JPH01299610A - 半透膜およびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は半透膜およびその製造方法に関し、さらに詳し
くは、腎疾患あるいは薬物中毒等の治療を目的とした血
液浄化、特に血液透析療法あるいは血液濾過透析療法に
用いる半透膜およびその製造方法に関する。

［従来の技術および課題］ 従来、半透膜はたとえば工業分野ではビール、ジュース
、牛乳等の濃縮、精製、海水の脱塩、排水処理等に使用
され、医療分野では、血液透析療法、血液濾過透析療法
で用いる人工透析器等に使用されている。

前記半透膜の素材としては、セルロース、セルロースエ
ステル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、ポリアミド等が使用されていた。また近年
になっては、エンジニアリングプラスチックとして開発
されたポリスルホン樹１脂、ポリエーテルスルホン樹脂
、ポリアリレート樹脂等の素材もその機械的強度、耐熱
性、耐薬品性、さらには良好な生体適合性を有すること
から医療分野においても半透膜材料として利用されるよ
うになってきた。

一般に、ポリアリレート樹脂またはポリスルホン樹脂に
おいて、それらを中−成分で血中老廃物や水７の透過性
に優れた半透膜に形成しようとするには、表面の著しい
緻密化を押えると共に断面構造が透過性を妨げることの
ない４１Ｎ造にすることが要求される。つまり、厚さ方
向の断面構造は。

連続した貫通細孔を有する網目状組織、いわゆるフィブ
リル構造であることが望ましい、すなわち、ボイド構造
もしくは貫通細孔の少ない、いわゆるスポンジ構造を形
成しないことがｆｆｒｆｆである。

ところが、ポリアリレート樹脂またはポリスルホン樹脂
を、それぞれ単一成分で半透膜にしたものは、これらの
樹脂に特イｉな分子間凝集力の強さから、ＩＩＱ表面が
著しい緻密構造となり、しかも膜の断面方向の構造はポ
リマーが大きく欠落したボイド構造あるいはスポンジ構
造になりやすい、またこれらの膜は、血中老廃物や水等
の透過性も低く、ボイドが表面に貫通するなどの膜欠点
も現われ、機械的強度も低いものとなっている。

そこで、これらの問題点を解決するために、従来からさ
まざまな方法が採用されている。

その例として、特開昭６１−２９３５０２号、特開昭６
１−２００８５号および特開昭６２−４７３６７号公報
に記載されるように、半透膜材料として用いるポリスル
ホン樹脂とその溶剤とに塩化リチウム、塩化カルシウム
等の金属塩やポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、
ポリエチレングリコール等の水溶性高分子等の添加剤、
あるいは水、メタノール、エタノール、インプロパツー
ル、エチレングリコール等の非溶剤または膨潤剤を加え
た製膜原液を使用する方法等がある。すなわち、これら
の添加剤、非溶剤、膨潤剤等を適当量加えるのは、膜の
表面構造、断面構造をｉｇＪ御するためである。

しかしながら、前記公報に記載された半透膜は、透木罎
が比較的に少なくてアルブミンの分画も優れたものであ
るが、半透膜形成後に前記添加剤、非溶剤あるいは膨潤
剤を完全に除去する必要がある。と言うのは、このよう
な添加剤等を有する半透膜を使用して血液透析を実行し
た場合、血中にこれら添加剤が溶出して患者に悪影愕を
及ぼすことがあるからである。

またポリスルホン樹脂を使用した半透膜の例として、特
開ＩＩ（４Ｇ！−２４５８０５号、特開昭６１−１９７
００６号および特開昭６１−２３８８３４号公報に記載
された半透膜は、機械的性質に憬れたものではあるが、
膜の透水駿および孔径が大きいので、この半透膜を血液
透析療法に使用した場合には、血中の有用物も濾過され
てしまうと言う問題点がある。

