JPH0133681B2 - - Google Patents

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JPH0133681B2
JPH0133681B2 JP57035714A JP3571482A JPH0133681B2 JP H0133681 B2 JPH0133681 B2 JP H0133681B2 JP 57035714 A JP57035714 A JP 57035714A JP 3571482 A JP3571482 A JP 3571482A JP H0133681 B2 JPH0133681 B2 JP H0133681B2
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piston
cylinder
support
slide collar
valve
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Kee Kuoobu Baanon
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Graco Inc
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Publication date
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Publication of JPH0133681B2 publication Critical patent/JPH0133681B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L23/00Valves controlled by impact by piston, e.g. in free-piston machines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03CPOSITIVE-DISPLACEMENT ENGINES DRIVEN BY LIQUIDS
    • F03C1/00Reciprocating-piston liquid engines
    • F03C1/007Reciprocating-piston liquid engines with single cylinder, double-acting piston
    • F03C1/0073Reciprocating-piston liquid engines with single cylinder, double-acting piston one side of the double-acting piston being always under the influence of the liquid under pressure

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Actuator (AREA)
  • Hydraulic Motors (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、直線往復モーター、特にピストン
がシリンダ内の往復弁に相関しピストン各側への
加圧油の流通が選択的に制御されてピストンが往
復動する差圧ピストン型往復モーターに関する。
さらに詳しくはこの発明のピストンの運動を制御
する往復弁の改良に関する。
[従来の技術] 往復モーターの構造と作用については、従来か
らよく知られており、この種のモーターは加圧さ
れた作動油をまずシリンダの一端に導入してピス
トンをこのシリンダ内で一方向に直線運動させ、
次に、加圧油をシリンダの他端に導入してピスト
ンを逆の方向に動かし、連続的に往復させる設計
になつている。モーターに入れる加圧油の流出入
制御は往復弁とこの往復弁とピストンとの間に連
結されたトリツプロツドによつて行なわれる。こ
のトリツプロツドは、ピストンの往復運動の両端
でピストンに接触し、往復弁を2つのバルブ動作
