JPH01292141A - レピア織機における過長緯糸の位置規制装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、規定値より長い緯糸（以下、過長緯糸とい
う）が緯入れされた際に、その先端部が、筬の後方にま
わり込むように屈曲して経糸開口中に侵入し、開口不良
や経糸切断事故等を引き起すおそれを排除するための、
レピア織機における過長緯糸の位置規制装置に関する。

従来技術 レピアによって緯入れするレピア織機においては、とき
として、規定値よりかなり長い緯糸が緯入れされること
があるものである。

本来、レピア織機においては、レピアは、経糸開口の緯
入れ側側方で緯糸の先端を捕捉して、経糸開口中を進行
し、この緯糸先端を経糸開口の反緯入れ側側方にまで運
んで緯入れを行なうものであるから、緯入れの全行程に
おいて、レピアによる緯糸の牽引動作が行なわれるもの
である。したかって、緯糸は、その緯入れ中に、緯入れ
側において適度のブレーキ力を付与するならば、規定値
より長くなることはないものと云わなければならない。

しかじながら、実際の緯入れ動作においては、たとえば
、ネップヤーンやスラブヤーン等の飾糸や極太糸を緯糸
として使用するとき、緯入れ側において付与するブレー
キ力が大きく変動する等の事情があるために、過長緯糸
が生じることも決して珍しいことではない。

発明が解決しようとする課題 而して、かかる過長緯糸による緯入れが行なわれると、
その先端部は、筬打ちに際して、筬の後方にまわり込む
ようにして屈曲し、これが経糸開口中に侵入して、から
み糸や経糸に絡み付くことがあり、このときは、後退時
の筬によって、からみ糸や経糸が、絡み付いた過長緯糸
でしごかれて切断したり、あるいは、切断しなくとも、
過長緯糸が絡み付いたからみ糸や経糸は開口不良を生じ
、次の緯入れのためのレピアの前進動作によって、これ
らを切断してしまうという重大事故を発生させるおそれ
が避けられないものである。

そこで、この発明の目的は、過長緯糸が発生したとして
も、その先端部が筬後方のからみ糸や経糸に接触するこ
とを阻止し、からみ糸や経糸の切断事故を有効に防止す
ることができる、レピア織機における過長緯糸の位置規
制装置を提供することにある。

課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、筬の反
緯入れ側（レピアに緯糸が受渡される側の反対側をいう
、以下、同じ）端部に、筬の後方に突出する遮蔽板を設
け、この遮蔽板は、筬打ち時・において、少なくとも筬
の後方直近の経糸開口部分を閉塞するようにしたことを
その要旨とする。

なお、遮蔽板は、基部をスレイに楔止めするようにして
取り付けてもよいものとする。

作用 而して、この構成によるときは、遮蔽板は、筬打ち時に
、少なくとも筬の後方直近の経糸開口部分を閉塞するの
で、過長緯糸の、筬の後方へのまわり込みと、これによ
る経糸開口への侵入のおそれをを完全に阻止することが
できる。

また、遮蔽板の基部をスレイに楔止めするときは、筬と
同様に、遮蔽板をスレイに対して堅固に取り付けること
ができる。

以上のように作用するものである。

実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。

レピア織機における過長緯糸の位置規制装置は、筬りの
反緯入れ側端部に遮蔽板１１を設けてなる（第１図）。

筬りは、図示しない織機主軸のカムによって、矢印ＫＬ
力方向揺動駆動され、レピアＲによって矢印ＫＷ力方向
緯入れされる緯糸ＷＦを、織前ＷＭに筬打ちして、織布
Ｗを形成する。ただし、緯糸ＷＦは、図示しない綜絖に
よって作られる経糸開口ＷＰ中に緯入れされる。

筬りは、その基端部をスレイＳに堅固に楔止めされてお
り（第２図）、レピアＲは、図示しないレピア駆動機構
によって駆動され、スレイＳの織前ＷＭ側に設けたレピ
アガイドＲＧが定める所定の直線軌跡上を往復走行する
ものとする（第１図、第２図の矢印ＫＲ力方向。ここで
、レピアＲは、筬りが織前ＷＭから最も遠ざかって停止
しているときに往復駆動され、緯糸ＷＦの緯入れ動作を
実行するものとする。

