JPH01295848A - 化粧シートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、壁装材、床材等建装材、建装部材、家具、デ
スク、家電機器等の表面材として巾広く使用される化粧
シートにおいて、表面の意匠効果を高めることのできる
立体感のある化粧シートの製造方法に関するものである
。

〈従来技術〉 従来の技術として、これらの表面材に使用される化粧シ
ートは、基材表面にエンボス加工したり、盛上げ加工等
を施して実際に表面に凹凸を施したものが通常である。

〈発明が解決しようとする課題〉 従来の技術により実際に表面に凹凸を施したものについ
ては、凹部にホコリ等がたまりやすく、汚染物も凹部は
掃きとりきれない等の欠点がある。

本発明は、従来技術による汚染の欠点を解決し、内部層
に光の反射光の差により立体感を表現し、意匠効果を高
めることのできる化粧シートの製造方法に関するもので
ある。

く課題を解決するための手段〉 この課題を解決するため、本発明は、表面が耐熱性弾性
反撥性の樹脂、裏面が熱軟化性の樹脂から成る透明複合
フィルムの熱軟化性樹脂のみに深さ０．１〜２０μの凹
凸をエンボスし、次いで光輝性の材料をこの凹凸面に積
層することを特徴とする化粧シートの製造方法を提供す
る。

く作用〉 本発明によれば、化粧シートの表面層が平坦であり、内
部層にエンボスによって形成された凹凸面に沿って光輝
層が設けられているため、光輝層での光の反射干渉によ
って光沢又は明暗の相異を生じさせた立体感のある意匠
効果の優れた化粧シートが得られる。また表面層が平坦
である為、ホコリや汚染物に対しても掃き・とりやすい
という効果がある。

〈実施例〉 以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図において、１は化粧シートの表面層を形成する透
明樹脂フィルム層であり、耐熱性が高くて比較的弾性反
撥性のある、エンボスの入り難いフィルムを使用する。

例えばポリエステルフィルムやポリフッ化ビニルデンフ
イルムである。

２は化粧シートの内部層を形成する透明樹脂フィルム層
であり、複合フィルムの裏面にあたり、熱軟化性でエン
ボスの入り易いフィルムを使用する。例えばポリプロピ
レンフィルムやアクリルフィルムである。

本実施例の場合、複合フィルムはこの表面層１と内部層
２とから構成されるが、間に他の透明な材料が介在して
いてもかまわない。また表面層ｌの耐熱性は内部Ｎ２の
熱軟化性に対するもので、内部層２のエンボス時の温度
、圧力で表面層１がエンボスされないものなら良い。

複合フィルムの製造は、１のフィルムを支持体として、
２の樹脂を押出、流延させ凝固させフィルム化する方法
や、１と２のフィルムを接着剤を介して貼合せる方法が
ある。

次に１と２を複合したフィルムの２の面より、１のフィ
ルム層を溶融させず、２のフィルム層のみを溶融させる
温度を保持した彫刻もしくはエツチング等により凹凸の
ある柄模様を形成したエンボス版にて２のフィルム層の
みに凹凸部３を形成する。凹凸部３は、光の反射方向を
コントロールして、視覚的な模様を形成するもので、凹
凸部そのものの物理的模様が視覚的模様となるのではな
い。

この理由から凹凸部３の深さは０．１〜２０・ｌの極め
て浅いものに限られる。

この深さの凹凸部３は凹凸の物理的模様が肉眼で判別で
きないからである。

凹凸部３の物理的模様は、複数の平行な条模様の条方向
が異なるように組み合わせた模様である事が望ましい、
平行な条模様からの反射光の干渉により、光沢又は明異
の相異が引き立って、興趣溢れる視覚的模様が構成でき
るからである。

４は、光の反射を生じさせる為の光輝層であり、パール
顔料や金属粉等の光輝性フィラーを内添したインキで印
刷することによって得る。インキは２のフィルム層と密
着性の良い樹脂を選択し、パール顔料やアルミニウム、
銅等の微粉末あるいはこれに着色顔料等を添加すること
により得られるが希釈溶剤はフィルム層２の表面が強く
犯さないことが必要である。印刷は、凹凸部３の凹凸部
面に沿って層状に形成される為、光の反射光が干渉され
ることになる。