位置に交互に移動する運動を生じさせる設計にな
つている。往復弁をこの様に選択的に転移させる
ことにより、シリンダに入る加圧油の流路を変化
させ、ピストンにかかる油圧の方向を変え、シリ
ンダ内のピストンの軸方向運動を周期的に逆転さ
せる。
[発明が解決しようとする課題] この種の往復モーターの設計に関して主要な問
題となるのは前述の往復弁である。往復弁は明確
に2つのバルブ動作位置のうち1つの位置を交互
に占めねばならないし、かつ転移機構が作動次第
すぐに前記の2つの位置の各位置に移動せねばな
らない。往復弁の転移機構における作動状態を調
べる段階で、弁の移動に“死点”を生じさせない
ように注意を払う必要がある。“死点”が生ずる
弁を前述の二つの動作位置の中間に停止せしめる
ような結果になるからである。確実に弁をいずれ
かの動作位置に正しく位置させるために各種の係
止機構が使用されている。また、弁が設計された
停止位置を越えて移動しないようにする積極的弁
止め部材も設計に組み入れられている。弁は加圧
された作動油の流れを制御するので、長期間にわ
たつて使用しても油漏れが生じないよう耐摩性の
材質を選ぶか、弁内に良質のシールを備える必要
がある。
この種の往復弁の設計上の要求を満たすため
に、従来から主としてスプール弁構造が使用され
ており、一般にスプリング付きの係止機構が組み
合わされて、スプール弁がいずれの方向に動く場
合にも積極的に停止させるようになつている。1
例を挙げると、1972年9月13日発行のスウエーデ
ン国特許第63691号には、この形式の往復モータ
ーによく使われる代表的なスプール弁構造が開示
されている。1978年3月21日発行の米国特許第
4079660号には、スプール弁構造の1変形例が載
つている。しかしこの種の従来型では、概ね多段
円筒形のスプールが弁のシリンダ内をスライドし
て各ポートとの間で流路が形成される形式になつ
ている。スプール自体が油の連通路を形成するた
めに時には、直径方向に開口しているものもあ
り、構造がとかく複雑となる。なおこれらのスプ
ールは通常、ピストン移動の両端位置かその近傍
でこのピストンと接触するロツドによつて作動さ
れる。また弁止め部材が通常設けられていて、ス
プール弁が各停止位置を越えて作動することはな
いが、このような弁の場合、スプールは加圧油の
流出入や弁止め部材との繰り返し機械的接触に耐
えられるように、比較的高質量の材料から造られ
ている。この接触の際、弁が往復するたびに耳に
聞こえる騒音が発生するので、結局はこの種の往
復モーター全体の運転騒音レベルが上つてしま
う。スプール弁が比較的高質量であるので、その
転移機構も従つて頑丈な構造でなくてはならな
い。これらの要素が重なつてこの種スプール弁の
製造コストが高くなることも基本的な欠点であ
る。
この発明は直線往復モーター、特にそのシリン
ダへの作動油の流路を切替える往復弁における上
記の従来欠点を解決すべくその関連部位に改良を
加えたものである。
この発明が解決しようとする課題とその対策を
要約すれば、 (i) 従来のスプールと異なるスライドカラーを往
復弁に採用し、弁体の構造の簡単化と軽量化を
計る。
(ii) 弁の2つの動作位置(交互の開口および閉
鎖)の転移途中に死点(不都合な中間停止)が
生じないように、正しい位置での確実にして単
純な係止機構を設ける。
(iii) スライドカラーの移動両限位置での止め部材
との高い衝突音解消のため、シリンダ内に常時
存在する作動油を緩衝材として有効に利用でき
る嵌合溝をスライドカラー端部と接する部材に
設ける。
[課題を解決するための手段] この発明は、ピストンがシリンダ内の往復弁と
相関しピストン各側への加圧油の流路が選択的に
制御されてピストンが往復動する差動ピストン型
往復モーターであるが、前記課題を解決するた
め、シリンダの一端部には円筒状ネツクを軸方向
内方へ延出したポートブロツクがその内にシリン
ダ内に通じる加圧油の圧入口と排出口とを有して
取り付けられ、シリンダの他端部にはピストンロ
ツドを液封的に貫通させかつ少なくとも1つの加
圧油の出入兼用口を有するボトムブロツクが取り
付けられ、かくてこの発明の往復モーターではピ
