JPH0132613Y2 - - Google Patents

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JPH0132613Y2
JPH0132613Y2 JP1900385U JP1900385U JPH0132613Y2 JP H0132613 Y2 JPH0132613 Y2 JP H0132613Y2 JP 1900385 U JP1900385 U JP 1900385U JP 1900385 U JP1900385 U JP 1900385U JP H0132613 Y2 JPH0132613 Y2 JP H0132613Y2
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roof
panel
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welded
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JP1900385U
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【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、自動車の車体におけるバツクドア
開口上部の構造に関し、車室からの見栄えを悪化
させることなく、また、溶接工程を複雑化させる
ことなく、剛性アツプを図つたものに関する。
【従来の技術】
バツクドア付き自動車の車体のバツクドア開口
上部は、ルーフの後縁の支持フレームとしての、
そしてバツクドア支持フレームとしての役割を持
つことから、ある程度の剛性が要求される。 従来の一般的なバツクドア開口上部の構造は、
第5図に示すように、ルーフパネルaの後縁部の
内側において、インナパネルbとアウタパネルc
を前後両縁で重合溶接して構成された箱断面のア
ツパフレームdを形成し、これにルーフパネルa
の後縁部を溶接していた。そしてルーフパネルa
の後部段落ち部eの上面に左右一対設けられるバ
ツクドア用ヒンジfが位置するルーフパネルaと
アツパフレームd間には、とくにリインホースg
が設けられている。この構造は、ルーフサイドの
支持構造の流れを汲むもので、上記インナパネル
bおよびアウタパネルcは、それぞれルーフの後
隅部でクオータパネルを介してルーフレールイン
ナパネルおよびルーフレールアウタパネルに溶接
連結されている。
【考案が解決しようとする問題点】
ところで、上記の従来のバツクドア開口上部の
構造においては、ルーフパネルaの内側にさらに
インナパネルbとアウタパネルcとからなる箱断
面形状のアツパフレームdが配置されるので、ル
ーフの後縁が3重パネル状の複雑な構造となり、
溶接工程が複雑であるとともに車体重量を増加さ
せる。また、アツパフレームdが車室内に張り出
しているため、これが車室後部の上部空間を圧迫
するという問題もある。 また、アツパフレームdの形成の都合上、イン
ナパネルbとアウタパネルcのフランジ状接合部
hが車室内に突出することが避けられず、車室内
での見栄えを向上させるためにこのフランジ状接
合部hを覆うトリムを追加させざるをえず、これ
が部品点数を増加させるとともにこの部の構造を
より複雑なものとしている。 この考案は、上述のような事情のもとで考え出
されたもので、車体の軽量化、組立て溶接工程の
簡略化、車室後部上部空間の拡張を図るため、従
来の構造に比べてより簡単な構造であり、しかも
従来と同等の剛性を保持できるバツクドア開口上
部のあらたな構造を提供することをその課題とす
る。
【問題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本考案では、次の技
術的手段を講じている。 すなわち、ルーフ側部を構成する副ルーフパネ
ルの内側縁部にルーフ中央を構成する主ルーフパ
ネルの側縁部を重合溶接してルーフを形成する一
方、平面視で上記副ルーフパネルの内側縁部とほ
ぼ対応するようにルーフサイドレールインナパネ
ルの内縁を位置させ、このルーフサイドレールイ
ンナパネルの内縁にルーフ後縁の下側にオーバラ
ツプするアツパフレームの側端部を重合溶接する
とともに、このアツパフレームの後縁部を上記ル
ーフの後縁に溶接してなる車体のバツクドア開口
上部の構造において、上記ルーフと上記アツパフ
レームとの間の空間に、主ルーフパネルと副ルー
フパネルとの重合溶接部に上部を重ね溶接され、
かつルーフサイドレールインナパネルとアツパフ
レームとの溶接部に下部を重ね溶接された補強仕
切板を設けている。
