JPH01283965A - Mosトランジスタの製造方法 - Google Patents
Mosトランジスタの製造方法Info
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- JPH01283965A JPH01283965A JP11420788A JP11420788A JPH01283965A JP H01283965 A JPH01283965 A JP H01283965A JP 11420788 A JP11420788 A JP 11420788A JP 11420788 A JP11420788 A JP 11420788A JP H01283965 A JPH01283965 A JP H01283965A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔概 要〕
半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域がチャネ
ル側端に低濃度領域を有する所謂LDD構造のMOSト
ランジスタを製造する方法に関し、ホットキャリアによ
る相互コンダクタンスの経時劣化を減少させるためゲー
ト電極を上記低濃度領域上に延在させた構造とする際に
、ゲート酸化膜を劣化させることなくして然も安定に製
造し得るようにすることを目的とし、 ゲート電極をマスクとしたイオン注入により上記ソース
・ドレイン領域を形成するに際し、上記基板の導電型と
反対導電型の不純物を注入する第1のイオン注入と、該
基板に対して電気的に不活性な元素を注入する第2のイ
オン注入と、該基板の導電型と反対導電型の不純物を注
入する第3のイオン注入とをその順に行うことを含み、
第1のイオン注入は第3のイオン注入より注入量を少な
くし、且つ、第2のイオン注入は第3のイオン注入より
注入方向の該基板主面の法線に対する傾きを大きくする
ように構成する。
ル側端に低濃度領域を有する所謂LDD構造のMOSト
ランジスタを製造する方法に関し、ホットキャリアによ
る相互コンダクタンスの経時劣化を減少させるためゲー
ト電極を上記低濃度領域上に延在させた構造とする際に
、ゲート酸化膜を劣化させることなくして然も安定に製
造し得るようにすることを目的とし、 ゲート電極をマスクとしたイオン注入により上記ソース
・ドレイン領域を形成するに際し、上記基板の導電型と
反対導電型の不純物を注入する第1のイオン注入と、該
基板に対して電気的に不活性な元素を注入する第2のイ
オン注入と、該基板の導電型と反対導電型の不純物を注
入する第3のイオン注入とをその順に行うことを含み、
第1のイオン注入は第3のイオン注入より注入量を少な
くし、且つ、第2のイオン注入は第3のイオン注入より
注入方向の該基板主面の法線に対する傾きを大きくする
ように構成する。
本発明は、半4体基板に形成されたソース・ドレイン領
域がチャネル側端に低濃度領域を有する所謂L D D
構造のMOSトランジスタを製造する方法に関する。
域がチャネル側端に低濃度領域を有する所謂L D D
構造のMOSトランジスタを製造する方法に関する。
MOSトランジスタでは、その微細化に伴い内部電界の
増大によるホットキャリア効果が問題になってきている
。この問題を解決するため、チャネル長が1μm程度以
下のものからソース・ドレイン領域のチャネル側端に低
濃度領域を設け、空乏層を拡げてこの領域の電界を緩和
する、所謂LD D (Lightly Doped
Drain)構造が採用されている。
増大によるホットキャリア効果が問題になってきている
。この問題を解決するため、チャネル長が1μm程度以
下のものからソース・ドレイン領域のチャネル側端に低
濃度領域を設け、空乏層を拡げてこの領域の電界を緩和
する、所謂LD D (Lightly Doped
Drain)構造が採用されている。
この構造により、ホットキャリアの発生量を低く抑えら
れるようになったが、後述のように現状の製造方法では
、LDD構造トランジスタ固有の劣化モードが現れる。
れるようになったが、後述のように現状の製造方法では
、LDD構造トランジスタ固有の劣化モードが現れる。
そこでこのような劣化モードを生じないLDD構造トラ
ンジスタを製造する方法が必要とされる。
ンジスタを製造する方法が必要とされる。