ストンの両側に加圧油が交互に出入可能とされ、
さらにシリンダ内に前記円筒状ネツクを取り巻き
軸方向にスライドして前記圧入口および排出口を
開閉可能のスライドカラーと、このスライドカラ
ーに連結され共にシリンダの軸方向に往復動可能
な支持体と、この支持体に一端部を固定され他端
部をピストンに貫入しかつピストン内に形成され
た軸方向2か所の対向面に対してコイルスプリン
グを介して接離可能に係着されるトリツプロツド
と、前記加圧油の圧入口と排出口とを交互に閉じ
るスライドカラーの2つの停止位置において前記
支持体をポートブロツクのネツクに係止させる係
止機構とを備えて成り、かつこの2つの停止位置
において、スライドカラーの前進側端部に、その
溝内にある加圧油を緩衝材として接触する環状溝
をポートブロツクにおけるスライドカラーとの対
向端面と同ネツクの拡大されたシヨルダ面におけ
るスライドカラーとの対向端面とに設けて構成さ
れている。
さらに具体的には、この発明におけるスライド
カラーはその外周に1条の環状溝を有し、U型ク
ランプ状に形成された支持体がそのU型の両自由
端をスライドカラーの前記環状溝に係合してお
り、係止機構としては前記ネツクの拡大シヨルダ
を横に貫通した穴内に保持されたコイルスプリン
グと、このスプリングの各端部に接し外側の支持
体に向けて付勢された1対のボールと、1対のボ
ールに係合可能にU型支持体の両側面に2段配置
されたボールより小径の4か所の穴とが協同して
作動するように設けられている。
[作 用] シリンダ一端のポートブロツクに設けられた加
圧油の圧入口と、シリンダ他端のボトムブロツク
に設けられた加圧油の出入兼用口とが外部管路で
接続され、この管路に加圧油源が連結されると、
前記スライドカラーが圧入口を開き排出口を閉じ
た位置にあるときには、ピストンがボトムブロツ
クの方へ移動し、スライドカラーが逆の動作位置
にあるときにはピストンはポートブロツクの方へ
移動し、ピストンが往復動の両限に近づく毎に、
ピストンから前記ピストンロツド内のコイルスプ
リングを介してトリツプロツドに押圧動が加わ
り、支持体がこれを受けてスライドカラーの2つ
の動作位置を切り換えるので、往復モーターはピ
ストンロツドを介して外部に往復動を伝えること
ができる。この発明においてスライドカラーはポ
ートブロツクの円筒状ネツクの外周上を軸方向に
スライドする極く薄型軽量のスリーブ状に形成さ
れ、スライド往復動を伝える支持体もU型クラン
プ状で軽量であるので、往復弁における作動体は
わずかな力で移動され、しかも前記のような簡単
な係止機構の1対のボールを対面の支持体上の穴
に着座させるのみで、容量に往復弁の2つの動作
位置を正しく保つことができる。また弁開閉のこ
れらの動作位置において、スライドカラーの前進
側端部は、その度毎にポートブロツクにおける対
向端面と同ネツクのシヨルダ面における対向端面
とに設けた環状溝のいずれかに接触されるが、こ
れら環状溝内には常に圧油が存在しているので、
その排除抵抗が良好な緩衝作用を果たすこととな
り、同時に衝突音の発生を解消する。さらに完全
にシリンダ内に配置されたスライドカラーによる
弁機構とその係止機構はいずれも圧油内に位置す
るので、その摺動部は常に油層によつて潤滑さ
れ、長期使用に際しても摩耗することはない。
[実施例] 次にこの発明の一実施例を図面に従つて説明す
る。
まず第1図を参照すると、往復弁アセンブリ1
0が斜視図で示してある。ポートブロツク12は
第2図に示すように内部に作動油の通路を有し、
片側の圧入口32に入口カツプリング14がねじ
込みによつて取りつけてあり、他側の排出口34
に出口カツプリング18が同じくねじ込みによつ
て取りつけてある。油圧源が外部の管路(図示せ
ず)によつて入口カツプリング14に接続され、
油圧源に油を戻すための戻り管路が出口カツプリ
ング18に取り付けられる。ポートブロツク12
は図示下方へ延出したシリンダネツク20を有
し、これも内部に2つの通路を有する。このうち
の1つが通路22であり、これはシリンダネツク
20の延出部側方に開口し、他端で出口カツプリ
ング18と連通している。また入口カツプリング
14に連通する通路33が同じシリンダネツク2
