JPH0142856Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はVTR即ち磁気記録（録画）再生装置
に関し、撮像カメラにより撮像した信号をVTR
にて記録し、且つ同時にこれをモニタにて監視す
るようにした場合に使用して好適なものである。

即ち撮像中のカメラよりの信号を、上述したよ
うにモニタで見乍らVTRに記録することはしば
しば行なわれるが、この場合、マイクロホン（一
般的には撮像カメラについているもの）にて収音
された信号が、モニタのスピーカにて再生され、
両者が接近しているとハウリングを生じ易く、使
用者に不安及び不快感を与えるおそれがある。

本考案はかかる欠点を比較的簡単な構成で回避
し、即ち必要時はモニタへの音声をミユートする
も、それ以外では、このミユートを自動的に解除
できるようにしたものである。

図面について、本考案による磁気記録再生装置
の一例を説明する。第１図において１は撮像カメ
ラ（テレビジヨンカメラ）、２はこれに取付けら
れているマイクロホン、３はVTR即ち磁気記録
（録画）再生装置、４はモニタであつて、これは
通常のテレビジヨン受像機を使用した場合であ
る。

第２図は本考案によるVTRの一例を示す接続
図であつて、これについて説明すると、５は撮像
カメラ１よりの映像信号の入力端子、６はその増
巾回路、７はこれに供給された映像信号の処理回
路、８は更にその次段に接続された映像信号をテ
ープに記録する為のFM変調回路、９は更にその
出力側に接続されたビデオヘツド（回転磁気ヘツ
ド）である。

１０はマイクロホン（例えばカメラ１について
いるもの）よりの信号の入力端子、１１はその音
声（低周波信号）の増巾回路、１２は音声信号の
記録用増巾回路、１３はその次段に接続された音
声用磁気ヘツドである。

そして従来では処理回路７よりの映像信号と音
声増巾回路１１よりの音声信号とが夫々送出用変
調器１４に供給され、ここにおいてテレビジヨン
送信周波数の例えば２チヤンネルに変調され、送
出端子１５に送出される。よつて、モニタ受像機
４では、同チヤンネルに調調させることにより、
これをモニタできる。

１６ａ〜１６ｅは、再生、記録、早送り、巻戻
し、停止の各操作レバーであり、これらの操作に
基づく信号はシステムコントロール回路１７に供
給され、これより必要な制御信号が必要な部分
（部品）へ供給されて、VTR３の各種の操作が行
なわれる。尚図示の例では、特に再生に対する信
号系を取出して示している。

１８ａ，１８ｂはVTR３に対する商用交流電
流の入力端子、１９は整流回路等を含む電源回路
であり、VTR３の必要部分には勿論のこと、電
源供給端子２０ａ，２０ｂを通じてカメラ１にも
供給される。尚カメラ１のケーブルをVTR３の
入力ピンに連結することにより、上述した端子
５，１０，２０ａ，２０ｂは、一挙にカメラ１に
対して電気的に接続されること普通の如くであ
る。

以上説明した回路は、従来周知のVTRであり、
よつて以下上述した部分をVTR本体２１と称す
る。

本考案においては、このようなVTR本体２１
内に、この本体２１に対して撮像カメラ１が接続
された状態を検出するカメラ接続検出手段２２
と、VTR本体２１の非再生状態を検出（再生状
態でないことを検出）する動作状態検出手段２３
と、マイクロホン２よりの信号を、モニタ４へ伝
送する信号伝送系内に挿入された音声ミユーテイ
ング回路２４とを設け、両検出回路２２，２３よ
りの信号の論理値に基づいてミユーテイング回路
２４をミユートするようにしたものである。