第5図(al〜(C1は、LDD構造トランジスタを製
造する従来方法の工程を説明する側断面図である。
造する従来方法の工程を説明する側断面図である。
同図において、先ず(a)を参照して、半導体基板1の
上に熱酸化v2Aとポリシリコン膜3Aをその順に形成
し、エツチングによりパターン化してゲート酸化IFJ
2とゲート電極3を形成する。
上に熱酸化v2Aとポリシリコン膜3Aをその順に形成
し、エツチングによりパターン化してゲート酸化IFJ
2とゲート電極3を形成する。
次いで(blを参照して、スルー酸化膜4を形成し、イ
オン注入して低濃度領域5aを形成する。
オン注入して低濃度領域5aを形成する。
次いで(C)を参照して、ゲート電極3の両脇に二酸化
シリコンの側壁6を形成し、これをマスクとしイオン注
入して高濃度領域5bを形成する。この高濃度領域5b
と側壁6の下方に残された低濃度領域5aが一体になり
ソース・ドレイン領域5となる。
シリコンの側壁6を形成し、これをマスクとしイオン注
入して高濃度領域5bを形成する。この高濃度領域5b
と側壁6の下方に残された低濃度領域5aが一体になり
ソース・ドレイン領域5となる。
側壁6の形成は、CVD (化学気相成長)法で二酸化
シリコン膜6八を形成し、異方性エツチング例えばRI
E (反応性イオンエツチング)で側壁6を残す方法に
よる。
シリコン膜6八を形成し、異方性エツチング例えばRI
E (反応性イオンエツチング)で側壁6を残す方法に
よる。
このトランジスタは、低濃度領域5aのためにこの領域
の電界を緩和することができて、ホットキャリア効果を
抑制し得る。
の電界を緩和することができて、ホットキャリア効果を
抑制し得る。
しかしながら、低濃度領域5aの上方に絶縁物の側壁6
が存在するためそこにホットキャリアによって発生した
電荷が蓄積され、この電荷が低濃度領域5aを空乏化す
る。その結果、トランジスタの使用時間の増大と共に相
互コンダクタンスGmが太き(劣化するというLDD構
造トランジスタ固有の劣化モードが現れる。
が存在するためそこにホットキャリアによって発生した
電荷が蓄積され、この電荷が低濃度領域5aを空乏化す
る。その結果、トランジスタの使用時間の増大と共に相
互コンダクタンスGmが太き(劣化するというLDD構
造トランジスタ固有の劣化モードが現れる。
このような劣化モードを減少させる改良案として、第6
図の側断面図に示すように、ゲート電極11をソース・
ドレイン領域12の低濃度領域12a上に延在させた構
造が考えられている。同図中、12bはソース・ドレイ
ン領域12の高濃度領域、13はゲート酸化膜であり、
また、10a及び10bはLDDI造に関係なく半導体
基板10に形成されたフィールド酸化膜及びチャネルカ
ットである。このような構造であれば、ホットキャリア
が発生してもゲート電極11による電界が支配的に働く
ため和することができる。
図の側断面図に示すように、ゲート電極11をソース・
ドレイン領域12の低濃度領域12a上に延在させた構
造が考えられている。同図中、12bはソース・ドレイ
ン領域12の高濃度領域、13はゲート酸化膜であり、
また、10a及び10bはLDDI造に関係なく半導体
基板10に形成されたフィールド酸化膜及びチャネルカ
ットである。このような構造であれば、ホットキャリア
が発生してもゲート電極11による電界が支配的に働く
ため和することができる。
第6図に示すような構造を得るためには、次のような方
法が考えられる。第5図(a)におけるゲート電極3の
パターン化形成の際に熱酸化膜2Aを全面に残し、第5
図(b)におけるスルー酸化膜4の形成を省略して、低
濃度領域5aの形成の際に熱酸化膜2Aをスルー酸化膜
4の代わりとし、第5図(C)における側壁6をポリシ
リコンにして熱酸化膜加上に形成する。これによりゲー
ト電極は側壁6の部分まで拡大されて低濃度領域5a上
に延在するようになる。ゲート酸化膜は拡大されたゲー
ト電極に合わせた熱酸化膜2^のパターン化により形成
する。
法が考えられる。第5図(a)におけるゲート電極3の
パターン化形成の際に熱酸化膜2Aを全面に残し、第5
図(b)におけるスルー酸化膜4の形成を省略して、低
濃度領域5aの形成の際に熱酸化膜2Aをスルー酸化膜
4の代わりとし、第5図(C)における側壁6をポリシ
リコンにして熱酸化膜加上に形成する。これによりゲー
