JPH01290412A - インサート部品を一体成形した中空成形品のブロー成形法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、インサート部品とりわけ中空状のインサー
ト部品を一体成形した例えば樹脂製燃料タンク等の中空
成形品のブロー成形法に関する。

従来の技術 例えば、樹脂製燃料タンク等の中空成形品を製造する場
合に、タンクに装備されるインサート部品を一体成形す
る方法が採用されることがある。

この成形法の一例をインサート部品としてバッフル板を
用いた場合について説明する。

尚、上記バッフル板は製品の機械的強度を向上させて成
形品の容量を安定させると共に、車両走行中燃料等の移
動により発生する異音を防止するため内部空間を区画す
るものである。

従来、このような内部にバッフル板を一体成形した樹脂
製の中空成形品のブロー成形法は、ポリエチレン。ポリ
プロピレン、ポリカーボネイト。

塩化ビニール樹脂、ＡＢＳ樹脂等の熱可塑性樹脂を加熱
溶解し、これを第７図に示すようにブロー成形機のコア
４及びダイ５との型間隙Ａから押し出して所定長のパリ
ソン６を形成し５、このパリソン６を、第８図に示すよ
うに一方の成形金型２に突堤部２ａを設けた成形金型１
．２より図において左右から型締めした後、パリソン６
の内部にブロービンから空気を送り込むことによりパリ
ソン６を膨張させて成形金型１．２の内面に密着させ、
冷却後成形金型１．２を開いて中空成形品３（燃料タン
ク本体）を取り出していた（特開昭５５−２０１５７号
公報参照）。

このようにすると、パリソン６の一部は突堤部２ａの外
周面に押し付けられて内部空間Ｂにバッフル板３ａが形
成される。

尚、第８図中７は成形金型！、２に設けられた冷却孔を
示す。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来のブロー成形法にあって
は、バッフル板３ａが中空成形品３と同一のパリソン６
から成形されているので、バッフル板３ａ部分のパリソ
ン６の伸張率が他部の伸張率よりはるかに大きくなって
成形後の肉厚が不安定となり、成形条件の設定が難しい
という問題点があった。

また、バッフル板３ａの他部と異なる板厚を要求される
場合等においてはその成形条件の設定が極めて困難であ
ると共に、中空成形品３の全内容量か減少してしまうと
いう欠点があった。

さらに、外観色からは、バッフル板３ａ部分に凹ｄ４が
形成されると共に、成形条件によっては外表面に皺が発
生し、外観上の美観を損なうおそれがあった。

そこで、この発明は成形が容易で、かつ外観品質に与え
る影響が少なく、効率よく製造することができるインサ
ート部品を一体成形した中空成形品のブロー成形法を提
供するものである。

課題を解決するための手段 中空状のインサート部品が中空成形品本体と共に一体成
形されるブロー成形法において、予め成形された中空の
インサート部品をエアー吹込装置の吹出部に取り付けて
おき、パリソンを押し出して成形金型を型締めすること
により上記インサート部品をパリソンと一体化すると共
にインサート部品を介してパリソン内にエアーを吹き込
む。

作用 成形品本体を形成するパリソンに対しエアーを吹き込む
ためにインサート部品を有効利用する。

実施例 以下、この発明の実施例を図面と共に詳述する。

第１図は、この発明の実施例の成形準備段階を示すもの
で、コア４とダイ５から成るブロー成形機のヘッドＨの
下方には成形金型１２．１３が対向した状態で配置され
、これら成形金型１２，１３間にはエアー吹込装置８の
吹出部としての吹出口９ａと戻り口９ｂが臨設されてい
る。上記吹出口９ａは型締めされた成形金型１２．１３
内のパリソン６にエアーを吹き込むためのものであり、
一方戻り口９ｂは成形されたパリソン６の内部に上記吹
出口９ａから吹き込まれた空気を環流させてパリソン６
を冷却するために用いられる。

このように構成された上記吹出口９ａと戻り口９ｂに各
々ブラケットＩＯにより一体化された中空状のインサー
ト部品としてのフィラーネック１１とフィラーチューブ
１４とが取り付けられ、これらフィラーネック１１とフ
ィラーチューブ１４の基部がパリソン６に介挿された状
態で成形できるようになっている。

尚、上記フィラーネック！１とフィラーチューブ１４は
予め熱可塑性樹脂等により成形されているものである。

また、この実施例ではブラケットｌＯにより一体化され
ているが、ブラケットＩＯを用いないで直接両者を一体
形成したり、各々を別個に成形してら良い。

次に、成形工程を説明する。

先ず、コア４とダイ５との間に形成された型間隙Ａから
加熱溶解した熱可塑性樹脂を所定の長さに押し出してパ
リソン６を成形する（第１．３図参照）。

次いで、成形金型１２．１３を第１，３図の矢印方向に
近付けてゆき、成形金型１２．１３のピンチ部１２ａ、
１３ａがパリソン６を挟持する型締め状態で、前記フィ
ラーネック１１とフィラーデユープ！４の基部がパリソ
ン６と一体化されると共に、上記フィラーネック１１に
よりエアー吹込装置８からエアーを送り込む。

すると、第４図に示すようにパリソン６はフィラーネッ
ク１１から送り込まれる空気により膨張して成形金型１
２．１３の内面に密着する。このとき上記フィラーチュ
ーブ１４が取り付けられた戻り口９ｂは図示しないバル
ブ等により閉塞したり、あるいは吹出口９と共にエアー
を送り込むようになっていて上記フィラーネックｌｌか
ら送り込まれるエアーが戻らないように構成しである。