上述したカメラ接続検出手段２２は、第２図に
示す実施例においては電源回路１９より、電源供
給端子２０ａ，２０ｂ（即ちカメラ１）に流れる
電流通路内に電流検出回路を挿入することによつ
て構成した場合であり、動作状態検出手段２３は
システムコントロール回路１７より出力される各
種の信号のうち、再生系に対する信号出力を使用
することによつて構成した場合である。又ミユー
テイング回路２４は本例では、音声増巾回路１１
と変調回路１４との間に挿入した場合である。尚
ミユーテイング回路２４は周知であるから、その
説明を省略する。

そして更に両検出回路２２及び２３よりの出力
を論理回路（本例ではアンド回路）２５に供給
し、検出回路２２及び２３の双方より夫々出力１
が得られたとき、このアンド回路２５よりの出力
によりミユーテイング回路２４を制御して、ここ
を通ずる音声をミユートするようにしたものであ
る。

このような構成によれば、今VTR３に撮像カ
メラ１を接続すると、電源回路１９より検出回路
２２を通じてカメラ１に電流が流れ、この検出回
路２２より出力１が得られる。

又VTR３の記録操作レバー１６ｂを操作して
これを記録状態にすると、これは非再生状態であ
るから、システムコントロール回路１７の再生系
よりは同様に出力１が得られる。よつてアンド回
路２５の出力側に出力１が得られ、ミユーテイン
グ回路２４を制御するので、ここを通ずる音声信
号が自動的に充分に低下されるか、又はカツトさ
れ、モニタ４には供給されない。従つて冒頭に述
べたようなハウリングを生ずることもなく、よつ
て使用者に不安感及び不快感を与えるおそれがな
い。

次にカメラ１の接続状態で再生操作レバー１６
ａを操作すると、VTR３が再生状態となり、シ
ステムコントロールの再生系より出力１が得られ
なくなるので、アンド回路２５の出力は０とな
り、ミユーテイング回路２４の制御が自動的に解
除され、よつてVTR３のテープより再生された
信号は何らミユートされることなく、出力端子１
５へ、即ちモニタ４に供給される。

又撮像カメラ１をVTR３より切離せば、同様
にアンド回路２５の出力は０となるので、この場
合は、VTR３のいずれのレバー（例えば記録操
作レバー１６ｂ）を操作しても、音声がミユート
されることはない。

尚上述した例では、システムコントロール回路
１７の再生系の出力を利用した場合であるが、そ
の他記録系の出力を利用して、記録操作レバー１
６ｂを操作したときのみ、カメラ１の接続状態
と、記録系の出力状態とでミユーテイング回路２
４を制御し、音声をミユートするようにしてもよ
い。

尚本例ではアンド回路２５の出力側に手動によ
る切換スイツチ２６を介在させており、これをオ
ンさせることにより、上述した動作を行なわせる
ようになし、オフすることによりミユーテイング
動作を行なわせないように切換えられるようにし
たものである。

以上説明した本考案によれば、冒頭に述べたよ
うに、撮像カメラ１を使用してVTRに記録して
いる場合に、自動的に音声信号に対してミユーテ
イングをかけることができるものであるから、記
録に際してその度毎にモニタの音声ボリウムを調
整するわずらわしさを回避することができる特徴
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による装置の説明の為の略線的
接続図、第２図は本考案によるVTRの接続図で
ある。 ２２はカメラの接続状態検出回路、２３は
VTRの動作状態の検出回路、２４はミユーテイ
ング回路である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 映像信号の磁気記録再生装置において、 撮像カメラが上記磁気記録再生装置に接続され
   た状態であるとき、これを検出する検出手段と、 上記磁気記録再生装置が非再生状態であると
   き、これを検出する検出手段と、 上記撮像カメラと共に使用されるマイクロホン
   からの信号をモニタのスピーカへ伝送する伝送系
   内に挿入された音声ミユーテイング回路とを設
   け、 上記両検出手段の双方からの検出出力が得られ
   たとき、上記音声ミユーテイング回路を動作さ
   せ、上記マイクロホンからの信号をミユーテイン
   グするようにした映像信号の磁気記録再生装置。