JPH0153497B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0153497B2
JPH0153497B2 JP58076643A JP7664383A JPH0153497B2 JP H0153497 B2 JPH0153497 B2 JP H0153497B2 JP 58076643 A JP58076643 A JP 58076643A JP 7664383 A JP7664383 A JP 7664383A JP H0153497 B2 JPH0153497 B2 JP H0153497B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
electrode
multilayer ceramic
electrodes
ceramic capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58076643A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59202618A (ja
Inventor
Kenji Kusakabe
Gen Itakura
Yoshio Iida
Tooru Tamura
Takayuki Kuroda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7664383A priority Critical patent/JPS59202618A/ja
Publication of JPS59202618A publication Critical patent/JPS59202618A/ja
Publication of JPH0153497B2 publication Critical patent/JPH0153497B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明はハイブリツドIC用及びプリント基板
直付用の積層セラミツクコンデンサの製造方法に
関するものである。 従来例の構成とその問題点 積層セラミツクコンデンサは、一般にセラミツ
ク誘電体とパラジウム及び/または白金の薄膜層
を交互に積層して得られる積層体に基づくもので
あり、内部の金属薄膜が誘電体を挾持する形で並
列回路を形成するように端部の銀または銀−パラ
ジウム合金電極と接続する構成をなしている。こ
の積層セラミツクコンデンサに使用される誘電体
の厚みは15〜100μm程度であり、このような薄
い誘電体平面に電極を設けて折りたたんだような
構造をしている。一般に、コンデンサの静電容量
は、 C=ε・ε0s/t であらわされる。ここで、ε0は真空の誘電率、ε
は誘電体の比誘電率、sは電極面積、及びtは電
極間距離を示す。したがつて、体積当りの容量を
考えると、 C/V∝1/t2 (Vはコンデンサの体積) となり、厚みの2乗に反比例する。そこで、円板
型のセラミツクコンデンサと積層セラミツクコン
デンサの体積当りの容量を比較すると、積層セラ
ミツクコンデンサの方が円板型セラミツクコンデ
ンサの厚みの約1/10以下にすることが可能である
から、約100倍以上の容量が同一体積で得ること
ができる。(なお、円板型セラミツクコンデンサ
では強度的に厚みを薄くすることが不可能だか
ら、現在では300μm前後が限度である。) このように積層セラミツクコンデンサは小型か
つ大静電容量を有するものであり、電子回路の小
型化に適合しており、さらに電極にスズ及び鉛の
合金メツキをほどこすことにより、プリント基板
への直付けが容易にできるようになつてきてい
る。 しかしながら、このような積層セラミツクコン
デンサの欠点もいくつかあり、その欠点の一つ
は、誘電体厚みを薄くするために生ずる欠陥があ
る。すなわち、セラミツク自身もともと多結晶体
からなるもので、緻密な単結晶とは異なり、無数
の気孔を有している。このような気孔はまた均一
な大きさではなく、大きな気孔も存在する。この
気孔は小さく均一分布化することは一つの課題で
あり、種々研究されてはいるが、未だ十分とはい
えない。このような気孔の及ぼす影響としては、
耐湿性を弱くすることである。特に、ニツケルあ
るいはスズ−鉛合金メツキなどにより、電解液を
用いる工程において、電解質の残存などが問題と
なつたりする。電解質が残存すると、湿気が再び
浸透することにより絶縁抵抗が低下することがあ
る。また両端部の銀電極は通常銀粒子、ガラスフ
リツト微粒子、有機バインダ及び有機溶剤よりな
る電極ペーストを、焼結したセラミツクチツプに
塗布・乾燥したものを800℃程度の電極焼付炉に
て焼付ける。そうすることによりセラミツクと焼
結した銀粒子をガラスフリツト成分にて結合しか
つセラミツク内部のPdあるいはPd−Pt電極とこ
の端面銀電極の接合を計つている。しかしなが
ら、この焼結した銀電極にも気孔が存在し、前記
と同様にメツキ時において電解質が浸透し、ガラ
スフリツト成分が電解質により溶解され端部電極
とセラミツクの接着強度が低下し、信頼性が低下
することになる。特にこのような銀焼付電極の場
合、焼付温度及びセラミツクとのなじみなどの制
限より、硼珪酸鉛系ガラスがガラスフリツトとし
て使用される場合が多く、これは酸性のメツキ液
に容易に浸され、外部電極固着力の低下の原因と
なつていた。このようなことは製品としての信頼
性を著しく損なうものであり、市場にて問題を発
生することが少なくない。このため、特にメツキ
電極を付与する積層セラミツクコンデンサについ
ては注意を要したものであつた。 発明の目的 本発明は上記従来の問題に対処すべく為された
もので、外部電極固着力が大きく、耐湿性の良好
なメツキされた端部電極を有する積層セラミツク