0のやや下方で両側方に開口している(第2図参
照)。入口カツプリング14から分岐するカツプ
リング16は外部の管(図示せず)を介して図示
下方のボトムブロツク13に設けた圧入口37に
連結される。なお、この入口37は圧油の出口を
も兼ねている。スライドカラー24が通路22,
33の開口を開閉可能に、シリンダネツク20に
はめてある。スライドカラー24には外周に環状
溝27が設けてあり、この溝にU字状の往復動す
る支持体26の各自由端部が係合されている。支
持体26はその自由端部に近い両外側に、支持体
26をシリンダ45と同心にするための間隔材2
8,29を突設している。シリンダ45の中心線
上にあるトリツプロツド30がその一端を留め金
具31により支持体26に固定している。シリン
ダネツク20はその下端面に拡大された外形が六
角のシヨルダ36を有する。第2図に示すように
シヨルダ36は正反対の2面間に貫通された穴3
9を有し、スプリングで付勢された係止装置がこ
の穴39に取りつけてある。
この係止装置としては、コイルスプリング38
が2個のボール40,42間に圧縮されている。
ボール40,42は支持体26に対して外向きに
押し付けられ、支持体26に設けられた、ボール
の直径より小さい穴に部分的に着座している。例
えば穴44と46にはホール40が部分的に着座
し、同様に、穴48と50にはボール42が部分
的に着座可能で、これによつて上下2か所での係
止機能が果される。
トリツプロツド30はピストンナツト66の開
口部52を経て、ピストン35に連結された筒状
のピストンロツド68内に延出する。トリツプロ
ツド30の下端部は小径部54になつており、2
個のスライドキヤツプ55,56がこの小径部5
4にはめ込まれ、両方のキヤツプの間にコイルス
プリング60を保持している。留め金具62がこ
の小径部54の端部に螺着されて、キヤツプ5
5,56とコイルスプリング60とからなるアセ
ンブリをトリツプロツド30の小径部54に保持
する。第2図ではピストン35が往復動の下方位
置の近くに示してある。ここではピストンナツト
66の下面が上のスライドキヤツプ55に接触し
ており、かくて支持体26が下方の係止位置に変
位されている。この状態ではカラー24は加圧油
の圧入通路33を閉じ、排出通路22を開いてい
て、下の入口37から加圧油が圧入される。かく
て下側からの油圧によつてピストン35が往復動
の上方位置に向かつて移動すると、下のスライド
キヤツプ56がピストンロツド下端の連結具70
の上面58に接触し、押し上げられて支持体26
を上方の係止位置(第3図)に変位させる。
この場合、ボール40は穴46に着座し、ボー
ル42は穴50に着座している。この位置では、
カラー24は上限までスライドされ、通路22を
閉鎖し、通路33をシリンダ内に開放する。通路
33は圧入口32に通じているので、加圧油は圧
入口32からシリンダ45内、ピストン上側に流
入する。排出口34は閉鎖されており、シリンダ
45内の加圧油によつてピストン35が受ける受
圧面積は、ピストン上面の方がピストン下面より
広いので、この差圧によつてピストン35はピス
トンロツド68等と共に下方へ移動する。
ここでカラー24に対する緩衝止め部材につい
て説明する。上の環状溝23がポートブロツク1
2下面でネツク20のまわりに位置する。この環
状溝23はカラー24の下端部分を受け入れる大
きさにしてある。同様に下の環状溝25がシヨル
ダ36上面でネツク20のまわりに位置する。こ
の環状溝25はカラー24の下端部分を受け入れ
る大きさにしてある。これらの環状溝23,25
は、ピストン35の往復動に相関して、支持体2
6が一方の係止位置から他方の係止位置へと転位
される際、その転位の両極限において、カラー2
4に対して油圧クツシヨン、つまり緩衝作用を与
える。すなわちモーターの作動時には、環状溝2
3,25には常に圧油が存在しており、カラー2
4の端部と各環状溝のはめ合いは十分にきついの
で、この間に貯留された圧油はポートブロツク1
2若しくはシヨルダ36とカラー24とが直接、
機械的に接触しないよう、カラー24に液体によ
るクツシヨン作用を与える。同時にこれらの環状
