JPH0136633Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ラインプリンタの出力用紙等を綴込
むためのフアイルに関するものである。

（従来の技術） 従来、ラインプリンタで出力されたドキユメン
ト等を綴込むためのフアイルは、ラインプリンタ
の出力用紙等のサイズに対応した大きさの横長の
表表紙および裏表紙を備えたものであり、その収
納整理には従前の書棚、ラツク等では奥行が足ら
ず、サイズを合せた専用のラツクを用いるのが一
般的であつた。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、この種の専用ラツクは従前の書
棚、ラツク等に比べて割高なものとなり、広い設
置スペースを必要とするばかりか、小規模の事業
所等で前記ドキユメントのような資料が比較的少
なく、通常の資料、書籍類と混在収納するような
場合、そのスペースフアクターは極めて悪いもの
となるという問題点があつた。

本考案は、これらの点に着目してなされたもの
で、折りたたみ可能な表紙を有するフアイルを提
供することで、前述の問題点を解決せんとするも
のである。

（問題点を解決するための手段） そのため、本考案ではフアイルを、短冊形状の
背と、この背の長辺の一方から第１の折曲線を介
して延設された矩形の主表表紙と、この主表表紙
の前記第１の折曲線の対辺から第３の折曲線を介
して延設され、前記主表表紙より若干幅狭の矩形
の補助表表紙と、前記背の長辺の他方から第２の
折曲線を介して延設された前記主表表紙と同一形
状の主裏表紙と、この主裏表紙の前記第２の折曲
線の対辺から第４の折曲線を介して延設されてこ
の第４の折曲線から前記背の幅より若干狭い間隔
で平行に刻設された第５の折曲線によつて小口カ
バーと折返し片とに区分され、前記補助表表紙と
同一の形状に形成された補助裏表紙と、前記補助
表表紙の第３の折曲線近傍外面と前記折返し片の
第５の折曲線近傍外面に互いに対向して配置され
た面フアスナーと、前記主裏表紙、背あるいは主
裏表紙に取り付けられた綴込み金具とで構成して
いる。

（作用） このように構成された本考案のフアイルでは、
従前の書棚、ラツク等奥行のないものに収納する
場合は、前述のラインプリンタで出力されたドキ
ユメント等を少なめに綴込んで、これをその央部
より折返し、補助裏表紙を第４、第５の折曲線で
これを包むように折り曲げ、補助表表紙の第３の
折曲線で主表表紙の内面に折り返して面フアスナ
ーで留め、充分な奥行のある専用のラツクに収納
する場合は、綴込んだドキユメント等を折返すこ
となく、表裏の表紙も折り曲げずにそのままの状
態で使用することで、前述の如き問題点をことご
とく解決したものである。

（実施例） 次に、本考案の実施の一例を図面を参照しなが
ら説明する。第１図は本考案に係るフアイルの一
実施例の使用状態を示す斜視図、第２図はその拡
大平面図、第３図は展開状態の内面を示す正面図
である。

各図面において、１１は背、１３は主表表紙、
１５は主裏表紙、１７は補助表表紙、１９は補助
裏表紙であり、これらは例えば、ポリプロピレン
樹脂板材（以下PP板材と略記する）等で一体的
に形成されている。前記背１１は天地が綴込まれ
る前記ドキユメント４１等の天地より若干大き
く、幅がそれ等の許容綴込み厚さより若干広い短
冊形状を呈しており、この背１１の長辺の一方か
らは第１の折曲線２１を介して主表表紙１３が、
また、その他方からは第２の折曲線２３を介して
主裏表紙１５が夫々延設されている。この主表表
紙１３と主裏表紙１５とは前記ドキユメント４１
等の幅の1/2より多少幅広の同一形状の矩形とな
つている。また、前記第１および第２の折曲線２
１，２３はPP板材の内面に刻設されたＶ字状の
溝である。

補助表表紙１７は前記主表表紙１３の前記第１
の折曲線２１と対向する辺より第３の折曲線２５
を介して延設されており、前記主表表紙より若干
幅の狭い矩形をなしている。ここで、この第３の
折曲線２５はPP板材の外面より適宜深さだけ切
込んだ切込み線よりなつている。また、補助裏表
紙１９は前記補助表表紙１３と同一の形状をして
おり、前記主裏表紙１５の前記第２の折曲線２３
と対向する辺より第４の折曲線２７を介して延設
されている。この補助裏表紙１９にはこの第４の
折曲線２７から前記背１１の幅より若干狭い間隔
をおいて平行に第５の折曲線２９が設けられ、こ
の第５の折曲線２９によつて小口カバー３１と折
返し片３３とに区分されている。前記第４および
第５の折曲線２７，２９は前記第１および第２の
折曲線２１，２３と同様にPP板材の内面に刻設
されたＶ字状の溝である。