ト電極は側壁6の部分まで拡大されて低濃度領域5a上
に延在するようになる。ゲート酸化膜は拡大されたゲー
ト電極に合わせた熱酸化膜2^のパターン化により形成
する。
かくして相互コンダクタンスGmの大きな劣化を防止す
ることができるが、この方法は、ゲート酸化膜が使用に
不適なものになる不都合がある。それは、ゲート酸化膜
における低濃度領域5a上の部分が、ゲート電極3を形
成するパターン化エツチングの際にプラズマなどに曝さ
れて劣化するからである。
ることができるが、この方法は、ゲート酸化膜が使用に
不適なものになる不都合がある。それは、ゲート酸化膜
における低濃度領域5a上の部分が、ゲート電極3を形
成するパターン化エツチングの際にプラズマなどに曝さ
れて劣化するからである。
従って、ゲート酸化膜を劣化させることのない製造方法
が必要となる。
が必要となる。
その要請を満たすものとして、1986年の学会誌rT
echnical Digest of Intern
ational ElectronDevices M
eeting J p、724 (報告者: Tia
o−yuanII u a n g他)において一つの
方法が提案されている。
echnical Digest of Intern
ational ElectronDevices M
eeting J p、724 (報告者: Tia
o−yuanII u a n g他)において一つの
方法が提案されている。
それは、第7図の側断面図を参照して、ポリシリコン膜
のエツチングを途中で中止して逆T字型のゲート電極1
6を形成し、イオン注入してゲート電極16の厚さの薄
い部分の下が低濃度領域17aとなるソース・ドレイン
領域17を形成するものである。
のエツチングを途中で中止して逆T字型のゲート電極1
6を形成し、イオン注入してゲート電極16の厚さの薄
い部分の下が低濃度領域17aとなるソース・ドレイン
領域17を形成するものである。
同図中、17bはソース・ドレイン領域17の高濃度領
域、18はゲート酸化膜である。この方法では、ゲート
酸化膜18の全面を最初からゲート電極16で覆うので
、ゲート酸化膜18を劣化させることがない。
域、18はゲート酸化膜である。この方法では、ゲート
酸化膜18の全面を最初からゲート電極16で覆うので
、ゲート酸化膜18を劣化させることがない。
しかしながら第7図で述べた方法は、ポリシリコンのエ
ツチングを途中で中止するため厚さの制御が不安定で、
量産時に安定な製造が困難となり特性の均一性が得られ
ない問題がある。
ツチングを途中で中止するため厚さの制御が不安定で、
量産時に安定な製造が困難となり特性の均一性が得られ
ない問題がある。
そこで本発明は、半導体基板に形成されたソース・ドレ
イン領域がチャネル側端に低濃度領域を有する所謂LD
D構造のMOSトランジスタを製造する方法において、
ゲート′:!:、極を上記低濃度領域上に延在させた構
造とする際に、ゲート酸化膜を劣化させることな(して
然も安定に製造し得るようにすることを目的とする。
イン領域がチャネル側端に低濃度領域を有する所謂LD
D構造のMOSトランジスタを製造する方法において、
ゲート′:!:、極を上記低濃度領域上に延在させた構
造とする際に、ゲート酸化膜を劣化させることな(して
然も安定に製造し得るようにすることを目的とする。
上記目的は、ゲート電極をマスクとしたイオン注入によ
り上記ソース・ドレイン領域を形成するに際し、上記基
板の導電型と反対導電型の不純物を注入する第1のイオ
ン注入と、該基板に対して電気的に不活性な元素を注入
する第2のイオン注入と、該基板の導電型と反対導電型
の不純物を注入する第3のイオン注入とをその順に行う
ことを含み、第1のイオン注入は第3のイオン注入より
注入量を少なくし、且つ、第2のイオン注入は第3のイ
オン注入より注入方向の該基板主面の法線に対する傾き
を大きくする本発明の製造方法によって解決される。
り上記ソース・ドレイン領域を形成するに際し、上記基
板の導電型と反対導電型の不純物を注入する第1のイオ
ン注入と、該基板に対して電気的に不活性な元素を注入
する第2のイオン注入と、該基板の導電型と反対導電型
の不純物を注入する第3のイオン注入とをその順に行う
ことを含み、第1のイオン注入は第3のイオン注入より
注入量を少なくし、且つ、第2のイオン注入は第3のイ