溝23,25の部分はカラー24の移動両限位置
での止め部材の役目をなしており、かくて溝内の
圧油は両者の衝突音を大幅に軽減させる。なお、
トリツプロツド30の小径部54に保持されたコ
イルスプリング60は、支持体26がボール4
0,42に係止される2つの停止位置と、そのと
きのピストン35の位置との間の相対的位置関係
を微妙に調整する。
次に従来型のスプールと本発明におけるスライ
ドカラーとにおいて油通路を開通する場合、スプ
ールとスライドカラーとで移動の不安定性を比較
する。まず第4図は従来型スプール弁の略図であ
り、スプール弁はその一端に連結される図示しな
いトリツプロツドあるいは同様の作動機構によつ
て弁本体82内を往復運動する。加圧油は入口8
3から弁本体82内に入り、出口84から弁本体
外に排出される。スプール弁はその往復動の両端
で通常金属体との接触によつて停止される。第4
図に示された位置においては、スプール弁は矢印
85によつて示された方向に生じた外的機械力に
よつて、弁閉鎖の左端位置から弁開通の右端位置
へ移動されつつあり、出口84が図示右方のラン
ド87によつて部分的に開かれている。この部分
的に開いたスプール弁において出口に生ずる加圧
油の正味の力のベクトルは矢印方向にFJで表わさ
れる。この力のベクトルはスプール80の軸方向
に対し角度θの方向に作用する。(なお、この角
度θは理論的にも経験的にもほぼ69゜とされるが、
この現象については、ジヨン・ウイリー・アン
ド・サンズ・インコーポレーテツド社刊のハーバ
ード・イー・メリツト著「油圧制御システム」
101頁に詳細説明されている。)この放出油圧力FJ
に対して大きさが等しく方向が反対の反作用力
FRが出口84の部分的開口部の内側で、スプー
ル80を取り巻く環状の圧油通路88内に形成さ
れる。この反作用力FRは軸方向の成分F1と反対
方向の成分F2とに分けて考え得るが、スプール
弁内の流路はこの部分で円管状断面であり、力FJ
がスプール80のまわり全域に作用するので、半
径方向の成分F2は互いに相殺され、軸方向の成
分F1のみがボア内の環状流路内で成分F1の矢印
方向すなわち左方向へ作用する。この反力は図示
のようにスプール弁の左のランド86の右側端面
に押圧となつて働らき、弁を開けようとする矢印
85方向の外的機械力に逆らう。すなわちこのよ
うな弁開放初期に生ずる宿命的な反作用は、弁内
の流路にスプールを有する形式では避けられない
不安定性の原因となつている。
第5図はこの発明のポートブロツクの略図であ
り、前記と同様の力の成分を示してある。しか
し、この場合軸方向の反力F1は弁本体自体に対
して作用するのみで、弁内にはいかなる可動部材
もないので、スプール弁の場合のような不都合を
生ぜず、またこの力F1はネツク20とシリンダ
45との間の油通路が十分に広いのでスライドカ
ラー24には何の影響も及ぼさない。従つてこの
発明においては、加圧油の通路33を開閉するス
ライドカラー24の運動を不安定にする要因は構
造上解消されている。
さらに第5図には環状溝23,25が示してあ
るが、スライドカラー24がネツク上をスライド
して、カラーの前進側端部に対向して設けられた
これらの溝にはいると、スライドカラーの衝撃を
吸収する衝撃作用を生じる。この緩衝作用は機械
的な衝撃を間に挟まれた圧油により吸収すること
によつて機械的騒音を減らし、かつこれによつて
弁の有効寿命を延ばすことにも貢献する。
次にこの発明の往復モーターにおけるピストン
の上下両面に対する差圧及びトリツプロツドの動
作について説明する。支持体26が第3図に示し
た様に最上部にある場合、圧入口32から入つた
加圧油が通路33を通つてシリンダ45の内腔上
部に導入される。加圧油はまたカツプリング16
に続く外部の管(図示せず)を通つてシリンダの
ボトムブロツク13に設けた圧入口37にも入
る。シリンダ45の内腔上部に露出したピストン
ナツト66を含むピストン35の上面は、下の圧
入口37につながるシリンダ45の内腔下部に露
出したピストン35の下面より面積が大きいの
で、ピストン35には下向きにこの差圧がかか
る。この下向きの圧力によつてピストンは下方に