一方、ポリアリレート樹脂を半透膜に使用した例として
、特公昭５８−２７９６４号及び特公昭５８−３４１６
６号公報に記載の技術がある。

前記公報に記載の半透膜は、いずれも、分画分子量が小
さくて分子罎ｓ、ｏｏｏ〜２０，０００程度のポリエチ
レングリコールの排除率が大きいものである。

このような半透膜は、血液透析療法に使用した場合、尿
素、クレアチン、尿酸等の低分子Ｆ＆１物質の除去が可
濠であるが、長期透析患者に高率で発症するアミロイド
症の原因物質とされているβ２−ミクログロプリン（分
子ｒｆｌｌ、８００）を高率で除去するのは困難である
。

本発明は前記π情に基いてなされたものである。

すなわち、本発明の目的は、連続したｒｔ通細孔を有す
る網１］状組織、いわゆるフィブリル構造を有し、アル
ブミン等の濾過を高率で阻止することができるが、β２
−ミクログロブリン等の有害物は有効に濾過することが
できる半透膜およびその製造方法を提供することにある
。

ところで、血液等の液体の濾過等に使用される半透膜と
は全く異なる技術分野に属するガス選択性透過膜として
、特開昭５９−１２７６０２号公報には。

式； で示される繰り返し中位をイｆする芳香族ポリエステル
と、式： で表わされる繰り返し中位を有する暇合体の、少なくと
も−・種との混合物からなるガス選択性透過膜が開示さ
れている。

前記公報によると、ガス選択性透過膜の構造はモ均孔径
がｏ、ｏｏｉ〜０．０１　ｇ　ｍである緻密層を有する
非対称孔径構造であるとされ、その具体的構造は、内孔
が膜表面に対して垂直に底面にまで伸びたボイド構造で
あり、かつ規則的に配列しており、内孔を仕切る壁のス
ポンジ構造もより緻密となっているものである。すなわ
ち、前記ガス選択性透過膜の構造は、非対称孔径構造で
あると言う点および内孔が＊ｉ＜成長したボイド構造で
あると厚う点で均一なフィブリル構造ではない。

これは、　９ｊＩＩ！！２原液を凝固させる方法として
、非溶剤または水に浸漬するか、または製膜原液を流速
後加熱し溶剤を一部蒸発させることに拠るものと推定さ
れる。

前記公報はガス選択性透過膜に関するものであり、前記
公報の記載によれば、芳香族ポリエステルと混合する毛
合体の混合比率が１＝１に近ずく程モ均孔径が増大し、
表面緻密層も乱れてガスの透過性は大きくなるが、ガス
選択透過性は低下する。これは、異種重合体同士の混和
性の低下が最大となるためとされており、混合比率がｌ
＝１近辺では好ましくないと明記されている。

［前記課題を達成するための手段Ｊ 前記目的を達成するための請求項第１項に記載の構成は
、ポリアリレート樹脂とポリスルホン樹脂とを−Ｅたる
ｙ！２素材とし、透水性が１，５００ｓＩＬ／■２・ｈ
「・脂層Ｈ，以下であり、かつ牛血清アルブミンの阻止
率が８０％以上であり、かつチトクロームＣの阻ｉｌ：
率が４０％以下であることを特徴とする１１である。

前記ポリアリレート樹脂は式（１） （ただし５式中、Ｒ１およびＲ２は炭Ｊ数が１〜５の低
級アルキル基であり、前記Ｈ＋およびＲ２はそれぞれ同
一であっても相違していても良い、） で表わされる繰り返し中位を有する樹脂であり。

前記ポリスルホン樹脂は、式（２） （ただし、式中、Ｒ３およびＲ４は炭素数がｌ〜５の低
級アルキル基であり、前記Ｒ３およびＲ４はそれぞれ同
一であっても相違していても良い、）で表わされる繰り
返し中位を有する樹脂および／または式（３） で表わされる繰り返し中位を有する樹脂であるのが好ま
しい（請求項第２項）。