コンデンサを製造することを目的とするものであ
る。 発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の積層セラミ
ツクコンデンサの製造方法は、クシ形状に電極層
が交互に積層されてなる磁器誘電体の両端部に銀
または銀−パラジウム合金電極を付与し、この磁
器誘電体に嫌気性接着剤を低温で真空含浸させ、
その後表面部に付着した余分の接着剤を溶剤によ
り除去後、上記嫌気性接着剤を高温で硬化させた
後、両端部の電極部にメツキをほどこしたもので
ある。 実施例の説明 以下、本発明の一実施例について、図面に基づ
いて説明する。 チタン酸バリウム71.4重量部、ジルコン酸バリ
ウム20.4重量部、チタン酸カルシウム7.4重量部、
酸化亜鉛0.2重量部、二酸化マンガン0.15重量部、
酸化タングステン0.25重量部及び酸化アルミニウ
ム0.25重量部よりなる混合粉末に対して、エチル
セルローズを主体とするバインダーを用いてスラ
リーを作製し、40±2μmの厚みのシートをドク
ターブレード法を用いて成形した。このシートを
一定のサイズに打抜いた後、パラジウム電極を印
刷した。この電極印刷済みのシートを電極がクシ
形状になるように積重ねて圧着した後、3.6×1.8
mm×0.69mmの大きさに切断した。このチツプを
1370℃±20℃で2時間焼成して得た焼結体の両端
面に銀ペーストをほどこし、800℃で焼付けた。
このようにして作製された積層体に嫌気性接着剤
(商品名:ロツクタイトPMS−10)を4℃にて1
時間真空含浸した。ここで外部電極の気孔部に侵
入した嫌気性接着剤は、その性質から閉所に閉じ
込められことにより半硬化し、外部電極の銀の気
孔を埋める。その後、セラツミク及び端部電極な
どの表面に付着した余分の接着剤は未硬化の状態
で遠心分離により大半を除去し、更にトリクロル
エチレンで洗浄除去した。この際、気孔内に含浸
された接着剤は半硬化状態であるので、洗浄によ
り除去されない。その後、80℃で15分接着剤を完
全硬化させた。ついで、両端部の銀電極部にバレ
ルメツキ法にてニツケルメツキを1〜2μm、さ
らにその上にスズと鉛の合金メツキを1〜2μm
ほどこした。このときのメツキ液のPH(水素イオ
ン濃度)はニツケルメツキ浴は約4、スズと鉛の
合金メツキ浴は約1であつた。 第1図はこのようにして得られた本発明の積層
セラミツクコンデンサを示し、図中1は磁器誘電
体層、2はパラジウム電極層、3は銀電極、4は
ニツケルメツキ層、5はスズと鉛の合金メツキ層
である。 次表は本発明の方法に基づく積層セラミツクコ
ンデンサと、従来の方法に基づく接着剤含浸のな
い積層セラミツクコンデンサ(接着剤含浸以外は
本発明方法と同一である)の外部電極固着力の実
測値である。表より明らかなように、本発明によ
るものは外部電極のセラミツクとの接着が強固で
ある。なお外部電極固着力はチツプに0.5mmφの
リード線をハンダ付けし、引張り強度試験機にて
垂直方向の引張り強度を測定した。
【表】 また、第2図は本発明の方法に基づく積層セラ
ミツクコンデンサと、従来の方法に基づく接着剤
含浸処理のない積層セラミツクコンデンサ(接着
剤含浸処理以外は本発明方法と同一である)の40
℃、相対湿度95%中での50V印加時の耐湿特性の
様子を示したものである。第2図でaは本発明品
の特性、bは従来品の特性である。この第2図か
ら明らかなように、本発明の方法に基づく積層セ
ラミツクコンデンサの耐湿特性は極めて安定して
いることが明白である。 尚、上記実施例ではチタン酸バリウム、ジルコ
ン酸バリウム及びチタン酸カルシウムを主体とす
る磁器誘電体材料を使用したが、他の誘電体材料
に関しても適用可能なことは言うまでもないこと
である。また、両端面に銀電極をほどこした場合
について説明したが、銀−パラジウム合金電極で
もよいものである。また実施例ではニツケルメツ
キ及びスズ−鉛合金メツキについて説明したが、
金、パラジウム等の他の貴金属のメツキにおいて
も同様の効果が確認されているし、無電解メツキ
法を用いても有効である。 発明の効果 以上述べたように、本発明の方法によれば、メ
ツキ電極を設けた積層セラミツクコンデンサにあ
りがちな外部電極固着力の低下、耐湿特性の不安
定特性等といつた問題点を解決することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法に基づく積層セラミツクコ
ンデンサの一部切欠斜視図、第2図は本発明方法
と従来方法に基づく積層セラミツクコンデンサの
耐湿特性の比較図である。 1……磁器誘電体層、2……電極層(パラジウ
ム電極層)、3……銀電極、4……ニツケルメツ
キ層、5……スズと鉛の合金メツキ層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クシ形状に電極層が交互に積層されてなる磁
    器誘電体の両端部に銀または銀−パラジウム合金
    電極を付与し、この磁器誘電体に嫌気性接着剤を
    低温で真空含浸させ、その後表面部に付着した余
    分の接着剤を溶剤により除去し、上記嫌気性接着
    剤を高温で硬化させた後、両端部の電極部にメツ
    キをほどこした積層セラミツクコンデンサの製造
    方法。
JP7664383A 1983-04-30 1983-04-30 積層セラミツクコンデンサの製造方法 Granted JPS59202618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7664383A JPS59202618A (ja) 1983-04-30 1983-04-30 積層セラミツクコンデンサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7664383A JPS59202618A (ja) 1983-04-30 1983-04-30 積層セラミツクコンデンサの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59202618A JPS59202618A (ja) 1984-11-16