【作用】
ルーフの後縁部は普通、バツクドアヒンジを設
けるため段落ちさせられており、そのためにこの
ルーフの後縁部の水平方向の中立面に関する断面
二次モーメントはかなり大きい上に、このルーフ
後縁部の内側には、後縁がルーフ後縁に溶接され
たアツパフレームが配置されているので、このア
ツパフレームの内縁をたとえばL字状に立ち上が
らせておくと、このアツパフレームを含めたルー
フ後縁部の断面二次モーメントはさらに大きくな
る。 しかも、本考案では、ルーフ後縁とアツパフレ
ームとの間の空間に、上下がそれぞれルーフおよ
びアツパフレームに連結された補強仕切板を設け
ているので、ルーフとアツパフレームとが従来例
のように閉じた箱断面構造を構成しないにしろ、
両者の上下方向の相互の位置関係が上記補強仕切
板によつて規定される。したがつて、全体として
ルーフ後縁とアツパフレームとで構成されるバツ
クドア開口上部の構造の剛性がより向上する。 また、上記仕切補強板は、主ルーフパネルと副
ルーフパネルとの重合溶接部を利用して上部を重
ね溶接され、かつルーフサイドレールインナパネ
ルとアツパフレームとの溶接部を利用して下部を
重ね溶接されることにより設けられるので、この
仕切補強板を溶接するための新たなスポツト溶接
打点を設定する必要がない。 さらに本考案のバツクドア開口上部の構造にお
いては、従来のようにルーフの内面にさらにイン
ナパネルとアウタパネルとで箱断面に形成された
アツパフレームが設けられるのとは違い、ルーフ
の内面に所定断面の板状のアツパフレームが設け
られるにとどまるので、このアツパフレームの室
内膨出量を小さく抑えることができ、それだけ車
室空間が拡がり、また車体重量も低減できる。ま
た、アツパフレームの内端縁を曲げることにより
端末処理をすることができるので、とくにトリム
を取付けなくても車室側の見栄えが悪化すること
はない。
【効果】
以上のことから、本考案のバツクドア開口上部
の構造においては、構造が簡略化されるととも
に、十分な剛性を維持しながら、重量軽減、組立
て工程の簡略化、車室空間の拡張を同時に達成す
ることができる。
【実施例の説明】
以下、本考案の実施例を第1図ないし第4図を
参照しながら具体的に説明する。 第1図は本考案の構造が採用される自動車の後
部斜視図、第2図は第1図において円で囲んだ部
位の一部切り欠き拡大断面斜視図、第3図は第2
図の−線に沿う断面図、第4図は第3図の
−線に沿う断面図である。 ルーフ1は、クオータ2からルーフサイドまで
湾曲して延びる副ルーフパネル3の内側縁部31
に、ルーフ中央部を構成する主ルーフパネル4の
左右の縁部41が重合溶接されることにより形成
される。こうして形成されたルーフ1の後縁部1
aは、第3図に良く表れているように、ルーフの
一般面1bと面一状に後方につづくバツクドア5
を上下開閉可能に支持するためのヒンジ6を取付
けるために、一般面1bから若干段落ちさせられ
て後方に延びている。そしてこのルーフの後縁部
1aにはさらに上開き状のチヤンネル部7が折り
曲げ形成され、このチヤンネル部7の後部立て壁
7aには、バツクドアインナ51に密着してドア
開口8をシールするためのウエザストリツプ9が
取付けられる。 第4図に示すように、上記副ルーフパネル3と
主ルーフパネル4との重合溶接部10は、双方の
ルーフパネルの縁部31,41をそれぞれ段落ち
させておくことにより、前後方向に延びる凹溝1
1内に形成されることになる。このようにする
と、重合溶接部10のスポツト打痕が外部から視
認しにくくなる。普通、この凹溝11内にはさら
にモール12が嵌めこまれて、ルーフの見栄えを
まとめている。ただしルーフの後縁部1aを段落
ちさせるための立て壁部1cないし後縁部1a
は、バツクドア5を閉じたとき外部に露出しない
ので、単に副ルーフパネル3と主ルーフパネル4
の縁部を重合溶接してあるだけである。 一方、副ルーフパネル3の内側には、第4図に
よく表れているように、車室後部内壁を構成する
クオータインナパネル13ないしこれより前方に
つづくルーフサイドレールインナパネル13′が
位置し、これのバツクドア開口付近の内側縁部1
3aは、副ルーフパネル3の内側縁部31とほぼ
対応した位置まで延びており、そしてその後縁部
は、副ルーフパネル3の後縁部32に対し上記チ
ヤンネル部7の下面において重合溶接されてい
る。上記ルーフサイドレールインナパネルの内側
縁部13aには、第3図に示すように、上記ルー
フ1の立て壁部1cより所定距離方向において立
ち上がり部14aが形成され、かつこれからやや
下方に傾斜しながらルーフ後縁のチヤンネル部7
の下面までのびるというほぼ横J字状の断面形状