遮蔽板１１は、筬りの後方に旗状に突出して取り付けら
れている。すなわち、遮蔽板１１は、筬りに直角の本体
部１１ａと、筬りに平行の低い補強リブｌｌｂとを備え
、基部に、補強リブｌｌｂを長く延長した取付部１１ｃ
を形成してなる屈曲板材である。本体部１１ａの下方に
は、大きな切欠部１１ｄを形成して、経糸開口ＷＰを形
成する下側経糸群の位置規制部材等との機械的干渉を避
ける一方、補強リブｌｌｂの高さｈは、なるべく小さく
することによって、経糸開口ＷＰの外に退避しているレ
ピアＲの先端部との干渉を回避している。すなわち、取
付部１１ｃの上方の切欠部１１ｅは、レピアＲの所要退
避距離が不当に過大とならないように設けであるもので
ある。

遮蔽板１１は、基部の取付部１１ｃをスレイＳに楔止め
することによって、スレイＳに対して、強固に取り付け
である。すなわち、スレイＳの上端面の汲取付溝Ｓ１に
スペーサプレート１２．１３を挿入し、スペーサプレー
ト１２．１３の間に取付部１１ｃを挿入するとともに、
残りの余裕スペースに楔ブロック１４を挿着する。ただ
し、楔ブロック１４は、断面略台形に形成されていて、
座金１４ｂを介して、汲取付溝Ｓ１の底部のねじ孔Ｓ２
にボルト１４ａを螺入することにより、スペーサプレー
ト１２．１３を押圧し、取付部１１Ｃを強固に挾み付け
て固定することができるものである。

いま、レピアＲによって緯入れされた緯糸ＷＦが不当に
長い過長緯糸であるときに、筬りが筬打ち動作をすると
、緯糸ＷＦの先端部ＷＦＩは、筬りの後方に大きく屈曲
してまわり込み、からみ糸Ｗ１や経糸Ｗ２に絡み付（お
それがある（第３図（Ａ））。しかしながら、遮蔽板１
１を設けたときは、遮蔽板１１が、筬打ち時における筬
りの直近後方の経糸開口部ＷＰＩ　（第４図の斜線部分
）を完全に閉塞することができるので、緯糸ＷＦの先端
部ＷＦＩは、遮蔽板１１とほぼ平行に、筬りの後方に屈
曲するに留まり（第３図（Ｂ））、経糸開口部分ＷＰＩ
を含む経糸開口ＷＰに入り込むおそれは全くない。すな
わち、先端部ＷＦＩが、からみ糸Ｗ１や経糸Ｗ２に絡み
付くおそれを有効に排除することができるものである。

以上の説明において、遮蔽板１１の形状は、筬打ち時に
おいて、筬りの直近後方の経糸開口部分ＷＰＩを閉塞す
ることができる限り、他の任意の形状としてもよいこと
はいうまでもない。また、遮蔽板１１は、筬りの反緯入
れ側端部に位置すればよいものであるから、スレイＳの
みならず、筬りに付設してもよいものである。また、ス
レイＳまたは筬りに対する固定方法も任意の方式による
ことができ、たとえば、筬りの上下の筬枠を利用して、
他の筬羽と同様に、かしめによって取り付けてもよく、
また、筬りの端面に、ねじ止め・接着・溶接等の手段に
より固着することもできるものとする。ただし、前述の
、いわゆるカム筬打ち式のレピア織機においては、筬り
の端部から突出するスレイＳの長さが小さいほど、レピ
アＲの運動量を少なくすることができるので、スレイＳ
の突出長さが小さくて済む取付方法が好ましいものであ
る。

発明の詳細 な説明したように、この発明によれば、筬の反緯入れ側
端部に遮蔽板を設けることによって、筬打ちの際に、過
長緯糸の先端部が筬の後方にまわり込んで経糸開口に入
り込むことを完全に阻止することができ、したがって、
過長緯糸が発生しても、これが、からみ糸や経糸に絡み
付いて、開口不良や経糸切断事故に発展するおそれを確
実に防止することができるという優れた効果がある。

また、遮蔽板自体は、極めて簡単な構造であり、スレイ
に楔止めすれば、格別の取付部材を何ら必要とすること
なく、所定位置に堅固に取付けすることができ、既存の
織機にも簡単に付加することができるという実用上の効
果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は実施例を示し、第１図は全体構成
斜視説明図、第２図は第１図の要部分解斜視説明図、第
３図（Ａ）、（Ｂ）は動作状態比較説明図、第４図は側
面説明図である。 Ｌ・・・筬 Ｓ・・・スレイ ＷＰＩ・・・経糸開口部分 １１・・・遮蔽板

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）筬の後方に突出し、少なくとも筬の後方直近の経糸
   開口部分を筬打ち時に閉塞する遮蔽板を筬の反緯入れ側
   端部に設けてなるレピア織機における過長緯糸の位置規
   制装置。 ２）前記遮蔽板は、基部をスレイに楔止めすることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のレピア織機におけ
   る過長緯糸の位置規制装置。