前記補助表表紙１７の第３の折曲線２５の近傍
にはループ側面フアスナー３５が固着されてお
り、前記補助裏表紙１９の折返し片３３の第５の
折曲線２９の近傍にはフツク側面フアスナー３７
が固着されている。このループ側面フアスナー３
５とフツク側面フアスナー３７とは前記補裏表紙
１９を第４、第５の折曲線２７，２９でこれを包
むように折り曲げ、前記補助表表紙１７を第３の
折曲線２５で主表表紙１３の内面に折り返した場
合に互いに対向するように配置されている。ま
た、３９は綴込み金具であり、一般的にひろく使
用されているものの内から適宜選択されたもの
で、主裏表紙１５の第２の折曲線２３の近傍に固
着されている。

このように構成された本考案のフアイルでは、
従前の書棚、ラツク等奥行のないものに収納する
場合には、先ず、前述のラインプリンタで出力さ
れたドキユメント４１等を少なめに綴込んで、こ
れをその央部より折返し、補助裏表紙１９を第４
および第５の折曲線２７，２９で折り曲げて、こ
のドキユメント４１を包込む。次いで、前記補助
表表紙１７を第３の折曲線２５で主表表紙１３の
内面に折り返して密着させ、対向したループ側面
フアスナー３５とフツク側面フアスナー３７とを
圧着して留める。また、充分な奥行のある専用の
ラツクに収納する場合は、綴込んだドキユメント
４１等を折返すことなく、補助表表紙１７も補助
裏表紙１９も折り曲げずにそのままの状態で使用
する。この場合、ドキユメント１４等はその許容
綴込み厚さいつぱいまで綴込むことができる。

以上、図示の実施例に従つて詳細に説明した
が、本考案はこれにのみ限定されるものてはな
く、例えば、材料としてPP板材のみではなく、
厚板紙等他の材料の利用も可能である。この場
合、各折曲線は使用材料に適した形態のものに変
更する。また、綴込み金具も適宜選択可能なもの
であり、この綴込み金具の形式によつては、背あ
るいは主表表紙に取り付けることとなる。この綴
込み金具が主表表紙にも取り付けられた場合、主
表表紙にこれを開くための補助的な折曲線が必要
となつてくる。

（考案の効果） 本考案は以上の様に構成され、従前の書棚、ラ
ツク等奥行のないものに収納する場合は、前述の
ラインプリンタで出力されたドキユメント等を少
なめに綴込んで、これをその央部より折返し、補
助裏表紙を第４、第５の折曲線でこれを包むよう
に折り曲げ、補助表表紙を第３の折曲線で主表表
紙の内面に折り返して面フアスナーで留め、充分
な奥行のある専用のラツクに収納する場合は、綴
込んだドキユメント等を折返すことなく、表裏の
表紙も折り曲げずにそのままの状態で使用するも
のであるため、その収納整理に割高な専用ラツク
を用いなくとも安価な従前の書棚、ラツク等が使
用でき、その設置スペースを削減できるるばかり
か、小規模の事業所等で前記ドキユメントのよう
な資料が比較的少なく、通常の資料、書籍類と混
在収納するような場合でも極めて効率的に収納で
き、また、専用のラツクへの収納も効率的に行え
るという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るフアイルの一実施例の使
用状態を示す斜視図、第２図はその拡大平面図、
第３図は展開状態の内面を示す正面図である。 １１……背、１３……主表表紙、１５……主裏
表紙、１７……補助表表紙、１９……補助裏表
紙、２１……第１の折曲線、２３……第２の折曲
線、２５……第３の折曲線、２７……第４の折曲
線、２９……第５の折曲線、３１……小口カバ
ー、３３……折返し片、３５……ループ側面フア
スナー、３７……フツク側面フアスナー、３９…
…綴込み金具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 短冊形状の背と、この背の長辺の一方から第１
   の折曲線を介して延設された矩形の主表表紙と、
   この主表表紙の前記第１の折曲線の対辺から第３
   の折曲線を介して延設され、前記主表表紙より若
   干幅狭の矩形の補助表表紙と、前記背の長辺の他
   方から第２の折曲線を介して延設された前記主表
   表紙と同一形状の主裏表紙と、この主裏表紙の前
   記第２の折曲線の対辺から第４の折曲線を介して
   延設されてこの第４の折曲線から前記背の幅より
   若干狭い間隔で平行に刻設された第５の折曲線に
   よつて小口カバーと折返し片とに区分され、前記
   補助表表紙と同一の形状に形成された補助裏表紙
   と、前記補助表表紙の第３の折曲線近傍外面と前
   記折返し片の第５の折曲線近傍外面に互いに対向
   するように配置された面フアスナーと、前記主裏
   表紙、背あるいは主裏表紙に取り付けられた綴込
   み金具とで構成されたフアイル。