前記半透膜は、中空糸状であるのが好ましい（請求項第
２項）。

また、請求項第４項に記載のａ成は、前記ポリアリレー
ト樹脂と前記ポリスルホン樹脂との合計量を１０〜２５
重量％の割合で含有する製ｔｔｇ原液と、水を３０〜８
０容ψ％の割合で有する芯液としての有機溶媒溶液とを
、二心管紡糸ロ金から！２囚液に吐出して中空糸状の半
透膜を製することを特徴とする半透膜の製造方法である
。

次に本発明に係る′１′、透膜の製造方法と共に、本発
明に係る半透膜について詳述する。

本発明の半透膜は、所定４１ｊＪａのポリアリレート樹
脂とポリスルホン樹脂とからなる。

本発明において好ましいポリアリレート樹脂は、式（１
）で表わされる繰り返し中位を４１する。

（ただし、式中、Ｒ１およびＲ２は炭素数が１〜５の低
級アルキル基であり、前記Ｒ１およびＲ２はそれぞれ同
一であっても相違していても良い、） 前記Ｒ１およびＲ２としては、たとえばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基などが挙げら
れる。好ましいＲ１およびＲ２は、メチル基である。

末完］Ｊにおけるポリアリレート樹脂は、前記式（１）
で表わされる綴り返し単位を主たる繰り返し単位とする
限り特に制限はないが、好ましくは、分子層として２０
，０００〜５０，０００程度のものである。

次に、前記ポリスルホン樹脂として好ましいのは、式（
２）； （ただし、式中、Ｒ３およびＲ４は炭素数が１〜５の低
級アルキル基であり、前記Ｒ３およびＲ４はそれぞれ同
一であっても相違していても良い、）で表わされる綴り
返し単位および式（３）；で表わされる縁り返し単位の
少なくともいずれかを有するポリスルホン樹脂（Ｂ）で
ある。

前記Ｒ３およびＲ４で示される低級アルキル基としては
、前記Ｒ１およびＲ？についての低級アルキル基と同様
である。

本発明におけるポリスルホン樹脂は、前記式（２）およ
び／または、　１ｔｉＪ記式（３）で表わされる繰り返
し単位を主たる繰り返し中位とする限り、特に制限はな
いが、好ましくは分子層として２０，０００〜４０，０
００程度のものである。

本発明における半′Ｊ！Ｌ膜は、前記ポリアリレート樹
脂（Ａ）と前記ポリスルホン樹脂（Ｅ）とを含イＩする
ものであり、その含有重量比（Ａ）／（Ｂ）としては、
通常０．１〜１０であり、特に０．３〜４が好ましい、
前記含有重量比が前記範囲を外れると、半透膜の構造が
フィブリル構造でなくなったりすることがある。

本発明における半透膜は、透水性が１，５００層ｆ／１
？・ｂｙ−ｍ震Ｈ８以下である。この透水性がこの値を
越えると、アルブミンの阻止率が低下するとアルブミン
の損失が大きくなってしまう。

ここで、前記透水性は、前記モジュールに、窒素加圧下
の蒸留水を送水することにより透水驕を測定し、式 Ｌｐ＝□− ａ＠ｈ　　φ　Ｐ ただし。

Ｌｐ：透水性Ｃｍｌ／ｍ？−ｈ　ｒ−ｍｍＨｇ）Ｋ：透
水−１（ｍ文） ａ：有効膜面積（ｍ２） ｈ：透水時間（ｈｒ） ｐａｉｌ！過圧力（ｍ　ｍ　Ｈｇ　） で算出される値により表示される。

また、本発明における牛血清のアルブミン阻Ｉに率は、
８０％以−Ｌであり、好ましくは９０％以りであり、ま
たチトクロームＣの阻止率は４０％以下であり、チトク
ロームＣの阻止率が高くなると、透析療法においてβＩ
−ミクログロブリンの除去が困難になる。

