JPH01268613A - 歯科用印象材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は歯科用に用いられる印象材に関する。

［従来の技術］ 従来、歯科用印象材として、非弾性印象材たる石膏印象
材、亜鉛華ニーシノール印象材、モデリングコンパウン
ド及び弾性印象材たる寒天印象材、アルジネート印象材
、ポリサルファイドラバー印象材、シリコーンラバー印
象材、ポリエーテルラバー印象材が知られている。この
中で主に親水性系の寒天印象材とアルギン酸ナトリウム
、疎水性系のシリコーンラバー印象材が使用されでいる
。そして、この寒天印象材及びシリコーンラバー印象材
はアンダーカットのある印象採得に適当であるとともに
、寒天印象材は、安価でかつ口腔粘膜面に対し親和性を
有する利点を有し、−方、シリコーンラバー印象材は口
腔内組繊細部の再現性の精度が高くかつシャープさを有
すると共に口腔内浸出液による影響がないという利点を
有している。

し発明が解決しようとする課題］ 上記親水性系印象材は、上記利点を有するものの離液現
象を起し、精度が低くシャープさに欠け、口腔内浸出液
により印象寸法に誤差を生じるという問題があり、また
シリコーンラバー印象材は、高価でかつ口腔粘膜面に対
し親和性に欠けるという問題があった。

そこで本発明は、アンダーカットのある印象採得に適し
、口腔粘膜面に対して親和性がアリ、かつシリコーンラ
バー印象材の利点を兼備した印象材を提供することをト
１的とする。

［課題を解決するための手段」 本発明は、無毒で弾性強度を有し、かつ軟化温度を自由
に選択できるエチレン−１酢酸ビニル共重合体（以下Ｅ
ＶＡ樹脂という）の性質に着目してなされたものである
。

Ｅ　Ｖ　Ａ　ｆθ１脂単独では未だ軟化温度が高く、少
し高温であっても粘りのある鳥もち状でＩ。

かないため印象材としては好ましくない９本発明者は鋭
意研究の結果、ＥＶＡ樹脂に適当量の油を均一に混和混
合することにより、印象採得時の約６０℃では容易に流
動し、且つ体温近傍以下では、形状が十分保持でき、さ
らに弾性体として固化する特性を有する印象材として有
効な組成物を見出し□完成させたものである。

本発明で得られた組成物は口腔内組織に粘着せず、再現
性に優れ、且つアンターカット部を含む印象ができ常温
における経時変化によって寸法変化がないという特徴を
有する印象材である。

すなわち本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体２０
〜８０垂量％と油８０〜２０重量％とからなる印象材で
ある。

必要に応じて、これらに更に添加剤を加えても良い。

前記ＥＶＡｖＡ脂は、下記の反復構造式［Ａ］と［Ｂ］
とを有する共重合体であって、酢酸ビニル含有量が特定
の一種のＥＶＡ樹脂を用いてもよく、あるいは酢酸ビニ
ル含有量が異なる複数種のものを組み合せて用いてもよ
い。

そして酢酸ビニル含有量は２０へ・５０ｗｔが好ましい
。

一＋ＣＩ、　−ＣＨ，−＋−（Ａ　） →Ｃ１ｌ、　−Ｃ１ｌ→−（ｔ３〕 　ＩＬ 前記油は、綿実油、落花生油、オリーブ油、オレンジ油
、とうもろこし肝油、ひまし油、ごま油、ヤシ油などの
植物性油脂および鯨油、牛脂油、豚脂などの動物性油脂
、および更に。

鉱物質油、合成油などが好ましい。

前記添加物は、パラフィン等のワ／クス類、炭酸カルシ
ウム、タルク、ライラストナイト、二酸化ゲイ素、酸化
チタン、珪藻上、珪酸カルシウム、カラス、ガラスピー
ズ、カラスバルーンなどの無機充填材、並びに、プラス
ナック粉末、例えばポリエチレン粉末、スチレンビーズ
、アクリルビーズ、８酸ビニル樹脂などの有機充填材な
どが好ましい。