オン注入より注入方向の該基板主面の法線に対する傾き
を大きくする本発明の製造方法によって解決される。
不純物イオンをシリコン結晶基板中に注入するとき、特
に硼素(B)イオンなどのように不純物イオンの質量が
比較的小さいとき、結晶中で運動エネルギが大きいとき
は結晶の格子原子よりラザフォード散乱を受け、イオン
の軌跡はかなり不規則をものとなるが、次第に運動エネ
ルギを失って(ると、比較的低指数の結晶軸あるいは結
晶面に囲まれた空間(チャネル)を格子原子と大きく衝
突することなく、結晶中をその結晶軸あるいは結晶面の
方向に奥深くまでイオンが進行する、所謂マイクロチャ
ネリング現象を起こすことが知られている。
に硼素(B)イオンなどのように不純物イオンの質量が
比較的小さいとき、結晶中で運動エネルギが大きいとき
は結晶の格子原子よりラザフォード散乱を受け、イオン
の軌跡はかなり不規則をものとなるが、次第に運動エネ
ルギを失って(ると、比較的低指数の結晶軸あるいは結
晶面に囲まれた空間(チャネル)を格子原子と大きく衝
突することなく、結晶中をその結晶軸あるいは結晶面の
方向に奥深くまでイオンが進行する、所謂マイクロチャ
ネリング現象を起こすことが知られている。
一方、近年の素子の微細化に伴い浅いpn接合の形成が
要求されており、上記マイクロチャネリングがこれの大
きな妨げとなる。この対策として、不純物イオンの注入
に先立ち例えばシリコン(Si)イオンなど電気的に不
活性な元素のイオンを注入して基板表面を非晶質化して
おき、原理的にチャネリングを起こさせないようにする
方法が知られている。
要求されており、上記マイクロチャネリングがこれの大
きな妨げとなる。この対策として、不純物イオンの注入
に先立ち例えばシリコン(Si)イオンなど電気的に不
活性な元素のイオンを注入して基板表面を非晶質化して
おき、原理的にチャネリングを起こさせないようにする
方法が知られている。
しかるに最近の研究によれば、かかる事前非晶質化法を
マスクを介して行った場合、マスク端下部において、非
晶質化イオン注入による非晶質化′領域の廻りこみは不
純物イオン注入によるイオンの廻りこみに比してかなり
小さいことが明らかになった。この状態は第2図(a)
に示される。
マスクを介して行った場合、マスク端下部において、非
晶質化イオン注入による非晶質化′領域の廻りこみは不
純物イオン注入によるイオンの廻りこみに比してかなり
小さいことが明らかになった。この状態は第2図(a)
に示される。
同図は、MOSトランジスタの製造工程において、ゲー
ト電極21をマスクとし、シリコンイオンを40 K
eV、 2 X゛to ” / ’の条件で注入した
ときの非晶質/結晶界面23と、チャネリングを全く起
こさないと仮定してボロンフロライド(BFz)イオン
を25KeV、 2 xlQI!/cdの条件で注入
したときの硼素イオンの分布24を表し、24a及び2
4bはその分布24におけるイオン濃度がlXl0”/
cd及びIXIQ”/an!のところである。実際には
、この硼素イオン分布24の非晶質化領域と重なり合わ
ない部分はチャネリングを起こし、硼素イオンは更に主
に横方向に拡散していく。なお同図中、20はn型シリ
コン基板、22はゲート酸化膜である。
ト電極21をマスクとし、シリコンイオンを40 K
eV、 2 X゛to ” / ’の条件で注入した
ときの非晶質/結晶界面23と、チャネリングを全く起
こさないと仮定してボロンフロライド(BFz)イオン
を25KeV、 2 xlQI!/cdの条件で注入
したときの硼素イオンの分布24を表し、24a及び2
4bはその分布24におけるイオン濃度がlXl0”/
cd及びIXIQ”/an!のところである。実際には
、この硼素イオン分布24の非晶質化領域と重なり合わ
ない部分はチャネリングを起こし、硼素イオンは更に主
に横方向に拡散していく。なお同図中、20はn型シリ
コン基板、22はゲート酸化膜である。
従って、マスク端下部における非晶質領域が不純物分布
を覆わないと、事前非晶質化法を適用しても横方向のチ
ャネリングを抑えることができない不都合がある。
を覆わないと、事前非晶質化法を適用しても横方向のチ
ャネリングを抑えることができない不都合がある。
上述の事前非晶質化法の不都合を解決するために、本発
明者らは特願昭63−22289号において、非晶質化