ここで、アルブミンおよびチトクロームＣの阻ｌＩ−率
は、濾液中のアルブミンにつき、濾液の濃度、モジュー
ル入口の濃度、およびモジュール出口の濃度を測定し、
式 ただし。

Ｒ：　阻１Ｆ率（％） ＣＩ：１！液の濃度 Ｃ２：　　モジュール入口の濃度 Ｃ３：　　モジュール出口の濃度 で算出することにより求めることができる。

本発明の半透膜は、上膜状、チューブ状、中空糸状のい
ずれの形であっても良いが１作成するモジュールの形状
、製膜の容易性等と一１二述の紡糸−にの利点とを考え
あわせれば、中空糸状の半透１１Ｑが好ましい 本発明の半透膜はフィブリル構造を有すると共に、アル
ブミン等の血中有用物の濾過を有効に阻止すると共にβ
２−ミクログロブリン程度の分子Ｍ−をイＩする４ｆ害
物質を濾過することができるとｉｔう優れた特性を有す
る。したがって、本発明の半透膜を中空糸状にして血液
透析療法に使用するのが最も適切である。

かかる優れた特性を有する中空糸糸状の半透膜は、本発
明の方法により製造することができる。

以下に本発明の製造方法を説ＩＩする。

未発Ｉ町の力誌では、好ましくは前記ポリアリレート樹
脂と前記ポリスルホン樹脂との合計ｔ１１を、１０〜２
５改驕％、　１１Ｆましくは１２〜２０重埴％の割合で
有機溶媒に溶解し、製膜原液を先ず調製する。

ここで前記濃度が１０重量％よりも低いときには、膜強
度が低下し、実用に耐え難く、また２５玉ｌＸ−％より
も高いときには膜の空隙率が低下することにより、その
膜性渣が低下し、また製膜原液がゲル化し易くなるので
実用的ではない、このときに、粘度の調製、膜強度の向
上等の目的で、ポリアリレートに親和性の高いポリエス
テル樹脂、ポリアミド樹脂等を、本発明の目的を阻害し
ない範囲で加えることも可能である。

１）１１記有機溶媒としては、前記ポリアリレート樹脂
およびポリスルホン樹脂に対して良溶媒であれば特に制
限がなく、たとえばテトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、トメチ
ル−２−ピロリドンなどを挙げることができる。これら
の中でもトメチル−２−ピロリドンが好ましい。

混合に際し、前記製膜原液における前記ポリアリレート
樹脂（Ａ）とポリスルホン樹ＩＨ（Ｂ）との混合型ｚ１
１、比は、半透膜における前記両樹脂の混合重量比が前
述［（Ａ）／（Ｂ）−０，１〜１０、好ましくは０．３
〜４］の通りになるように調製すれば良い。

また製ＩＩ！２ＩｆＸ液調製は前記ポリアリレート樹脂
とポリスルホン樹脂を一種類づつ順次、前記有機溶媒に
溶解しても良いが、ポリアリレート樹脂とポリスルホン
樹脂とを、先に混合し、−・時に溶解しても良い。

前記有機溶剤に前記ポリアリレート樹脂と前記ポリスル
ホン樹脂とを溶解する際の温度は、通常３０〜１００℃
であり、好ましくは５０〜８０℃である。

前記製膜原液のｉＡ製に当たり、本発明では添加剤とし
て非溶剤、膨潤剤、水溶性高分子等を加えても２　フィ
ブリル構造を有する半透膜の製造は可能であるが、特に
必要とするものではない。

次に、前記製膜原液を所定形状の膜体に成形する必要が
ある。

本発明における均一なフィブリル構造を形成させるため
の凝固液は、水単独よりも樹脂溶解に使用した有機溶媒
と水との混合溶媒の方が、より好ましい、すなわち水の
含有場が多過ぎる場合には、膜の断面方向にボイド４Ｉ
造が発現しやすくなり、また水の含有穢が少な過ぎると
フィブリルが太く、粗になり過ぎてしまうと同時に、凝
固が遅くなり、製膜が困難になるからである０本発明に
おける凝固液は、有機溶媒に対する水の濃度を３０〜８
０容量％、好ましくは４０〜７０容ψ％で金石するのが
望ましい。