動かされ、トリツプロツド中間のスライドキヤツ
プ55と接触するまで移動する。ピストンナツト
66がスライドキヤツプ55に接触してさらに下
降すると、コイルスプリング60は圧縮され、こ
のためトリツプロツド30に加わる下向きの力
は、最上部に支持体26を保持しようとするボー
ルと穴46,50との係止力を容易に上回る。従
つてこの場合直ちに、トリツプロツド30と支持
体26は、コイルスプリング60の復元伸長力に
よつて下方に変位し、カラー24の下端と環状溝
25とが接触する。環状溝25内に存在する油が
カラー24の当接する衝撃を吸収し、同時に支持
体26の穴44,48に対する付勢されたボール
40,42の係止力によつて、支持体26は下位
の安定位置に位置決めされる(第2図)。この位
置においては、カラー24によつて通路33は閉
ざされ、通路22は開放される。従つて加圧油
は、シリンダ下部ブロツク13における圧入口3
7のみからシリンダ内部に入る。同時に通路22
が開いているので、シリンダ45の内腔上部に入
つている油は排出口34から排出される。通路2
2の開放によつて生じる減圧作用は、下の圧入口
37からの加圧油の圧力に対して差圧を生じ、ピ
ストン連結具70の上面58とスライドキヤツプ
56が接するまでピストン35を上昇させる。面
58の押圧力がコイルスプリング60の圧縮力を
介してトリツプロツド30に加わると、結局支持
体26は上方へ変位し、ボール40,42は支持
体の下位の穴46,50に着座し、カラー24が
再び第3図に示す上位の位置に保持される。環状
溝23内の油は、支持体26の上動時に、カラー
24がポートブロツク12と接触して生じる機械
的衝撃を緩和する。
[発明の効果] この発明は、油圧式往復直線動モーターにおい
て、従来一般に採用されていたスプール弁に代え
て、シリンダ一端がポートブロツクからシリンダ
内へ突出された内部に圧油の出入通路を有する円
筒状ネツクとその外周面を軸方向に移動するスリ
ーブ状のスライドカラーとを往復弁として用いた
ので、スプール弁に比して構造が簡単となり、し
かもスライドカラーは小形軽量なので、カラーを
弁開閉の2つの停止位置に止める係止機構も付勢
されたボールを対向する丸穴に着座係合させる簡
単なものにすることができた。またスライドカラ
ーを支持するU型支持体と、支持体をピストンの
往復動の両限近くでピストンに作動的に連結させ
るトリツプロツドとを前記の往復弁と共に常時に
加圧油が存在するシリンダ内部に配置したので、
すべての可動部に対する潤滑が良くなり、部品に
摩耗を生ずることがない。またこの発明ではこれ
に合わせて、スライドカラーの往復動の両限でカ
ラーの移動を止め、かつその停止位置を正しく保
つための止め部材として、ポートブロツクの端面
と同じくネツクの拡大されたシヨルダ面にスライ
ドカラーの端部と嵌合する大きさの環状溝を設け
たので、カラーの前進端部がこの環状溝に接する
とき、溝内に存在する圧油が液状緩衝材として働
らき、衝接時の騒音の発生を有効に解消し、しか
もスライドカラーおよび止め部材の摩損を防止す
ることが出来る。
この発明は、発明の趣旨または特性を変えるこ
となく実施態様を変更できる。従つて、前記実施
例は説明のためのものであつて、これに制限され
るものでなく、発明の範囲は特許請求の範囲で示
される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のモーターにおけるポートブ
ロツクと往復弁部分の斜視図、第2図はこの発明
のモーターの縦断立面図、第3図は別の動作位置
におけるこの発明のモーターの部分断面図、第4
図は先行技術におけるスプール弁の断面の略図、
第5図はこの発明のモーターにおける往復弁体の
断面の略図である。 10……往復弁アセンブリ、12……ポートブ
ロツク、13……ボドムブロツク、20……シリ
ンダネツク、22,23……通路、23,25…
…環状溝、24……スライドカラー、26……支
持体、27……環状溝、28,29……間隔材、
30……トリツプロツド、31……留め金具、3
2,37……圧入口、34……排出口、35……
ピストン、36……シヨルダ、38,60……コ
イルスプリング、40,42……ボール、44,