イオン注入を斜めに行ってマスク端下部をも十分に非晶
質化し、不純物イオンの横方向のチャネリングを抑止す
る方法を提案した。その状態は第2図(a)に対応させ
た第2図中)に示され、同図は、シリコンイオンの注入
を、基板20主面の法線に対しゲート電極21と反対側
に30度傾けて46 K EIV。
明者らは特願昭63−22289号において、非晶質化
イオン注入を斜めに行ってマスク端下部をも十分に非晶
質化し、不純物イオンの横方向のチャネリングを抑止す
る方法を提案した。その状態は第2図(a)に対応させ
た第2図中)に示され、同図は、シリコンイオンの注入
を、基板20主面の法線に対しゲート電極21と反対側
に30度傾けて46 K EIV。
2X10”/aaの条件で行い、その後のボロンフロラ
イド(BF2)イオンの注入を、基板20主面に垂直に
25KeV、 2 xlOI5/ crlの条件で行
った場合を示す。非晶質/結晶界面23は硼素イオン分
布24を覆い、硼素イオンのチャネリングを全方向に対
して抑えている。
イド(BF2)イオンの注入を、基板20主面に垂直に
25KeV、 2 xlOI5/ crlの条件で行
った場合を示す。非晶質/結晶界面23は硼素イオン分
布24を覆い、硼素イオンのチャネリングを全方向に対
して抑えている。
本発明は、かかる事前非晶質化法の原理を応用、発展さ
せることによりなされたものである。即ち、ソース・ド
レイン領域の低濃度領域及び高濃度領域をそれぞれ第1
のイオン注入及び第3のイオン注入で形成するが、第1
のイオン注入では意図的にチャネリングを起こさせて低
濃度領域がゲート電極の下部に延びるようにし、第3の
イオン注入では、第2のイオン注入により形成される第
2図(blの場合のような非晶質領域によりチャネリン
グが抑止されるようにして、ゲート電極が低濃度領域上
に延在するLDD構造を実現するものである。
せることによりなされたものである。即ち、ソース・ド
レイン領域の低濃度領域及び高濃度領域をそれぞれ第1
のイオン注入及び第3のイオン注入で形成するが、第1
のイオン注入では意図的にチャネリングを起こさせて低
濃度領域がゲート電極の下部に延びるようにし、第3の
イオン注入では、第2のイオン注入により形成される第
2図(blの場合のような非晶質領域によりチャネリン
グが抑止されるようにして、ゲート電極が低濃度領域上
に延在するLDD構造を実現するものである。
従って、ゲート酸化膜の全面を最初からゲート電極を覆
うことができてゲート酸化膜を劣化させることがな(、
然も、エツチングを途中で中止して厚さを制御する工程
を必要としない。
うことができてゲート酸化膜を劣化させることがな(、
然も、エツチングを途中で中止して厚さを制御する工程
を必要としない。
このことから、所望のLDD構造トランジスタを、量産
時であっても安定に製造することができるようになる。
時であっても安定に製造することができるようになる。
以下本発明による三つの実施例についてその工程を示す
第1図(al〜(d)、第3図及び第4図の側断面図を
用いて説明する。
第1図(al〜(d)、第3図及び第4図の側断面図を
用いて説明する。
第1の実施例は以下のような工程である。
即ち第1図において、先ず(a)を参照して、フィール
ド酸化膜30a及びチャネルカッ) 30bを形成した
n型シリコンの半導体基板30の表面に厚さ20n11
の熱酸化膜を形成しその上に厚さ0.4μmのポリシリ
コン膜を堆積形成して、ホトリソグラフィによりパター
ニングし、ポリシリコン膜からゲート電極31を、熱酸
化膜からゲート酸化膜32を形成する。
ド酸化膜30a及びチャネルカッ) 30bを形成した
n型シリコンの半導体基板30の表面に厚さ20n11
の熱酸化膜を形成しその上に厚さ0.4μmのポリシリ
コン膜を堆積形成して、ホトリソグラフィによりパター
ニングし、ポリシリコン膜からゲート電極31を、熱酸
化膜からゲート酸化膜32を形成する。
次いで(b)を参照して、ボロンフロライド(BF2)
イオンを25KeV、 5 XIO”/co!の条件
で基板30主面に対しほぼ垂直に注入して低濃度領域3
3aを形成する。低濃度領域33aは、先に述べた廻り
込みとチャネリングによりゲート電極31の下に延びた
状態となる。
イオンを25KeV、 5 XIO”/co!の条件
で基板30主面に対しほぼ垂直に注入して低濃度領域3
