JPH01273841A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、減速時に燃料供給を停止するようにしたエン
ジンの燃料制御装置に関するものである。

（従来の技術） 従来より、エンジンの燃料供給制御を行うについて、減
速時の排気浄化性能および燃費性能等を向上させるため
、エンジン回転数が所定値以上の減速運転時にはエンジ
ンへの燃料供給を停止すると共に、車速に応じて燃料供
給を停止する減速カット回転数を変更するようにした技
術は、例えば特開昭６０−１８８７２７号公報に見られ
るように公知である。

（発明が解決しようとする課題） しかして、上記のような減速燃料制御においては、通常
、エンジン出力が駆動輪に伝達されているギヤイン状態
での減速時にはエンジン回転数の下降が緩やかであり、
この場合には減速燃料カットを行っている状態から燃料
供給を再開する復帰回転数を低めに設定して、燃費性能
の向上を図るようにしているが、雪路などの摩擦係数の
低い路面を走行しているときに燃料復帰の遅れによるエ
ンジン停止が発生する可能性がある。

すなわち、雪路発進などの走行において、車輪にスリッ
プが発生しエンジン回転が上昇した後に例えばブレーキ
操作されると、駆動輪側がらの慣性力が小さいことから
、エンジン回転が急激に下降することになり、ギヤイン
状態で低めに復帰回転数を設定していることから、エン
ジン回転数が復帰回転数に低下したのを検出してから燃
料復帰信号を出力しても実際にエンジンに燃料が供給さ
れて燃焼するのに時間がかかり、復帰時のエンジン回転
数が低くなったりエンジン停止を生起することが考えら
れる。

そこで、本発明は上記事情に鑑み、減速時に燃料供給を
停止した状態からの燃料復帰時にタイヤスリップに起因
するエンジン回転の低下もしくは停止を解消するように
したエンジンの燃料制御装置を提供することを目的とす
るものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明の燃料制御装置は、エ
ンジンの減速状態を検出する減速検出手段の信号を受け
た減速燃料カット手段によって減速時に燃料の供給を停
止するについて、車両のスリップ状態を検出するスリッ
プ検出手段と、該スリップ検出手段の出力を受け、スリ
ップ状態が検出されたとき、前記減速燃料カット手段に
よる減速燃料カットを制限する規制手段とを備えるよう
に構成したものである。

上記規制手段は、例えばスリップ状態を検出した場合に
は、減速燃料カットを禁止すること、もしくは復帰回転
数を高く設定することなどによって減速燃料カット状態
を制限するものである。

第１図は本発明の構成を明示するための全体構成図であ
る。

エンジンＥに対して燃料を供給する燃料供給手段Ａを設
け、この燃料供給手段Ａには減速燃料カット手段Ｂから
の信号が出力される。該減速燃料カット手段Ｂは、エン
ジンＥの減速状態を検出する減速検出手段Ｃの信号を受
け、減速運転検出時には前記燃料供給手段Ａによる燃料
供給を停止する信号を出力するものである。

上記減速燃料カット手段Ｂには規制手段りから信号が出
力され、減速燃料カット状態を制限するものである。こ
の規制手段りにはスリップ検出手段Ｆからのスリップ信
号が入力され、該スリップ検出手段Ｆは、各車輪の回転
速度差等から所定値以上のタイヤスリップの発生を検出
するものであり、規制手段りはスリップ信号が人力され
たスリップ発生時には、前記減速燃料カット手段Ｂによ
る減速燃料カットを禁止したり復帰回転数を上昇するな
どの減速燃料カット状態を制限するように制御するもの
である。

（作用） 上記のようなエンジンの燃料制御装置テは、スリップ状
態を検出すると減速燃料カット手段による減速燃料カッ
トを制限し、例えば、スリップ状態が継続している場合
には所定回転数以上の減速状態となっても減速燃料カッ
トを行わないように禁止したり、減速燃料カットを行っ
ても燃料供給を再開する復帰回転数を高く設定し、タイ
ヤスリップの発生によって減速時のエンジン回転数が急
激に低下して燃焼復帰が遅れることによる回転数の低下
もしくはエンジン停止の発生を未然に防止するようにし
ている。