混合する有機溶媒としては、樹脂に対する良溶媒たとえ
ばテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、Ｎ−メチル−２−ピロリ
ドン等を使用することができるが、好ましいのは、Ｎ−
メチル−２−ピロリドンである。また凝固速度の調整の
ためには。

メタノール、エタノール、イソプロパンール、グリセリ
ン等のアルコール類やエチレングリコール、プロピレン
グリコール等のグリコール類を加えても良い。

中空糸状の半透膜は、前記製膜原液を二爪管紡糸ロ金を
用いて芯液と共に前記凝固液中へ吐出し、製膜原液を中
空糸状に凝固することによって製造することができる。

＋Ｎｊ記二東管紡糸ロ金は、たとえば、血液透析器を設
計するに際し、それに用うベき中空糸状゛ｉ透膜の内径
および外径を形成させうるものであれば、特に制限され
るものではない。

製膜原液を吐出するときの前記二爪管紡糸ロ金の温度は
、０〜８０℃とするが、好ましくはＯ−１５℃の範囲で
ある。すなわち、製膜原液の安定性や粘度等を適正に保
つためである。

前記芯液は、その組成として、凝固液と同じ有機溶媒、
はぼ同じ濃度範囲の液を使用することが好ましい。

また、製膜原液を吐出する際には、二屯管紡糸ロ金を凝
固液に接触させて直接、凝固液中に吐出させることもで
きるが、凝固液面から一定の空間を３９ける方が好まし
い、その空ｔｌｎとして、凝固液面から二重管紡糸【１
金までの距離を、たとえば５〜１００ｍｍにするのが良
く、そのほうが紡糸しやすい。

次に、紡糸した半透膜を有機溶媒の除去をするために水
洗いし、その後、乾燥する。

乾燥した半透膜はモジュール化後、エタノール、メタノ
ール等の有機溶剤を用いて賦活する。

モジュール化後の半透膜は、前記賦活剤を水で置換して
使用する。ただし、乾燥する前にグリセリン等の水溶性
の物質を半透膜に添加し、乾燥を行えば前記賦活は要し
ない。

１ｍ記のようにして得られる本発明に係る半透膜は、ポ
リアリレート樹脂とポリスルホン樹脂との混合樹脂から
なり、膜表面に０．０５μｍを越える平均細孔径を有さ
ず、しかも膜の断面方向に、均一なフィブリル構造を形
成し、しかも良好な透水性を有すると共に、たとえばア
ルブミン等の物質に対しては高い阻１Ｆ率を有し、かつ
β２−ミクログロブリン程度の分子費物質については高
い濾過性を有する優れた特性を有する。

［実施例］ 次に本発明の実施例を示して本発明を更に具体的に説明
する。

（実施例１） 前記式（１）においてＲ１およびＲ２がメチル基である
ポリアリレート樹脂［以下、ＦＡと略称する。１（−ユ
ニチカ製、商品名；Ｕポリマー■ｒＵ−２ｏ３ｏ　Ｊ　
）と前記式（３）で示されるポリスルホン樹脂［以下、
ＰＥＳと略称する。１（ＩＣＩ社製、商品名；　Ｖ　１
ｃｔｒｅｘ■ｒａｓｏｏｐ」）とをトメチルピロリドン
［以下、ＮＭＰと略称する。］に加え、６０℃に加熱し
ながら溶解して製膜原液を調製した。このとき、樹脂濃
度は１７−ｆｉ量二％であり。