46,48,50……穴、45……シリンダ、5
5,56……スライドキヤツプ、68……ピスト
ンロツド。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ピストンがシリンダ内の往復弁と相関しピス
    トン各側への加圧油の流通が選択的に制御されて
    ピストンが往復動する差動ピストン型往復モータ
    ーであつて、シリンダの一端部には円筒状ネツク
    を軸方向内方へ延出したポートブロツクがその内
    にシリンダ内に通じる加圧油の圧入口と排出口と
    を有して取り付けられ、シリンダの他端部にはピ
    ストンロツドを液封的に貫通させかつ少なくとも
    1つの加圧油の出入兼用口を有するボトムブロツ
    クが取り付けられ、前記円筒状ネツクを取り巻き
    軸方向にスライドして前記圧入口および排出口を
    開閉可能のスライドカラーと、このスライドカラ
    ーに連結され共にシリンダの軸方向に往復動可能
    な支持体と、この支持体に一端部を固定され他端
    部をピストンに貫入しかつピストン内に形成され
    た軸方向2か所の対向面に対してコイルスプリン
    グを介して接離可能に係着されるトリツプロツド
    と、前記加圧油の圧入口と排出口とを交互に閉じ
    るスライドカラーの2つの停止位置において前記
    支持体をポートブロツクのネツクに係止させる係
    止機構とを備えて成り、かつこの2つの停止位置
    において、スライドカラーの前進側端部に、その
    溝内にある加圧油を緩衝材として接触する環状溝
    をポートブロツクにおけるスライドカラーとの対
    向端面と同ネツクの拡大されたシヨルダ面におけ
    るスライドカラーとの対向端面とに設けたことを
    特徴とする差動ピストン型往復モーター。 2 前記スライドカラーは前記ネツクの周面に開
    口された前記圧入口と排出口の一方を選択的に閉
    鎖できる幅を有し、かつ外周に支持体端部を係着
    する1条の環状溝を有する特許請求の範囲第1項
    記載の往復モーター。 3 前記支持体がスライドカラーの環状溝にその
    自由端部を係合し、かつその底部中央にトリツプ
    ロツドを固定するU型部材である特許請求の範囲
    第2項記載の往復モーター。 4 前記支持体がその自由端部に近い両外側に、
    支持体をシリンダと同心とするための間隔材を突
    設している特許請求の範囲第3項記載の往復モー
    ター。 5 前記係止機構が前記ネツクの拡大シヨルダを
    横に貫通した穴内に保持されたコイルスプリング
    と、コイルスプリングの各端部に接し外側の支持
    体に向けて付勢された1対のボールと、1対のボ
    ールに係合可能にU型支持体の両側面に2段に配
    置されたボールより小径の4か所の穴とより成る
    特許請求の範囲第3項記載の往復モーター。 6 前記トリツプロツドが、前記ボトムブロツク
    に貫通されたトリツプロツドより大径のピストン
    ロツドのボアまで他端部を挿入し、この挿入した
    端部に小径部を形成し、この小径部に1対のスラ
    イドキヤツプとその間のコイルスプリングとを装
    着している特許請求の範囲第1項記載の往復モー
    ター。
JP57035714A 1981-03-09 1982-03-05 Reciprocating motor Granted JPS57157070A (en)

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GB2095343A (en) 1982-09-29
CA1164769A (en) 1984-04-03
JPS57157070A (en) 1982-09-28
GB2095343B (en) 1984-07-18
DE3207995A1 (de) 1982-09-16
DE3207995C2 (de) 1994-11-24
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