（実施例） 以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。

第２図は燃料噴射式エンジンの燃料制御装置の具体例の
概略構成を示す。

エンジン１の燃焼室２には吸気弁３および排気弁４によ
って開閉される吸気通路５および排気通路６が接続され
、吸気通路５に配設された燃料噴射弁７によって燃料を
供給するように設けられている。また、上記吸気通路５
には上流側からエアクリーナ８、吸入空気量を検出する
吸気量センサ９、スロットル弁１０、サージタンク１１
が介装されている。

前記燃料噴射弁７からの燃料噴射量は、コントロールユ
ニット１４から制御信号（燃料噴射パルス）が出力され
て制御され、このコントロールユニット］、４には前記
吸気ユセンサ９からの吸入空気量信号、スロットル弁１
０の全開状態を検出するアイドルスイッチ１５からの信
号、吸入空気の温度を検出する吸気温センサ１６からの
吸気温信号、エンジン水温を検出する水温センサ１７か
らの水温信号、エンジン回転数を検出するために回転数
センサ１８からの回転信号がそれぞれ入力されると共に
、ギヤイン状態を検出するためにシフトポジションセン
サ１９からのＮレンジもしくはＤレンジ信号が入力され
、さらに、アンチロックブレーキ装置（図示せず）から
のスリップ信号Ｓが人力される。上記スリップ信号Ｓは
、各車輪に配設した速度センサの信号から各車輪の車速
差を検出し、所定値以上の車速差が生じているスリップ
状態で入力される。

上記コントロールユニット１４は各種検出信号に応じて
燃料噴射弁７からの燃料噴射量を制御するものであり、
基本的には吸入空気量とエンジン回転数による運転状態
に対応して基本噴射量を求めて各種補正を施して燃料噴
射量を演算するものであり、減速領域においては燃料噴
射量を０に設定して減速燃料カットを行う。また、Ｄレ
ンジにシフトされている状態でスリップ信号Ｓが入力さ
れると、減速燃料カット条件を満たしていても燃料噴射
を実行するように制御するものである。

前記コントロールユニット１４の処理を第３図のフロー
チャートに基づいて説明する。スタート後、ステップＳ
１で吸入空気量、エンジン回転数、スリップ信号等の各
種信号を読み込む。

ステップＳ２は有負荷時か否か、すなわちシフトポジシ
ョンセンサ１９の信号に基づき自動変速機ではＤレンジ
にシフトされ、もしくは手動変速機では変速段にシフト
されたギヤイン状態にあってエンジンと駆動輪が連結状
態か否かを判定する。

上記ステップＳ２の判定がＹＥＳで有負荷状態（Ｄレン
ジ）では、ステップＳ３でタイヤスリップ信号Ｓが入力
されているか否かを判定する。そして、スリップ検出信
号が入力されて所定値以上のスリップ状態が発生してい
るＹＥＳ判定時には、ステップＳ７に進んで運転状態に
応じた燃料噴射量を演算し、燃料噴射を実行する。この
燃料噴射量の演算は、吸入空気量とエンジン回転数に応
じて基本噴射量を求め、これを吸気温、水温等によって
補正して最終的な噴射量を演算し、燃料噴射パルスを燃
料噴射弁７に出力するものである。

前記ステップＳ２がＮｏ判定で無負荷状態（Ｎレンジ）
の場合もしくはステップＳ３がＮｏ判定でスリップが発
生していない場合には、ステップＳ４でエンジン回転数
Ｎｅが予め設定されている燃料カット回転数Ｎｌ’ｃよ
り高いか否かを判定する。