3aを形成する。低濃度領域33aは、先に述べた廻り
込みとチャネリングによりゲート電極31の下に延びた
状態となる。
次いで(C1を参照して、基板30主面の法線に対しゲ
ート電極31と反対側に30度傾いた方向の各々から、
シリコン(Sl)イオンを46KeV、 2xlO”
/co!の条件で注入して非晶質領域を形成する。図中
の破線で示す34はこの非晶質領域による非晶質/結晶
界面である。
ート電極31と反対側に30度傾いた方向の各々から、
シリコン(Sl)イオンを46KeV、 2xlO”
/co!の条件で注入して非晶質領域を形成する。図中
の破線で示す34はこの非晶質領域による非晶質/結晶
界面である。
次いで(dlを参照して、ボロンフロライド(BFz)
イオンを25KeV、 2X1015/co!の条件
で基板30主面に対しほぼ垂直に注入して高濃度領域3
3bを形成する。高);度量域33bは、第2図(b)
で説明したように非晶質/結晶界面34の内側に形成さ
れ、ゲート電極31の下で残された低濃度領域33aと
一体になってソース・ドレイン領域33となる。
イオンを25KeV、 2X1015/co!の条件
で基板30主面に対しほぼ垂直に注入して高濃度領域3
3bを形成する。高);度量域33bは、第2図(b)
で説明したように非晶質/結晶界面34の内側に形成さ
れ、ゲート電極31の下で残された低濃度領域33aと
一体になってソース・ドレイン領域33となる。
かくして、ゲート電極31を低濃度領域33a上に延在
させた構造のLDD構造トランジスタができあがる。然
もこの製造方法では、ゲート酸化膜32の全面を最初か
らゲートTi極31で覆うので、ゲート酸化膜32を劣
化させることがない。また、エツチングを途中で中止し
て厚さを制御する工程を必要としないので、量産時であ
っても安定に製造することができる。
させた構造のLDD構造トランジスタができあがる。然
もこの製造方法では、ゲート酸化膜32の全面を最初か
らゲートTi極31で覆うので、ゲート酸化膜32を劣
化させることがない。また、エツチングを途中で中止し
て厚さを制御する工程を必要としないので、量産時であ
っても安定に製造することができる。
第2の実施例は、第1の実施例における第工図fa)の
工程と(b)の工程との間に第3図の工程を挿入したも
のである。第3図の工程は、シリコンイオンを40Ke
V、 2 xlQ”/cJの条件で基板30主面に対
しほぼ垂直に注入して非晶質領域を形成するものであり
、図中の破線で示す35はこの非晶質領域による非晶W
/結晶界面を示す。この非晶質領域は、第1図(b)の
工程のイオン注入で低濃度領域33aを形成する際に、
深さ方向のチャネリングを抑止するためのものであり、
特にソース・ドレイン領域33の接合深さを浅く抑える
必要がある場合に有効である。ゲート電極31の下にお
ける低濃度領域33aの延びは、第2図(alで説明し
たように非晶質/結晶界面35を越えて第1の実施例の
ように確保される。
工程と(b)の工程との間に第3図の工程を挿入したも
のである。第3図の工程は、シリコンイオンを40Ke
V、 2 xlQ”/cJの条件で基板30主面に対
しほぼ垂直に注入して非晶質領域を形成するものであり
、図中の破線で示す35はこの非晶質領域による非晶W
/結晶界面を示す。この非晶質領域は、第1図(b)の
工程のイオン注入で低濃度領域33aを形成する際に、
深さ方向のチャネリングを抑止するためのものであり、
特にソース・ドレイン領域33の接合深さを浅く抑える
必要がある場合に有効である。ゲート電極31の下にお
ける低濃度領域33aの延びは、第2図(alで説明し
たように非晶質/結晶界面35を越えて第1の実施例の
ように確保される。
第3の実施例は、第1または第2の実施例における第1
図(b)の工程を第4図に示すように変えたものである
。それは、低濃度領域33aを形成するイオン注入の注
入方向を、基板30主面の法線に対しゲート電極31と
反対側に傾けたもので、ゲート電極31の下における低
濃度領域33aの延びが第1の実施例より大きくなるこ
とから、低濃度領域33aとゲート電極31のオーバー
ラツプを大きくしたい場合に有効である。
図(b)の工程を第4図に示すように変えたものである
。それは、低濃度領域33aを形成するイオン注入の注
入方向を、基板30主面の法線に対しゲート電極31と