を備えるアツパフレーム14の両側端部14bが
重合溶接される。なおこのアツパフレーム14の
後縁部14cは、ルーフサイドレールインナパネ
ル13′と同様に、ルーフ後縁のチヤンネル部7
の下面に溶接結合されている。このようにしてバ
ツクドア開口上部は、第3図に示すように、一般
面1b、立て壁部1cおよびチヤンネル部7の下
面という、3段の段部を有する階段状となつたル
ーフ1と、上記立て壁部1cの前方の立ち上がり
部14aから上記チヤンネル部7の下面にいたる
アツパフレーム14とによつて、ほぼ閉じた箱断
面構造部Aが形成される。 さらに、本考案では、ルーフ1においてその副
ルーフパネル3と主ルーフパネル4との重合溶接
部10の裏側に上部15aが重ね溶接され、か
つ、ルーフサイドレールインナパネル13′とア
ツパフレーム14との重合溶接部16に下部15
bが重ね溶接される仕切補強板15が設けられ
る。本例の場合、この仕切補強板15は、前後方
向に垂直状の中間部15cと、中間部15cの上
部で外向きに折り曲げられたフランジ状の上部1
5aと、中間部15cの下部で内向きに折り曲げ
られたフランジ状の下部15bとを備え、これら
上部15aおよび下部15bをそれぞれ上記重合
溶接部10,16に重ね溶接されている。なお、
本例では、この仕切補強板15は、ルーフ1の一
般面1bの下部のみを仕切り、段落ち部1aの下
部は仕切られていないが、もちろん、この仕切補
強板15を第3図に見られる箱断面構造部Aのほ
ぼ全部を仕切るように構成することもできる。ま
た、符号17は、ルーフ後縁部1aのヒンジ取付
け部とアツパフレーム14間を連結するように溶
接されたヒンジ用リインホースである。 以上から明らかなように、上記仕切補強板15
は、ルーフ1とアツパフレーム14とをその両サ
イドにおいて強固に連結するので、とくに剛性が
要求されるバツクドア5のためのヒンジ取付け部
B(第2図仮想線)の強度が一層向上する。しか
も、この仕切補強板15は、主ルーフパネル4と
副ルーフパネル3との重合溶接部10およびルー
フサイドレールインナパネル13とアツパフレー
ム14との重合溶接部16を利用して溶接固定さ
れるので、別に溶接打点を設定する必要がなく、
溶接工程が複雑化することがない。 しかも本考案のバツクドア開口部の構造では、
ルーフ1の裏面に比較的ルーフに接近したアツパ
フレーム14が配置されるだけなので、従来にく
らべて車室後部上方が広くなる。また、アツパフ
レーム14の前部に立ち上がり部14aを設ける
ことにより、アツパフレーム14の端縁が露出せ
ず、とくにトリムを設定するまでもなく、十分良
好な見栄えを確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構造が採用される自動車の後
部斜視図、第2図は第1図において円で囲んだ部
位の一部切り欠き拡大断面斜視図、第3図は第2
図の−線に沿う断面図、第4図は第3図の
−線に沿う断面図、第5図は従来例を示す概略
断面図である。 1……ルーフ、3……副ルーフパネル、31…
…内側縁部、4……主ルーフパネル、41……側
縁部、5……バツクドア、10……重合溶接部、
13′……ルーフサイドレールインナパネル、1
3a……内縁部、14……アツパフレーム、14
b……側端部、14c……後縁部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ルーフ側部を構成する副ルーフパネルの内側縁
    部にルーフ中央を構成する主ルーフパネルの側縁
    部を重合溶接してルーフを形成する一方、平面視
    で上記副ルーフパネルの内側縁部とほぼ対応する
    ようにルーフサイドレールインナパネルの内縁を
    位置させ、このルーフサイドレールインナパネル
    の内縁にルーフ後縁の下側にオーバラツプするア
    ツパフレームの側端部を重合溶接するとともに、
    このアツパフレームの後縁部を上記ルーフの後縁
    に溶接してなる車体のバツクドア開口上部の構造
    において、上記ルーフと上記アツパフレームとの
    間の空間に、主ルーフパネルと副ルーフパネルと
    の重合溶接部に上部を重ね溶接され、かつルーフ
    サイドレールインナパネルとアツパフレームとの
    重合溶接部に下部を重ね溶接された補強仕切板を
    設けたことを特徴とする、車体におけるバツクド
    ア開口上部の構造。
JP1900385U 1985-02-12 1985-02-12 Expired JPH0132613Y2 (ja)

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