JPH0132920B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、装甲塔特に装甲車の装甲塔中におい
てマガジン付き弾薬を案内するための装填案内装
置に関する。

［背景技術］ 薄く破れ易い外套によつて粉末状の火薬を包ん
だ、カノン砲などの火器の弾薬を、カノン砲のカ
バー内部へ装填する場合、弾薬が正確に芯だしさ
れない状態で砲身に装填された場合には、砲身壁
部への移行部分である鋭角状のリングビード１１
により損傷を受けることがある。損傷を受けない
ようにするためには、正確に芯だしされた状態で
砲身に弾薬を押込むことが必要である。

従つて本発明の課題は、底部フランジを有する
弾薬を後方から押動片により送る場合、特に尖端
が下方にあらかじめ傾斜した状態で前進させる場
合に、最後の送り経路のところで、弾薬が砲身の
内孔線上にしつかりと芯だしされるようにするこ
とにある。

［発明の開示］ 本発明によれば、この課題は、火器側に指向し
た第一の揺りレバー及び火器と反対側に指向した
第二の揺りレバーを備えたロツカーを装填案内装
置の底部又は火器の弾薬入口の前方にある底端と
しての端部に支承した、火器の砲身の内孔軸線と
直角の軸を中心に揺動させ、弾薬の底部フランジ
がロツカーの第二の揺りレバーに乗上げた時に第
一の揺りレバーが弾薬を内孔軸線上に芯だしされ
るように するため、ばね力により底部フランジの運動経路
内に突出している乗上げカムを第二の揺りレバー
に有するようにしたことにより解決される。

本発明によれば、弾薬の底部フランジは極わず
かな遊〓により装填案内部中に把持されているの
で、押動片の押込み圧力により強制的に乗上げカ
ムのカム面に乗上げてこれを押下げる。そのため
底部フランジは乗上げカムに或る適切な圧力をお
よぼし、この圧力は第一の揺りレバーを、その上
に載置された弾薬の重量部分と共に押し上げる。
この押し上げは乗上げカムの下方への行程を制限
することにより正確に砲身の内孔軸線に一致する
ように調節できる。

［実施例］ 次に、図面に示した本発明の実施例について詳
述する。

第１，２図は装甲塔１の後部を示し、装甲塔１
は固定軸線Ａ−Ａの回りに回動することができ
る。装甲塔１中には、カノン砲２が支承され、砲
耳（トラニオン）軸線Ｂ−Ｂの回りに高さ方向に
その照準を定めることができる。カノン砲２に弾
薬３を装填することは、装填案内装置４を介して
管状の容器５から行い、容器５は、カノン砲２の
内孔軸線７と直角に１対の無端スプロケツトチエ
ーン６により循環されるマガジン８の構成部分を
なしている。

弾薬３が架填される容器５は、無端スプロケツ
トチエーン６に懸垂して、その下方走行帯中にお
いて、カノン砲２の内孔軸線７と同一直線上に位
置される。この目的のためにカノン砲２は照準高
さ“０”の状態に合せられる。

装甲塔１内の内壁９はマガジン８を、他の部分
から隔てており、この整列線上に、通し孔を備え
ている。

電動機１０によつて、スプロケツトチエーン６
に沿いマガジン８をさせる、又必要ならば手操作
によつてこれを行うことができる。

第３図にはカノン砲２の砲身の壁部が鋭角状の
リングビード１１により砲身カバー１２中に導入
されていることにより、弾薬３がマガジン８の容
器５から、装填案内装置４を介し押動片３３によ
り、正確な中心位置状態で砲身に導入されない場
合、リングビード１１により損傷される危険があ
ることを示している。

特に粉末状の火薬が薄い破れ易い外套に収納さ
れている場合には、弾薬３の、この部分に傷がつ
いたり、時にはそこから切裂れたりする。

この形式の弾薬３は底部のフランジ１３を備え
ている。又、砲身カバー１２中に差込まれた装填
案内装置４は、その底部に、カノン砲２側に指向
した第１揺りレバー１８とカノン砲２と反対側に
指向した第２揺りレバーとを備えたロツカー１４
を有している。ロツカー１４はカノン砲２の内孔
軸線７と直角の軸１５によつて支承されている。
第２揺りレバーには、圧縮ばね１６により上行す
る底部フランジ１３のための乗上げカム１７を備
えている。

この底部フランジ１３が乗上げカム１７に乗り
上がる際に、その反作用として丸胴形の第１揺り
レバー１８が押し上げられるため、弾薬３は内孔
軸線７上に合わされる。そのため弾薬３は損傷の
恐れなしに鋭角状のリングビード１１に沿つて案
内される。

乗上げカム１７の下方への行程は、調節自在な
ストツパーにより制限される。

基本的には１つの管体から成る装填案内装置４
は、発射による反動の場所を取るために、発射前
に上方に揺動される。この揺動には、垂直案内ロ
ツド１９および無端チエーン２０を備えた適宜の
上下方向及び前後方向の組合わせ移動装置が用い
られる。

装填案内装置４を介して弾薬３をカノン砲２に
装填する際には、容器５からなる押動片３３によ
り弾薬３を押出す。押動片３３はこの目的のため
に、電動機３５又は必要に応じ手動で駆動される
案内ロール３６を介して１対の剛性チエーン３４
により動かされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はマガジンと共に装甲塔の後部を示す縦
断面図、第２図は第１図の上面図、第３図は支持
部と共に第１図の装甲塔の一部を示す部分断面図
である。 符号の説明、２……カノン砲（火器）。３……
弾薬。４……装填案内装置。７……内孔軸線。１
３……底部フランジ。１４……ロツカー。１５…
…軸。１６……ばね。１７……乗上げカム。１８
……第１の揺りレバー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 装甲塔に中において、マガジンと火器との間
   で底部フランジ付き弾薬を案内するための装填案
   内装置であつて、火器側に指向した第一の揺りレ
   バー１８及び火器と反対側に指向した第二の揺り
   レバーを備え、且、装填案内装置４の底端又は火
   器２の弾薬入口前方にある底端部に支承された火
   器の砲身の内孔軸線７と直角の軸１５を中心とし
   て枢動するロツカー１４と、 該ロツカー１４の第二の揺りレバーに設けら
   れ、内孔軸側に弾性付勢されて、弾薬の装填経路
   に突出し、弾薬の底部フランジがそれに乗上げた
   時に外側付勢されて第一の揺りレバーを枢動さ
   せ、その枢動された第一の揺りレバーにより弾薬
   を内孔軸７に芯だしさせる乗上げカム１７とを備
   えたことを特徴とする装填案内装置。 ２ 該乗上げカム１７が下方への行程を制限さ
   れ、好ましくは調節可能とされた乗上げカムであ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   装填案内装置。 ３ 該第一の揺りレバー１８を丸形の胴板状とし
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   装填案内装置。