もちろんこれらの他に、顔料染料等による着色および賦
香甘味の添加等は適宜行うことができる。

［実施例］ 以下に本発明をより具体的に説明するために実施例を示
すが、本発明の要旨をこえない限りこれらの例に限定さ
れるものではない。

実施例１〜６を第１表に示す、第１表において、Ｅ　Ｖ
　Ａ樹脂（Ａ＞は＃酸ビニル含有量が２８ｗｔ％、メル
トフローレートが２Ｏｆ／１０ｎｉｎ、ＥＶＡ樹脂＜８
＞は酢酸ビニル含有量が２８ｗｔ、％、メルトフローレ
ートが７ｇ／１０ｎ＋ｉｎ　、　ＥＶＡＩ！Ａ脂（Ｃ）
は＃酸ビニル含有Ｉが３２ｗｔ％、メルトフローレート
が６０１ｒ／１０ｎｉｎ　、　ＥＶＡ樹脂（Ｄ）は酢酸
ビニル含有量が２５ｗ　ｔ％、メルトフローレートが３
ｇ／１０Ｉｌｉｎ　、　ＥＶＡ樹脂（’Ｅ）は酢酸ビニ
ル含有量が４１ｗｔ％、メルトフローレ−１・が６０＋
ｒ／１０ｍ１ｎである。

実施例１〜５の成分をそれぞれ１５０°Ｃにて均一に混
合して印象材とし、これを例えばチューブ状容器に充填
して６０°Ｃにて保存する。

使用時にチューブから押し出してトレーに盛り、口腔内
にセットすると２〜３分間で固化する。これに石膏を注
入して型を成型する。

実施例１は、超高粘度の印象材、実施例２は高粘度の印
象材、実施例３は中粘度の印象材、実施例４は低粘度の
印象材、実施例５は無機充填材を添加した低粘度の印象
材の配合例である。

これら実施例によって得られた印象・１才は、熱可塑性
、可逆性、弾性及び疎水性であり、寸法精度が良く口腔
粘膜の再現性に対して優れたものであった。

実施例６は、複印象用絹成物であり、実施例１〜５と同
様に１５０’Ｃにて均一に混合して、複模型を成型する
際の印象材として使用する。

例えば、これを容器内で６０〜８０°Ｃに加温し、リン
ク内にセットされた模３９！上に流し込み、冷却固化さ
せこれに石膏を注入し、複模型を作製する。実施例１〜
・５の利点を有するとともに、くり返し使用できる特徴
を有するものであった。

第１表 ［発明の効果］ 本発明は、次の効果を有する。すなわち従来では使用時
に２液温合や粉と液の混合を必要とする印象材は混合割
′合が不正確であったり練和か不十分であると硬化時間
や寸法精度にばらつきを生じ、取扱いが難しかったが、
本発明の印象材では、例えばチューブから押し出すだけ
で簡単に使用でき熟練した技術を必要としない。また比
較的安価でかつ口腔粘膜面及び石膏に対し親和性を有す
る。また口腔内組１Ｎ細部の再現性の精度が高くかつシ
ャープさを有し、口腔内浸出液による影響がない、また
水を含んでいないため経時変化を生じないと共に再使用
可能である。また臭さ、熱さ等によって患者に苦痛を与
えることがなく、オレンジ油、ハツカ油、香料を使用す
ることによって患者に良悪を与えることができる。さら
に印象材と印象材の接着が可能であるため、１回目の印
象が失敗してもその上に印象材を追加して再度印象する
ことができる。

また辺縁等の印像の場合、盛り足し可能であり、辺縁の
みを温水等で温めＲ能印象を採得できる。またティッシ
ュコンディショナー、弾性裏装剤としても適用可能であ
る。

本発明はエチレン−酢酸ビニル共重合体に油を加えてな
り、寒天印象材とシリコーンラバー印象材の利点を兼備
した印象材を提供できる。

特　許　出　願　人　　　有限会社シンセイ、デンタル
、ラボラトリ−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エチレン−酢酸ビニル共重合体２０〜８０重量％と油８
   ０〜２０重量％とからなる歯科用印象材。