JPH0153497B2 true JPH0153497B2 (ja) 1989-11-14

Family

ID=13611063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7664383A Granted JPS59202618A (ja) 1983-04-30 1983-04-30 積層セラミツクコンデンサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59202618A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519942Y2 (ja) * 1986-09-30 1993-05-25
JPH01241809A (ja) * 1988-03-23 1989-09-26 Nec Corp 積層セラミックチップ部品
JPH0656824B2 (ja) * 1991-01-25 1994-07-27 太陽誘電株式会社 チップ状電子部品とその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4935058A (ja) * 1972-08-02 1974-04-01
JPS5123417A (en) * 1974-05-08 1976-02-25 Loctite Corp Takoseibutsupinnokaizensaretaganshinhoho
JPS5546644A (en) * 1978-09-29 1980-04-01 Nippon Technical Co Ltd Rotary preset channel selector
JPS5866321A (ja) * 1981-10-15 1983-04-20 松下電器産業株式会社 積層セラミツクコンデンサの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4935058A (ja) * 1972-08-02 1974-04-01
JPS5123417A (en) * 1974-05-08 1976-02-25 Loctite Corp Takoseibutsupinnokaizensaretaganshinhoho
JPS5546644A (en) * 1978-09-29 1980-04-01 Nippon Technical Co Ltd Rotary preset channel selector
JPS5866321A (ja) * 1981-10-15 1983-04-20 松下電器産業株式会社 積層セラミツクコンデンサの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59202618A (ja) 1984-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2852372B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
US9418790B2 (en) Method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component
JP2001307947A (ja) 積層チップ部品及びその製造方法
JP2001035739A (ja) 積層セラミック電子部品及びその製造方法
US11682526B2 (en) Multilayer ceramic electronic component and board for mounting of the same
JP2992570B2 (ja) セラミック多層コンデンサおよびその製造方法
JPH0837127A (ja) 積層セラミックコンデンサおよびその製造方法
JP2900596B2 (ja) 複合セラミックコンデンサ
JP2943380B2 (ja) 積層セラミックコンデンサとその製造方法
JP3514117B2 (ja) 積層セラミック電子部品、積層セラミック電子部品の製造方法及び内部電極形成用導電ペースト
JPH06112085A (ja) 積層セラミックコンデンサ及びその製造方法
JPH0153497B2 (ja)
JPH0817139B2 (ja) 積層磁器コンデンサ
JP2000077260A (ja) 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JPH03296205A (ja) セラミックコンデンサ
JP2618019B2 (ja) メッキ下地用導電性塗料およびそれを用いるメッキ方法
JPH10163067A (ja) チップ型電子部品の外部電極
JPH09115772A (ja) チップ型電子部品の外部電極
JPH0113206B2 (ja)
JP2000260654A (ja) 極小チップ型電子部品
JPH09266129A (ja) チップ型電子部品の外部電極
JPH0652721A (ja) 導電体
JPH10144559A (ja) 端子電極ペースト、積層電子部品、およびその製造方法
JPH06140278A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2002198252A (ja) 導電性ペーストならびに導電性ペーストの製造方法、および積層セラミック電子部品。