄ・・・
・・・発熱抵抗体、４ａ・・・・・・第１電極、４ｂ・
・・・・・第２電極、５・・・・・・耐酸化膜、６・・
・・・・耐摩耗膜（５，６は保護層を構成する）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基板表面に熱絶縁層が形成され、その上に抵抗膜による
   発熱抵抗体と、この発熱抵抗体に電流を供給する第１電
   極、第２電極と、表面を保護する保護層とが順次積層さ
   れてなるサーマルヘッドにおいて、前記発熱抵抗体に前
   記第１電極から前記第２電極に至る向きに平行して走る
   境界部を形成し、この境界部の前記発熱抵抗体を除去し
   、各々幅の異なる複数の発熱抵抗体を形成した事を特徴
   とするサーマルヘッド。