ＦＡとＰＥＳとの混合屯量比は１：１であった。

二屯管紡糸ロ金の内側より芯液（ＮＭＰ５０容量％、水
５０容Ｘ−％）を、外側より前記製膜原液を吐出し、空
気中を２０〜５０ｍｍ通過させた後、凝固液中に導いて
凝固させ、中空糸膜を得た、二重管紡糸日金の温度は７
〜８℃、凝固液組成はＮＭＰ６０容に％、木４０容驕％
の混合液とした。

得られた中空糸膜を水洗、乾燥し、有効膜面積０−１５
ｍ２のモジュールを作成した。

得られた膜体につき、走査型電子顕微鏡［以ド、ＳＥＭ
と略称する。］にて膜の表面および断面（厚み方向）の
観察を行なうと共に、作成したモジュールを用いて、蒸
留水の透水性、ならびに、牛アルブミン（分子ｒ；３．
．６６．０００．）　、および馬子トクロームＣ（分子
Ｑ　＋２．：１００．）　　を成分とする濾液を調製し
、その各成分の阻止率を求めた。

前記各成分についての透水性は、前述の式により求めた
。

前記阻止率は、濾液の各成分につき前述の式により算出
した。

ＳＥＭ観察においては、膜の断面写真である第１図に示
すように、断面方向においての膜構造は連続したｒｔ油
通孔有する網１１状構造すなわちフィブリル構造であっ
た。

実験結果を第１表に示す。

（実施例２） 前記実施例１と同様の製膜原液、粂固液および濾液を用
い、芯液の組成をＮＭＰ５５容埴％、水４５容漬％とし
、実施例１と同様に中空糸膜を製造、モジュール化して
、蒸留水の透水性、濾液成分の阻ＩＥ率をもとめた。

また得られた膜につき前記実施例１と同様にしてＳＥＭ
Ｉ！！察した。

結果を第１表に示す。

（実施例３） ＦＡとＰＥＳの混合樹脂温度が１６重清％、ＮＭ　Ｐ　
８４　屯漬％であり、ＦＡとＰＥＳとの混合比が、ｌ：
１である製膜原液を実施例１と同様に調製し、芯液を実
施例１と同じ組成にし、ＮＭＰ６０％および水４０％か
らなる混合液を凝固液に用いて中空糸膜を製造して同様
に蒸留水の透水性、濾液成分の阻止率をもとめた。

また得られた膜につき前記実施例１と同様にしてＳＥＭ
［察した。

結果を第１表に示す。

（比較例１） ＰＥＳをＮＭＰに２０重に％の濃度になるように溶解し
て製膜原液を作成し、二重管紡糸口金の内側から芯液（
ＮＭＰ５０容騒％の水溶液）を、外側から前記製膜原液
を吐出し、その他は前記実施例１と同様の条件にて中空
糸を製造した。得られた中空糸の膜断面をＳＥＭで１８
１察した結果を図面代用写真である第２図にて示した。

膜の断面にはボイドが多数認められると共にスポンジ構
造であった。

この中空糸を使用してモジュールを作成し、その透水性
、牛アルブミンおよび馬チトクロームＣの阻ｌｈ率を求
め、その結果を第１表に示した。

（比較例２） 実施例１におけるのと同様の製膜原液にて芯液（ＮＭＰ
７５容埴％の水溶液）を用いて中空糸を作成した。

得られたこの中空糸を用いてモジュールを作成し、透水
性、ならびに牛アルブミンおよび馬子トクロームＣの阻
止率を求めてその結果を第１表に示した。

（比較例３） 実施例１におけるのと同様の製脱原液にて芯液（木）を
用いて中空糸を作成した。

得られたこの中空糸を用いてモジュールを作成し、透水
性、ならびに牛アルブミンおよび馬子トクロームＣの阻
１１二率を求めてその結果を第１表に示した。

（以下余白） 第１表 ［発明の効果Ｊ 本発明によると、ポリアリレート樹脂とポリスルホン樹
脂とを含有するので、機械的強度の大きなしかも透水性
に優れたフィブリル構造を有し、しかも特定の透水率お
よび特定の牛血清アルブミン阻止率を有するので、β２
−ミクログロブリン等の血中有害物質の線通性が高いと
共にアルブミン等の有用物質の阻１に率も高いと言う優
れた膜特性を備えた半透膜を提供することができた。

