JPH0132460Y2 - - Google Patents

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JPH0132460Y2
JPH0132460Y2 JP1983123691U JP12369183U JPH0132460Y2 JP H0132460 Y2 JPH0132460 Y2 JP H0132460Y2 JP 1983123691 U JP1983123691 U JP 1983123691U JP 12369183 U JP12369183 U JP 12369183U JP H0132460 Y2 JPH0132460 Y2 JP H0132460Y2
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JP
Japan
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wood
present
cement board
thick
cabinet
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JP1983123691U
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JPS6032878U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、スピーカー用キヤビネツト材料に関
し、更に詳しくは木質セメント板と硬質繊維板と
を組合わせ優れた音響再生を行ないうるようにし
たキヤビネツト材料に関するものである。 従来、スピーカー用キヤビネツト材料として
は、充分乾燥させた厚い木材や、合板、パーテイ
クルボード等が用いられていた。しかしこれらは
比重が小さいため遮音特性をが悪く、スピーカー
を駆動した時キヤビネツトが振動してしまうし、
又、共振尖鋭度Qが大きい為、特定の周波数での
共振で、いわゆる「箱鳴り現象」が発生し、音響
特性に悪影響を与えていた。これらの欠点を防ぐ
為にキヤビネツト内部に振動防止の為の補強棧を
設けたりして対処しているが、満足な効果を得る
ことは出来なかつた。 本考案は上記のような事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、遮音特性に優れ、
共振尖鋭度(Q)の小さい振動レベルの低いスピ
ーカー用キヤビネツト材料を提供することにあ
る。 スピーカー用キヤビネツト材料は、 剛性及び弾性率が大きく、機械強度が高いこ
と 共振尖鋭度(Q)が小さいこと 面密度が高いこと 製作する上で、加工性が優れていること等が
要求される。 キヤビネツトの振動レベルは、構成材料の面密
度(比重×板厚)及び弾性率が高い程低くなり、
共振尖鋭度(Q)が小さい程共振点での振動レベ
ルが低くなる。 弾性率と共振尖鋭度Qの関係は、通常、弾性率
を上げると共振尖鋭度(Q)も大きくなり、逆に
共振尖鋭度(Q)を小さくすると弾性率も下がる
というように両者相反する傾向があり、両者を満
足させることはむつかしい問題であつた。 本考案者等は、木質セメント板を芯材とし、そ
の表面に硬質繊維板を貼着することにより、これ
ら条件をすべて満す材料を得ることができること
を見出し、本考案を完成するに至つたものであ
る。 すなわち本考案は、曲型的には図面に示すよう
に、木質セメント板1を芯材とし、その両表面に
硬質繊維板2を貼着一体化した構成のものであ
る。本考案でいう木質セメント板1は、木片、木
繊維等の木質材料を、セメントをバインダーとし
て硬化させた板状物(木片セメント板、木繊維セ
メント板と称するもの)であり、比重0.9以上の
緻密なものが適する。又、硬質繊維板2は植物繊
維を主原料としたボードで、比重0.8以上のもの
をいう。木質セメント板1の厚みは通常10〜25mm
程度のものが用いられ、また硬質繊維板2の厚み
は約2mm程度でよい。硬質繊維板は木質セメント
板の片面のみに貼着された構成でもよいが、片面
構成にすると表裏面での条件が異なるため反りが
生じ易く、共振尖鋭度(Q)が大きくなるため、
図示の如き両面貼着構成の方が好ましい。 以下、本考案の実施例並びに性能比較のために
製作した比較例について説明する。 実施例 1 赤ラワン、赤松等の木片1重量部に対し、2.5
重量部のセメントを混合し、成型、硬化、乾燥さ
せた11mm厚の木片セメント板の両面に、2mm厚の
硬質繊維板(ハードボード)を酢酸ビニル系接着
剤で貼着し、本考案のスピーカー用キヤビネツト
材料を得た。 実施例 2 赤ラワン、赤松等をアスプルンド法によつて解
繊したフアイバー1重量部に対し3重量部のセメ
ントを混合し、成型、硬化、乾燥させた11mm厚の
木繊維セメント板の両面に、2mm厚の硬質繊維板
(ハードボード)を実施例1と同様の接着剤で貼
着し、本考案のスピーカー用キヤビネツト材料を
得た。 実施例 3 赤ラワン、赤松等をアスプルンド法によつて解
繊したフアイバー1重量部に対し3重量部のセメ
ントを混合し、成型、硬化、乾燥させた13mm厚の
木繊維セメント板の片面に、2mm厚の硬質繊維板
(ハードボード)を実施例1と同様の着剤で貼着
し、本考案のスピーカー用キヤビネツト材料を得
た。 比較例 1 実施例1と同様の製法で製作した15mm厚の木片
セメント板。 比較例 2 実施例2と同様の製法で製作した15mm厚の木繊
維セメント板。 比較例 3 従来使用されている15mm厚ラワン合板。 比較例 4 従来使用されている15mm厚パーテイクルボー
ド。 実施例のスピーカー用キヤビネツト材料の諸性
能を比較例と共に次に示す。
【表】 この表から明らかなように本考案に係るスピー
カー用キヤビネツト材料は、従来のスピーカー用
キヤビネツト材料(比較例3,4)と比較し、動
弾性率はほとんど変らないが、比重が約2倍高
く、しかも共振尖鋭度(Q)が小さい優れた材料
であるといえる。 次に本考案によるスピーカー用キヤビネツト材
料の効果を確認するため、幅230mm×高さ385mm×
奥行243mm(板厚15mm)のスピーカー用キヤビネ
ツトをつくり、従来使用されている材料によるキ
ヤビネツトと比較を行なつた。その結果、本考案
に係る材料を用いたものは、比重が高い為振動レ
ベルが低く、しかも共振尖鋭度(Q)が小さい
為、キヤビネツトの共振が殆んど無いので低音域
において従来品より音の伸びがあつて、中高音域
では音の出が鮮明であつて美しく、極めて良好な
音響特性が得られることが認められた。 本考案は上記のように構成したスピーカー用キ
ヤビネツト材料であるから、遮音特性が良く、共
振尖鋭度(Q)が小さく、振動レベルを低くでき
るので、スピーカーとして組立たとき低音域にお
いて音の伸びがあり、中音域では音の出が鮮明で
美しい極めて良好な音響特性が得られるという実
用上すぐれた効果を奏しうるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案によるスピーカー用キヤビネツト
材料の断面図である。 1……木質セメント板、2……硬質繊維板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 木質セメント板に硬質繊維板を貼着してなるス
    ピーカー用キヤビネツト材料。
JP12369183U 1983-08-09 1983-08-09 スピ−カ−用キャビネット材料 Granted JPS6032878U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12369183U JPS6032878U (ja) 1983-08-09 1983-08-09 スピ−カ−用キャビネット材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12369183U JPS6032878U (ja) 1983-08-09 1983-08-09 スピ−カ−用キャビネット材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6032878U JPS6032878U (ja) 1985-03-06
JPH0132460Y2 true JPH0132460Y2 (ja) 1989-10-04

Family

ID=30282258

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12369183U Granted JPS6032878U (ja) 1983-08-09 1983-08-09 スピ−カ−用キャビネット材料

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5028326A (ja) * 1973-07-11 1975-03-22

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5028326A (ja) * 1973-07-11 1975-03-22

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Publication number Publication date
JPS6032878U (ja) 1985-03-06

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