この判定がＹＥＳでエンジン回転数Ｎｅが燃料カット回
転数Ｎ［’ｃより高い場合には、ステップＳ５でアイド
ルスイッチ１５がオンか否かによりスロットル全開状態
を判定する。

そして、上記ステップＳ５の判定がＹＥＳで、燃料カッ
ト回転数Ｎｌ’ｃ以上の減速時には、減速燃料カット条
件が成立したとしてステップＳ６で減速燃料カットを実
行して燃料噴射を停止する。

また、ステップＳ４またはＳ５の判定がＮｏで、エンジ
ン回転数Ｎｅが燃料カット回転数Ｎ（’ｃ以下の状態ま
たはスロットル弁１０が開かれている時には、前記ステ
ップＳ７に進んで運転状態に応じた燃料噴射を実行する
。

上記減速燃料カットを実行している状態で、エンジン回
転数Ｎｅが低下し、ステップＳ４の判定がＮｏとなると
、ステップＳ７で燃料噴射を再開し、燃料カット状態か
らアイドル状態を含む減速低回転領域の燃料供給を復帰
するものである。

上記のような実施例によれば、第４図のタイムチャート
に示すように、ギヤイン状態でアイドルスイッチ１５が
ＯＮ（スロットル弁１０が全開）でエンジン回転数が燃
料カット回転数Ｎｆｃより高い減速状態となったａ点か
ら、燃料噴射を停止して減速燃料カットを行ってエミッ
ション性および燃費性能の向上を図る。一方、ｂ点で上
記と同様の減速燃料カット条件が成立していても、スリ
ップ信号ＳがＯＮで雪路等の摩擦係数の小さい滑りやす
い路面の走行で所定状態以上のタイヤスリップが発生し
ている場合には、減速燃料カットの実行を禁止してその
まま運転状態に応じた燃料噴射を実行するものである。

　尚、上記実施例においてはスリップ検出時には減速燃
料カットの実行を禁止する制限を行うようにしているが
、ステップＳ４の判定における燃料カット回転数Ｎｆ’
ｅの設定値を高く変更して、燃料復帰時を早めるように
してもよい。

また、燃料カット回転数と復帰回転数とを別途に設定す
るようにしてもよい。

（発明の効果） 上記のような本発明によれば、減速時に燃料の供給を停
止するについて、車両のスリップ状態を検出すると減速
燃料カットを制限するように設けたことにより、スリッ
プ状態を検出すると予め減速燃料カットを制限しておく
ことで、雪路発進など車輪がスリップした後に減速時の
エンジン回転が急激に低下して燃焼復帰が遅れることに
よる回転数の低下もしくはエンジン停止の発生を確実に
防止することができるものである。

【図面の簡単な説明】

一第１図は本発明の構成を明示するための全体構成図、 第２図は具体例におけるエンジンの燃料制御装置を示す
全体構成図、 第３図は制御例を説明するためのフローチャート図、 第４図は作動を説明するためのタイムチャートである。 Ｅ、　　１・・・・・・エンジン、Ａ・・・・・・燃料
供給手段、Ｂ・・・・・・減速燃料カット手段、Ｃ・・
・・・・減速検出手段、Ｄ・・・・・・規制手段、Ｆ・
・・・・・スリップ検出手段、７・・・・・・燃料噴射
弁、１４・・・・・・コントロールユニット、１５・・
・・・・アイドルスイッチ、１８・・・・・・回転数セ
ンサ、Ｓ・・・・・・スリップ信号。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）エンジンの減速状態を検出する減速検出手段と、
   該減速検出手段の信号を受け、減速時に燃料の供給を停
   止する減速燃料カット手段とを備えたエンジンの燃料制
   御装置において、車両のスリップ状態を検出するスリッ
   プ検出手段と、該スリップ検出手段の出力を受け、スリ
   ップ状態が検出されたとき、前記減速燃料カット手段に
   よる減速燃料カットを制限する規制手段とを備えたこと
   を特徴とするエンジンの燃料制御装置。