また、本発明の方沃によると、前記優れた膜特性を有す
る″Ｆ：透膜を、添加剤、非溶剤、膨潤剤等を使用する
ことなく、ＩＦｌＩ弔に製造することことができた。

したがって１本発明による゛ト透膜は、馬チトクローム
Ｃ（分子量１２，３００．）　　の透過率が非常に高い
ことから、それらよりも分子；４の小さい、長期透析患
者のあいだで高率に発生している関所痛の原因であるβ
２−ミクログロブリン（分子Ｆｉｌｌ、８００、）を効
率よく除去することができる。

【図面の簡単な説明】

ｆ５１図は実施例１で得られた膜の断面を示す図面代用
写真、第２図は比較例１で得られた膜の断面を示す図面
代用写真である。 特許出願人　　　ＩＪａ装株式会社 ダ冑図 第２Ｄグ 手続ネ市ｊ］ＥＮ”ｊ　　（方式） 昭和６３年９月２８日 昭和６３年特許願第１３１０１３号 ２、発明の名称 半透膜およびその製造方法 ３、補正をする者 事件との関係　　特許出願人 住所　東京都渋谷区恵比寿３丁［１４３番２号名称　［
１機装株式会社 代表者　鉛末　勲 ４、代理人 住所　東京都新宿区西新宿八丁［１９Ｊ　５号セントラ
ル西新宿三階 ５、補正命令の日付　昭和６３年　８月　３日（発送日
；昭和６３年８月３０日） ７、補正の対象　明細書の図面の簡単な説明の欄８、補
正の内容 「明細書の図面の簡単な説明」の欄を以下のように補正
する。 記 「　第１図は実施例１で得られた膜の断面を走査走査型
電子顕微鏡観察にて撮影してなる図面代用写真である。 」 以上 ”＋　　＋ｌｌ奔Ｊ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）ポリアリレート樹脂とポリスルホン樹脂とを主た
   る膜素材とし、透水性が１，５００ｍｌ／ｍ＾２・ｈｒ
   ・ｍｍＨｇ以下であり、牛血清アルブミンの阻止率が８
   ０％以上であり、かつチトクロームＣの阻止率が４０％
   以下であることを特徴とする半透膜。
2. （２）前記ポリアリレート樹脂は式（１） ▲数式、化学式、表等があります▼（１） （ただし、式中、Ｒ＾１およびＲ＾２は炭素数が１〜５
   の低級アルキル基であり、前記Ｒ＾１およびＲ＾２はそ
   れぞれ同一であっても相違していても良い。） で表わされる繰り返し単位を有する樹脂であり、前記ポ
   リスルホン樹脂は、式（２） ▲数式、化学式、表等があります▼（２） （ただし、式中、Ｒ＾３およびＲ＾４は炭素数が１〜５
   の低級アルキル基であり、前記Ｒ＾３およびＲ＾４はそ
   れぞれ同一であっても相違していても良い。）で表わさ
   れる繰り返し単位を有する樹脂および／または式（３） ▲数式、化学式、表等があります▼（３） で表わされる繰り返し単位を有する樹脂である前記請求
   項第１項に記載の半透膜。
3. （３）前記半透膜が中空糸状である前記請求項第１項に
   記載の半透膜。
4. （４）ポリアリレート樹脂とポリスルホン樹脂との合計
   量を１０〜２５重量％の割合で含有する製膜原液と、水
   を３０〜８０容量％の割合で有する芯液としての有機溶
   媒溶液とを、二重管紡糸口金から凝固液に吐出して中空
   糸状の半透膜を製造することを特徴とする半透膜の製造
   方法。