また光輝層４として、アルミニウム、クロム等の金属を
真空蒸着して得ることも何ら支障がない。

６は、化粧シートの支持体となるもので塩化ビニルフィ
ルム等の樹脂フィルムや紙か選択でき、熱融着ラミネー
トや接着剤によるラミネートによって一体化する。

熱融着ラミネートの場合は、５の接着性層として支持体
６と熱接着性の良い熱接着性樹脂を形成しておき、１．
２のフィルム層を溶融させず、６の支持体フィルムを溶
融させる温度で加熱加圧することによって一体化するこ
とができる。

場合により、５．６を除いた化粧シートであっても良い
。

〈試験例１〉 表層の透明樹脂フィルム層１として、片面にコロナ処理
等の易接着処理を施した厚さ２５μの透明ポリエステル
フィルムを使用し、そのコロナ処理面上にＴダイにより
ポリプロピレン樹脂を厚さ２０μになる様に押出し、冷
却して凝固させて内部透明樹脂フィルム層２を形成した
。その際、ポリプロピレン樹脂が１４０〜１８０°Ｃの
温度を保持する時点で凹凸を形成したロールエンボス版
を圧着させて冷却する。このことにより、ポリエステル
フィルムは平坦であるが、ポリプロピレン樹脂は表面に
凹凸３が形成されてフィルム状となる。凹凸部３は深さ
０．１〜３μによる様に調整した。同時にポリプロピレ
ンフィルムの凹凸面にコロナ処理ヲ施した０次に複合し
たフィルム１．２のポリプロピレンフィルム２の凹凸面
に、グラビア印刷機にて、版深６０μのベタ版を用い、
塩素化ポリプロピレン系樹脂にバール顔料、黒顔料、白
顔料を添加し溶剤に希釈したインキを用いて印刷し、グ
レー色の光輝層４を形成した。同時に、版深６０μのベ
タ版を用い、アクリル塩酢ビ系樹脂の熱接着性樹脂を印
刷して接着層を形成した０次に、支持体６として厚さ１
２０　μの半硬質塩化ビニルフィルムの表面温度を１２
０℃に保持し、凹凸プラスチックが消えない様にするべ
く、調整し、上記の複合フィルム１〜５と加熱加圧し、
熱融着ラミネートさせて一体化した化粧シートを得た。

〈試験例２〉 透明フィルムをして、ポリフッ化ビニリデンフィルムと
とアクリルフィルムを複合した電気化学工業株式会社製
ＤＸフィルム３０μを使用して、アクリルフィルム面す
なわち中間透明フィルム層２に凹凸を形成したロールエ
ンボス版の表面温度を１３０〜１５０℃に保持して、深
さ０．１〜３Ｉの凹凸部３を形成する様に調整して、エ
ンボスした。このことにより、Ｏｘフィルムのポリフッ
化ビニリデンフィルム面は平坦であるが、アクリルフィ
ルム面のみ凹凸部３が形成される０次に、凹凸面上に、
真空蒸着機にて厚さ８００人になる様にクロム蒸着して
光輝層４を得た。

添付する見本はこうして得られたフィルムである。

次に、支持体６として厚さ１００　μの半硬質塩化ビニ
ルフィルムを用い、上記の複合フィルム１〜４の光輝層
４の面上に、２液硬化型ウレタン糸綴着剤を厚さ５μに
なる様にコーティングして接着層５を形成し、支持体６
とラミネートすることにより一体化した化粧シートを得
た。

〈効果〉 （１）極めて浅い凹凸であるため、凹凸の物理的模様が
視覚的模様とならず、視覚的模様は反射光の干渉により
光沢又は明暗の相異により形成されるため、興趣ある模
様が得られる。

（２）複合した樹脂フィルムの耐熱性の相異によるエン
ボスの入り易さ、戻り難さの相異を応用している為、凹
凸を消失させることなく上記の視覚的模様を十分に生か
せる。

（３）平面が平坦で、凹凸部は内部層に施した化粧シー
トである為、表面の汚染性に優れる。

（４）表面透明フィルムを選択することにより、耐熱性
、耐薬品性、耐候性等に優れたものを作ることができる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は化粧シートの断
面図である。 １、　表面透明樹脂フィルム層 ２、　内部透明樹脂フィルム層 ３、　凹凸部 ４、　光輝層 ５、　接着層 ６、　支持体 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、表面が耐熱性弾性反撥性の樹脂、裏面が熱軟化性の
   樹脂から成る透明複合フィルムの熱軟化性樹脂のみに深
   さ０．１〜２０μの凹凸をエンボスし、次いで光輝性の
   材料をこの凹凸面に積層することを特徴とする化粧シー
   トの製造方法。