反対側に傾けたもので、ゲート電極31の下における低
濃度領域33aの延びが第1の実施例より大きくなるこ
とから、低濃度領域33aとゲート電極31のオーバー
ラツプを大きくしたい場合に有効である。
なお、非晶質領域形成のためイオン注入する電気的に不
活性な元素として、実施例ではシリコンを用いたが、シ
リコンの代わりに、ゲルマニウム(Ge)、ヘリウム(
Ilc)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプ
トン(Kr)、キセノン(Xe)などを用いても良い。
活性な元素として、実施例ではシリコンを用いたが、シ
リコンの代わりに、ゲルマニウム(Ge)、ヘリウム(
Ilc)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプ
トン(Kr)、キセノン(Xe)などを用いても良い。
以上説明したように本発明の構成によれば、半導体基板
に形成されたソース・ドレイン領域がチャネル側端に低
濃度領域を有する所謂LDDI造のMOSトランジスタ
を製造する方法において、ゲート電極を上記低濃度領域
上に延在させた構造とする際に、ゲート酸化膜を劣化さ
せることなくして然も安定に製造し得るようになり、ホ
ットキャリアによる相互コンダクタンスの経時劣化を減
少させたLDD構造トランジスタに対して、量産時にお
ける特性の均一性の確保を容易にさせる効果がある。
に形成されたソース・ドレイン領域がチャネル側端に低
濃度領域を有する所謂LDDI造のMOSトランジスタ
を製造する方法において、ゲート電極を上記低濃度領域
上に延在させた構造とする際に、ゲート酸化膜を劣化さ
せることなくして然も安定に製造し得るようになり、ホ
ットキャリアによる相互コンダクタンスの経時劣化を減
少させたLDD構造トランジスタに対して、量産時にお
ける特性の均一性の確保を容易にさせる効果がある。
第1図(a)〜(dlは第1の実施例の工程を説明する
側断面図、 第2図(al (b)は本発明方法に用いるイオン注入
を説明する側断面図、 第3図は第2の実施例の工程を説明する側断面図、 第4図は第3の実施例の工程を説明する側断面図、 第5図(al〜(C1は従来方法の工程を説明する側断
面図、 第6図はLDD構造構造子ンジスタの改良案の側断面図
、 第7図は改良案に対する従来方法を説明する側断面図、 である。 図において、 1、l0120.30は半導体基板、 2.13.18.22.32はゲート酸化膜、3.11
.16.21.31はゲート電極、5.12.17.3
3はソース・ドレイン領域、5a、 12a 、17a
、33aは低濃度領域、23.34.35は非晶質/
結晶界面、24は硼素イオン分布、 である。 ’its:方己例I7Q呈ど言之β打るイq・1拍i面
図第 12 本央明方燻に用いライオン注入1説明■ろ僧・諭i同第
2 図 第2/)実記例nニオ訂言紀明する僧・1町面図第 5
図 第5の実肥りjめ丁オI説明するイ則吋面図第4図 イχ釆り去nニオI8先明する奮・μsm狛図第同第
図
側断面図、 第2図(al (b)は本発明方法に用いるイオン注入
を説明する側断面図、 第3図は第2の実施例の工程を説明する側断面図、 第4図は第3の実施例の工程を説明する側断面図、 第5図(al〜(C1は従来方法の工程を説明する側断
面図、 第6図はLDD構造構造子ンジスタの改良案の側断面図
、 第7図は改良案に対する従来方法を説明する側断面図、 である。 図において、 1、l0120.30は半導体基板、 2.13.18.22.32はゲート酸化膜、3.11
.16.21.31はゲート電極、5.12.17.3
3はソース・ドレイン領域、5a、 12a 、17a
、33aは低濃度領域、23.34.35は非晶質/
結晶界面、24は硼素イオン分布、 である。 ’its:方己例I7Q呈ど言之β打るイq・1拍i面
図第 12 本央明方燻に用いライオン注入1説明■ろ僧・諭i同第
2 図 第2/)実記例nニオ訂言紀明する僧・1町面図第 5
図 第5の実肥りjめ丁オI説明するイ則吋面図第4図 イχ釆り去nニオI8先明する奮・μsm狛図第同第
図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 半導体基板に形成されたソース・ドレイン領域がチャ
ネル側端に低濃度領域を有するMOSトランジスタを製