そして、上記戻り口９ｂを開放する等によりエアー吹込
装置８からフィラーネック１１を経由して送り込まれる
エアーをフィラーチューブ１４から戻して成形金型１２
．１３内を冷却した後、成形金型１２．１３を型開きす
れば、第２図に示すようにパリソン６により成形された
中空成形品本体１５（燃料タンク本体）にフィラーネッ
ク１１とフィラーチューブ１４がインサートされた製品
が得られるのである。

次いで、上記エアー吹込装置８の吹出口９ａと戻り口９
ｂからフィラーネック１１とフィラーチューブ■４を分
離させパリソン６の上部を一対のアームで挾持する取り
出し機Ｔにより製品を搬出し次の成形を行う。

したがって、フィラーネック１！とフィラーデユープ１
４として成形品本体１５とは別個に成形されたものを用
いることができろため、成形品本体１５の外側に皺等が
発生して品質の低下を生ずるようなことはない。また、
フィラーネック１！が、パリソン６を成形金型１２．１
３内で膨張させるためのブローピンとしての機能を有し
ているため、ブローピンが不要となることは勿論のこと
、このフィラーネックｌｌはフィラーチューブ１４と共
に、パリソン６と一体に成形するものであるため、パリ
ソン６にインサートしたままで成形を終了できるため、
従来のようにブローピンを抜き出す等の工程が不要とな
る。

次に、第５図はこの発明の第２実施例の成形準備段階を
示すものであり、インサート部品としてリターンパイプ
１６とサクションパイプ１７とをブラケット１０によっ
て一体化したものを用いており、更に上記リターンパイ
プ１６とサクションパイプ１７の先端部分に筒状の旋回
槽１８が一体的に取り付けられたものである。

この実施例ではリターンパイプＩ６がエアーの吹き込み
を行いサクションパイプ１７が成形金型１２．１３の冷
却時のエアーの戻りを司ると共に旋回槽１８を支持する
機能を合わせもつようにしている。

したがって、より一層成形工数の低減と成形の容易化を
図ることができる。

尚、他の構成及び成形工程については前述実施例と同様
であるので同一部分に同一符号を付して説明を省略する
。

次に、第６図はこの発明の第３実施例の成形準備段階を
示すものであり、インサート部品としてリターンチュー
ブ１９等を用いており、このリターンチューブ１９等に
バッフル板２０を一体的に取り付けたしのである。

この実施例においても前述実施例と同様リターンチュー
ブ１９等をエアーの吹き込み用として有効利用できると
共にバッフル板２０の支持部材としても機能させろこと
ができる点で有利となり、成形工数の低減と成形の容易
化を図ることができる。尚、この実施例においても他の
構成及び成形工程については第１実施例と同様であるの
で同一部分に同一符号を付して説明を省略する。

尚、この発明は上記各実施例に限られるものではなく、
他のチューブ類あるいはブラケット等をインサート部品
に一体化することができる。また、中空成形品は燃料タ
ンクに限られるものではない。

発明の詳細 な説明してきたようにこの発明によれば、パリソンの一
部からインサート部品を成形していた従来の成形法に比
較して中空成形品本体の肉厚が安定し成形が容易となる
という効果がある。

また、インサート部品は予め別個に成形されるため、そ
の肉厚等は中空成形品の外壁の肉厚に関係なく任意に設
定することができると共にインサート部品の体積を従来
のように大ぎくとらないで済むので、中空成形品本体の
内容量を増大させることができるという効果がある。

また、外表面に凹溝や皺が現れないので外観品質の良好
な製品を製造することができるという効果もある。

そして、インサート部品はエアー吹込装置の吹出部に取
り付けであるため、インサート部品がパリソンをエアー
により膨張させて成形金型内面に密着させるブローピン
として機能するためブローピンが不要となると共にこの
インサート部品はパリソンと一体となるものであるため
、パリソンにインサートしたままで成形を終了でき、し
たがって従来のようにブローピンを抜き出す工程が必要
なく、成形工程の削減等を図ることかできるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１〜６図はこの発明の実施例を示すものであり、第１
図は第１実施例の成形準備段階を示す斜視図、第２図は
成形終了状態の斜視図、第３．４図は各々成形状況を示
す断面図、第５図は第２実施例の成形準備段階を示す斜
視図、第６図は第３実施例の成形準備段階を示す斜視図
、第７．８図は各々従来技術の成形準備段階を示す斜視
図と型締め完了状況を示す断面図である。 ６・・・パリソン、８・・・エアー吹込装置、９ａ・・
・吹出部、１１・・・フィラーネック（インサート部品
）、１２．１３・・・成形金型、１４・・フィラーチュ
ーブ（インサート部品）、１６・・・リターンパイプ（
インサート部品）、１７・・・サクションパイプ（イン
サート部品）。 外２名 第４図 第５図　　　　第６図 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）中空状のインサート部品が中空成形品本体と共に
   一体成形されるブロー成形法において、予め成形された
   中空のインサート部品をエアー吹込装置の吹出部に取り
   付けておき、パリソンを押し出して成形金型を型締めす
   ることにより上記インサート部品をパリソンと一体化す
   ると共にインサート部品を介してパリソン内にエアーを
   吹き込むことを特徴とするインサート部品を一体成形し
   た中空成形品のブロー成形法。