造する方法において、 ゲート電極をマスクとしたイオン注入により上記ソース
・ドレイン領域を形成するに際し、上記基板の導電型と
反対導電型の不純物を注入する第1のイオン注入と、 該基板に対して電気的に不活性な元素を注入する第2の
イオン注入と、 該基板の導電型と反対導電型の不純物を注入する第3の
イオン注入とをその順に行うことを含み、第1のイオン
注入は第3のイオン注入より注入量を少なくし、且つ、
第2のイオン注入は第3のイオン注入より注入方向の該
基板主面の法線に対する傾きを大きくすることを特徴と
するMOSトランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11420788A JPH01283965A (ja) | 1988-05-11 | 1988-05-11 | Mosトランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11420788A JPH01283965A (ja) | 1988-05-11 | 1988-05-11 | Mosトランジスタの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01283965A true JPH01283965A (ja) | 1989-11-15 |
Family
ID=14631892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11420788A Pending JPH01283965A (ja) | 1988-05-11 | 1988-05-11 | Mosトランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01283965A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04212418A (ja) * | 1990-05-30 | 1992-08-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | イオン注入方法 |
US6313036B1 (en) | 1997-01-24 | 2001-11-06 | Nec Corporation | Method for producing semiconductor device |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61278165A (ja) * | 1985-05-31 | 1986-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置の製造方法 |
JPS6395669A (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体集積回路装置の製造方法 |
-
1988
- 1988-05-11 JP JP11420788A patent/JPH01283965A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61278165A (ja) * | 1985-05-31 | 1986-12-09 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置の製造方法 |
JPS6395669A (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体集積回路装置の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04212418A (ja) * | 1990-05-30 | 1992-08-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | イオン注入方法 |
US6313036B1 (en) | 1997-01-24 | 2001-11-06 | Nec Corporation | Method for producing semiconductor device |
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